【ダンジョン日報2】 第12号 06年06月21日
敵を一瞬にして灰燼と帰す恐るべき攻撃魔法、《灰燼化》。味方を巻き込んだら果たしてどうなるのか。その答えが今、ひとりの少年魔法使いによって示された……かもしれない。
そして、ついにGMまでが灰燼と……。
タック : なってない、なってないよー! 僕そんなことしてない!
今回のトピック 『コボルド天国 コボルド地獄』 妖艶な魔女の導きで、裏のダンジョンへの道が開かれた。はずだったのだが。
そこはシュールなコボルドたちの楽園。
……裏ダンジョン。甘美な響きとは裏腹に、違った意味で危険な場所なのか。
◆ドルアーガの酒場◆ そうだ、キルケを呼ぼう
今回は、お金がない!という話から始まった。
タック : 「僕、今日もまた8Gしか持ってない」(笑)
ジン : 「盗賊に良い短剣を持たせなければならないという、切実な話し合いですよ」
タック : 「そうだよね。一気にレベルが上がりすぎて、前のパーティでは自然と手に入ってた武器とか装備とかが、そんなに充実してない感じ?」
ジン : 「良い短剣の前にライトクロスボウを買いかねないので、今買わせましょう。1000G貸して」
トリガ : 「押し貸しだー」
ジン : 「
なぜか受け取り拒否してますけど、トリガさん」(笑)
クレスポ@GM : 「じゃあ、先立つものを稼ぐッスよ。昨日の話だと、きれーなおねーさんが稼げるダンジョンに案内してくれるんスよね?」
トリガ : 「そうですね。今度こそお金を稼ぎましょう!」
クレスポ@GM : 「じゃ、みんなで呼ぶッス! キリコおねーさーん!!」
タック : 「キリコお姉さーん!!」
ジン : 「お、おねいさーん…」
キルケ@GM : 「……呼んだかしら? あと、あたしの名前キルケだから」
リコル : 「裏に行く気まんまんなのー」
キルケ@GM : 「クスクス。貴方たちならそう言うだろうと思っていたわ」
キルケ@GM : 「B1〜6まで、好きなダンジョンを選んでくれて構わないわよ。罠の難度も表と変わらなくしておいたし」(笑)
ジン : 「早く良い短剣を買ってきなさい」
トリガ : 「もう遅いみたいですけど」
結局良い短剣を買わずじまいのトリガなのだった。
◆玄室B◆ リコル、灰燼と化す
タック : 「はじめてのところだから、どこでも楽しそう。裏ってどんなのが出るのかなー」
ジン : 「まずは低いところから始めたほうがいいですかね。昨日の件もあるし。裏ボス怖いですし…」
クレスポ@GM : 「んじゃ、B1ッスか?」
ジン : 「そうですね」
GM : ダンジョンレベル1にご案内〜。
タック : 「じゃあ、《飛行》かけるー! かかったー!」
タック : 【どこかでヒーが天井に頭をぶつけた】
GM : いないのになんでだw
ジン : ヒーさん限定なんだ…
そして1層からのダンジョン攻略。記念すべき最初のイベントダイスは……
ジン : (コロコロ)6です(涙)
GM : さっそくモンスター×2かw
GM : にゅう。新しいモンスターが出ない。
コボルドが12匹出たw
クレスポ@GM : 「今までちーとも出なかったくせに、わんさかッスね」
ジン : 美味しい!?
クレスポ@GM : 「そーいや、コボルドの骨はまだ材料アイテム出てないッス」
タック : 「ねーねー、《灰燼化》と普通にダメージ飛ばすの、どっちがいい?」
リコル : 「あー…一気に灰になるね…」
クレスポ@GM : 「そうッスね。7匹と5匹ッス」
ジン : 「7匹のほうを灰にして、5匹を私と盗賊さんがたで引き受けますか」
タック : 「じゃあ、7匹の方に《灰燼化》するー!」……目標、8? 僕、1D+8ってことは、振らなくても成功?
GM : そうだね。灰になったw
コボルド@GM : 「こぼー!」(灰になった)
リコルが会話から退席しました。
クレスポ@GM : 「あ、リコルさんが消えちゃったッス」
ジン : 「リコルさんも灰になった?」
ジン : 「このダンジョンは、
魔法が味方にもかかってしまうのですね…」
クレスポ@GM : 「かわいそうに!」
タック : 「なってない、なってないよー! 僕そんなことしてない!」
リコルが会話に参加しました。
クレスポ@GM : 「あ、よかったッス。てっきり、
タックの《灰燼化》で灰になったのかと」(爆)
タック : 「おかえりなさーい! 間違ってリコルさんまで灰にしちゃったかと」(あたふた)
ジン : ちなみに、《混乱》は10です。これでほぼ無力化ですね。
タック : こっちが《混乱》してるー。
タック : なんか、ダイコンを持って踊り狂う妖精が見えた気がする。
リコル : センスをもった妖精も見える気がする…
ジン : さっぱりさっぱり。
クレスポ@GM : 「……じゃ、あとはファンブルしない限り楽勝ッスね」
クレスポ@GM : 「お前らなど、クレスポ様ひとりで十分ッス!」
そして白兵戦の経過は省略された。
◆玄室D◆ フレイムはモンスター?
玄室Dにさしかかったところで振られたイベントダイスは4。
GM : 「モンスター出現ッスね」
タック : 「なんだろー」
フレイムが会話に参加しました。
フレイム : 「……というわけで、道を歩いていたら兄に専用シュートに蹴り込まれた私が参上しました。」
そういうタイミングだっただけで、フレイムがモンスターだったわけではない。
実際に登場したのは、再びコボルドが5匹であった。
クレスポ@GM : 「……なんか、表とあんまり代わり映えしないッスね。《和平交渉》してみるッスか?」
タック : 「たまにはいいかも。
12匹もコボルドを虐殺した僕らと和平なんて成立するのかな?」
クレスポ@GM : 「……お、俺が振ると3しか出ないッス……orz」
ジン : 「またコボルトですか!?」
GM : コボルドが7匹に増えただけw
トリガ : 「和平と見せかけて、再度攻撃」w
結局、さらにトリガが《和平交渉》を行い、コボルドにはお引取り願ったのであった。代わりに登場したのはガスクラウド。初登場のモンスターだが、魔法に弱く、あっさり決着はついた。
タック : うわ、《火球爆発》が誘爆したよ! びっくりだー!
◆玄室E◆ コボルド大王の外道祭り
クレスポ@GM : 「うーん、じゃ、そろそろ次がボスの部屋っスね」
タック : 「ここのボスって何かな? マーフィーさんじゃ、ないよね?」
リコル : 裏だしね……
GM : えーと、こんな扉が見つかった(何)
タック : 「どんな? どんな?」(興味津々)
GM : 真っ白な板にただ一言。
「外道」とw(註:実際のげどーえもんとは何の関係もありません)
げどーえもん。それはGMに贈られる名誉ある称号のひとつであるらしい。現在その称号を持つGMは1人しか確認されていない。ですよね、フレイムさん。
タック : 「げ、げげ!?」
トリガ : 「外道、討つべし!」w
ジン : 「み、味方を討ってはダメです、トリガさん」
フレイム : 「道を知るが故に外れる者。汝が名は外道なり」
GM : では扉を開けると…コボルドをドレイ同然にかしづかせている、巨大で偉そうなコボルドがいる。
ジン : コボルドキング?
タック : でかコボルドー。
フレイム : ホブコボルド(違)
トリガ: : グレートコボルド13世くらいでしょうか…w
リコル : トリガのネタがわかりそうでわからないw
コボルドキング@GM : 「けーっけっけっけ。お前のものは俺のもの。俺のものは俺のものォ!」
ジン : 「じゃいあん…ですか?」
タック : 「徹底的にコボルドばっか出てたのはそのせいだったんだ」
フレイム : 「どこのジャイアニズムですか。正しくは、モンスターの物は冒険者の物、冒険者の物はGMの物、ですね(何)」
コボルドキング@GM : 「お前らのボスは誰だ? 言ってみろ」
コボルド@GM : 「あ、あなたです…」
コボルドキング@GM : 「なぁにぃ? きぃこえんなぁぁぁ?」
コボルド@GM : 「あ、あなたであります! サーイエッサー!!」
ジン : 「なんかこー、帰りたくなりますね…」
フレイム : コボルドキングと書いて「ラオウ親衛隊」と読む(何)
コボルドキング@GM : 「じゃ、そーゆー事で。あいつらのお宝も、当然ながらこの俺さまのものだ! まさに外道!」
タック : 「へ、へーんだ。こっちの方が、もっと強力な外道の守護神がついてるんだぞー!」
GM : では、戦闘開始ー。敵はコボルドキング、コボルド×6。
◆玄室E◆ GM、灰燼と化す
戦闘は開始された。
コボルドキング BL7 BP7 MR50 HP50
特殊能力
【魔法障壁】 バリアを持つ。あらゆる魔法ダメージを半減(端数切り上げ)する
【親衛隊】 常にコボルドを(パーティの人数)体連れている
コボルド ZL1 MR8 犬面の妖魔
フレイム : ターン開始時、リコルは《加護》で。タックは《灰燼化》。
タック : 「うん、りょうかーい。コボルドに《灰燼化》!(振るまでもなく) リコルさん、巻き込まれないでね?」
コボルド@GM : 「こぼー!」(訳:ありがとう)
ジン : 「ありがとうなのか!?」
リコル : 「よっぽどつらい思いをしていたんだね…」
タック : 「今、ようやっと解放されたんだね、コボルドさんたち。精神の呪縛から!」
コボルドキング@GM : 「つーか、俺にこき使われるのそんなにイヤだったのか!?」(ガーン)
GMが会話から退席しました。
フレイム : ……GMが消えた(笑)
トリガ : 今度はGMが巻き添えにw
GMが会話に参加しました。
タック : ごめん、あやうく
GMを灰燼化しちゃうとこだった。
トリガ : 封印指定が必要かもしれませんね、《灰燼化》。
◆玄室E◆ 最大攻撃!!
敵はコボルドキングただ1人。そこに白兵戦参加メンバーの怒涛のラッシュがかかる!
フレイム : 「要らないと思いますが圧倒します。味方にかける魔法タイミングで《超高揚》を」
ジン : 「了解しました。本邦初公開《超高揚》! 皆さん白兵ダイス+1で」
クレスポ@GM : 「じゃ、俺も《不意打ち》使うッスよ! んで、TP2点入れて全力攻撃ッス」
フレイム : 「どうせボス倒したら帰るし、私もTP2点くらい使っておきましょう」
リコル : 「せっかくだしねー、私も2点ぐらいー」といってコボルドキングの顔色を見る。w
ジン : TP2点使います。
トリガ : 《不意打ち》+TP3点
タック : 「今までで最大の攻撃力が出そうな予感!」
GM : 43もいったッス!
ジン : 24発です
リコル : 40! 40!
フレイム : 7個振って1個しか回らない。39発。
タック : どこまで行くのかなー?
トリガ : ガーン。クレスポさんにちょっと足りない40点。
コボルドキング@GM : 「あン♪」(嬉しそうにオーバーキル)
GM : 186対52で、そちらの134アップ。圧倒的勝利でミンチですw
タック : なんでジャイやンまでうれしそうなんだろう。
ジン : ……不思議な断末魔ですね…
んで、宝物判定。
GM : んで、奇妙な紋章(1500G)
タック : 徐々に奇妙な紋章?
トリガ : 両肩に貼り付けて、テキサス超人になれます(何)>紋章
◆玄室E◆ 戦い終わって
そして。
そこには、キルケがいた。
キルケGM : 「少しは楽しめたかしら?」
タック : 「うん、楽しかったよー」
ジン : 「コボルドに出会えてよかったです」(笑)
キルケ@GM : 「また、白昼夢でお会いしましょう…マピロマハマディロマト」
こうして、一行は、かわいそうなコボルドたちの国を後にした。
今回の冒険の結果、ジンがついに侍にクラスチェンジしたことを付記しておこう。
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