ハスの花
2009−3−24
はすというものは、朝、ぽっかりと咲くものかと思っていた。
買ったばかりの水鉢に植えられた、泥の川からとってきたハス
ブア・ベーというのだそうだ。訳すとヤギのハス。
そういえば、日本でひつじぐさとか言うのだっけ?
ヤギとヒツジ・・・・関係あるのかしら?
彼は
「ハスは、夕方からだんだん開いていくんだろ?夜開くんだよ。朝は、その開いた姿を見られるわけさ」と言う。
「え?朝咲くんじゃないの?」
「見ててごらんよ。暗くなると、だんだん開いてくるよ」
そうかしら?・・・と思いながら見ていると、暗くなるにつれ、だんだんハスは、その濃厚なピンクの花を開いていった。まるで、月下美人みたいであるが、あの芳香はない。家の前を流れる泥の川は、お世辞にもきれいとは言い難いが、あんな川でも、夜の闇の中に、人知れず、こんな豪華な花を咲かせているのか。
なるほど、朝には見事に開いた花が、「おはよう」と待っていてくれるのである。朝しか見たことのない私などは、朝の花かと思っていたが、実は夜の花なのであった。ただ、一夜限りの月下美人とは違って、ハスは、朝、日が高くなるにつれて、だんだんと花を閉じていくのである。そして、またつぼみとなって、夜を待っている。
ブアベーことヤギのハスの葉は、直径30センチほどで大きく、うちの水鉢からははみ出てしまっている。昼の暑い日差しの中で、すっかり焼けついたように巻きあがってしまったものもある。これから、川に対応した葉の大きさから、水ばち対応の大きさに、どのようにハスの葉は対応していくのだろうか?水鉢で育つのかしら?少し興味深く思って見ている。
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「あぁ、そうだ。母にもらった電子辞書があったじゃないか・・・・・」と、ヒツジグサをひいてみた。
未の刻に花開くから、そう呼ぶのだそうだ。ハスに似た花・・・・なんだ、ハスじゃなくて、スイレンか。
スイレンを引いてみた。睡蓮・・・・・花が夜は閉じて、昼に咲き、蓮に似た形なので、この名があるそうだ。
未の刻とは、午後2時頃のことなのだ。
ということは、ラオスのブアベーは別物らしい。こちらは、昼寝をしている。
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彼に尋ねたら、「うちのはブア・ルアン(大きな蓮?)だよ。ブア・ベーはもっと小さいんだ」とのこと。
どおりで、スイレンにしては、やけに大きいと思った。
ブア・ベー(ヤギのハス)は、やはり日本でいうヒツジグサこと睡蓮なのだろう。
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