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【ダンジョン日報2’】 第0号 06年12月16日

『古の護符』

 ザトンは倒され、古の護符が領主トレ坊のもとへもたらされた。
 しかし古の護符を調べたヴァレスによれば、護符は魔力の経年劣化により、 残りカスだけとなっていたという。トレ坊は落胆の色を隠せない様子。
 しかし今は、新たな英雄の誕生を称えるべきだろう。



今回のトピック  『ヴァレスかく語る』


 錬金術師の館にて。

 館の主人、エルフの錬金術師アブドゥールは、ついに重い口を開いた。


ヴァレス : 「つーか、いい加減シリアスしたいんだが…」(遠い目)
トリガ : 「ハッ!まさか、護符によって封印されていたのは、この世界のシリアス分」(笑)


 そしてヴァレスのシリアスっぽい話から、最終章の幕は上がる。



今回の参加メンバー


ジン
侍/レベル8


タック
魔導師/レベル8

リコル
魔法剣士/レベル8

トリガ
怪盗/レベル8
 
 
 
 



◆変幻する迷宮◆
ヴァレス@GM : 「では、主要メンバーは大体揃ったようだな」
ヴァレス@GM : さて、いつぞや随分な引きで終了した訳だが…(笑)
ヴァレス@GM : 「古の護符が、あの迷宮で果たしていた役割を、君たちにも説明したいと思う。そして我輩やアブドゥール、ザトンとの関係もな」
ジン : 「単純な問題では、無さそうですよね」
ヴァレス@GM : 「古の護符。無限の生命力を蓄えし秘宝。その力は15年前、我が師ザトンの魔力によって解き放たれ、『変幻する迷宮』を創造せしめた」
タック : 「ししょー!!? ザトンって、ヴァレスさんのししょーだったの!?」(ヒー師匠を思い浮かべている)
ヴァレス@GM : 「そうだ。だが、この街にいる人間は誰も知らない。知ってもらっても困るしな」
ジン : 「しかし、ヴァレスさんはエルフ……年齢が合わないようですが」
ヴァレス@GM : 「我輩はそんなに老けて見えるかね? こう見えてもまだ50は迎えていないのだよ」
ジン : 「は、すいません。一人称が、一人称が!」(汗)
リコル : ジン更に墓穴。
ヴァレス@GM : 「ザトン師匠は、あの迷宮のあった土地に出現しようとしていた『存在』を封印すべく、 護符の魔力を使った。結果、師匠とその弟子のキルケは肉体を触媒としてささげ、迷宮に精神を縛られる事になってしまった」
タック : 「これがほんとの『体で払う』ってやつかなー?」
ジン : 「つまり、幽霊……いや、思念体のようなもの、ですか?」
トリガ : 「……封印すべき『存在』?」
ヴァレス@GM : 「『存在』……チャム・ホリンやアーヴは『天使』と呼んでいたが…あのような醜悪な生物をわたしは天使だなどとは断じて認めぬ」
ジン : 「天使、ですか。つまり、あのダンジョンはその天使(仮)を封印するための迷宮だったんですね」
トリガ : 「封印を解かせないために、あんなに頻繁に中が変わっていっていたんですね」
タック : 「じゃあ。じゃあ…ザトンは、邪悪じゃあなかったんだ!」
リコル : 「んー、まあそうなるかな?」
ヴァレス@GM : 「それだけではない。あの封印を解くだけの力を持つ者を育成するためでもあったのだ。いつの日か、人間が『存在』を打ち払える日を、夢見てな」
タック : 「あれ? その、封印してた護符がここにあるってことは、もしかして今ダンジョンはとんでもないことになってるの?!」
ヴァレス@GM : 「そうだ。古の護符が今ここにあるという事は、迷宮において【神々の力】が復活したという事だ



◆古の護符◆
タック : 「なんか、ラスボスを倒したつもりで僕たち、とんでもないこと…しちゃった?」
ジン : 「しかし、向こう様はそれが望みだった。ような感じで消えていかれましたよ。護符を返却したほうが良いのでしょうか」
リコル : 「もう手遅れなんじゃ?」
ヴァレス@GM : 「護符は証だ。お前たちが得たのなら、お前たちが証を得た者となる。ザトン師匠の言っていた、『担う者』たち。その役目をお前たちが果たすべき、なのだ」
ジン : 「……託されたのですか」
トリガ : 「そうなのでしょうね」
ヴァレス@GM : 「だが護符の力は、人間が扱うには強すぎる力だ。急激過ぎる成長とはすなわち破滅だ。ゆえにわたしはたった今、護符を分割した」
リコル : 「分割?」
ヴァレス@GM : 「あの無能なトレ坊も、いちおう我輩の大事なパトロンなのでね。今しばらくは機嫌を取る必要がある。奴には魔力の残りカスを込めた偽の護符を渡しておく」
ヴァレス@GM : 「そしてお前たちには、護符の力の一部を抽出した『古の護符』を渡しておく」

ヴァレス@GM : * セカンドパーティ は 古の護符 を手に入れた! *
ヴァレス@GM : 古の護符(非売品):あなたの実ダメージを常に3点軽減する(《魔法の盾》と併用不可)。また、1ターンあるいは1シーンにつき3点HPを回復する。
ヴァレス@GM : 古の護符 info:みwなwぎwっwてwキタゼーwwwww



リコル : 「ヴァレス、シリアスシリアス!!!!」(笑)
ヴァレス@GM : 「いや、今のはアイテムの解説だからして」
ジン : ……いいのか!?それでいいのか重要アイテム!





◆アブドゥール◆
タック : 「この護符。僕たち、これをもらって、何をすればいいんだろう。『存在』を打ち払うって言っても、どうしたらいいんだろう?」
ジン : 「……そういえば。ザトンさん、最後に何か言い残されたんですよね」
トリガ : 「そうでしたね。お弟子さんの行く末をたのまれたんでした」
ヴァレス@GM : 「師匠が……そんな事を言っていたのか?」
トリガ : 「ええ、消えてしまう寸前の、ほんの少しの時間で伝えてこられましたよ」


 「我が弟子を…止めてくれ…」
 「あやつは、取り返しのつかぬ過ちに手を染めようと…我がもう一人の弟子の…力を借り…頼む…」




ヴァレス@GM : 「そうか……なるほど。やはりアブドゥールは放置しておく訳にはいかんようだな」
ジン : (……一瞬ヴァレスさんを、というかティアさんを止めてくれと聞こえたのは、私だけでいい)
リコル : 「アブドゥールのほうの話がわかんない。なにか止めなきゃいけないようなことを?」
ヴァレス@GM : 「アーヴ……強欲なる闇エルフ・アブドゥールの事だが……奴は15年前、我輩と袂を分かち、召喚術と金銭を貪欲に溜め込むようになっていった。手段の詳細は分からぬが……恐らくはキルケを、生き返らせるために動いているのだろう」
ジン : 「生き返るなんてことが可能なのですか?……他者に憑依させる、とかではなくて」
ヴァレス@GM : 「分からぬ。アーヴが何を考えているのか。それこそアーヴ自身に聞かねばなるまい」
ジン : 「アブさんが…」
ヴァレス@GM : 「キルケを生き返らせるために、アーヴは【神々の力】を利用しようとしている。本人が15年前、はっきりと我輩にそう言った」
トリガ : 「ということは、今の状態はアブドゥールさんの予定内のこと…?」
ヴァレス@GM : 「あの力は、ザトン師匠が封印しようとした危険な力だ。アーヴがそれをコントロールできるとは……下手をすれば『存在』そのものを世に解き放ってしまう事態になるやもしれん」
タック : 「そっか。それでザトンは…ザトンさんはあんなことを」
リコル : 「アブドゥールもわかってないなー、キルケが犠牲になって封印したもんの力を借りようとするってーのがわかってない」
ヴァレス@GM : 「幸い、君たちの前任者が、深層の迷宮をほとんど突破している。残りの護りは悪魔の王のみらしい」
ジン : 「セニアが……!」
タック : 「残りの護り?」
ヴァレス@GM : 「アブドゥールの部下という事だ。『本物』の」
ジン : 「『本物』、とは?」
ヴァレス@GM : 「迷宮の中で出会うアブドゥールが、本物だと思っていたか? 奴は用心深い。今まで取引していたのは、言うなれば形ある幻覚のようなものだ」
タック : 「ふへ。そうだったんだ」
ジン : 「気づきませんでした」
トリガ : 「私もです」
ヴァレス@GM : 「うむ、立ち居振る舞いは普段の奴とほぼ変わらぬしな」
リコル : とりあえず今度会ったらこうやって確認しよう。

      ヽ○ノ   
        )    

  ・∵.<\    
      /\     
       .>\   



ジン : リコさん、それすり抜けたらアナタが激突です、床に(笑)
タック : けど、「形ある」って言ってたから…
トリガ : リコルさんの服でそれやると、自爆しますよ(笑)
ジン : …トリガさん、アナタ男として言っちゃいけないことを(笑)
リコル : また笑われるかな(笑)





◆そして、これから◆
ヴァレス@GM : 「奴の護衛……凄腕の忍者黒竜王と金竜王の成れの果ては撃ち滅ぼされ、残るは悪魔王のみ。 すべての護衛を滅ぼした時、アブドゥールに出会った後にその護符をかざせ。 『本物』のヤツをいぶり出すことができるはずだ」
ヴァレス@GM : 「そしてもうひとつ。 前任者のパーティと接触し、『ギヤマンのメリフィック像』を譲ってもらえ。 アブドゥールと万一不幸にして戦いになった時、そのアイテムが必ず役に立つ」
トリガ : 「結局イスト様たちを見つけることには変わりないんですね」(笑)
ジン : 「セニアは、恐らく私と協力はしてくれないでしょう…」(寂)
ヴァレス@GM : 「話は以上だ。我輩はこれから、護符をさらに解析しなければらんため、地下に篭もる。融合アイテムの件はティアに頼め。彼女にもそれぐらいの錬金術はできるよう、手ほどきはしておいた」
リコル : 「なるだろうね戦闘に。アブドゥールと。完全に利害が対立構造になってるもん」
タック : 「……うん。おんなじ弟子なのに。なんだか、悲しい。アブさんは好きじゃないけど」
GM : 複雑な心境で沈んだ表情になった君たちを見て、ティアが「がんばりましょう? ねっ」と優しく微笑みかけてきたりするけど(笑)
タック : 「……いっこ決めた。僕、ママを探すのはもうやめる」
ジン : 「タックさん…?」
タック : 「だって、僕たちが託されちゃったんだもんね。それ。ママを探すよりやんなきゃいけないこと、見つけちゃったから」
ジン : 「そうですね。セニアを…彼女達の行く道を、今は追いかけましょう。最後に戦うべきものは、同じと見ました」
タック : 「ホントはそろそろ学園に帰らないといけない頃だったんだけど。でもこんな話じゃ帰るわけにもいかないもんね」
トリガ : 「じゃあ、学校の方には休学届けを出しておきましょう。世界を救ったって、自分たちの生活を犠牲にしては、本末転倒ですから」

タック : そして学年が下がるんだ(何)
トリガ : レベルも下がる危険性があります(笑)
タック : それは…ちょっと困る(爆)
???(リコル) : 「あれは死ぬより苦しいんだ」


GM : そんな訳で、アイテム「古の護符」は誰か所有しといて下さいね。
リコル : 護符、誰が持とう? タックが一番HP低いよね。
タック : 確かに僕がHP低いけど、前線に出る人の方がダメージ受ける機会は多いような(笑)
GM : 回復魔法使える人がいい気もするけどねえ(笑)
リコル : 回復しなくて済む方向で考えてたんだけどね(笑)  行動をそっちに消費しないように。じゃあ、いつも真っ先に死にそうになる人、とか(笑)
トリガ : じゃあ、ジンさんが持っていてください。
ジン : え、わ、私?
トリガ : ええ、よろしくお願いしますね。
タック : そうだね。うん。そうしよ。
ジン : …分かりました。私ももう、容易く殺されないようにしなくてはいけないですね。これは(苦笑)

ジン : そういえば、シルヴァンボウの約束。アブさんが敵だとすると、ダメになってしまうでしょうか
タック : 何か約束してたの?
ジン : 私が村正を譲ってもらったので、シルヴァンボウの材料をアブさんのところにとりに行く際はお付き合いします。って、トリガさんと。
トリガ : あー、そういえばそんな約束をしましたねえ。
ジン : 男同士の約束ですから、できれば守りたかったのですが。
GM : 取引はフツーにできるよ(笑)


リコル : 「先にさ、キルケに会いにいけないかなあ。話すための糸口があるとしたら、キルケが持ってるはずだよ」
トリガ : 「そうですね。先に情報を集めておきたいです」
GM : ふむ(笑) という事は…先にキルケに会いに行くってこと?
タック : じゃあ、潜ろう…ってトリガさんが落ちたーー!
ジン : 「アブさんの罠!?」
ティア@GM : 「は。さっそくアブドゥールさんの罠発動!? …ってあたしのセリフ取らないで下さいよ!」(笑)

 トリガのPLの回線が落ちたのだった……。
 何かと不安な予感をにじませつつ、物語は最終章に向かい動き出す。





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