イギリス滞在記 第2章〜生活編
2. みるみる膨らむ小銭入れ


レジ係は黒人の女性で、こちらが「これ下さい」って英語で何ていうんだろう・・・と考えている余裕も与えず、彼女は手早く計算を済ませてしまい、僕に金額を言っています。代金は多分5ポンドといくらかだったはずですが、「ファイブ」しか聞き取れないまま、とりあえず10ポンド紙幣を差し出すと、お釣として硬貨をジャラジャラとたくさん渡されました。
はじめて手にするイギリスの硬貨!でもこのときはまだはどんな単位があるのか全然知らず、ただやけにかさばるのだけが気になりましたが、それを小銭入れに入れるとかなり膨らんでしまいました。
レジの後ろの棚にはタバコが並んでいます、もちろんセブンスターはありませんでしたが値段を見るとどれも2ポンド近い値段で日本円に直すと4〜5百円前後するのに少し驚きました。
その店を出て少し歩くと、路上で雑誌や新聞を売っているスタンドがあったので新聞を買う事にし、とりあえず名前だけは知っていたタイムスを買いましたが、ここでまたさらに小銭を増やしてしまいました。
もう小銭入れは豚のように膨らんでジーンズの尻ポケットがやたらときゅうくつです、「早く小銭を使えるようにならないと、このままでは大変な事になるな、きっと」と思いつつ小冒険はこのくらいにしてホテルに引き返しました。

ホテルの部屋で、さっそく先ほどもらったお釣りのコインを種類ごとに並べて整理をしました。
その結果、ペンス単位では1、2、5、10、20、50の6種類、そして1ポンド硬貨1種類が手元にありました。
そして出た結論・・・「イギリスのコインはデカすぎ! しかも厚すぎ!」

  

特に1ポンド硬貨は大きさこそ100円硬貨と同じくらいなのですが、その厚みは優に2倍はあります。また大きさで言うと2ペンスは500円硬貨より僅かに小さいくらい、10ペンスと50ペンスは500円硬貨を上回る大きさで、なかでも50ペンス硬貨はかなりの厚みです(形はなんと7角形)。
「でもまあ体の大きいイギリス人が使うんだからコインが大きいのも仕方ないか・・・」とむりやり納得。
でも不明点がひとつ、1シリングと刻まれた、デザインがさまざまに違う硬貨が何枚かあるのですが大きさや材質はは5ペンスとほぼ同じです。「シリングっていったい何?あとでE塚さんに聞いてみよう・・・」そんな事を一人ホテルで検証しているうちに、また眠たくなってきました。




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