3月11日(水)街を歩いていて
 
明日グラナダに行こうということで、
バスセンターで情報収集です。
ゼビリアには2つのバスセンターがあります。
1つは、プラサ・デ・アルマスのバスセンター

もう1つは、プラド・デ・サン・セバスチアンのバスセンターです。
先日ポルトガルに行ったときは、
プラサ・デ・アルマスでしたが、
今回は
プラド・デ・サン・セバスチアンのバスセンターです。

バスの時刻表はインターネットで調べられますが、
変更になっていることもあるので、発車時刻の確認が必要です。
それと初めてなので、バスセンターの場所確認をしておけば
当日時間ぎりぎりでも、迷わなくて済みます。
日本と比べると、このあたりが面倒なところです。

散歩がてらのんびりと、歩いていきます。



オレンジが車に踏まれ、つぶれて汚いですね。
これはもう、ずーっとこのままです。
ペペに、みんなタバコの吸殻や、物を平気で道に捨てるけど、
いつ、誰が掃除しているのか?
と訊くと、市が夜に清掃しているということでした。
しかし、車のあるところは掃除できませんから
このままになってしまいます。

それから、車の痛み具合が激しいですね。

次の日の夜、やはりありました。
駐車場がないので、道路に駐車していると、
このように2台の車に挟まれてしまいます。
もう、車どうしがくっついています。
この状態で無理やり出しますから、
車は傷みがとても激しいです。

道路への車の駐車ですが、ペペに訊いたら、
市に駐車料金を徴収されているのだそうです。

通りによっては、このように未だオレンジがあります。
夥しいオレンジの数ですから、とても全部は撤去しきれないのでしょう。

あと、落書きが凄いですね。
こちらは、白壁が多いので、
格好の落書き用キャンバスになってしまいます。

個人住宅の壁にも落書きされますから、
たまったものではありません。
諦めているのかどうかわかりませんが、
消さずにそのままになっています。
個人住宅でも、外壁は共用部と考えているようなので、
案外平気なのではないかなぁ、とも思います。

街をあるいていて、時々見かけるのが
このような、張り紙です。
ビルの所有者に了解を得ているかどうか分りませんが、
このような募集の張り紙を良く見ます。
セビリアばかりでなく、レオンでも見ました。
ちなみに、これは
[Chica seria y responsable]
真面目で、責任感のある若い女性募集
[Busca trabajo por las tardes
]
夕方の仕事(アルバイト)を探している方
[De limpieza,Cuidad,de Ninos y Plancha]

掃除、子守り、アイロンがけです
[Interesados llamar al ○○○]
希望の方は、○○○へご連絡ください
というような内容です。

ただの募集広告なら、日本でも電柱や壁によく貼ってありますね。

スペインの広告で面白いと思ったのは、
下のほうに、電話番号を破いて持っていけるようにしているところです。
歩いているときは、だいたい忙しい時で、
電話番号を手帳か何かに控えるのは面倒だし、
覚えてもすぐ忘れてしまうし、
結局連絡したくても、なかなかできにくいですね。
このアイデアは、
それを見事に解決しています。
これだと何人が興味を示したかも判るし、
スペイン人も、なかなかよく考えたなと思いました。

しかし、個人の電話番号を
無防備に他人に知らせると、
セキュリティ上はチョッと不安ですけどね。


さて、バスセンターに着きました。
このように、時刻表が各窓口に貼ってあります。
たった、これだけの確認のために、
わざわざ
バスセンターに行かなければならないなんて。
一般の人はどうしているんだろう。
多分、電話か何かで確認しているんでしょう。


用事が終わり、街をあちこち歩きました。
偶然、フラメンコCDの専門店
「Compas Sur Flamenco」の前に来ました。
せっかく見つけたので、今度はカンテ(唄)
のCDを4枚ほど買いました。

ギジェルモ・カーノの「リンコン・デル・ペンサミエント」
というCD
の「Tango」を1曲聴いてみてください
『Caricias sueltas』

これは、新しいスタイルのフラメンコで、
タンゴの形式を取り入れた、
カンシォン(ポピュラー音楽に近い感じの曲)ですね。

聴いてみて、何か気付きませんか?
まず、“こぶし”が利いています。
それと、“喉から絞り出すような声”です。
日本の民謡、江刺追分なんかにそっくりです。
次に、ギターがかなりのテクニックで、
津軽三味線を思い起こさせます。
江刺追分は、リズムは自由ですが、
フラメンコにも自由リズムのものがあります。

こうして比べてみると、
フラメンコは、極東(Far East)ならぬ、
極西(Far West)の民謡、ということができるのではないでしょうか。

唄、踊り、ギター(三味線)があるところも似ています。
民謡の場合の踊りは、3本柱というわけではありませんが。


結局カテドラルのところに出てきてしまいました。
歩いていると、今まで繋がっていなかった、
道と建物や場所が繋がってきて、
位置関係が分ってきます。

ここに来ると、前に撮っていても
どうしても、もう一度写真を撮りたくなってしまいます。

その後、旧市街の細い迷路のような道に迷ったりしながら、
やっとの思いで、家に帰り着きました。

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