平成19年11月24日(金)(旧暦10月14日)
鵜渡根 地の高島 シンバ
北東の風そよそ、大潮


(執筆:ダルマさん)
鵜渡根の夢にうなされて・・・。

鵜渡根に夢を見る今回のメンバーはダルマ、クラさん、ミスターKの3名。

南伊豆釣りエサセンターで普通のコマセを12kg手に入れた。
「例の黒いコマセ」は「釣れない」との判断だ。

9時前には練馬を出発したので1時40分下田着。
早めに船で寝場所を確保するためだ(前回は船外でひどい目にあった。)。

しかし、船の準備ができていないので休憩所で時間つぶし。
2時ごろ、やっと喜久丸の船長とおぼしき人がやってきて話をしているのを聞いていた。
金曜日の朝はかなりうねりがあったらしい。

そして本日の客は42名!
2時半、伊豆下田フィッシングの人がやってきて、七島丸だと告げられる。

小さい方の船だ。こちらの客は16名と定員一杯。
速攻で荷物を積み込みエンジンの上に寝場所を確保。
天井が低く圧迫感はあるが、船内に寝られることに感謝。
後は揺れないことを願うばかり。
4時過ぎ船が下田を出発した。
そろそろ湾の外に出てエンジンも豪快にうなりを上げ始めた。

しかし、船が揺れない!?
ついに釣りの女神が我にほほえんだか? 
後は寝るだけだ。

外が明るくなり出した頃、クラさんに起こされる。
鵜渡根が見えてきたようだ。
神々しいその姿に感動。

<七島丸の奥を陣取る釣り馬鹿二人>

<鵜渡根に到着。地の高島は手前>
海は全くの凪である。

この季節、こんな状態に巡り会えるのはほんとうに幸運だと、
朝日に浮かび上がる鵜渡根本島を眺めながら、
感謝の気持ちで涙が出てきた。(涙はうそです。)

船がスピードダウンしたと同時に釣り人たちが外に出始める。
我々はもっとも奥で寝ていたので、最後に出るわけだが、
カメの荷物はすでに出されていた。皆さんありがとう。
まずは、二つ根である。
黒いウェアで決めた看板をしょった4名が渡礁する。
まぁ、贅沢は言わないでおこう。

その後、1組を岡の高島(二つ根向かいに)おろした後、
いよいよ我々の番である。なかなか足場の悪い絶壁である。

船長がマイクで「知ってるよね」というので、
なんのことか分からないが適当にだいじょうぶと合図する。

荷物を高い場所に移動して本日の釣り場のチェックだ。
はて?どこかで見たことのある景色である。

そうだここは・・・。

<二つ根>
「地の高島、M根」

ここはかの名人、M先生が釣り始めて5分で52cmの尾長をゲットした場所である。
決めた!「M根」と呼ぼう。

今回は最初からフカセの準備をすることにした。
そう決心してきたのだ。ひとまずM根で3人様子を見ながら竿を出した。

<M根で一人竿を出すミスターK>
だが、すぐに船長がやってきて「あっちに一人。」
と船から見て右の場所(二つ根寄り)を指示された。

ミスターKにどうすると聞くと「移動がこわいです。」
とのこと。ここが良いらしい。

というわけで、私一人で移動させていただくことにした。
(ミスターKは最後まで様子さえ見にも来なかった。)
【ポイントA】
ここは、前回、管理人さんがイズスミに撃沈した場所だ。
言ってみれば「A根」。

確かに良さそうなのだが、あのときは散々だった場所だ。
ハエ根の先に最高のサラシが出ている。ここを狙うしかない。

サラシに揉まれることと、
テラス状の根を避けるべく短ハリスで挑みました。

<A根。朝一番の状況。波がまだ強くてドンサラシ>
最初はここもイナダの猛攻を楽しんでいましたが
すぐに飽きてしまい、しっかりとメジナを狙うことにした。
(だから釣れるわけではないが(笑))

2ヒロ〜1.5本くらいまで探りましたが食いません。
サラシにのせて流しても食いません。エサ戻ってきます。
(B)本当にさらしの表面だけ食っているようでした。

(A)(※これは神子本島の本場2号でも同じ経験をしました)
ですので、
コマセを投入してすぐにタナを短くした仕掛けを入れる。

ジャストタイミングでかかるようです。
30回に1回くらいのペースで2発ばらしました。
4号の道糸がビビーンと糸鳴りする強烈な引きです。

かかると同時に猛烈に生え根の下に潜り込むので
まず取り込み不可能かと。


先端に出なかったのですが出てみたら良かったかも。
今思うとどうしてそうしなかったか不思議。
完全に舞い上がってました。

<Aのポイントから。この根の向こう側を釣る、
Bのポイントは釣りやすいがエサトリだらけ>

<ここからAを狙うと良かったのだ>
【ポイントB】
かなり楽しませてくれたポイントです。
ただしイスズミです。まずは3ヒロ程度から始めた。
そこからさらに1.2本位を探る。

タナが浅いとイスズミの餌食です。
25〜35位のが1投1尾で釣れてきます(ちょっと大げさかな)。

サラシが切れたときに偏光グラスから見る海の中は、
タカベも一杯でした!

深いタナの時もバラしているのでエサさえ底まで
持てばチャンスありなのでしょう。

へたくそなので、底まで持たすことができません。
【ポイントC】
潮変わりの一瞬、
マダイらしきと大型のメジナが沸いてきました。

思わず大声を上げて笑ってしまいました。
かなりテンション上がった瞬間です。

クラさんはここで竿を水面に直角にする勢いで
足元を狙っていまし。

2度のバラシがあったようだが、
一度目に強引なやりとりにバラシたため、
2度目は若干緩やかに構えたが張り付かれてしまった。


う〜ん残念。
イナダは入れ食いでした。

<Aには海面へ飛び出す勢いのメジナ>

<ポイントDに立つクラさん>
【ポイントD】
クラさんが(2)から狙った場所。
釣りやすさを優先するとここだろうけど、
なぜかりなし。

一度はDからEまで流していました。
(岩の上を移動しながら・・・)
【ポイントE】
ミスターKが(3)から右前方を釣っていたので
「M先生がここで52上げたんだよ」と教えると、

仕掛けはバッチリ潮目にそって流れていき、
一発でイサキがかかりました。

<Fはもっとハッキリとサラシが出ていました。
終盤かなりまったりしています。>

<メガドライの竿曲がり>
足下からドン深になっているはずなのに、
あいかわらずなにか釣れそうな気配が満々の場所です。

M先生によれば、ここは竿一本半の深さが
本島まで続いているのとのことでした。

その後も2ヒロで潮目を狙ってメジナ(39cmまで。ざんねん!)
イサキ、イナダを快調に釣りまくっていました。
【ポイントF】
ここも大型が見え隠れしていました。
なかなか口は使いません。

DとFでは、全くの不発でした。

<残念ながらデカベラ>

<ダルマとクラさんのクーラー。俺、釣れてね〜>

<ミスターKとクラさんのクーラー>

<氷を満載して3つのクーラーが一杯に(笑)>
(釣果)
メジナ39cmほか3尾、イサキ4尾、イナダいっぱい、
南洋カイワリ2尾、ブダイ数匹、ベラ数匹、
イスズミ多数、タカベ3尾
(料理)
ダルマ:
イナダはイタリアンで美味しく頂けた。
南洋カイワリは刺身では油が強すぎ。
焼いた方が美味しかった。
帰ったらタカベ居なかった・・・。

クラさん:
イナダをヅケ、たたき、刺身、ブリ大根、
オリーブ油での塩焼きとバリエーション豊富に挑戦。
オリーブが一番うまかったとか。

二つ根まわり


タタミ根
(仕掛け:ダルマ)
メガディス2.25号、道糸4号、ハリス3号2ヒロ〜40cm、
ウキ2B、2G、針4〜7号

(仕掛け:クラさん)
シエラ1.75号 道糸2.5号、ハリス2.5号及び5号、
ハリ7〜9号

(エサ)
普通のオキアミ

(教訓)
神に感謝せよ。
満足度は、釣果ではなく、
天気と波と風と潮とロマン次第。
とじる?