【ダンジョン日報2】 第13号 06年06月24日
セカンドパーティには、ファーストのメンバーに関係のある者が多い。
タックは、ダンジョンに潜っている母親ジーナを探している。
フレイムは、何故かいつも遭遇する兄ブレイズに、専用シューターに放り込まれる。
リコルは時々テオと会っては話をすることもあるようだ。
トリガが挑んでいる『最終試練』、ダンジョンの最後に待ち受けるのは、やはりイストなのか。
そしてジンは、かつての婚約者セニアを求めて、今日もダンジョンへ。そしてセニアは……。
今回のトピック 『特別編 ジンとセニアのぶらり旅』 1レベル侍となったジン。その腕を信じて、たった1人で1層に挑む。
かつてのジーナと同じ轍を踏むことになるか。それとも、その後のルール変更で多少は対応できるようになっているのだろうか。
いっぽうそのころ、ジンが探しているかつての婚約者セニアは一人で裏ダンジョンの1層に潜っていた。その目的は、シルヴァンボウ合成のために必要な材料アイテム、キメラの翼。
2人が出会う日は果たして来るのだろうか。
◆ぶらり旅 ジン編◆
先日ついに転職し、侍1レベルとなったジン。話題となっているのは、侍の先駆者ジーナのことである。かつてジーナが1人でダンジョンに潜った話。
ジン : 挑戦してみたい気もするけど(笑)
GM : 1レベル侍じゃ…
ジン : ジーナもあの時1レベルでは?
(←ダンジョン日報その16参照)
GM : ジーナは結局、ほとんど稼げずに逃げ帰って終わりだったしなぁ。
ジン : 同じ結末ですかね?(笑)
GM : 一人で行ったらやばいかもねw
しかし、ジンの決意は固かった。
GM : 一人で行くの? HPいくつだっけ。
ジン : う、うん。えーと。29(笑)
GM : だいじょうぶかなぁw
ジン : やばくなったら帰る…?
GM : 帰れるといいねw
ジン : 指輪は持ってる! 持ってる! もったいねぇ!?
GM : なんか…赤字になりそうな予感がひしひしと。TPも2点しかないしねえ。
ジン : 「負けると分かっていても、挑みたい時もあるんだ…」
GM : んじゃ、やるのか。DL1でいいかい?
ジン : はーい。……
これも欠番ってことで。
特別編に、なりました(笑)
◆玄室A〜B◆ 【麻痺】二重奏
GM : では、たった一人で迷宮に入ったジン。死ぬ気か!? すぺしゃるー(どんどんぱふぱふ)
ジン : 「ちょ、ちょっとロマンを追いかけたい時もあるんだ…」
こうしてジンの1人旅は始まった。そして最初のイベントダイス。
ジン : (コロコロ)2です。…マテ(汗)
GM : スタナーの罠だねw
いきなり罠を引いてしまうのは、何の因果か。もちろん盗賊などいない。
ジーナの当時は盗賊以外の職業は盗賊判定ダイスを持っていなかったため、罠が出たなら食らうしかなかったが、今は違う。誰もが1Dの盗賊判定ダイスを持っているのだ。
しかし1層の罠の達成値は9。TPをつぎこむかクリティカルしないと決して届かぬ数値であった。
……もちろんジンは罠解除に失敗した。
GM : トラップ引っかかると、アイテム出ないしなぁw
ジン : 仕方ない…
【麻痺】を毒消しで消しつつ、次の部屋へ。
ジン : (コロコロ)右で1、イベントも、1!?
GM : また、スタナーの罠だねw
……もちろんジンは罠解除に失敗した。
◆玄室C◆ 行き止まりの行き詰まり
さらに次の部屋のダイスで1を振ったところで、1層の玄室は終了した。さらに奥を目指すには2層に降りるしかない状況である。
しかしそれよりも、まずはモンスターである。
ジン : (コロコロ)そして今度は6かよ!?
こんなところで久しぶりに1−6コンボ。
そう、行き止まりの玄室で、
モンスターが2グループ。
GM : ローグが3体、ゴブリンが3体出た。まあ、奇襲はなしにしとこうw
ジン : よ、よかったー。
GM : でも、こっちの
MRの合計は48あるけど…w
ジン : て、よくないよ(汗)
ジン : うー…転移の指輪で(笑)
GM : ええー(爆)
ジン : だ、だって無理じゃないですか? 1グループならまだしもー。…うーん。あ、《恐怖》をつかおう。減らせるかも。
GM : やるんだね?(笑) どっちにかける?
ジン : ゴブリンのほうに。
GM : 目標値は6ね。
ジン : (コロコロ)あ、ちょうど6ですよ。
GM : あぶないねえ(笑)じゃ、ゴブリン3匹逃亡。んで白兵戦。
しかし敵にかける魔法を使ってしまったジンは、ローグ×3の攻撃を受けるしかなく。
GM : 21対0で、ジンは21ダメージを受けておくれ(笑)
しかし次のターン。自らに《精神高揚》をかけたジンの白兵戦は31をたたき出し、ローグ3体を吹っ飛ばした。ジーナのときにはなかった《サムライスピリッツ》の効果で、白兵戦の攻撃力もやや高まっているのである。
◆玄室D◆ 親切なアブドゥール
宝物判定で合計で現金60Gを手に入れつつ、下層への階段をうっかり下りるジン。
ジン : せっかくだから、降りてみますかぁ…て、まて! ボスじゃん!
GM : じゃあ、降りたw
ジン : 例のスモッグビーストの部屋ですか?
GM : うんw
ジン : 帰る帰る帰る!
GM : なんだ。戦うかどうか選択出るのにw
GM : 「ここのボスは一度倒しています。再戦しますか?」
ジン : 「しないよ。は、まさか」
そう、一度倒したボスの部屋にもう一度入り、そして戦うことを選択しないと出現するのは。
ダークエルフ@GM : 「久しぶりの客人だな」
ジン : 「こ、こんにちはー…」
アブドゥール@GM : 「わたしの名はアブドゥールだ。さて、どんな用事かな?」
強欲イベント、アブドゥールなのだった。
ジン : 「確か、融合アイテムを十倍の値段で売ってもらえるんでしたっけ」
アブドゥール@GM : 「他にも、欲しいアイテムを持つモンスターを召喚してやってもいいぞ」
ジン : 「無理無理」(汗)
アブドゥール@GM : 「とはいえ、たった一人で迷宮に入ってくるとは、無謀な奴だな」
ジン : 「ちょっとロマンを追いかけてみたくなったんですよ…」
アブドゥール@GM : 「ところで、結局わたしに用はないのか?」
ジン : 「セニア知りませんか?(笑)」
アブドゥール@GM : 「以前、一度だけ会った事があるな。何やら頭が軽そうな忍者だったが」(笑)
ジン : 「あー、間違いないセニアですーそれはー!」
アブドゥール@GM : 「間違いないのカー!?」(爆)
ジン : 「よかった、来てよかった! ありがとう!(握手、ぶんぶんぶん)」
アブドゥール@GM : 「…いや、詳しい場所はわたしも知らんぞ?」(苦笑)
ジン : 「ど、どうしよう、なにかセニアが触ったっぽいもの買っていこうかな…?」
アブドゥール@GM : 「価格は十倍だがな」(きっぱり)
ジン : 「って、高ーー!?」
ジン : 「く、今の私では無理なのかセニア……もっと己を鍛えろということなのだな」
アブドゥール@GM : 「何だか複雑な事情があるみたいだが、まあ、がんばれよ」(笑)
ジン : 「うう、お金貯めてまた来ます。セニアコレクション、とっといてくださいね(涙)」
アブドゥール@GM : 「ちょっと待て…本来なら、こんな事はしないんだがな…」
ジン : 「は、はい?」
GM :
ジンは「退魔の虹水晶」を手に入れた!
★ 退魔の虹水晶 【吸精X】のダイスを1個減らす(複数所持で効果重複)。★
ジン : 「え、いいんですか?」
アブドゥール@GM : 「探し人を見つけるには、生き残らねばなるまい。それは何かと役に立つぞ」
ジン : 「あ、ありがとうございますー!! 貴方はいい人だ!」
アブドゥール@GM : 「…マピロマハマディロマト」
GM : ジンは強制送還された(笑)
ジン : ロマンを追いかけて、迷宮の奥でとてもいい人に出会いました…。
こうして、ジンのぶらり旅は親切なアブドゥールのおかげで美味しく終了した。
◆いんたーみっしょん◆
ジン : 今度、セニアでいこうかな。裏でもアブドゥール出そうだし。
GM : ひとりで?w
ジン : ひとりで(笑)
GM : たぶん、お金のある冒険者にはサービスしてくれないと思うw
ジン : あわ。
GM : アブドゥールは取引がしたいだけで、金持ちと見るや足元見たがるんだろうw
ジン : なるほど。貧乏人には優しいんですね。
GM : よかったね。びんぼw
ジン : キメラの翼、そろそろ欲しいと思ってたんですよ。
GM : あー。入手難しいしねえ、あれ。
ジン : 8000Gなら買えるー。
ジン : おんなじ夜に、「ぶらり一人旅セニア編」とか(違)
そうなりました(笑)
◆ぶらり旅 セニア編◆
GM : アブドゥールに会って翼買いたいの?w
セニア : 買いたい買いたい。
GM : んじゃ…ダンジョンレベルはいくつにするのかな?w
セニア : 1?(笑) 裏でも出ますか? アブドゥール。
GM : ボスを倒してればね。
セニア : せっかくだから、裏に行きますかー。
GM : えーと、裏B1か。
キルケ@GM : 「夢の世界へ、ようこそ…」
◆玄室F◆ 《魔弾》に全てを賭けて
セニア : 「今日はー、買い物ー」
そしていきなりイベントダイスで6。モンスター×モンスター。クリーピングコイン×6、ガスクラウド×5に囲まれてタコ殴りにされるかと思いきや、すかさずTP使用で振り直し、事なきを得たのだった。
そして通常遭遇で出現したモンスターは、ガスクラウドが4体。
セニア : 確か、肉弾がききにくい奴だ。
GM : セニアはそんな事は知らないw
GM : 敵は、
全員《魔弾》を撃ってきたw
セニア : はぁ!?(汗)
とにかく1体を《狙撃》で飛ばす。しかし残る3体からの《魔弾》は食らわないわけにはいかなかった。すべて抵抗したものの、ダメージは半減だけでなくなるわけではない。
GM : 半減ダメージが4点、4点、3点なので、合計で11点くらっておくれw
セニア : ぐふぅ。
GM : で、白兵。敵の白兵要員は0なので、セニアがファンブルしない限り勝ちますw
セニア : はーい。
というわけで、最初の部屋はかろうじて突破した。
◆玄室G〜I◆ 忍者1人の戦い方
そしてこういう時に限って振ってしまうシビアな出目。今度のイベントはトラップ&モンスター。しかも出現したコボルド4体は奇襲である。
セニア : まず、罠から処理するか。
しかしさすがは高レベル忍者。落ち着いた手つきでマジックドレインの罠をあっさり解除。そして、
セニア : 《電光石火》!
奇襲を防ぐ効果を持つ、盗賊の技である。こうして奇襲を回避したセニア。続くターンで《狙撃》で1体を落とし、白兵戦で危なげなくコボルドを全滅させたのだった。
次の部屋のコボルド5体も、最初のターンこそ1点差で倒せなかったものの、《死毒の刃》で数を減らし、すぐに圧倒。
セニア : 「つまらないもの斬ったなぁ…」
◆玄室J◆ アブドゥールを出せ!
そしてセニアは、いよいよボス部屋へとやってきた。目的はアブドゥールに会って、キメラの翼を購入すること。
《狙撃》が最大限に強化される「シルヴァンボウ」の材料アイテムなのである。
GM : でもさー。
セニアはここのボスとはまだ会ってないような気がするw
セニア : え、ええ!?
GM : セカンドは会ったけどねえw
セニア : だ、だめー?
アブドゥール@GM : 「うっくっくっくっく」
セニア : あ、大丈夫だったw
アブドゥール@GM : 「最近は一人で来るのが流行っているのか?」
セニア : 「へ? あたしは買い物に来ただけだけど」
アブドゥール@GM : 「だが、君はまだ一度も裏面には足を踏み入れたことがないはずだ。違うかね?」
セニア : 「ちょっと。間違えた(汗)」
アブドゥール@GM : 「そんな訳で、わたしと取引したければ戦ってもらおう」(笑)
セニア : 「えげ。誰と?」(やば、《不意打ち》使い果たしてるのに)
アブドゥール@GM : 「もちろん、この階層のボスとだよ」
セニア : 「えー、あたし一人なのにー」
GM : 敵はコボルドキング、コボルド×1です(笑)(一人な分、【親衛隊】も弱体化するんだよなーw)
◆玄室J◆ セニアは1人でコボルドキングを倒せるか
まずは《狙撃》でコボルド1体を倒す。そしてコボルドキングと1対1の白兵戦。
実はセニアはここまでの戦闘で、《不意打ち》を制限回数いっぱいまで使っているため、もう使うことができない状況である。
GM : コボルドが吹っ飛んだ。コボルドキングとのタイマンだね。
セニア : TP3入れる。
GM : BP1点入れるか。(コロコロ)敵は55。
セニア : うわー、無理だー(コロコロ)50。《不意打ち》使えないのが痛い。
GM : 使い切るから…w
GM : 敵の5アップ。
セニア : コボルドキングHPいくつ?
GM : 50(笑)
セニア : 無理だー! とりあえず、鎧でカチンだ。だって、戦闘あるなんて思わないよー。
GM : そっちの考えなんて、知らにゃい。ダメージ覚悟で闇討ちでもすれば? 死ぬかもしれんがw
セニア : それしかないよねぇ…。よし、じゃあ《闇討ち》で。
《闇討ち》。盗賊の技で、そのターンは隠れ、次のターンに攻撃力が2倍になるというものである。1人で戦っている今は、このターンを《闇討ち》のために隠れると、白兵のダメージが全て直接来ることになる。
GM : では、コボルドキングの50ダメージがダイレクトアタックw
セニア : TP使ってなかったことに。
GM : うい。では次のターン。
セニア : TP5点つぎこむよ!
GM : ここで倒せなければ終わりだ。でも多分、倒せない。敵は52。
セニア : (コロコロ)68発。まぁ、だめだったよ…
GM : 敵に16ダメージ。
GM : んで、ターンの最後にコボルドキングの特殊能力【再生】が発動。ボスレベル7なので、7点HPが回復w
セニア :
なんだその焼け石に水能力w
セニア : 「あーまー、その、無理。帰る…」
アブドゥール@GM : 「またのお越しを」(笑)
セニア :
「なんか騙されたー、それは自分にかー?(涙)」
アブドゥール@GM : 「ダマしちゃいないがっつーか、自己責任だろう」(笑)
セニア : 「こんど表からくるからなー(涙)」
◆玄室J◆ セニア、逃亡
GM : で、どーすんの? 転移の指輪使わないと安全に帰れないと思うけど、普通に逃げる?w
セニア : 指輪使いますよ。
GM : じゃ、帰還w
セニア : 「おぼえてろー(涙)」
セニア : てか、それなら最初に言ってくださいよー。もう当初の目的からダメじゃないですかい。
GM : んー。だってさー。セニアは裏面潜ってないわけだし…。
セニア : 表に行けばよかったのね…
こうして、セニアのぶらり旅は、意地悪なアブドゥールのおかげで何の成果もなく終了した。
◆ドルアーガの酒場◆ セニアはひとりくだを巻く
セニア :
くやしーっ!!
セニア : なんで、
セニアっていつもオチがつくんだ!?
GM : 《不意打ち》があれば勝てたかもしれなかったのにw
セニア : だって気づかなかったんですよー(汗)
セニア : ていうか、意地悪だ(涙)
GM : そー言われても…
セニア : というか、GMも最初は気づいてなかったんでしょ? 確信犯だったら外道すぎるよ(汗)
GM : だってさー。
セニア : 裏でも出ますか? アブドゥール。
GM :
ボスを倒してればね。
セニア : ……「ボス倒していればね」?
GM : うん。言ったよ。
セニア : 倒していました。うん、
セカンドで(涙)
GM : なのに、裏B1ってなんかおかしーなー、とか思ってたんだけど…(苦笑)
セニア : 同じB1じゃつまらないかなー、とか思ったんですよ!?(涙)
セニア : 思ったら言ってー! 忠告してー!
GM :
いやー、ダンジョンって、本当に、いいものですね(何)
セニア : モノローグを入れないでー!
GM : じゃ、オチもついたところで今日はこのへんで…w
セニア :
いつかりべんじぃぃー!
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