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【ダンジョン日報2’】 第4号 07年01月23日

『次回作にご期待ください?』


セニア : すごい綱渡りの末にエアーマッチョを倒したファーストパーティ!

セニア : でも、本当の戦いはこれからだ!

マリア : 次の作品をおたのしみに!

テオ : って終わらすな!


 終わりません。念のため。



今回のトピック  『集結!』


 ここで深くは語るまい。

 ついに、やっと、この日が訪れた。

 ファーストパーティとセカンドパーティが集結するこの時が。




今回の参加メンバー


ブレイズ
司教

テオ
騎士

セニア
忍者


フレイム
戦士

リコル
魔法剣士

ジン


ジーナ

イスト
魔法剣士

マリア
司教

タック
魔導師

トリガ
怪盗

ジル
戦士



◆Scene01◆ その場所へ……

 地下9階。戦いを終えたばかりのファーストパーティ。
 出口のないダンジョンで、2つのパーティの邂逅の時がついに来た。


GM : じゃ、めいめい好きなようにロールプレイをやっておくんなまし(笑)

セニア : さいしょどっち視点なんだろ(笑)
GM : ファーストが先で(笑)


イスト : 「あんまり気を抜くな。大物を倒したとはいえ、ここはまだ敵の勢力圏内だ」
ジーナ : 「イストの言うとおり、ここはまだ、敵の勢力圏内」
セニア : 「この先にまだなんかある。ってのは確かだよ」
ジーナ : 「そう。なんか妙なこと言ってたわね。挟撃がどうの」
ジーナ : 「それに、さっきの戦いの最中、こっちのヒーの爆裂にも負けない爆発音が響いてきてたような」
ケトルックルー@GM : ケトルックルーが「さあ……早くジン様の無事なお姿を確認しに参りましょう!」とか言ってる(笑)
セニア : 「その名前言うな」(ごぉん)>ヤカン
ジーナ : 「『その名』にいちいち反応するセニアも見飽きてきたわね」
ブレイズ : 「……さて、愚弟は何処に居るのだかな」 ←いつの間にか合流している
GM : 地下8階に続く登り階段が見つかった。
ジーナ : 「さあ、急いだ方がいいのではなくって?」
GM : んで、登ったところで……ついにご対面となるわけですが(笑)



◆Scene02◆ 集結!

セニア : 「!」



 ファーストパーティとセカンドパーティの、運命の邂逅である。
 そして各所で始まる怒涛のごとき再会イベント。



ク・リトル・ケトル@GM : 「おおお! 我が妻ケトルックルーよ!」
ケトルックルー@GM : 「あなた……会いたかったわ。今までロクすっぽ連絡ナシで、仕送りも滞っていたのよ! どう説明つけてくださるの?」
ク・リトル・ケトル@GM : 「……」



ブレイズ : 「……生きてたか、我が弟」
フレイム : 「生きてますとも、我が主」
ブレイズ : 「クックック! そうとも、死んでもらっては困る」
フレイム : 「ああ、なんであんな約束したんでしょうねえ、私」



マリア : 「ここにおられましたのね」
ジル : 「……」
マリア : 「でもよかったですわ。これでやっと一緒に冒険できますわね」



      ヽ○ノ   
        ) ←セニア   

  ・∵.<\    
     /\     
 ジン→ .>\    


セニア : 「!!!(げしげしげしげし)」
ジン : 「(へんじがない。まるでしかばねのようだ)」
テオ : 「(ジンに)おーい、無事か? ねー…姉貴」
イスト : 「何か不穏当な発言と、衝撃の再会があちこちで繰り広げられているな」(笑)
リコル : 「え、テオ……と、テオと」
フレイム : 「弟さん二人居ますよ、それだと」
イスト : 「ひさしぶり。元気そうでなによりだ」>リコル
リコル : 【リコルはしばし固まっている!】
テオ : 「誰かサニティとかいう神聖魔法を持っていないだろうか」
イスト : 「静寂ならあるぞ?」(笑)
テオ : 「肉体言語だけだともっとややこしくなる!」

ブレイズ : 「ックックックックック! よくもまぁここまで縁者が揃ったものだ! これも運命の為せる業って奴か?」
フレイム : 「だとしたらとんでもなく歪んでるか捻れてるんでしょうね。運命と言うのは」



 そしてそんな中、ついに再会を果たした母子の姿もあった。


ジーナ : 「って。あれは…」
ジーナ : いきなりすごい勢いで駆け寄って「タック、タックじゃない。あーもう心配させてー」(がっしと抱きしめる)
ジーナ : ジーナ突撃の勢いで、近くにいたテオがはねられる(何)
テオ : 【テオは壁にめり込んでいる】
タック : 「マ…ママ?!」 タックは目を白黒させるばかり。
タック : 「い、いたた、痛いよーママー」
ジーナ : (ゆらぁり、と顔を上げてセカンドパーティを眺め渡す)「そう。あなたたちが息子をかどわかしたのね。知った顔もいるみたいだけれど……」(鋭い眼光を向けつつ)
GM : ジーナの言動が一番こええ!(爆)
タック : 「ちがう! ちがうよママ。みんな僕を助けてくれたんだ!」
フレイム : 「タック君は貴方を探しに出た、と言ってましたがね?」(即座にカウンター)
ジーナ : (フレイムの言葉など聞いてない)「ああタック。怖かったでしょう? 今からみんなぶった斬ってあげる。だからこんな奴らをおもんばかる必要はないのよ」
リコル : 「ちょ、話聞いてーー!!」
フレイム : 「……ほほう、殺りますか?」
ジーナ : 「…お望みとあれば」
トリガ : 「まずいです。私のアーチャーとしての感が、危険を告げています!」
セニア : 「…え、何? 皆どうした?(がすごすがしごしがす)」
タック : 「僕、ママを探しに来てたんだよう。それに、僕だってザトン倒したパーティの一員なんだ。爆裂だって撃てるんだ。足手まといになんてなってないもん!」
リコル : 「うん、さっきの戦闘はタックの魔法だけで決着がついたようなもんだったんだって!」
タック : 「ママの、わからずやー!」(ダッシュで逃亡)
ブレイズ : 「まぁ、なんだ。落ち着けジーナ。ほれ、坊やが逃げたぞ」
ジーナ : 「な。た、タック??!」
ブレイズ : 「……あと貴様らも落ち着け、な」
イスト : 「まったくだ」
ブレイズ : 「でないと……(鮫のように嗤う)シメるぞ?」
セニア : 「そうだよ。皆落ち着こうよ(がすごしげしげしごしす)」
テオ : 「お前が落ち着けーーー!!」>セニア
GM : セニアは至極冷静なのか……ナチュラルでこうなのか……(笑)
フレイム : (セニアの頭に手榴弾をゴリゴリと押し付けながら)「人が、言葉で、解決しようと、努力してる間に、言う事を、聞けよ?」
セニア : 「…いや、あたし何かした?」
ブレイズ : 「ナチュラルに殺人はやめとけ」
ジン : (床にめり込みつつ)「…あの、前一度お会いしませんでしたっけ?」>ジーナさん
ジーナ : 「……知ってるわ。貴方がジンでしょ。セニアがよく言ってる」
ジン : 「いえ、ダンジョンの中で…息子さんのことをお話した覚えが」
ジーナ : 「前にアブドゥールの前で醜態さらしてたっけね…」(表情がうつろだ)
ジーナ : 「ああ……母は嫌われてしまったみたい……」(がっくりとうなだれる)
トリガ : 「えっと……。そうですよ、みなさん一旦落ち着いて、お弁当でも食べましょうよ」
リコル : 「トリガは落ち着きすぎだと思うの」
トリガ : 「だって、慌てても良い事ないじゃないですか」
ク・リトル・ケトル@GM : 「……えー。皆様、ご歓談のところ失礼ですが……」
リコル : 「はーい、ヤカンのひと、タックがいません」
ジーナ : 「は。タック!」
マリア : 「急いで探さなくては」
ク・リトル・ケトル@GM : 「タック殿でしたら、すぐに戻って来られるでしょう。未だにこの迷宮は閉じられたままですし」
ジーナ : 「……いいわ。私が連れ戻してくる。私の、息子だもの」

GM : (ん、ジーナとタック、二人きりになる? それならそれで行くけど)
ジーナ : (うん、シーンを作ってくれると嬉しい)
GM : 了解。それでは皆様……ここで全体のシーンを切り、ジーナとタックのシーンにします。





◆Scene03◆ 母と子と

ジーナ : じゃあ、しばらく一人芝居を打たせていただきます。(笑)
イスト : (ごそごそとバイオリンを取り出し、BGMの準備をする(笑))
フレイム : (宝具「静ちゃんのバイオリン」が!?(違))
マリア : (やんややんや)


タック : タックが、暗く口を開けた階段の入口に立ってるシーンから。
タック : 底からゆらゆらと流れてくる、ぬるい風とか瘴気とか。そんなタックの後ろから、ジーナの鎧音が。

マリア : (私ジーナ。今あなたの後ろにいるの)(何)
イスト : (こわっ!(笑))


タック : 「ここから…ものすごく邪悪な感じがする。立ってられないくらいに」
ジーナ : 「そこはさらなる地下への道。私達は、今そこから上がってきたの」
ジーナ : 「……キルケを倒さない限り、このダンジョンから抜けることはできない」
ジーナ : 「母がきっとそんな奴ぶった斬って、タックをもとの世界に帰してあげるわ。だから安心して……」
タック : 「違うよ! それじゃ駄目なんだ! キルケさんはほんとはやさしいお姉さんなんだよ。【神々の力】が外に出ないように、体を失ってまでザトンさんと一緒に封印をしてたんだ!」
ジーナ : 「……タック」
タック : 「最初は、ママを探しに来てた。でも、今は違う。僕は、もとのやさしいキルケお姉さんに戻ってほしい。やっつけるんじゃない。そのために戦うんだ」
ジーナ : 「……本当に、強くなったのね」
ジーナ : 「戻るわよ。何にしても、歯車の狂ったこのダンジョンを抜けるには、全員の力が必要よ。もちろん、あなたの力もね、タック」
タック : 「うん……。うん!」

ジーナ : では、シーンを全員のところに返します。


リコル : 「おかえり。誤解は解けたー?」
ジーナ : 「だたいま」
タック : 「(後ろから恥ずかしそうに)た、ただいま」
トリガ : 「お帰りなさい。タック君もおにぎりどうですか?」(笑)
タック : 「あ。わーい。いただきまーす」(すたたた)
ジーナ : 「ふう。まったく、親の気も知らないで」



◆Scene04◆ チャム・ホリン
ブレイズ : 「……さて、親子が戻ってきた所で、本題に入るとするか」
セニア : 「だね。一体何がどうなってんだか…」
フレイム : 「ヤカンの話を聞くべきでしょうね」
ク・リトル・ケトル@GM : 「先も話した通り…… 『背徳の魔女キルケ』には『チャム・ホリン』という妖精の主の精神が融合しています。そして、後者の人格が主導権を握りつつあることも」
ジン : 「この迷宮が閉鎖されてしまったのも、その人格交代の影響なのですね」
ク・リトル・ケトル@GM : 「その通りです。故に今のキルケを倒さない限り、この空間は……がふあ!?
ジン : 「や、ヤカンさん?」
GM : いきなり、ク・リトルは痙攣し、口から泡……じゃなくて砂金を吹いた(笑)
テオ : 「ヤカンーーー!?」
ジーナ : 「ヤカンが砂金。嘔吐しているのと一緒よ。ただごとじゃないわ」
マリア : 「大丈夫ですの! すぐに手当てを!」
ブレイズ : 「……とことんしまらない種族だな」
フレイム : 「そうですね」(冷淡)
ブレイズ : 「身体構造が違うからな。どうともできんよ」
テオ : 「お前ら……(汗)」

 そしてそこに現われたのは……。


セニア : 「な、なんか来る」
キルケ?@GM : 「ようこそ、人間ども」
フレイム : 「……おや、ラスボスのお出ましですか?」
ジン : 「キルケ、さん?」
キルケ?@GM : 「我が配下の罠を破ったようだな。まったく、忌々しい」
マリア : 「この方がキルケさんですの?」
ジーナ : 「……成程。あれが」
タック : 「……キルケ…さん? 違う」
タック : 「キルケさんじゃ、ない」
ブレイズ : 「チャム・ホリンだったか?」
チャム@GM : 「ほう……我が名を知っているとはな」
チャム@GM : 「貴様ら人間は……幾星霜にも渡り、我が眷属を滅ぼしてきた。どこまでも、どこまでも傲慢で目障りな奴らよ!」
ブレイズ : 「この世は神代から弱肉強食と相場が決まっている。弱かったんだろうよ、貴様の眷属とやらは」(冷酷)
タック : 「キルケさんは、どうしちゃったんだよう!」
チャム@GM : 「キルケは我がルームメイトだ。この『世界』を作る際、我が魂を導いたのは、他ならぬキルケ自身なのだぞ?」
フレイム : 「麗しき協力関係、ですか」
チャム@GM : 「キルケは我が『妖精の世界』の仕組みについて知りたがった。故に我は力を貸してやった。キルケはこの空間がどうしても必要だったのだろう」
ジン : 「なぜ、このようなことを…?」
チャム@GM : 「さあな? キルケには思惑があったのだろう。この空間によって貴様ら人間どもを鍛え上げるという思惑がな。この空間で戦えば、貴様らは想像を絶する力を得られたのではないか? どうだ?」
リコル : 「その通りだけど……」
トリガ : 「確かにこっちだと、レベルアップが早かったような……」
タック : 「うん。具体的には経験値が2倍
チャム@GM : 「そう。経験点が2倍になる」(爆)
テオ : 「死ぬほど具体的だっ!?」
ジン : 「しかし、貴方にも思惑があった。…と言いたげですね」
チャム@GM : 「当然だ。【神々の力】さえ復活すれば、後はアブドゥールがすべてをお膳立てしてくれる。我が15年前に達成しようとしていた目的も、あとわずかで叶うのだ! 人間どもに復讐するだけの力を、今度こそ得られるのだ!」
タック : 「キルケさんは人間を鍛えるため」
ジーナ : 「アンタは、人間に復讐するため」
ジーナ : 「奇妙な共同生活ね。相反する目的の2人」
タック : 「でも、道順は途中まで一緒だった」
チャム@GM : 「キルケの誤算は、【神々の力】が我の精神にも強く作用する……その一点をナメきっていたことだった」
トリガ : 「じゃあ、今キルケさんはどうなっているんですか?」
チャム@GM : 「生きてはいるよ? 今は我が精神の奴隷としてな? 奴の魔力、とりわけ『空間支配』は、非常に役立つのでな」
ジン : 「……(ギリ)」
テオ : 「よかった、生きているのか…」
リコル : 「アブドゥール、やっぱり…利用なんて無理なんだよ…」



◆Scene05◆ 絶望と
チャム@GM : 「どうだ。お前たちはここから脱出することは、今のままでは不可能だ。我のところまでたどり着くことはできん。見るがいい」
GM : チャムはビジョンを見せる。裏B10階の一風景。
GM : 無数の……本当に無数の、巨大な人面蜘蛛の群れ。
GM : 魔界最凶の呼び声高い、フェイトスピナーと呼ばれる眷族だね。
タック : 「(くいいるように見る)」
リコル : 「…なによあれ!」
ジーナ : 「……キモい(ぼそ)」
イスト : 「フェイトスピナーだ。やたらと群れる習性のある奴らでな、数に物を言わせた攻撃が最大の脅威だ」
チャム@GM : 「我が同胞もここまで増えた。お前たちはこやつらに、骨も残らぬほど食い尽くされよう」
テオ : 「あんなんが同胞かよ」
フレイム : 「……さすがに私も、戦斧の錆にしてくれるとは言えませんね」
チャム@GM : 「どうだ、我と手を結ばぬか? 我は妖精の主。妖精と親交を結ばんとする人間を、新たな世界にて優遇してやらんこともない」
ブレイズ : 「新たな世界、ねぇ」
リコル : 「……新世界の神にでもなる気?」
ジン : 「魂を弄ぶような者と契約するなどとは、言語道断!」
ジーナ : 「さすがにちょっとヤバいわね、あの数」
ジーナ : 「でも、でもね。ここでアンタを倒せば……!」と、いきなり斬りつけてみますが。
トリガ : 「ダメですっ! ジーナさん!」
タック : 「ママっ!!」
GM : キルケ……いや、チャムの姿はただの幻影だ。
ジーナ : すかっ。勢い余って無様に転がる。
ジーナ : 「……まあ、予想の範囲内ね」(と言う割にはすごく悔しそうに起き上がる)
チャム@GM : 「命を粗末にするものではない。親からそう教わらなかったか?」
マリア : 「命は大切なものですわよ」
イスト : 「命は大事なものだが、惜しむほどではない。それが俺が世界から学んだことだ」
ジーナ : 「でも、これでわかったでしょう。これが私達の、回答よ」
セニア : 「あたし達は死なない。あんなクモが何匹居ようと、簡単に諦めないよ! あたしは」
テオ : (リコルは思わず槍を投げた)
チャム@GM : 「(槍はすり抜ける。キルケのものとは思えないような、下劣な笑みを浮かべる)」
イスト : 「一つ聞きたいのだが?」
チャム@GM : 「なんだ? 何を企もうが、お前らには絶望しかない。我が誘いを拒んだからにはな」
イスト : 「いや、ただの好奇心だ。下で待っていれば、何もしなくても俺たちは下りて行ったろう。その時にでも仲間への勧誘をすれば良いものを、なぜ面倒にも幻影などをわざわざここまで飛ばしたのかと思ってな」
タック : 「あ。それって、もしかして、まだキルケさんの心が、何か…」
イスト : 「別にその辺には期待していない。ただの好奇心だと言ったろう?」
チャム@GM : 「はははは。親切心でこんな事をしているとでも? 違うな。貴様らがまとめて絶望する顔を見たかった。ただそれだけよ!」
ジン : 「憎いんですね」
チャム@GM : 「悪い知らせは、早いほうがよかろう? さすれば諦めもつくし、死ぬ覚悟を決める時間も作れよう?」
ジーナ : 「そう、なら、残念だったわね。ここにいる誰が、絶望の表情を浮かべていて?」
ジン : 「『絶望』は、もう十分だ…」
ジル : 「……絶望させるなら、なぜここで教える。諦めさせる? 馬鹿馬鹿しい」
ジル : 「チャム。お前に人を絶望させることなどできない」


イスト : 「なるほどな。わざわざ自分の窮地を教えてくれてありがとう。感謝するよ」
チャム@GM : 「……? それは一体どういう意味だ……」
イスト : 「絶望した顔が見たければ、なにも情報を教えなければ良い。大物を倒して調子に乗ってる馬鹿なパーティーがなにも知らずに大群に突っ込んでくるんだ。大ピンチさ」
イスト : 「けどお前は、それをわざわざ教えに来た。万が一にも突破されては拙いからな。これだけいるんだ、どうだ怖いだろう。って、こっちに来るなってわめいてるのと一緒さ」
チャム@GM : 「…………! く、くく……口だけは達者なようだな。よくもまあ、そのような屁理屈を述べ立てられるものだ」
イスト : 「ふん。こちらを恐れて幻影を飛ばしてるやつがよく言う」
テオ : 「…さっすが」
テオ : 「でも、あのモンスターの数は、本物だろうな」
チャム@GM : 「……せいぜい、いきがっているがいい。いずれ貴様ら全員、絶望と恐怖と死に彩られ、皆血溜まりに倒れ伏す運命なのだ!」
GM : チャムの通信は切れた。
セニア : 「なんだかよくわかんないけど、活路があるの?」
リコル : 「…あの妖精がいうほど、絶望的な状況でもないってこと、みたい」
イスト : 「当たり前だ。何も判らなかったのならともかく、親切な妖精さんが教えてくれたんだ。いくらでも対策は立ててやる」
マリア : 「まあ、実は親切な妖精さんだったんですのね」
セニア : 「っしゃあ、俄然テンション上がってきた」
リコル : 「ジン……無駄かもしれないけど、そのお守りで…キルケを助けられないかなって思う」
リコル : 「ザトンの迷宮の、神々の力を封印してたものなんだし、妖精一体ぐらいは、なんとかなればと思って」
ジン : 「……救えるものならば、私も救いたいです(ボソ)」
リコル : 「うん……」
ジン : 「…救えると、良いのですがね」
タック : 「助けるよ。絶対に」
マリア : 「救いますわ。そのために私はここまできたのですから」



◆Scene06◆ 希望と
イスト : 「さて、煽るだけ煽っておいたぞ。そっちの密談はどうだ?」>ブレイズ
セニア : 「え? 密談て??」
イスト : 「なにやらあそこで、秘密腹黒会議が行われてたのでな。気を逸らす意味も込めて、煽っていたんだが……」
セニア : 「じゃあ、何あれほんとにこじつけ!?(がーん)」
イスト : 「どっちでも好きなほうで信じてろ」(笑)
フレイム : 「さて、相談といきましょう。誰が残るか、誰が征くか」
フレイム : 「……ちなみに、進むも護るも地獄の道、というのは保障しますよ?」

 そう。イストがチャムと話している間、フレイムとヤカン妻、ケトルックルーとの間で密談が交わされていたのである。



     *  *  *


フレイム : (こっそりと)「さてヤカンさん。ここまで連れて来たからには、何か手があるんでしょうね?」
ケトルックルー@GM : 「先ほど、あなた方を送り込んだ際に使ったゲートを……応用します」
ケトルックルー@GM : 「地下10階にはあの化け物がウジャウジャいて、このまま全員で行っても、まとめて叩き潰されてしまうでしょう」
フレイム : 「それで、そのゲートには……何人が入れますか?」
ケトルックルー@GM : 「勘違いしないように。ゲートを使って移動させるのは……あなた方ではなく、あの魔物どもの方です」
フレイム : 「……なるほど、ね」
ケトルックルー@GM : 「キルケを倒すためのパーティを、あなた方の中から数名選び出し、残った者たちはここに残って……ゲートの制御に力を貸して下さい」
ケトルックルー@GM : 「ゲートを制御すれば、地下10階にいる無数の魔物どもを……全員とはいかないまでも、ある程度は追い払えるはず。もちろん、そう長くは持たないでしょうが。その間に、キルケのいる玄室を目指して下さい」
ジーナ : 「制御する側に、危険は?」(密談に加わる)
ケトルックルー@GM : 「……ゲートを制御する力……つまりTPですが。それが尽きた時……この空間の主が健在な場合。……今まで追い払った魔物どもが、この場に舞い戻ってきます。あとは……説明するまでもないでしょう」
ジーナ : 「……そう」
フレイム : 「それで、この度必要なTPはどれほどですか?」
ケトルックルー@GM : 「……効率的とは言えません。具体的には1体追い払うと1点減ります(笑)」
フレイム : (少し絶句)「……それは……また(笑)」

タック : (死ぬほど具体的だっ!(笑))
セニア : (具体的過ぎる!(笑)(笑))



     *  *  *


ジーナ : 「さて、ここに残る者と進む者と、だけど」
イスト : 「キルケのところまで行くメンバーには、最低でも罠の解除が出来るものが一人、魔法による支援火力が二人は欲しいな」
リコル : 「タックのエキスパートは欲しいなあ」
ジーナ : 「(タックに、搾り出すように)……あなたが、行くのよ」
タック : 「ママ……。でも、ここにいたら、あの怖い蜘蛛の大群が」
ジーナ : 「大丈夫。もし制御が破られても、そんな奴らすぐにぶち殺して、あなたを助けにいくから」
セニア : 「ジーナの言動が、最近ますます物騒です」
マリア : 「子を思う、親の心ですわね」
ジーナ : 「それに私では、キルケをためらいなく殺してしまう。あなたなら、違う方法を導けるかもしれない。そうでしょ う?」
タック : 「……うん。僕、がんばる。きっと、制御ができなくなる前に、戻ってくるから」
イスト : 「おいおい、魔法少年。俺がこっちに残るんだ。制御は完璧だよ」
イスト : 「トリガ。……下は任せる。お前の思うようにやって来い」
トリガ : 「ハイッ! 了解です」
イスト : 「と言うわけで、俺も残留組だ」
テオ : 「……姉さん、たまにはかっこつけさせろよ、な」
セニア : 「うおし、じゃああたしも……」
ジン : 「私が行きます。……あの女性(ひと)を、救いたい」
セニア : 「ちょ、何勝手に(げし)……は?<女性」
ジン : 「(魂を縛る術から、開放される術があるのなら……あるいは)」
テオ : 「ブレイズたちと、マリアたちは?」
ブレイズ : 「救う救わないは俺の本領じゃあないが、なんだ。話を聞いてりゃイイ女らしいしな」
マリア : マリアが戦ったほうがいいかなあ。

 そして最終的なメンバーの人選は、その当日まで持ち越されることになった。





◆Scene07◆ 決戦直前
ク・リトル・ケトル@GM : 「……うえっぷ」
マリア : 「ヤカンさん、大丈夫ですか?」
タック : 「そういえば、何か薬があるんだっけ、ヤカンさんのそんな話を前に聞いたような…」
ケトルックルー@GM : 「そうです。アブドゥールの部屋からクスねてきたこの、神秘の霊薬……面倒なのでTPポーションと呼びますが、これが役に立つでしょう」

TPポーション 非売品 TPが1D6回復する。使い捨て
TPポーション info:存在自体がトンデモないと!?



GM : ちなみに6本ありますので。どう使うかはご随意に。


セニア : 「トリガちゃん、だっけ?シルヴァンボウ貸すよ」
GM : ちゃんとか言った!?(爆)
リコル : 「…トリガ、ちゃん?」
ジン : 「セニア。男の人にちゃん付けはよくないよ」
セニア : 「え? そーなの」
タック : 「そうだよー」
トリガ : 「えと、セニアさんとそんなに年が離れてないのに、そう呼ばれるのは、ちょっと……」
セニア : 「ごめんごめん(笑) ほら、なんか勘違い?」
タック : 「僕もタックちゃんなんて呼ばれたことないのにー」
トリガ : 「タックちゃんは語呂が悪いからですよ」(笑)
トリガ : 「タック君。タックちゃん。ほら!呼びやすさが段違いです!」
ジン : 「ごめんなさい。ほらセニアも頭下げて」
セニア : 「はう。あ、あやまってるじゃん(汗)」
セニア : 「(女に見えるんだけどな…)<野生の勘が強い」

テオ : タレント:やせいのかん(byスターオーシャン)
GM : ( ト リ ガ 必 死 だ な )
テオ : (吹いた(笑)>GM)
トリガ : (必死にもなりますよ(笑))


トリガ : 「それとシルヴァンボウなんですが、恐らく今回は《狙撃》している暇がないと思うんです」
トリガ : 「フェイトスピナーを倒しきるまでの間、私がチャム・ホリンをひきつける必要があるでしょうから……」
セニア : 「《目くらまし》が大前提になるのかな」
ジーナ : 「使わないかもしれないけれど、せっかくのセニアの好意。借りるだけ借りておいたら?」
マリア : 「そうですね。これが形見になるかもしれませんもの」
GM : そんな理由かよ!(笑)
トリガ : 「急に弓を変えると不安がありますから、お気持ちだけいただいていきます」
セニア : 「分かった。気をつけてね」
セニア : 「鎧は……かなり不本意だけど、ジンに貸そうかと思う」
ジン : 「……セニア、熱、無いよね?(大汗)」
セニア : 「うだらっしゃあ! お前を殺すのはアタシなんだよ!」
テオ : べジータみたいになってる。
マリア : 「あ、あんたを殺すのはあたしなんだからね! 別にあんたのためじゃないんだから!」というツンデレですか?(何)
ケトルックルー@GM : 「これが世に言うツンツンツンデレ」
ク・リトル・ケトル@GM : 「知っているのか我が妻〜!?」
マリア : 雷電!?

 ……こんなですが、次回、いよいよキルケとの決戦!!


セニア : 「なんでデレなきゃいけんのよ?……じっさい、出し惜しみしてたらあたしも終わりなんだし」



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