【ダンジョン日報2】 第16-2号 06年06月27日

『闇のサムライソウル』



 白兵戦で最もダイスを多く振れる者と言ったら、やはり侍であろう。
 最も最初に名を馳せた侍ジーナは、妖刀村正を手に、恐るべきダメージを叩き出していた。
 レベル8の侍、ジーナ。
 その攻撃力は、普段の状態で6D+18。そこに《精神高揚》《超高揚》をかけ、《サムライスピリッツ》が加わることにより、ダイスは10Dに。そのうえTPをつぎ込めば14Dまで増やすことができる。

 だが、盗賊上がりの侍、トリガの場合、それにとどまらない。現在4レベルで、装備もジーナより貧弱なため素で振れるダイスは4Dの彼だが、盗賊の技《闇討ち》で1ターン隠れることにより、ダイスの数を倍に増やすことができるのだ。ジーナと同じ強化をすれば、今ですらTP分を含め最大20D振れる計算である。そのうえ、《不意打ち》使用で、クリティカルの率を跳ね上げることができるのだ。

 こうして、闇の侍伝説が幕を開ける。




今回のトピック 『会いたい、会えない、そんなあなた』

 ドラゴンパピー9体の襲撃に、なす術なく撤退を余儀なくされた一行。しかし、彼らの野望は費えない。再びドラゴンパピーを目指して、今度は通常に5層に潜る!
 合言葉は、ドラゴンパピーの材料アイテム、目指せ幼竜の血!
 しかし彼らは忘れていたのだ。思えばファーストパーティの頃。
 ボーパルバニーもそうだった。コボルドもそうだった。そう。自分達の持つ属性。

 『会いたい時にあなたはいない』属性の存在を。







◆ドルアーガの酒場◆ ドラゴンパピーを狩りに行こう

 ドラゴンパピー9体になす術もなく撤退し、態勢を整えなおす一行。


リコル : 「アブドゥール。苦戦してるところ見て嬉しそうなことこの上なかった。セニアの言ってたイメージのほうが正解かなぁ」
フレイム : 「さて、クレスポを引っ張ってキリキリ潜るか」
クレスポ@GM : 「どしたんスか? なんかボロボロッスね」(笑)
リコル : 「死に掛けたの」w
フレイム : 「ドラパピ9体は絶望的な壁に思えたなぁ」
クレスポ@GM : 「魔法使いいないのって厳しいッスねー」
リコル : 「一応の魔法が《火球爆発》止まりだもんね…」
フレイム : 「ま、そうだな」
フレイム : 「一応、《大地震》もあるがな。侍だしたかが知れているというのが問題だが」
ジン : 「後衛大事です。バランスとれてるってことなのでしょうが」
リコル : 「前は前衛いないーっていってたのにねー。いなくても進めてたけど」

 そして再び潜ることに。狙いはついさっき狩り損ねたドラゴンパピー。潜る階層は第5層である。
 お金を使い切ったリコルが飛行石を売りさばいてファミリアにゾンビ・クリスタルを埋め込み、いざ出発!




◆玄室A◆ ゴーレム、奇襲!

 厳しい時には厳しいことが重なるのだろうか。いきなり最初の部屋で、アイアンゴーレム4体の奇襲に遭遇!



アイアンゴーレム ZL5 MR25 【魔法に弱い】


ジン : また奇襲ですかひ!
トリガ : 《電光石火》を使用します。といっても、私の盗賊判定って、《明かり》込みで1D+5なんですよねw
トリガ : TP1点入れて、なんとか2体に奇襲をやめていただきましょう。
クレスポ@GM : 「ふっふっふ、誰か忘れてないッスか?」
トリガ : 「ああ! 今日はクレスポさんが頼もしく見えます」w
フレイム : 「今日、の間違いだと思うな。切実に」
ジン : 「盗賊大事です。大切にしましょう…」
クレスポ@GM : 「TP1点入れてみるッスよ」 ……(コロコロ)でも14 orz
GM : クレスポの《電光石火》で2体奇襲参加が不能になった。よって、殴ってくるのは2体だけ。
トリガ : 2体だけの奇襲なら、後はそのままでも大丈夫でしょうか?
ジン : いけそーですね。
トリガ : では、《闇討ち》しても良いですか?w
リコル : 使いたいんだね…(笑)
フレイム : どうぞ。
トリガ : では、《闇討ち》使用します。このターンは隠れましたw
フレイム : リコルは、《聖なる刃》を誰かに。
リコル : もお刃ではないのです。《魔力付与》をジンに。
フレイム : じゃ、白兵GO。

ジン : 《魔力付与》どうもですー(コロコロ)あ、でも27(汗)
リコル : (コロコロ)…19。回った後が1って、すっごい哀しいと思わない?
フレイム : (コロコロ)1個回って、26。


GM : 敵は2体で50だから、楽勝で上回ってるね。損害ナシで次のターン。


◆玄室A◆ 《闇討ち》爆裂ダイス数
フレイム : ターン開始時、特になし。敵に掛ける魔法も、この面子はなし。
クレスポ@GM : 「……《狙撃》で倒せるッスかね……」
フレイム : MR25だからな。無駄な努力はするまい。
クレスポ@GM : 「やめとくッス」
フレイム : 味方にかける魔法は……まぁ、やりたい奴はやりたいことをするがいいさ(何)
クレスポ@GM : 「《不意打ち》しかないッスねー」
ジン : 《精神高揚》しておきますー。
リコル : トリガに《魔力付与》ー。
トリガ : 《精神高揚》を自分に掛けます。そして《不意打ち》を使います。
GM : じゃ、白兵w

クレスポ@GM : (コロコロ)さ、最悪ッス…12 orz
フレイム : (コロコロ)1個回って、28発。
リコル : (コロコロ)16、調子でない。
ジン : (コロコロ)あはははは…30。


GM : 現在86。敵のMRはちょうど100だからトリガにかかってるね。
リコル : …トリガ何個振れるの…今?
トリガ : 基本で4D、《精神高揚》で+2、《魔力付与》で+1、《侍魂》で+1で合計8個が倍になって、《闇討ち》で2倍になるので16Dです。
リコル : ジーナの13Dを越えた!!
ジン : 楽勝ムードですなw
GM : 一人で勝ってしまいそうな予感w
トリガ : (コロコロ)ダメですねえ。これはダイス目の良い人用の技です。86で終わりでした。最期の1ゾロが物悲しかったりw

 それでも、他の4人の合計と同じダイス目である。盗賊の技を駆使できる侍、おそるべし。




◆玄室F◆ MR150に力押し?

 続く玄室Bは行き止まりでトラップ。玄室Dはオーガと、目的のドラゴンパピーには出会えない。



【玄室B】
トリガ : (コロコロ)ダンジョン1のイベントは2です。
フレイム : ほんとーに、お前のダイスは行き止まり好きだな。

【玄室D】
GM : モンスターはオーガが5体。
ジン : 《混乱》いきますかー。(コロコロ)10下がりました。
GM : では、敵のMRは、5w

 そんな軽いイベントを続けながら、次に振られたダイスは――。


フレイム : (コロコロ)1。で、6w
ジン : 1−6コンボ!?

 久々に振られた1−6コンボ。行き止まりの玄室で、モンスター&モンスター。


トリガ : 「人の事は言えませんね」w
フレイム : 「お前の頻度と比べるな」
リコル : 「うあーさっきの悪夢が再び来る可能性もあるんだよねこれーーー!!!」
ジン : 「パピー×9…」

 不安がる一行。出現したモンスターは……。


GM : ボーパルバニーが5体、オーガが4体出た。奇襲はなし。
フレイム : 奇襲はなしか。しかし首狩りウサギが5体もまた厳しい。
ボーパルバニー@GM : 「ハリト、リト、リト、ウサギのランスゥ〜♪」

ジン : 槍…?
フレイム : ハリトは嫌過ぎるw


ジン : 「《狙撃》怖いですねぇ…いっそ《和平交渉》されては?」
クレスポ@GM : 「この時点で《和平交渉》しても、2グループと戦うハメになるッスよ」w
フレイム : ボーパルを《和平交渉》したとして、次はドラパピ奇襲とかなるとそっちがはるかにヤバイぞw
ジン : 「ぬぅ」
フレイム : 《眠りの雲》でいいじゃん。《狙撃》は最初のターンだけだし。
リコル : ああ、《眠りの雲》を忘れてた。
フレイム : 古代語の基本を忘れるなw
リコル : 急に色々覚えちゃうとねえー(笑)TP2点(コロコロ)一個も回らない…18。
GM : 3体寝た。
クレスポ@GM : 「狙撃するッスか……(コロコロ)18ダメージで吹き飛ばしたッス」
トリガ : 「では、久しぶりに《狙撃》しますね」(コロコロ)9ですねえ(嘆息)
ボーパルバニー@GM : 「僕は死にません! あなたが隙だから!」(何)
GM : バニーが1体、《狙撃》してくるぞw
GM : リコルだ。10の物理ダメージ。あ、ゾンビクリスタルが発動してノーダメージw
ゾンビ@GM : 「ノルマ終了ー。じゃ、そーゆー事で」(そそくさ)
リコル : あ。次の凌ぐ手段が。

フレイム : 10の物理ダメージならあえて食らっていいはずだが。
GM : ゾンビにそんな判断できるわけがない!w
フレイム : 自動発動かw


フレイム : 起きてるバニーはMR12×1=12、寝てるバニーはMR6×3=18、オーガはMR15の倍で30×4=120。相手は150。
リコル : 出せないよね!? 全滅の危機だね。
GM : ゾンビ、使っちゃったしねw
ジン : 《精神高揚》系は今回危険ですよね。
フレイム : かけるなよ? フォローできんぞ?w

 そして、どうするかを考えた結果。


フレイム : 白兵参加者4人で素で150全部食らっても死にゃしない。そもそも、素で150全部食らうことはありえない。

 というわけで、TPをつぎ込んで力押し、という結論になったのだった。


トリガ : ならば! TP2点使って、《不意打ち》です。(コロコロ)《フェイク》+TP2点で振り直しですw
トリガ : 40で終わりました。
GM : クレスポはふつーに参戦…(コロコロ)ひく、13。
クレスポ@GM : 「《フェイク》するッス」
クレスポ@GM : 《不意打ち》+TP2点使って振りなおしッス。(コロコロ)あんま行かないッスねー。31ッス。
ジン : TPぶちこみますかね。3点ほど。(コロコロ)60発ですねー。
フレイム : TP4点入れるよ。(コロコロ)5個回って1個回って、61発。

リコル : 勝ってない?w
ジン : いきましたね。
フレイム : ん、上回った。



 結局、蓋を開けてみれば、192対150で圧倒的にぶちのめしたのだった。
 そして今回は、夜もずいぶん更けているため、目的のドラゴンパピーに会うことはできぬまま、探索は終了となった。





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