| イギリス滞在記 第2章〜生活編 | ||
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| 5. J社ロンドン支店 | ||
目指すJ社ロンドン支店はハマースミス駅から5分ほどでした、ガラス張りの近代的な外観は周囲のレンガ造りの建物の中にあって目立っています。 僕はE塚さんに連れられてエレベータで4階へ、ここで初めて知ったのですがイギリスでは日本でいう1階はグランドフロアー、そして2階がファーストフロアー、つまり1階です、したがってJ社のある4階は日本でいえば5階にあたります。 ドアを開け支店内に入るとそこはゆったりとデスクが配置されたオフィスで、すでに何人かの社員が出社していました、その奥のガラス張りの別室が支店長室、僕はオフィスのデスクにすでに座っている社員に会釈をしながら奥に進み、まず支店長室に案内されました。 T支店長は想像していたのとはかなり印象が違う人物で(というのも海外支店の支店長といえばスマートな体にスーツをびしっと決めて、流暢な英語を話すいかにもエリートサラリーマン・・・と勝手に想像していたんですが)予想は裏切られ、50歳代、白髪交じりで小太りのごく普通の日本人が笑顔と握手で僕を迎えてくれました。 そして「これから忙しくなるががんばってくれたまえ」というような話をした後、フロアーの全員が集められて僕の挨拶と自己紹介、続いてJ社社員の自己紹介がありました。 見ればスタッフは女性が1名、男性7名で全員日本人、ただその中に1名だけ日本語のアクセントが変な青年が1名・・・とそのとき一人のイギリス人女性が遅刻して入ってきました。彼女は現地採用のプログラマー、ケイ(Kay)さん。 ![]() この後、プロジェクトのメンバーでミーティングがあり、これから開発するシステムのおおよその内容を知りました。で僕の今日の仕事はというと・・・ 「資料読みでもやってて。」 ということになり、分厚いファイルを数冊ドサッと渡されました。 やはりすこし時差ボケだったんでしょうか?僕は眠たさを必死にこらえて英語と日本語ごちゃ混ぜの資料に目を通し(というより読んでる振りをしながら)ロンドンでの仕事がスタートしました。 |
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