2月13日 カディスへ

 セビリアからローカル線で2時間ほどのところにある、カディスに行ってきました。
途中フラメンコファンにはなじみの、ヘレス、ウトレーラ、レブリーハ、
サン・フェルナンドなどの町を通っていきます。
カディスは、大西洋に突き出した半島の先端に位置していて、
旧市街の狭い路地を抜けると、太陽の眩しい海岸通りに出ます。
カディスはまた、フラメンコの中心地の1つで、
アレグリアスやタンギーリョ(フラメンコの一形式)などはカディスで生まれました。
またソレア、タンゴ(同上)にはカディス独特のスタイルがあります。



海岸通は明るく開放的で、歩いていてとても気持ちがいい。





カディスは、スペインを代表する作曲家、マヌエル・デ・ファリャの出身地。
今はちょうどカーニバルの期間で、テアトロ・ファリャ(ファリャ劇場)では、
来週末の最終日2月21,22日に向けて、オリジナルのコーラス曲を発表する
チリゴータという行事の選考が行われていると聞き、それを見に来たのですが、
開始は夜9時とのことで、日帰りでは見ることができませんでした。
テアトロ・ファリャ

マリに教えてもらった、マンテカというバルに入ります。
スペインでは、昼間からビールやビノを飲んでいるんですね、満員です。
店の中にはカディス出身のカンタオール(フラメンコの歌い手)の写真が飾られ、
サン・フェルナンド出身で若くして亡くなった、天才歌手エル・カマロン・デラ・イスラの
カンテが流れていたりして、なかなかいい雰囲気の店でした。
キューバ ハバナのヘミングウェイの愛したという
「エル・ボデギータ・デル・メディオ」を思い起こさせます。



私も昼間から、モハーマ(アトゥン〔まぐろ〕の塩漬け)をつまみに、
マンサニージャ(辛口のシェリー)を飲んでカディスを後にします。
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