3月14日(土) 日本の料理?
 
アパート敷地入口の門の付け替え工事が始まり、
4日ほどかかって、ほぼ出来上がりました。
これまでも、鍵がかかる事になっていたのですが、
ほとんどかけられていませんでした。
セキュリティ上問題だ、ということになったのでしょう。
頑丈な門がつけられて、施錠できるようになりました。

我々は全く知らされていませんでしたので、
出方も入り方も分かりません。
最初、出ることができず、
後から来た住人に教えてもらいました。
門の左側に、解錠スイッチがありました。

マルセラから管理人に連絡してもらい、新しいカギをもらいました。
門の扉は2ヶ所あり、
1つはスロープ用、もう1つはステップ用です。
私のもらったのはステップ用で、
この鍵ではスロープ用は開けられない、ということでした。
同じ鍵でも全く問題ないと思うのですが、
なぜそうなっているのか、よく分かりません。

[道路側から]
スロープとステップが別の鍵になっている
(ペットボトルはタイル補修直後、接近防止のため)




前にペペから言われていました。
バルコンのメンバーに日本料理を作って食べさせられないか?

いずれ、何か作らなければいけないなぁーと思いつつ、
いろいろ考えてはいました。

テンプラはこちらにもあるし、
スキヤキ・・・、よさそうだけど豆腐がない、
カツどん・・・、アツアツを食べさせられない、
そば、うどん・・・、残念、作れない、
カレー、多分うけると思うけど、オリジナルはインドだし。

ペペに相談すると、結局「スシ」がいいのではないか、
ということになりました。
「スシ」といっても、“握り”ではなく“巻き寿司”です。
マリは「スシ」が好きなようですが、
一般的に、スペインの人には、甘酸っぱいスシの味は
多分好まれないだろう、と思っていました。
だいたい、彼らは生魚を食べませんから、
鉄火巻きなんかもだめなわけです。

いろいろ考えた結果、
@焼いたマグロ(醤油で味付け))
A茹でたエビ(塩味)
B卵焼き(砂糖味)
C細切りレタス
この4種類のネタで、ノリ巻きを作ることに決めました。

スシは米が命なので、
コルテ・イングレスで買ってきた、高価な米を使います。
ネタは、歩いて1分のところにある魚専門店で、
新鮮なマグロが、何と!1kg/5.9ユーロ(700円)
エビは300g/1.2ユーロ(150円)

夕方、スシめしとエビだけは家で作って、ペペの家に行きます。
残りは、すべてペペの家で仕上げます。
マリが冷蔵庫に入れておいた海苔が、
袋からはみ出していて、少ししおれてしまっていました。

いろいろ悪条件が重なりましたが、何とか5本の太巻きができて、
2つの大皿に乗せて、みなに振るまいました。


結果は如何に?
あまり評判良くなかったですね。

味が、私には十分ですが、
彼らにとっては、多分薄かったのではないか。
それと、やはり思ったとおり、甘酸っぱいスシの味は
あまり好まないようです。
ほとんどの人は、2個目に手を出しませんでしたね。

でも、とても面白い経験をしました。
やっぱり、だめだったか・・・・、残念でしたが。

ペペは、責任を感じたのか、
2個、3個と食べていました。

バルコンの主人が気を利かして、
「Esta Noche SUSI−Takayama Hirochi」
「今晩は“スシ”があります」
と、黒板に書いてくれました。
[HiroshiがHirochiになってますが]



そこに、ラファエル(ペペの義弟で、アパートを世話してくれた)が来て、
“君の鍵を見せて”というので見せると、
自分の鍵と合わせて、
これは、自分の持っているのと同じだ。
この鍵は、内側からは開けられるけど、
外からは開けられないよ。
だから入るときは、外からインターホンで呼びなさい、
というのです。
このことを、わざわざ私を見つけに来て、
教えてくれたのだと思います

しかし、面倒なことになった、
入るたびに、他人の世話になるなんて。
でも、不思議な鍵もあるものだ、
内側から開けられて、外側から開けられない鍵なんて!


しばらくして、気付きました。
ハハーン、ラファエルは、出るときはステップのほうから出て、
入るときは、スロープの方から入ろうとしたのではないか?
きっとそうに間違いない。

やはり予想通りで、
ステップ側の鍵は問題なく外側からも開けることができました。


私はA棟ですが、玄関を入るとこの絵タイルがあります

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