2007年08月03日

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適当RPG【3rd edition】リプレイ




【幕間2】 ゼファーVSアリス

  ナギ デートに挑戦する






 それは、心優しき迷宮の4層に潜り、何事もなくゴムのアヒルを手に入れた日の出来事。

アリス : あーうー。よっきゅうふまーん(ぶんぶん)

 レベルアップにほくほくの3人を前に、全く斧を振るう機会がなかったアリスのフラストレーションは、たまっていた。

アリス : 「……ゼファー。稽古をつけてあげましょうか」

 そして一方では。

ナギ : 「えーとー、イリス殿…折り入ってご相談があるのでありますがー」
ナギ : 「小官、今度…デートする事になったので…その、どうしたら女の子らしく見えるようになるか…指南を仰ぎたいのであります!」

 一人取り残された傷心のカイマの行く末や如何に?






今回の参加メンバー


ナギ
妖騎士/レベル4
HP43 MP14 TP5


アリス
戦士/レベル6
HP32 MP0 TP7

クレース
魔導師/レベル1
HP33 MP24 TP2

ゼファー
聖騎士/レベル1
HP21 MP30 TP2

カイマ
魔導師/レベル1
HP18 MP33 TP2

イリス
骨董屋
 






ポンペイ
カイマの使い魔
   



◆Scene01◆ たまるアリス様

 スパークのアヒルから帰った直後の出来事でした。そんな会話があったのは。


ゼファー : 「んー、ますらおの鎧と、さっき買ったロングソードがあるけど…」
クレース : 「なんかやるつもりだな」(笑)
ゼファー : 「いや、アリス姉ちゃんに稽古つけてもらおうかと」(笑)
カイマ : 「やめとけ。今は。殺されるぞ」
ゼファー : 「ショートソードでグレートアックス相手に突っ込むわけにもいかねえだろう?」(笑)
ナギ@GM : 「30分後、そこに転がっていたのは物言わぬゼファー殿の成れの果てでありました…」(笑)
カイマ : 吟遊詩人のままではゼファーが死んでしまう。
アリス : 大丈夫ですよ。多分、剣は折れますけど(何)
カイマ : そういや、ロングソード装備できんの?
GM : 吟遊詩人の間は無理(笑)

 そこで経験値が入ってレベルアップです。今回転職レベルに達したのはゼファー、クレース、カイマの3人。
 ゼファーは吟遊詩人から聖騎士に。カイマは魔法使いから魔導師に。クレースもまた僧侶から魔導師に。3人はそれぞれ転職を果たしました。


アリス : あーうー。よっきゅうふまーん(ぶんぶん)

 そんな中、ひとりフラストレーションをためているアリス様です。何しろ今回の旅路では、斧を振るう機会が全くなかったのですから。


GM : イスが! テーブルが! グレートアックスでばっさり!(笑)
カイマ : 「このままアリス様を放置したら、ボスになってしまう」(汗)
アリス : 「……ゼファー。稽古をつけてあげましょうか」(うずうず)
ゼファー : 「おっしゃ、頼むぜ。アリス姉ちゃん」(笑)
カイマ : 「ゼファーが殺される!?」
ナギ@GM : 「30秒後、物言わぬ死体が(以下略)
カイマ : 「お、俺逃げ……じゃなくて転職に行ってくる」(汗)
クレース : こちらも魔導師師に…


アリス : 「うう、欲求不満……」(足元にゼファーが倒れている)
クレース : 倒れているのか!
カイマ : 「俺転職しちゃったぜー、ただいまー……って、ゼファー!?」
カイマ : 「は、犯人は誰ダー!?」
ゼファー : 「なんで…ことごとく迎撃されるんだ…?」
アリス : 「剣先が真っ当すぎですね。突きをもう少し増やせばよかったのに」
ゼファー : 「ぬぬぬ…、よっし! もういっちょっ!」(跳ね起きた)(笑)
アリス : 「いいですけれど……」(ぶん、とか斧を担ぎ直す)
アリス : 「アリスが斧を担いだら用心せい」(何)
ゼファー : 「とりゃー! …と見せかけて、《飛行》を使って上から《不意打ち》だー」
アリス : 「結局接触するポイントがあるのですから……」(タイミングを合わせて斧を縦にぶん回す)「……あんまり意味はないのでは?」(笑)
ゼファー : 「たわわっ!」(吹っ飛ばされて空中でブレーキ)
ゼファー : 「んー…、ならタイミングを合わされないくらいに、速く動く!」(再度突撃)
アリス : 「そして……ふふ」(ぶん、ぶん、と斧を振るい始め……どんどんとその速度が加速して、まるで球体に見えるほどの超高速回転に(ぇ)
ゼファー : 「……くそっ!何が足りないんだ!」(剣が折れた)(笑)
カイマ : 「しっかし、ゼファーもよくやるよな。魔術とか、俺よりぜんぜん覚えがいいのにさ」



◆Scene02◆ ナギのコーディネイト作戦

 さて、そんな状況をよそに。ダンジョンを出てクレースから戻ったイリスに、ナギが相談を持ちかけていました。


ナギ@GM : 「えーとー、イリス殿…折り入ってご相談があるのでありますがー」
イリス : 「……はい?」
ナギ@GM : 「小官、今度…デートする事になったので…その、どうしたら女の子らしく見えるようになるか…指南を仰ぎたいのであります!」(笑)

イリス : 他に相談する人がいなかったのか!!!(笑)
ナギ@GM : ニイはお洒落とか無縁そうだし、アリスはアレだし(笑)
アリス : アレとは失礼な(笑)
イリス : こういうのはカイマがいいよー。今やるとすごく傷をえぐるけれど。
ナギ@GM : カイマ男じゃん(笑)
ナギ@GM : ちなみにナギは、何のアドバイスもしない場合平気で三本ライン入りジャージとかでデートに逝くようなタイプです(爆)
イリス : それはダメだー!!(笑)


イリス : 「え、えーと…急ぐなら服装とかかしら…アクセサリでもいいけれど」
ナギ@GM : 「……実は、語学を同僚のピピン殿に教わっていた折、一緒に食事しようって話になったんでありますが」
イリス : 「は、はあ…」
ナギ@GM : 「ピピン殿言ったんでありますよ。『ナギお前…女だったんだ。気がつかなかった』…確かに言ってはなかったんでありますが」
ナギ@GM : 「『それならデートって事になるよな! 少しは女らしい格好して来いよ!』っと言われまして…女らしい格好…今まで意識した事もなかったんで、ピンと来ないのでありますよ」
アリス : ゴスロリ衣装をコーディネイトするしか!(何)
イリス : 「わかりやすいのだと、今ここにいるアリスさんみたいな感じかしら…」(ロングスカートなので本当に「わかりやすい」感じ)
ゼファー : 足元にはゼファーが転がっているが?(笑)
カイマ : 「いや、アレはどうだ? どうなんだ?(思わずビシ)」
アリス : 「アレとは?」(にっこり)
ナギ@GM : 「血の匂いがするでありますなぁ……」(笑)
カイマ : 「……デート。…でーとか」と会話に参加(笑)
カイマ : 「ナギには、ドレッシーなのは似合わんと思うぞ。むしろ、浮く」
ナギ@GM : 「む、むー。やっぱりそうなのでありますか?」
カイマ : 「へたに飾り立てるより、自分のよさを伸ばしたほうがいいと思う。……ニイも……いやいや、そのだな」
イリス : 「そういうのを避けて『女らしい格好』というと…」
カイマ : 「そうだな…。まずは着せてみんことには」

イリス : い、今微妙にカイマがかわいそうだ!?
ナギ@GM : フラれた直後に他人のデートの話か…ひどいシチュエーションだ(笑)
イリス : 本当にひどい(笑)
カイマ : 今、むしろニイに重ねて親身になってる分……切ない。


イリス : 「やっぱり活動的なかんじかしら」(笑)
ナギ@GM : 「ボーイッシュな感じでありますかね!」(笑)
カイマ : 「ちがう」(笑)
カイマ : 「活動的というより、素朴な感じが似合うと思うんだよな」
カイマ : 「原色は避けて、暖色系がいいんじゃねえかな。一つぐらい飾り物をつけると、際立つかも知れねぇ」
イリス : 「帽子…がいいと思うの」
カイマ : 「ああ。そうだな、似合うかもしれん」
カイマ : 「ともかく、自分で選んでみろ。自分の好みが出来なきゃ、合わせようもねえ」
ナギ@GM : 「オレンジのワンピースに…ワンポイントつけるために羽帽子にしてみるべきでしょうか…」
イリス : 「こっちの…小さい花のついた麦藁帽子のほうが似合いそうよ?」
カイマ : 「羽は派手かもな。イリスのほうかぶってみろ」
ナギ@GM : 「素朴な感じでありますよね…では」(麦藁帽子を装備)(笑)
カイマ : 「あと、これつけてみな」(小さなブローチを手渡す)
ナギ@GM : 「多謝であります…」(ブローチを受け取り、いそいそと胸につけてみる)
ナギ@GM : 「どう…で、ありましょうか? 変では…ないですか?」
カイマ : 「うん、似合う。綺麗だぞ」(……なにやってんだ。おれ)
ナギ@GM : 「きれい…で、ありますか。何故でしょう。ちょっとだけ…いえ、かなり気持ちが弾む感じがするであります」
イリス : 「十分『女らしく』なったと思うわ、大丈夫」
イリス : 「カイマさん、こういうのに詳しいのね」
カイマ : 「ああ。前、女の人と旅してたことがあったから……」
カイマ : 「その姉さんに師匠がいろいろ無意味に世話やいてて、それで覚えた」(何)
イリス : (その女の人は槍の話しかしなかったような気もします!!!!!!!) ←適当RPGセカンド参照。『その女の人』のプレイヤーだったり(笑)



◆Scene03◆ なんかのフラグ

 ゼファーが意識を取り戻しました。


ゼファー : 「痛てて…。ん? なにやってんだ?」
イリス : 「ナギさんに似合う服を選んでるの。…デートらしいから(笑)」
ゼファー : 「デート? プリスさんか誰かと?」(笑)
ゼファー : 「んー……ん? なんでナギが女の格好してんだ?」(何)
イリス : 「……ゼファーが保証してくれたみたい」
ナギ@GM : 「分かりました! これでピピン殿に笑われずに済みそうであります! このナギ、皆さんのご厚意、一生忘れないでありますよ!」(満面の笑顔)
カイマ : 「がんばれよー」
イリス : 「なんだか大げさだけど、どういたしまして」
ゼファー : 「いや…、だから…?」
イリス : 「『いい加減気づけ』とか…言われてるけど(笑)」
GM : こうしてナギは、意気揚々とピピンとの食事に出かけていったのでした…


カイマ : 「……なあ、イリス」
イリス : 「なに?」
カイマ : (服を持ってきて)「……こ、こういうの。ニイに、似合うか…?」
イリス : 「カイマさんの見立てなら、間違いないと思うわよ」
カイマ : 「そ、そうか。……そうか」
カイマ : 「うし」
イリス : 「頑張って、ね?」
カイマ : 「あ、ああ。…って、何をだ。なにを」
GM : フラグが、フラグが立ったー!(笑)
アリス : 「デートする相手がいるって、いいですねえ」(と、戻ってくる)
ゼファー : 「お、アリス姉ちゃん。戻ってきたのか。じゃあ、もう一練習頼む」
アリス : 「いいですけれど……」(ぶん、とか斧振って)「手加減はなしですよ?」
ゼファー : 「オッケー。アリス姉ちゃんの手加減抜きを凌げなきゃ、この先一緒に戦うのが難しいもんな。」

GM : アリスとゼファーは違うフラグが立ってる?(笑)
カイマ : 師弟愛だ(笑)
アリス : むしろゼファーの死亡フラグでは(笑)





◆Scene04◆ アリスVSゼファー

イリス : ……振ってみる?(笑)



 この言葉がきっかけで、アリス対ゼファー、実際にダイスを振って判定することに。稽古なのでTP使用は禁止です。


ゼファー : 剣じゃあダメだろうなあ。
アリス : アリスが苦手なのは槍系だったり(笑)
ゼファー : 不意打ちだけ入れてやってみよう。さっきと同じ要領で《飛行》を使った《不意打ち》(笑)
アリス : さて……では。

アリス : (コロコロ)あはは、ダイス目悪い。23(笑)
ゼファー : (コロコロ)こっちは11(笑)


GM : 倍以上の差がつきました(笑)
カイマ : 吹っ飛ばされたな…
カイマ : 「アリス様やめて! もうゼファーのHPはゼロよ!」 ←誰ですか(笑)
ゼファー : 「まだまだー!」
アリス : 「その意気やよし」
ゼファー : 「くっそー、まだ届かないか…。武器を変えるにしても、アリス姉ちゃんと同じ斧を使っても勝てる気がまったくしないし…」(笑)
アリス : 「さすがに転職したてで互角ではこちらの意地というモノが……」(笑)
ゼファー : 「………ごめん、テオ。俺には剣は無理そうだ…」
カイマ : 「早くも諦めてルー!?」
アリス : 「重要なのは自らにあった武器を見つけること、ですし」(アリスに言わせりゃ、剣は軽すぎる、となる)
ゼファー : 「剣は無理でも、守る道は諦めねえ! コイツで勝負だ!」(買って来てた最後の武器、ロングスピアを抜く)(笑)

GM : まあ、槍で戦うと聖騎士はダイスが増えますが(笑)
カイマ : そういうフラグか!(笑)


ゼファー : というわけで、もう一勝負(笑)
ゼファー : ロングスピア装備で《不意打ち》「行くぞ! 突撃っ!!」
イリス : ハラハラしながら見てる。ゼファーが真剣に戦うところ見たのは初めてだから。

ゼファー : (コロコロ)一応回った。でも22(笑)
アリス : (コロコロ)あぶなーっ(笑) 25。


ゼファー : 「くっそー、あとちょっとでアリス姉ちゃんから一本取れたのに!」
アリス : 「本当、危なかったですわね。どうにも槍は苦手です」(ふぅ、と息を吐きつつ)
GM : 図らずも設定に忠実な展開になってる(笑)
ゼファー : 「あんがと、アリス姉ちゃん。お陰でなんか掴めた気がする」
アリス : 「この程度でいいのならば、いつでも相手しますよ」


カイマ : 「テオもまた、倒れても倒れても起き上がる男だった……」
カイマ : 「通らなくても通らなくても。競り負けても競り負けても」
カイマ : 「……しかし必ず、守り通した。硬いし」

GM : 単なる悪口にしか聞こえない(笑)
イリス : 喰らって治して。喰らって治して。喰らってn


カイマ : 「アイツは器用なのに。あの不器用の塊みたいな人の道を行くんだな…(ボソ)」

GM : カイマのがテオ語録に詳しい件(笑)
イリス : それは語録のテオじゃない件(笑)


イリス : 「ゼファー、大丈夫なの?」
ゼファー : 「ああ、大丈夫。なんだかんだ言って、危なくない程度に手加減してくれてたみたいだし…」
カイマ : 「ほっといてやれや、お嬢さん。……あれが、あいつの道さ」
イリス : 「なら、いいんだけど…『いつもはもっとひどい目に遭ってる』から心配要らないのかしら…」(カイマとセットで)
カイマ : 「……意外に鋭いなお嬢さん(ボソ)」
GM : カイマとセットでのあたりが(笑)
イリス : 「今クレースから『聞いた』から…心配しすぎって言われたわ(笑)」

GM : その頃ナギは…がつがつ食っていた(爆)
カイマ : 服じゃなくて仕草をー!?
イリス : ナギ…ナギ、いいなあ(笑)



GM : なんかあっちこっちで幸せフラグ立ってる気がする、一人置いてけぼりのカイマの明日はどっちだ!?(笑)
カイマ : ぐはぁぁぁっ
イリス : 次にやる時に、あらすじに使いますね?それ(笑)






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