【ダンジョン日報2】 第19号 06年08月05日

『リコル、魔法剣士の真の力に目覚める』



 前回の冒険で毒巨人の爪を手に入れ、リコル念願のドラグニルの材料が集まっている。そして今日、ついに『奇跡の工房』から完成の連絡を受け、ドラグニルを受け取った。これでリコルはついに魔法剣士の一番の特性、敵にかける魔法と白兵が同時に行えるようになった!

 え? ドラグニルって、剣じゃないの? 槍形状にしてもらった?

 ……魔法槍士、リコル誕生。




今回のトピック 『せっかちショーグン、ミフネ参上』

 さて、彼らが今日挑むのは、裏3層のショーグン・ミフネ。噂によれば、裏は3層からは強敵揃いらしい。
 特にこのミフネなどは、【集団統率】でいち早く部下に攻撃を行わせたうえ、【身代わり】で白兵戦で受けたダメージを雑魚1体に集中させるという、卑怯かつ厄介な能力を有する嫌らしい裏の侍だ。
 さて、そんなミフネ、ボス部屋に到達する前に、しびれを切らしていきなり登場。
 裏の侍に対し、トリガの闇の侍殺法はどこまで通用するのか。ミフネの能力に、苦戦は必至と思われたが……?







◆ドルアーガの酒場◆ 噂の白いあいつ
クレスポ@GM : 「なんか、久しぶりッスねー潜るのも」
リコル : 盗賊侍侍魔法剣士賢者…まあ、バランスは悪くないかもね。使い魔はヒーが持つでしょ?
ヒー・ヘイト・ミー : 持つね。ボーパルバニー。触媒の兎の足は誰が持ってたんだっけ?
GM : ウサギの足は…ない(爆)
GM : 触媒探すために裏面ですか?w
トリガ : 3層のボス、ショーグン・ミフネと戦ってみます?
リコル : あれ《カバーリング》がほしーよねー。
ヒー・ヘイト・ミー : 騎士はいないぞ?
GM : セカンドパーティは騎士のなり手がいなかった…
リコル : すごく地味な固有技だけど、こういうときは助かるんだもんなあ(笑)
ヒー・ヘイト・ミー : 「よし、あと1レベル上げて騎士に転職するか
ジン : 「ヒーさんが!?」
トリガ : 「ヒーホーナイト?」
ジン : 「白い鎧のヒーホー!?」
ヒー・ヘイト・ミー : 「ナイト・オブ・ヒーホーと呼べ!」(爆)
リコル : 「白いやつが来る…」
ジン : 「騎士のイメージだだ崩れですよ!(爆)。この間会った人みたいに、善良な人が騎士でないと」←(ジンは最近テオと会っている。適当RPG小説「其の参『似た者』」参照)
ジン : 「というわけで、今日から善良になってくださいヒーさん」
ヒー・ヘイト・ミー : 「ふ、この大賢者ヒー・ヘイト・ミー。間違っても善良などというパラメーターはもたぬ!
ジン : 「じゃあ間違ってください」
キルケ@GM : 「で、裏でいいのかしらぁ?」(ふて腐れた様子で)
トリガ : 「良いのではないかと」
キルケ@GM : 「じゃ、いってらっしゃいな」(素っ気無く) ダンジョンレベル3の裏面ディス。
ジン : なんか様子変でしたね。魔女さん。


◆裏3層◆ 通路は続くよどこまでも

 これに先立つある日の日常の会話。GMとタックが、単調になりがちなダンジョンに特殊イベントを追加しようという話をしていた。


GM : そーいや通路で敵でてこないなーこのゲーム。
GM : 通路が三回連続まっすぐだと、強制的にボス+雑魚1グループ出現(=雑魚2グループ)とか。
タック : 「今まで3連続通路はあったけど、3連まっすぐは、1回くらいしかなかったんじゃない?」(笑)

 と、それはさておき。
 裏の3層に潜った一行は、クロスボウの矢の罠の部屋を軽くくぐり抜け、通路を進んでいた。


GM : じゃ、トリガが振っておくれ。
トリガ : (コロコロ)6でしたw
GM : T字路ですねい。じゃ、ジン。どっちに行くか決めたらダイスね。
ジン : (コロコロ)右で、また4ですね。
GM : まっすぐ。ヒーちゃんね。
ヒー・ヘイト・ミー : (コロコロ)また4(笑)
GM : リコル振ってーw
リコル : (コロコロ)また4ーー!? 長いダンジョンーw
GM : えらい直線が延びているw
ジン : 長い廊下ですね…
GM : おめでとー、おめでとー(何)
ヒー・ヘイト・ミー : ナニがめでたい(笑)
GM : 3回連続で直進…出るとは思わなかったw
ジン : 何のイベントでしょうかw
GM : えー、いきなり壁が切り崩されて、玄室風に広がる!
ジン : え、本当にイベントですか?
侍@GM : 「お前らが『ヒー・ヘイト・ミーと愉快な仲間たち』かぁ? そういう臭いがプンプンすらぁっ!」
ジン : 「ご同業……?」
ミフネ@GM : 「小生はミフネ様! 近代戦のエキスパートたるラストサムライのミフネ様だへーヒッヒッヒ!!」
ヒー・ヘイト・ミー : 「この精神的貴族であるヒー・ヘイト・ミー、その程度の挑発に乗るほど安っぽくはない!」
リコル : 「……同じレベルの生き物がいる…同じレベルの…」
ジン : 「……侍のイメージが……(大汗)」
ジン : 「……それとも侍ってこういうものなんですか? 教えてください兄上……(ブツブツ)」
ミフネ@GM : 「キルケ様の命令により、今からお前ら全員皆殺しちゃう!」
ヒー・ヘイト・ミー : 「俺は賢者をやめるぞ、ミフネえええぇぇっ!  貴様のその経験値でだああっ!」(爆)

 まさか本当に、まっすぐの通路が3連続する日が来ようとは。




◆玄室H◆ 裏のサムライ殺法
GM : という訳で、いきなりボス戦です。敵はミフネ、ニンジャ×5!w

ミフネ BL9 BP9 MR60 HP70
特殊能力
 【集団統率】 ターン開始時に宣言。率いている雑魚すべてに、即座に「敵にかける魔法」扱いの攻撃を行わせる。味方にかける魔法扱い。
 【凶暴化】 バーサークする。白兵戦の間に限り、MRを2倍で計算する。
 【身代わり】 白兵戦で受けたダメージを、常に雑魚1体に集中させる。
 【親衛隊】 常にニンジャを(パーティの人数)体連れている。

 ニンジャ ZL4 MR20 《狙撃》【毒】



ヒー・ヘイト・ミー : ニンジャがものごっつヤバい気がするよ?
ジン : マスターニンジャで無いので、《死毒の刃》は無いかと思うのです。
GM : ターン開始時にミフネは【集団統率】を使用します。
GM : 【集団統率】 ターン開始時に宣言。率いている雑魚すべてに、即座に「敵にかける魔法」扱いの攻撃を行わせる。味方にかける魔法扱い。
トリガ : ガーン。なんて早いんだ、ミフネのクセに…
GM : という訳で、ニンジャ5人がターン開始時に《狙撃》をしてくるという、ロクでもない事態が発生する!
リコル : 「こっちの補助魔法も間に合わないの!? ターン最初の《加護》は!」
GM : ターン最初にかける魔法はOKですよ。
リコル : じゃあ、かける!
GM : んで、出目が実にひどい。ジンに1回、トリガに回、リコルに1回、《狙撃》が飛ぶw
トリガ : わわ、ピンチ。
GM : ちなみにジンに14。トリガに10、12、10、リコルに13の物理ダメージ。以上。ちっ。全弾クリティカルなしか。
ヒー・ヘイト・ミー : 十分防げる。《魔法の盾》で全部−2だろ? 《加護》もあるから。クレスポに来てたらやばかったけどナー。
トリガ : 鎧と《魔法の盾》で減点して、合計で5点受けました。
ジン : 3ダメージですね…
GM : ぐっ、思ったよりしょぼい。所詮ニンジャは4レベルの雑魚だしなぁ…
ミフネ@GM : 「ひゃーっひゃっひゃっひゃ…ってあれれ〜ん。《狙撃》がサパーリ効いてないし」
リコル : 鎧が役に立つとうれしいねーw


◆玄室H◆ ニンジャが消えた!
GM : では、敵にかける魔法のタイミングです。
リコル : 回復キャンセルで魔法攻撃とか……(したいだけなんだけどねw)
GM : リコルはドラグニルあるから、攻撃魔法+白兵が可能やね。
リコル : うんうん、魔法剣士のうちに、使いたいものw
トリガ : 「《眠りの雲》で眠らせときますか?」
ヒー・ヘイト・ミー : すんなり《爆裂究極》というのもありだけど。TP3点使って7D+9の《トゥルーワード》付き。2体くらいは減らせると思うんだけど。
ジン : 「【身代わり】がありますから、なるべく雑魚は減らしたいところですね…」
ヒー・ヘイト・ミー : 《灰燼化》にTP3点注げば、期待値で全滅できるんだがなあ。これ、大魔導師の杖の修正はないでしょ?
GM : ありまっせ。1D+3が足せる。
ヒー・ヘイト・ミー : あるの? なら5Dで11振ればいいのか。じゃ《灰燼化》でニンジャ一掃するわ。(コロコロ)……って必要以上に5ばっかりだ(笑)28。
ニンジャ@GM : 「みょげええええええ」(全滅)
ミフネ@GM : 「ばかな! ばかな! ばっかなー!?」(カクカクカク)
ヒー・ヘイト・ミー : 「このヒー・ヘイト・ミー、容赦せんっ!」(びしっ)
リコル : 「えーーっとお…」
ジン : 「安らかにお眠りください……」
トリガ : 「身代わりがいなくなりましたね」
GM : 敵はあっという間に、ミフネだけになりました。
ヒー・ヘイト・ミー : 「しょせんザコの貴様らなんぞ、モンキーなんだよニンジャあああああぁっ!」(爆笑)
ジン : 「に、ニンジャ馬鹿にしてはいけません! セニアもニンジャなんですから!(汗)」
リコル : 「…ねえ、私そのうちに忍者になるつもりなんだけど?」
トリガ : 「忍者とニンジャですから、別物ですよ」w

ヒー・ヘイト・ミー : 「いーからとっとと魔法攻撃しろこのファッキン魔剣持ち」(げし)
ジン : 「魔剣ではないらしいですよー魔槍らしいですよー(ボソボソ)」




◆玄室H◆ そしてミフネも消えた

 リコルの《電撃》がミフネに17ポイントのダメージを与える。そして戦いは白兵戦に突入した。


ジン : ボーパルソードに持ち替えます! 持ち替えます!
トリガ : 《超高揚》をかけます。
リコル : 私もTP思いっきり入れる。
クレスポ@GM : 「TP3点+《不意打ち》! 二刀流!」(違)
トリガ : 後は、TP3点と《不意打ち》で9D+9で白兵戦に参加です。

ミフネ@GM : 「くくく、小生はまだ死なないよ!」 BP2点入れる…(コロコロ)71×2=142!



 そして全員のダイスが一斉に振られ……。


GM : 197対142。55アップ。さっきの17ダメージと併せて72ダメージ。吹っ飛ばした(爆)
ジン : 「え?」
ミフネ@GM : 「ばかなーーーーーっ!?」(封神された・何)
ジン : 「なんかエセッぽい侍でしたねー…」
ヒー・ヘイト・ミー : 「勝利を確信したとき、そいつはすでに敗れているのだ。はーっはっはっはー!」

 戦いは、わずか1ターンで片付いてしまったのだった。



キルケ@GM : 「グダグダだったわね」(笑)
トリガ : 「あんな長い廊下を作ったミフネが悪いんです」w
ジン : 「まさか、まっすぐの廊下にあんな呪いが…」w





その18へ
その20へ
【ダンジョン日報】閲覧室に戻る