水戸
水都東線
JRバス単独運行区間の赤塚東踏切~見和町入口間の停留所(水戸駅行のみ)では、ソーラー式のバス停が試用されています。
真ん中にSuicaの電子マネーマークがあります。ちなみに昔のSuicaでこのマークがないものは、バスや都電荒川線、東急世田谷線、及びコンビニなどの店舗や自動販売機などでは利用出来ません。
※現在は全国相互利用サービスを行う全ICカードで利用可能。
赤塚駅北口
(撮影/2008年3月12日)
この駅は20世紀末に橋上駅舎化されました。かなり近代的です。列車の本数は本数は1時間に上下各2本程度と少ないのですが。
JRバスは1番線から発車しますが、なぜか最終20時00分発のみ南口3番線から発車します(以前は南口からも路線があったようです)。やってくるバスは圧倒的に茨城交通が主役です。なお高速バス「みと号」のうち、大塚ルートも入ります。
赤塚東踏切
(撮影/2008年3月12日)
最終の1往復は赤塚駅南口発着のためここは通りません。
姫子中央
(撮影/2008年3月12日)
自由ヶ丘~赤塚駅間はJRバスの単独運行になります。しかし近隣の茨城交通や茨城オートが運行する道路と比べると道が狭く、水戸市内ではありますが、ローカル色が多少出てきます。
水戸駅前
(撮影/2008年3月12日)
3番線…赤塚駅行、5番線…城東車庫行。
水戸~宇都宮間の国鉄バス直通運転について
旧国鉄真岡線(現真岡鉄道)の終点茂木と、茨城交通茨城線(赤塚~御前山間・1971年廃線)の終点御前山を結ぶ「長倉線」の構想が戦前からあり、当時の鉄道省が先行して省営バスの運行を開始しました。長倉線も建設工事が始められましたが、戦局の悪化で中断。戦後も工事が再開されない中、1955年に国鉄バスが水戸~茂木~宇都宮間の直通運転を開始。これが1980年まで続けられたと言う事です。
〔参考文献〕
JTBキャンブックス・鉄道未成線を歩く(国鉄編) 森口誠之
(JTBパブリッシング)
都=「宇都宮」、昔は水戸と宇都宮を結ぶ路線だったのでしょうか。昔の事はわかりませんが、JRバス発足時点では既に路線はなくなっていたようです。それどころか、現在の水戸地域のJRバスは水戸駅~赤塚駅間の、常磐線で言えば1駅間だけを残すだけです。
この路線のトピックスといえば、IC乗車券「Suica」を導入した事でしょう。2007(H19)年3月18日、首都圏の私鉄・地下鉄・バスのICカード「PASMO」のサービス開始と同時にスタートしました。JRバスのICカードを導入は、2005(H7)年4月のJR九州バス鹿児島地域の「Rapica」に次いで2例目。2013(H25)年3月より、全国相互利用サービスを行っています。
高速バスは関東鉄道・茨城交通と共同で東京行「みと号」3ルートを運行。
JRバスの「Suica」では、現在運賃割引キャンペーンを行なっています。SuicaまたはPASMOで乗車すると自動的に割引された運賃が減額されるというもので、2割引といいますからかなりのサービスといえます。例えば、水戸駅~赤塚駅間は通常350円の所、2割引で280円になります。
ただし、PASMO事業者が行なっている「バス特」のサービスはありません。
画像はそのサービスのチラシで、コピーしか入手できなかったのは申し訳ありません。なお、サービス期限が2008(H20)年3月31日までとなっているが、4月以降も行なうとの事です。
このチラシの下部には、現在の水戸〔支〕の路線図が書かれています。少し見づらいが、いかに現在の路線が小規模かというのがわかるかと思います。
なお今の所、水戸市内及びその周辺でJRバス以外にICカード(PASMOなど)の導入を表明している事業者はありません。
※ 運賃割引サービスは終了しました。2015(H27)年10月より、関東鉄道バス(水戸地域)がPASMOを導入。
JRバスを利用したPASMOの履歴印字。JRバスの部分には「JR関東」と表記されています。
水戸駅前~銀杏坂間
(撮影/2008年3月12日)
水戸一の繁華街の大工町から泉町を経由し、水戸駅に向かって坂を下っていきます。他の民営バスが頻繁に行き交う中、ちょっと肩身が狭いかも。