2007年06月15日
2007年06月22日

第五話へ←    →エピローグへ

《適当RPG 【修羅の力】》目次に戻る
【ダンジョン日報】閲覧室に戻る


適当RPG【修羅の力】リプレイ


最終話 『修羅をらうもの』


◆はじめに◆


 歪みを発しながら渦を巻く空間。
 その中心で強大な竜の影を纏う、漆黒の純魔石。
 その中には、幾重もの人の影――修羅として食われたヒトの魂が蠢いていた。
 そしてリコル達は今、空間に渦巻く巨大な岩盤の一つに危なげなく立っている。


シーマ : ゴゴゴゴゴゴゴゴ

イスト : 「あれが面倒事の元凶か」
ジン :  「……固体としての意志すら失い、ヒトの内なる『修羅』によって逆に喰われてしまった竜の残像。この空間そのものでもある――修羅竜です」
リコル : 「…逆に、喰われた?」
ジン : 「かつて、私の故郷は竜とヒトとの戦乱によって滅びに瀕していたと聞きます」
ジン : 「『修羅』とは、負の想念を吸収し戦乱の中の憎しみを消すため、竜たちが生み出したものでした。しかしそれすらも人間達に利用され、逆に負の想念を取り込み、暴走する異形と化してしまった」
ジン : 「異形と化した『修羅』を封印することにより戦と滅びは無くなりました。ですが封じられた負の魂達は、自らを解放するすべを求めて、精神の世界へ染み出していったのです」
ジン : 「そして、封印の鍵である竜槍と同じ構造を持ち、竜の悔恨を力の源とする『ドラグニル』を通じて、想念は現実へと具現する力を得てしまったのです」
リコル : 「封印はいつか解かれるものだからね…」
フレイム : 「肉体が根ざす物質界と精神が根ざす混沌界は表裏ですからね。結局、完璧な封印などないのですよ」
シーマ : 「パンドラの箱! ただし自分の意思で箱を開けようとするオイタが過ぎるやばいやつ! みたいな!…カンジよね…」
リコル : 「ドラグニルのせいなの…?」
イスト : 「ちがうな。人間の欲望のせいだ」
ジン : 「リコさんのドラグニルは私に、イストさんのはソウさんの腕輪によって、憎しみが昇華されています。先ほどの戦いと同じように、想いを力として上乗せすることができるはず」
シーマ : 「よーするに…またリコルが萌えればいーわけね」(笑)


 敵は「修羅竜エルクスハウゼル」一体――――




 ラスボス「修羅竜エルクスハウゼル」のデータはこちら【mixi】


今回の参加メンバー


イスト
魔法剣士/レベル9

リコル
魔法剣士/レベル9

シーマ
怪盗/レベル9

ジーナ
侍/レベル10

フレイム
戦士/レベル10


ジン
侍/レベル11


ブレイズ
司教

セニア
忍者

 
 



◆第1ターン◆ 戦端
GM : 敵は「修羅竜エルクスハウゼル」一体。
ジン@GM : 「お願いします皆さん。――あの純魔石、そして蠢く修羅に捕らわれた魂を、破壊します」
ジーナ : 「経緯はどうあれ、わかりやすい形になってくれてる今なら、そして私達が修羅の門の中に入っている今なら、戦えるはず……!」
イスト : 「そうだな。封印が不完全ならいっそ破壊したほうが面倒が少なくなる」
フレイム : 「まぁ、細かな理屈などどうでもいいです。壊すのが戦士のお仕事、ですからね」(ぶぅん、と戦斧を振ってにこりと笑う)
ジーナ : 「そういうことね」(村正をすらりと抜く)
シーマ : 「まーかせなさい。他人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじゃうんだから!」

ジーナ : 「馬に蹴られて死ぬ修羅竜……」(笑)


イスト : 「さっさと済ませて帰りたいものだ」
フレイム : 「そうでした。私もキリルを待たせてあるんでした。……やっつけちゃいますか」

 キリル … ブレイズの娘でフレイムの婚約者。シーマにそっくりな性格らしい。


GM : ちなみに、こちらが攻撃を仕掛けるまで動きはありません。
シーマ : 「あたしはセニアより譲り受けたシルヴァンボウを全力でアットピンホールしてブチ込む予定だけど?」

フレイム : 《超高揚》がまず欲しいところですね。
ジーナ : 《超高揚》は私の担当ね。任せて。
リコル : 《大地震》に抵抗は……『強打』だから無理だなーと思った(笑)
リコル : だから、抵抗ダイスを増やす《神の衣》は捨てる。
フレイム : ジンに《光の鎧》をお願いしたい。実ダメージ1点軽減は大きい。
ジン@GM : 「了解しました」


GM : ジンが《光の鎧》を唱えました。呪文を唱えた瞬間、一瞬姿が掻き消えた気がしたけれど。
リコル : 「……?」
ジーナ : 「ちょっとしっかりしてよ。精神世界で存在が薄いなんて…」
リコル : 「……今度は消えたりしないでよ」

 かすかな不安要素。しかしもう後戻りはできない。シーマの《狙撃》を皮切りに、戦端は開かれた!


シーマ : 「この一撃で仕留める勢いで!」 短期決戦で仕留めちゃいましょ(笑)
シーマ : 「よく分かんないけど死ね、アットピンホォォォル・イン・ワン!! TP5点使って《狙撃》!」
GM : ワンってナニ!
シーマ : (コロコロ)
フレイム : すごいダメージ出てませんか(笑)
シーマ : 達成値51のー、102物理ダメージッ!!
リコル : いきなり半分持っていったー!?
ジーナ : でかっ! 視覚的に竜の体の半分が削げてる?(笑)
GM : うわあ……。も、もって逝かれた。
イスト : さすが(笑)
シーマ : 「どーよ見たかよこのあたしの全力の一撃を! さーみんな、遠慮容赦なく褒め称えた後、残党を殲滅せよ!!!」(爆)
イスト : 「あー、すごいさすがよっあねご」(平坦に棒読み)
リコル : 「そうね…怪盗の最後の煌きというか」
シーマ : 「最後とか言うなー!?」(笑)
ジーナ : 「……初回攻撃が最後…ふふ」(笑)
フレイム : 確かに《狙撃》は第1ターンだけだからこれが最後だが(笑)
ジン@GM : 「し、シーマさん……すご」
GM : 何故かジンまでふらついているけど。データ的には関係なし。
シーマ : 「……ジン? あんた本当に大丈夫…?」
イスト : 「? ……ジン。お前まだなにか俺たちに隠してないか?」
ジン@GM : 「気にしてる場合じゃないですよ。今のうちに」
イスト : 「気にしてる場合じゃない。か、やはり隠してることがあるな」

リコル : ……あのさー、竜の名前が気になるんだよねー
ジーナ : 竜の名前?
リコル : 「ジン・エルクス」
ジーナ : ……あああああーーーーーー!!!
ジーナ : ずーーーーっと、エクスハウゼルって読んでた私の馬鹿_| ̄|○
シーマ : エルクスハウゼル、ね。
ジーナ : ジンの名前じゃない!



 ……遅いよジーナorz


フレイム : 「大方、『まだ実は繋がってる』とかその辺なのでしょうけど」
ジン@GM : 「いや、その、まあ。あはは……」
リコル : 「もう、消えないでってば…!」
ジン@GM : 「大丈夫ですよ」
シーマ : 「アンタの大丈夫はアテになんないのよ! 殺るけど!」



◆第1ターン◆ 震える世界
GM : シーマの一撃で純魔石に大きなヒビが入る。しかし同時に竜が鎌首を擡げ、君たちを視覚する。
ジン@GM : 「……あの中に、修羅に魅入られた魂が蠢いてます、ケド」
ジン@GM : 「私も、居るんです」
イスト : 「どっちだ。竜か、純魔石か?」
GM : 純魔石のほう。竜は幻影に過ぎない。
ジン@GM : 「あの意志の中に、チョウさんのように悪夢をばら撒きたいと想っている魂があり――」
ジン@GM : 「又、私のように、すべて終わらせたいと想った魂もある」
フレイム : 「……ちなみに戦場では二つの敵が居ます。前方の強力な敵と、うそつきで無能な味方です」
ジン@GM : 「嘘はついてません。あれを倒せば、全部終わります」
シーマ : 「あんたも終わるんじゃないでしょうね?」
ジン@GM : 「…だいじょぶです」
ジーナ : 「…そんな言い方で、私達が、何の迷いもなく『全力』で戦えると思ってるの!」
ジーナ : 「無論手を抜くつもりはないけれどね。一瞬の迷いが命取りになる場所で…ったく」
ジン@GM : 「私は死にませんから、信じてください」
シーマ : 「ええい、たよりねーなあもう! とにかく…ここでためらってたら逆に殺されるわ! ジン、信じていいのねそのセリフ! ダマしたりしたら、後でセニアともども千回くらい蹴ったくってやるんだから!」
ジン@GM : 「し、死にませんから! セニアを蹴らないでください!」
フレイム : 「馬鹿が口が重いので私の推論を」
フレイム : 「おそらく……弱い打撃は吸収されるでしょう。しかし、強い打撃であれば守りを貫いて本体を叩けます。あといくつか奥の手はあるでしょうが……」
イスト : 「まあ、そんなところだな」
GM : そうこうするうちに、BP7点入れた《大地震》がいらっしゃるよ!
ジーナ : 「っく。……アイツの攻撃が…来る!」
リコル : がんばって! TP使わないで立っててくれればいい!

ジーナ : ダイス1個でクリティカル転がす特技がきてる…(笑)
GM : 106発の《大地震》がいらっしゃった。
フレイム : ……誰が回せといったそんなに(笑)


GM : 1人当たり17点か。しょぼいな。
シーマ : 《光の鎧》+《魔法の盾》で、3点軽減になるわよね?
リコル : みんな立ってる……



◆第1ターン◆ 【修羅の加護】の厚い壁
フレイム : さて、《全治療》はどうする?
リコル : 《聖なる刃》って言っていい? このダメージなら、先に『強打』を仕込みたいよ。
シーマ : リコルが耐えられそうならそれでも。
リコル : 耐えられるはず。《聖なる刃》を。イストに。
イスト : 助かる。では、俺はフレイムに《魔力付与》か。
ジーナ : 個々の付与の前に先に《超高揚》を。
ジーナ : 「《超・高・揚》!!ハイイいぃィィィ!!」(高揚中)
シーマ : 「50って存外出すの結構きっついのよねー」(笑)
ジン@GM : 「参りましょう、私もTP4点ほど入れます」
シーマ : 「んじゃ《不意打ち》使用。TPを2点だけ使用する」
ジーナ : …期待値が48。不安なんで微妙にTP入れる。1点とか(笑)

 修羅竜の【修羅の加護】は白兵の達成値が50以下だと吸収されてしまうのである。



フレイム : (コロコロ)意外と振るわないもんだな。77発。
ジン@GM : (コロコロ)「私、71発です」
イスト : (コロコロ)すさまじい見切り。50ジャスト(爆)



 順調に50を越える達成値を出して行く。しかし――。


リコル : (コロコロ)……orz (←中途半端に高い出目だった)
リコル : ふ、振りなおすよ!? 低い目にして吸収を抑えるために!
リコル : (コロコロ)ふー…23。
シーマ : (コロコロ)あら? 《フェイク》しよ(笑) (←こっちも届いてなかった)
シーマ : (コロコロ)だめ。全然だめ。30しかない……。《不意打ち》の意味が全然ない…(笑)
シーマ : …2人分の打撃が無効になったから、やばいんじゃね?(笑)

 そして残る期待を一身に受けたジーナのダイスは。



ジーナ : (コロコロ)……く。届かない。TP入れて振りなおす(爆)振り直し+TP2点で。
ジーナ : (コロコロ)結果64だった。


GM : エルクスハウゼルは、BP7点入れて白兵。(コロコロ)226。
GM : 262対226。
シーマ : それでも勝った!(笑)
GM : リコさんとシーマの白兵の半分を吸収して、結果8ダメージです。
シーマ : 「といっても、これでダメージ110点は通った。さっきのは小手調べよ!」(笑)
『修羅』の魂@GM : 『…何故』『……消えたくない』『いやだ、いやだ』



◆第2ターン◆ こう着状態
GM : 次のターンです。
シーマ : 「誰かあたしに《加速》をよろ!」(笑)
イスト : 「任せろ。俺が掛ける」 ターン開始時にシーマに《加速》
シーマ : 「おっしゃー! 今なら光速で動ける気がするわ! ライトニング・プラズマー!!」(何)
シーマ : シーマは胸をはだけるべくスタンバっている!(笑) ←《目眩まし》の準備です
GM : では、竜の幻影が咆哮し、みなさんの立っている岩に衝撃が襲おうとしますが…
シーマ : 「お前のやろうとしている事はまるっとすりっとゴリッとどこまでもお見通しだ!」 …《目眩まし》で無効化!

 そして回復と付与を行い、白兵に移る。



GM : 修羅竜、今回は218で。


シーマ : (コロコロ)うっしゃ! TPなしで60いったわ!(笑)
ジン@GM : ジン、TP3点使用で。(コロコロ)あー、強打あればなあ、68です。
ジーナ : (コロコロ)うーん。今回も振るわず57
イスト : (コロコロ)30で止まった(笑)
リコル : (コロコロ)あああああ…高いいいいいい43。しくしく。振りなおし。31に抑えたよ。
フレイム : (コロコロ)で、振り直した俺が69発なんだが。

シーマ : リコルは最初からTPなしでやるべきだったわね(笑)
GM : ふらないでおいたほうがよくないですか(笑)
イスト : 慣れない剣なんか使うからだ(笑)
シーマ : 「リコルは魔法に専念しなさい」(きぱ)「たぶんかなり邪魔」(笑)
リコル : しくしく…



 白兵戦に参加するため、あえてドラグニルを手放し、スケイルベインに持ち替えていたというのに、哀れリコル。


GM : 254対218。36ダメージ通りましたが、吸収分が31点で……。
GM : 5点ダメージ?
ジーナ : うぅーん、悩ましい。



◆第3ターン◆ ダイスに振り回される
シーマ : 「…ちょっとやばくない? ほんとーにこのままだと、時間ばっかりすぎていくわ」
イスト : 俺とリコルは白兵から外れよう。で、TPは他の事に使う。久々に爆裂合戦だ(笑)
ジーナ : 私、フレイム、ジンの3人がTP入れてけば、勝てないまでも持ちこたえることはできると思う。
シーマ : 「じゃーこのターンはあたしが魔法だ! 《魔力付与》。戦闘ダイスが2個欲しい者は申告せよ!」

 イストの放つ《爆裂究極》はダイス目に恵まれずダメージは13点。
 修羅竜の放つ《大地震》は118点のダメージを6人で割り、19〜20点のダメージを与えた。



ジーナ : まだ耐えられる。
リコル : うん、まだいける。



 シーマの《魔力付与》がジンに飛んだ。リコルは武器をドラグニルに持ち替える。



リコル : 行動これだけ。ものっすごい不満が。


ジーナ : これからが本領発揮。白兵でも勝つわ。私一人で100越えれば…(ぶつぶつ)
シーマ : ♪征伐せいばつぅ〜(イェイイェイイェイイェイ)君臨させてねいつまでも(ヘイヘイ!)焼き討ち〜根絶やし〜野暮でちゅもんね〜
フレイム : ……シーマがテッペン入りましたね。
シーマ : よし…もーここは! あたしだけ本気で行く作戦!(笑)
シーマ : 次のターンからあたしも白兵を離脱! 爆裂究極マシーンと化すッ!(笑)

 アイテム回復等をひととおりこなし、3度目の白兵である。ところが――。



イスト : 修羅空間のせいで、ダイスが酷い事になってるな……。



 ……決して修羅空間のせいではないのだが、軒並み50に満たないダイスで振り直しを余儀なくされる。



ジーナ : (コロコロ)私は66
シーマ : (コロコロ)わけわかんね…振り直したらTPねーのに55もいったorz
フレイム : (コロコロ)ん。96発。
ジン@GM : (コロコロ)82発出ました。
シーマ : 合計299発だね。



 で、振りなおしてみたらこれである。逆に今度は想定よりも上回りすぎて、


GM : …えーと、【分身】使用! 今回の白兵ダメージを無効に。
フレイム : ここで物理無効が……来たか。
シーマ : 「もーなにがなんだか。戦術が崩壊しまくりよね」(笑)
ジーナ : ダイス目がここまで作戦を狂わせるものとは(笑)
リコル : 心置きなく白兵もできるようにはなった。

 白兵でがんばろうとしている時にはヒトケタのダメージしか当てられない。 白兵は諦め、持ちこたえるだけにして魔法主体にシフトしようとしたら今度は白兵の出目が爆発する。 本当に思ったようにはいかないものである。





◆第4ターン◆ 砕け散る竜の魂
GM : 修羅竜の残りHPは77。
シーマ : さーて。ちまちま削ってくかー(笑)
リコル : じゃあ…シーマとイストに頑張ってもらおう。
シーマ : 「爆・裂・究・極テュラリルラ〜♪」(笑)
イスト : 「絶・対・零・度!」(笑)

GM : 対消滅しますた(笑)
フレイム : 何そのメドローア(笑)


シーマ : (コロコロ)ちぇ。18しか行かないわね。抵抗されて9ダメージ。最後のTP使って振りなおそう(笑)
シーマ : (コロコロ)振りなおしたら16になっちゃった。8ダメージ。
イスト : (コロコロ)さっきと大差ないな。23で12ダメージ。

 修羅竜のHPを少しずつ削っていく。修羅竜は最後のBP7点投入した《大地震》を引き起こすが、ダイス目に恵まれず大きなダメージは出なかった。すかさずリコルが《全治療》で回復し態勢を整える。


シーマ : 「じゃ、白兵ね。あたしは観戦席で応援でもしてるわ」(笑)
ジーナ : 「さあ、斬っていい?」
フレイム : 「ええ、では粉砕しますか」
GM :  では、四度目の白兵戦です。修羅竜の純魔石は既にいく筋ものひび割れが走っています。具体的に言うと残りHP58。

GM : ジンはTP3点入れます。「――行きましょう、皆さん!」
フレイム : TP5点使用します。更に《渾身》使用。これで14D+28で強打。
フレイム : (コロコロ)割と振るわない。114発
イスト : それで振るってないのか(笑)
ジーナ : 遠慮は要らない。TP5点。13D+20の強打。
ジーナ : (コロコロ)うーん。104点でストップ。100超えたから、まあ良し。
GM : (コロコロ)ジンは71発。


シーマ : 敵のMRが200あるんだよね。さりげなく(笑)
フレイム : 114+104+71で289か。
リコル : 289対200で89ダメージ。勝ったんじゃ…(笑)
ジーナ : ずばああああ
GM : 君たちの攻撃を受け、黒い純魔石が砕け散る。
シーマ : 「おー! 勝ったわねっ!」
フレイム : 「む。最後で力の入れ所を誤ったような(首かしげ) ……あ、割れましたか」



◆修羅の門◆ 崩壊

 黒い純魔石が砕け散るとともに、修羅竜の幻影もその姿を消してゆく。


シーマ : 「ジン。こいつを倒せば…っていうか倒した後どーなんの!?」
リコル : 「それよりジンは大丈夫なの!?」

GM : さて、ここでなんですが……
GM : シーマさん。宝物判定だけお願いできますか? 宝物判定で、ちょっと展開が変わるんで。
シーマ : ……ていうかTPが0になっちゃったのよね(笑)(コロコロ)あ、でもいーカンジよ。達成値26!
GM : ……では、


ジン@GM :  「――竜が、崩れます。間もなくこの空間そのものが崩れ、そして封じられた者達も開放されるでしょう」
フレイム : ジンの襟首でも掴んで引きずりつつ逃げましょうか。
GM : つかめません。すり抜けます。
フレイム : ……なんか、異様にムカつくことをやられた気がします。
シーマ : 「……ジン!?」
GM : 黒い純魔石が砕け散る。降り注ぐ破片の中、ジンの姿が薄れ始めた。
ジン@GM :  「ここにいる私は、その赤い純魔石の中にある『修羅と戦おうという意志』です。……ジンであって、ジンではないのですよ」
シーマ : 「ちょ…じゃあ、何? 本物…って言っていいのかしら。ジン本人は無事なの? どーなのよ!」
リコル : 「ちゃんと、戻って、これるの?」
ジン@GM : 「ええ、大丈夫です。――それより」
ジン@GM : 「あの純魔石が砕けた今。空間そのものが崩壊を始めています」
シーマ : 「急いで脱出しなきゃいけないって事かしら…」
ジーナ : 「まあ、そういうものよね。えてしてこういう場所は」
ジーナ : 「ただ、元の門から出ればいいなんて単純なものじゃないのでしょう?」
リコル : 「帰り道……は」
ジン@GM : 「その赤い純魔石から離れないでください」
GM : その時だった。
ブレイズ : 「……そいつの言うことは素直に聞いておいた方がいいぞ」
GM : 崩れ落ちる空間の底から、ブレイズが仁王立ちで現れた!
シーマ : 「ブレイズ! いたんだ!」(笑)
リコル : 「びっくりした、びっくりしたー」
ジーナ : 「神出鬼没すぎ。いくら何でもこんな場所に来てるなんて」(笑)
ブレイズ : 「まぁ、お前らが来たからようやくたどり着けたというべきだが」
GM : その腕には、イストが捨てたはずのあの腕輪が!
ブレイズ : 「まぁ、後はこいつ(腕輪をぽん)のおかげか。もう少しで混沌界をさまよう羽目になるところだった。――ああ、コレはついで」
GM : そこにはオマケのように首根っこを掴まれたセニアが!
セニア@GM : 「……ブレイズって、凄いね。その腕輪使って修羅以上に、空間を支配してるヨ」
セニア@GM : 「まさに外道」
イスト : 「負の感情には不自由してなさそうだからな。」
シーマ : 「あんた、サラリととんでもない事を…否定しないけど」(笑)
ブレイズ : 「正も負も愛だ。俺の神への愛はどちらにも無限大でな(きっぱり)」
ジーナ : 「ブレイズ、修羅以上の存在に成り得るわね」(笑)

ジーナ : むしろそのまま制御しきってブレイズがこの空間に君臨(何)
リコル : うわーん、イヤだー


ブレイズ : 「さて。問答してる間にそろそろ終わり……だな。1000年を越える妄執の果てだ」
GM : そんな騒動の中。
GM : シーマは、崩れ落ちる瓦礫の中で、壁に突き刺さった一本の槍を見つける。
シーマ : 「!」
シーマ : 「……ドラ、グニル……?」
GM : そして一瞬。
GM : その槍に重なるように、ジンの姿を見た。
リコル : え? え?
シーマ : ……なんなの? さわっても大丈夫そう?
GM : 変な気配みたいなものは感じません。先ほどの宝物判定の結果です。ひろいますか?
シーマ : うん。ぱしっと(笑)



◆修羅の門◆ 脱出

 崩壊――――してゆく。


セニア@GM : 「……よく分からないけど。あたしの中のチョウが、ブレイズが出ようと思えば出られるとか…」
リコル : 「何でブレイズなの!」(笑)
イスト : 「腕輪持ってるからだろう」(笑)
シーマ : 「じゃあ、ここからみんな無事、帰れるのね?」
イスト : 「ああ、目印は現実世界に置いておいたからな」
リコル : 「目印?」
イスト : 「ああ、空間を見失わないようにな。少し細工したものを置いてきた」
イスト : 「ブレイズ。腕輪と繋がってるパスをたどれ。そうすれば問題なく帰れるはずだ」(何)
ブレイズ : 「何を言ってる。もう戻りかけているぞ」
ブレイズ : 「混沌なんてものは、現実に対する影みたいなもんだ。何かの道標があって初めてこっち側に影響できる」
GM : その言葉を最後に、一瞬の浮遊感。
GM : 気がつけば。皆、見慣れた宿屋の一室に倒れていた。



◆イストの部屋◆ 帰還

イスト : 「む。無事に帰ってこれたようだな」(寄りかかってた壁から離れつつさりげなく椅子に括ってあった、リボンを回収)
リコル : (あー目印(笑))



 リコルとイストはドラグニルに、互いの色のリボンを結わえていたのである。


リコル : 「んーと……」
リコル : 「ジンは!」
GM : ジンは……シーマの傍らに倒れている。
リコル : 「よかった、ちゃんと、いた」
シーマ : 「…槍、は…?」
GM : 槍を握っていた手が、ジンの腕を掴んでいる。
シーマ : 「…ちょ、ジン? 生きてる?」
GM : 返事は無い。
イスト : 「蹴ったら分かるんじゃないのか?」
シーマ : 「死んでるなら死んでると返事しなさい!」(びしばしっ)
セニア@GM : 「……此処にはいない」
ブレイズ : ぁあ? とセニアを見やる。
シーマ : 「は? 何言ってんのよ。ジンの身体は現にここに…」
セニア@GM : 「あの、純魔石……」
セニア@GM : 「純魔石と、あと、ドラグニル。心を支配する時に切り離すから……」
セニア@GM : 「ジンが向こう側に行くきっかけになったドラグニルがあれば、あの純魔石をこっち側に持ってこれると思うの」
セニア@GM : 「つまり、リコルさんの…」
リコル : 黒いのじゃなくて、これ…?

 しかしそれは、ドラグニルの喪失をも意味していた。


セニア@GM : 「強制はしない。他にも、探す手段はあると思うし…」
セニア@GM : 「一度離れた精神は、ほっときゃ戻ってくるとも……いうし」
シーマ : 「ほっときゃって…あんた、無責任なコト言うもんじゃないわよ。事ここに至って、それはいくら何でも薄情じゃない?」
イスト : 「出発前にも言った気がするが、“お前は”どうしたいんだ?」
セニア@GM : 「あた……あたし、は」
セニア@GM : 「……戻ってきて欲しいよ!」
シーマ : ばしこん。セニアをひっぱたきます(笑)
セニア@GM : 吹っ飛ぶ。
ジーナ : 今回はまあ、壁に激突する前に受け止めてあげましょう。
シーマ : 「…長かったわー。なんか、やっと、あんたの本音。聞けた気がする。最初から素直になりなさいよね、まったく」(笑)
セニア@GM : 「……うぅ…グス、うあああん」
ブレイズ : 「ああ、ダメだダメだ。そんな素直なセニアなんぞ、偽者にしか見えん(何)」
リコル : 「どうすればいいかわからないけど…やるよ」
リコル : 「早く、ここに戻ってきてもらおう、ね」
セニア@GM : 「えぐ、でもいいの? リコルさんってドラグニル無いと死ぬってテオが…」
リコル : 「ふーん…そんなこといってたんだ」
イスト : 「リコルは良いのか?」
リコル : 「当然。やらないほうが精神衛生的によくない!」
リコル : 「いいよ、また作れば。今度は! 呪われない方法で!!」
イスト : 「……毎回のことだが、君の返答は俺の予想の上を行くな…」(笑)
リコル : 「……そうなの?」
イスト : ストレートすぎるので、曲げて考えるイストの予想を超えるのです(笑)



◆イストの部屋◆ すぐそこにハッピーエンド
GM : ドラグニルをジンに近づけると、僅かに反応している。
ブレイズ : 「やるなら早くした方がいいな。さっきから抑えてるが、そこらの浮遊霊が寄り集まりつつある。ジンがアンデッド化するぞ」
イスト : 「もとからアンデッド並のしぶとさではあるが、本当にアンデッドになってしまっては、笑うに笑えんな」
セニア@GM : 「……ごめん、後で弁償する。ぜったいする」
リコル : 「大丈夫、やっちゃって。早くね」
GM : セニアは頷き、リコルのドラグニルをジンに押し当てた。
GM : 一瞬の発光の後。ドラグニルを覆っていた装飾が剥がれ落ち……なんの変哲も無い槍へと姿を変える。
リコル : 覗き込む、けど。
ジン@GM : 「………?」
GM : 同時に、意識を取り戻したジンが跳ね起きた。
リコル : 頭ぶつけるな、それは(笑)

フレイム : それは頭と頭がぶつかってどちらも……という伝説のシーンでは?
イスト : 出会い頭の交通事故(笑)
シーマ : ここでそんなベタネタが!(笑)


ジン@GM : 「……え、えええっ、え?」
リコル : 「―――っっ!!」(悶絶)
ブレイズ : 「……いい音がしたな(深く、うなずく)」
イスト : 「おお、さすがはサムライ。頭突き白兵に勝ったな」(笑)
リコル : 「痛い、痛いけどよかった」
ジン@GM : 「え、あ、ごめんなさい! よくわからないけどごめんなさい」
セニア@GM : 「な、に、が、じゃあああああっ!!!」(げし)
シーマ : 「よくわからんのにあやまるなよ」(げしす)
フレイム : 「……さて(めしす、とジンにアイアンクロー)」
ジン@GM : 「……がふあ!?」
シーマ : 3方向から同時に責められるジンであった(笑)
イスト : 「なに、本人も言ってたじゃないか。“大丈夫”だと。」
イスト : 興味をなくしたかのように、部屋の外に出て行く。
フレイム : (掴んだまま引きずり上げた立たせつつ)「君は、少しは、人の、言うことを、聞いた方が、身のためだと、思います」(「、」の度にレバー打ち
ジン@GM : (「、」の数だけガックン
セニア@GM : 「ばかばかばかばかしねばか(涙)」
ジーナ : 「……殺すために復活させたの」(苦笑)
リコル : 「待ってよー、死ぬよー、今度こそ死ぬよー」
シーマ : 「…なんかよーやく、来たわねー。ふふふふ。あたしの好きなハッピーエンドって奴が!」
リコル : 「ハッピーだよー。すっごくハッピー」
セニア@GM : 「……ありがとう、みんな」
セニア@GM : 「ほんと、ありがとう…」
シーマ : 「借りはでっかいわよー。ちゃんと返してもらうわよー。トンズラこいたら承知しないわよー」(笑)

リコル : あれ、シーマの宝物判定が、失敗してたら…
GM : 展開変わってただけです(笑)
シーマ : ジンは抜け殻のまま?(笑)
ジーナ : 失敗だと、ドラグニルは破片なわけよね…
シーマ : バッドエンド?(笑)
ジーナ : 戻ってみたらジンが生々しいミンチ……?(爆)
GM : ミンチとまでは(涙)


リコル : 「あ、あの人まだいるかな、あの眼鏡の人。ジンもなんか知ってそうだけど」
GM : 居ないね。
リコル : 「いないのかー……」
ジン@GM : 「ソウさんは、皆さんを空間に送り込むために力を使いすぎてしまったのです…」
リコル : 「それって…」
ジン@GM : 「あの人も、チョウさん達と同じで、ドラグニルに精神を写した方だったのです。……門の消失と共に消えてしまいました」
リコル : 「修羅や、怨念が解放されたから?」
リコル : 「ごめん、そう思いたいだけ」
ジン@GM : 「……そうですね」
イスト : 「さて、皆様ご歓談中失礼。続きは下でやったらどうだ?」(戻ってきた)
ジーナ : 「確かに、人の部屋にいつまでも居座ってるわね」(笑)
ブレイズ : 「俺は下で一杯引っ掛ける心算だが、付き合えお前ら」
イスト : 「ふっ。そういうだろうと思ってな。すでに下では宴会の準備が整っている」(笑)

リコル : 下って、テオとかいる?(笑)
ジーナ : タックはいる(笑)
リコル : じゃあ、テオもいるね(笑)






第五話へ←    →エピローグへ

《適当RPG 【修羅の力】》目次に戻る
【ダンジョン日報】閲覧室に戻る