★ クラタ語

 第三巻で出会うクラタ族はいかにも原始人といった風情の種族だ。彼らと遭遇しても、言葉がまったく通じないことが強調されている。「原始的にすぎる」だの「唸り声に毛が生えた程度」「時間の無駄」などあんまりな表現である。

 ところがだ、第四巻においてナガマンテが「新米の頃のなかなかいい拷問」として、クラタ人を拷問にかけたときのことを語るシーンでは「すぐに宝の隠し場所を喋ったが、無視してやった」とある。このオーガにはクラタ族の言葉が理解できるか、あるいはこのクラタ人が(ある程度は)言語をマスターしていたかのどちらかであろう。

 ところでクラタ族というのはその名の通り、クラタ・バク平原にすむ種族である。つまり第三巻で出てくる連中こそが、いわゆる普通のクラタ族なのだ。ここは前者の可能性が高いと考えざるを得ない。
 ナガマンテに関しては拷問以外にも、人語で「ナガマンテの拷問の書」を著すなど、言語的な才能があることが分かっている。だが人語だけではなかったのだ。奴はバイリンガルどころかマルチリンガルだった!

(1/17/17)

★ 悪い子だれだ

 ファレン・ワイドはぞっとした顔で後ずさりする。めそめそするのをやめる。表情が変わり、眉根が寄せられる。


 ファレン・ワイド 「怒らないから言うてみ? 誰がスローベン・ドアの秘密をアナランドもんに洩らしたんや。
           1人はわかっとるが……まさか全員やないやろな?」

 カルトゥーム 「……」
 ナガマンテ  「……」
 ヴァリーニャ 「……」

 ファレン・ワイド 「忘却の扉の合言葉を管理しとったんはお前やろ」
 ヴァリーニャ  「漏らしたのは私ではありませんな。おそらく、あの黒いゴム肌のやつではありませんかな……」
 ファレン・ワイド 「さよか」

 ファレン・ワイド 「業火の扉の秘密をしゃべったんはお前か?」
 ナガマンテ   「この指ねじり器にかけて俺じゃねぇっすご主人様。
           ……そうだアナランド野郎が天守閣をうろついてたころ、
           カルトゥームの奴も変異ゴブリンどもを黙らせるために出てきてたのを見ましたぜ。」
 カルトゥーム  「いや、それは」
 ファレン・ワイド 「ああん?」

 ファレン・ワイド 「眠らぬ雄羊んとこの鍵を持っとったんはお前やな。お前は黒や。
           ほうか、業火の扉ん秘密を歌ったんもお前か!」
 カルトゥーム  「い、いいやいやいや違います違います大魔法使い様、私は決してそんな、何一つ過失なぞ」
 ファレン・ワイド 「やかましい! あの正直なアナランドもんは『鍵使い終わったんで隊長に言われた通り返しとく』言うとったわ!」
 カルトゥーム  「ひぃぃ」

 ナガマンテ  (助かった……)
 ヴァリーニャ (助かった……)

(1/18/17)

★ 『正続モンスター事典』への期待

 今年『正続モンスター事典』を含むAFF関連の書籍がぞろぞろと出るらしいです。ルールブックはもちろん、『タイタン』や『ソーサリー!』のAFF2シナリオ、かの『トロール牙峠戦争』までがラインナップに入っているあたり、相当な力が入っているように感じる。私も今から超期待しています。

 ところで『正続モンスター事典』ですが、これは『モンスター事典』及び、その続編である『Beyond the PIT』の日本語訳との事。たしか同人翻訳はあったと記憶しているが、ついにと思わざるを得ない。
 はたして『モンスター事典』に乗っていなかった「物見(Sightmaster)」「豆人(Minimite)」「女サテュロス(She-Satyrs )」らは乗っているのだろうか。「とげとげした奴ら/大山嵐(Spiny Ones )」やニブダムこと一撃君、はたまたバクランドの人馬はどうだろう。七匹の大蛇や七魑魅、眠らぬ雄羊などの個体種はどうか。『モンスター事典』では夜魔人や蛇魔人も扱っていたのだからダメという基準ではあるまい。楯乙女、角蛙にも期待がかかる。(かかるw?)

 実は私、『Beyond the PIT』も同人翻訳版も持っておらぬのです。
 それが故のこの期待感、『正続モンスター事典』は秋になるとのことなので、それまでじっくりと浸らせてもらおう。

(2/24/18)

【追記】  
『モンスター事典』に関しても新訳になるのだろうか?
 社会思想社での訳は創土版『ソーサリー!』の故・浅羽莢子さんであったが。

(2/24/18)

【追追記】  
 今更ではありますが、書いておきましょう。新たな訳でしたね。色々と対比してみると面白い発見があります。あと、出展情報がうれしい!

(8/20/23)

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