★ 大胆予告

 先ずは下の絵を見ていただきたい。これは海賊船送りやギロチンベッドで悪名高き、カレーの宿の挿絵である。

 ここの店主が出してくれる酒は、3杯のむと前後不覚になってしまうという例のアレなのだが、(フランカーの忠告はよく聞いておくことをオススメします。)よーくみてみると…

 …店主隠す気全く無し。悪気も全くないに違いない。正直者だなぁ。

(6/17/06)

★ Mr.テク・クラミン

 その名はテク・クラミン。この名前、創元版しか知らぬお方には耳慣れぬ名前であろう。彼の名は創元版では何故か省略されているのである。しかしこの人物、決して名前のみの登場ではない。
 テク・クラミンという名前自体は第四巻に見ることができる。だがそれは思い出話の中のことで、実際にはそれ以前の巻で登場している。さぁて、一体誰でしょう?

 では正解です。テク・クラミン氏、その正体は……そう、イルクララ湖の渡し守。
 第四巻の女サテュロスの村で、主人公が請われて旅の話をするシーンがあります。そこで名前が明かされている。その死に女サテュロスも涙した。カーカバード全土で知られた悪名高い人物とのことである。確かに悪名は高そうであるが、読者にとっては風大蛇の苗床というイメージの方が高いに違いない。第四巻の描写からすると、彼は純粋に大蛇の犠牲者だったというのが真相のようだ。

 ところで女サテュロスという種族は、空気の関係上、高地ザメンでしか生息できない種族である。もちろん高地ザメンからは出ることはできない。外界の情報は外部の旅人から得るしかないことが判っている。しかし高地ザメンにくるのは基本的にはマンパンの関係者ばかり。さらにはサテュロス達はマンパンの関係者とは係わり合いを持ちたくないときている。どうやって彼らはテク・クラミンのことを知っていたのだろう?
 マンパンが平和な時代に訪れた人物から聞いていたのだとすれば、テク・クラミンが何時頃から渡し守を営んでいたのかを絞れるだろう。それが判れば、彼の年齢を知ることができそうな気がするのだが。一応、第三巻にテク・クラミンのイラストはあるのだが、例によって年齢は判別できないし。(若くはないだろうなと想像出来るが、そこまでである。)

 やはり、聖人コレタスがザメンの峰を時々下っていて、彼から外界の情報を得ていたと考えるのが一番自然かもしれない。流石にカーカバードをまたにかける七大蛇達と女サテュロスの間に交流があったとは思えない。(気まぐれ襲撃という一方的なかかわりはあったかもしれないが。)

(7/2/06)

★ 究極の二択

 『ソーサリー!』中もっとも究極といえる二択。それはカレーの下水道で襲ってくる。片や、糞尿を顔に浴びる。片や、滑りや糞尿の中に潜る。しかも瞬時に選ばなければならない。おそろしやおそろしや。

(9/27/06)

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