2011年5月29日(日)  再び、ドブ川沿いの遊び小屋 

 あぁ、またラオスに帰ってきたな。このドブ川沿いのこの小屋に・・・・土日、図書館を開く。朝も早くから、シンとセンという双子ともう一人の3人が来て、
「子犬見せて、子犬抱かせて!」と塀を上って、庭の中まで入って来ようとする。まったく・・・でも、子どもにとって、子犬は本当に魅力的なものだろう。
「ぼくにちょうだいね、ぼくらに1匹づつちょうだい」と言う。
「そういうわけにいかないよ。まだお母さんのおっぱい飲んでるし」
 子どもたちは、お母さん犬のメリーの居ぬ間に、家の裏の子犬のところに行き、わぁ・・・とふわふわのボールみたいな子犬を抱いている。すると、メリーが本当に一目散に駆けて来て、キャンキャンキャンととびつく。ペプシまで一緒になって駆けてきて、2匹で飛びつこうとするので、大急ぎで、「ほら、まだダメダメ」と、子どもたちを図書館側に追いだす。お母さん犬にとって、近所のいたずらっこほど、心配なヤツラはいないだろう。

ヘンテコな顔をするいたづら3人組

 さて、ここは、図書館というよりも、相変わらずの遊び小屋となっているが、私が日本にいっていたので、ほぼ1カ月ぶりに顔を見せたわけだが、さきほどの双子兄弟も、「これと、これと、これと、全部読んで」とさっそく絵本を抱えてくる。
 ラオスでは、6月からが夏休みである。小学生はもう試験も終わり、もう夏休み状態。中学生は来週、もう1日試験があって、それで、もう夏休みだという。あぁ、3か月もの長い夏休み・・・・その間、図書館は土日ではなく、平日に3日開く。



常連の姉妹。ターイとブム。お姉ちゃんのターイは2年生だけどすらすら読む。妹に本を読んでやっている。


 中1で学校をやめてしまったオンは、一時、茶髪になっていたのは黒髪に戻っているが、まぁ、目の下に黒々のアイラインを入れ、まったく、お化粧をしている。つい最近まで、まだまだ子どもっぽかたのいになぁ・・・・・でも、9月の新学期になったら、もう一度学校に戻るという。
「そうだよ。今、このヴィエンチャンで、中学1年でやめてたら、将来も困るよ。たいした仕事にもつけないよ。だから、面倒くさくても、今は、頑張って勉強しなきゃだめだよ」
とか、説教じみたことを言うが・・・・子どもの時から、大人になり急ぐ必要はない。今でしか身に着かないものがあるのだから・・・とにかく、再び学校へ戻るというのは、ほっとする。本当に、もう一度頑張ってほしい。
 
 大きな子たちは、以前、日本の方から頂いたお手玉を使って、ドッチボールをして大騒ぎしている。(すみません、お手玉の使い方が間違っているけれど)どうもここに来る子は、本よりも、大騒ぎしている子の方が多い。まぁ、それもありだ・・・が、こちらも少しずつ、やはり、いろいろな活動を取り入れていく努力をしないとなぁ・・・・と思う。やはり、大人が、現状維持の、ただ番をするような姿勢をとっているのではダメだということ。もうちょっと頑張んなくちゃ・・・と私も思う。
 
 パネルシアターの版を、常設で置くことにした。ラオスの話から、私が自分でパネルシアターに仕立てた、「なまけものが働き者になった話」をすると、子どもたち、さっそくパネルを使って、お話をしながら、遊び出す。
「じゃあ、新しいのを作ろう」と、「あかいかさ」を、パネルシアターに仕立てることにした。子どもたちも一緒に色を塗ったり、切ったりをはじめた。
「できあがったら、私たちが演じるからね」と、中1のスムたちが言う。
 この夏休みには、あれこれ、いろいろやりたい。子どもたちと一緒に、リトルおはなしきゃらばん・・・を作りたい・・・と思っているのである。


パネルシアターを使ってお話をしてみる。スム

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