闘牛フェアー

 年1回行われる闘牛フェアー
(Feria Mundial de Toro:世界闘牛博)
が行われているというので行ってみました。
これまでは1週間開催されていましたが、今年は経費削減で4日間とのことです。
会場は車で10分ほどのところにあります。
車で5〜6時間かけて来る人もいるということなので、
我々は地の利を得ています。

会場は3つの建物に分かれていて、
会場1:セビリア マエストランサ闘牛場の縮小(多分1/4くらい)
会場2:闘牛牧場の再現、闘牛関連の物の販売          
会場3:闘牛の実演と闘牛牧場のプロモーションブース      
屋外会場:本物の闘牛用の牛、アサード、飲食ショップなど    

闘牛フェアー会場


本物の闘牛ですが、出番がないので暇そう


アサード


闘牛士(研修生)と子牛によるエキシビション(結構迫力あります)
上から下へ



上から下へ




闘牛牧場のブースがいくつもあります。
牧場の特徴をPRしているのですが、どこが違うのかさっぱりわかりません。
闘牛を育てている牧場が、こんなにたくさんあるとは知りませんでした。



強い牛を育てることで有名な“ミウラ”牧場のブースもありました


実際の闘牛シーズンは4月から始まります。
私はもう何年も前に1度だけ、マドリッドの“ラス ベンタス”闘牛場で見たことがあります。
日本人は『闘牛』と言うと嫌悪感を示す人が多いですが、
一度見てみると、何かが掴めるのではないかと思います。

牛の凄さは想像を絶するものがあります。
その牛に向かっていく闘牛士の度胸は並大抵ではないですね。
牛の角を胸先数センチのところを通過させるのですが、
ほんのチョット牛が首を反らせば、闘牛士の服が角にかかります。
スペイン人は激しいのが好きなんですね。

闘牛も日本の相撲のように、単なるスポーツではなく、伝統文化の一つです。
もとは、牧畜の繁栄を祈願して、神に牡牛を捧げる儀式であったわけです。
相撲は品格が重要ですが、闘牛も単に牛を倒すだけではだめで、
華麗に倒すことが求められます。
そして、闘牛士は勇気を示せなくてはなりません。
牛にも最大限の尊敬が払われます。

相撲は現在外人優勢で、変貌しつつありますが、
闘牛の世界では女性の闘牛士が進出しています。


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