2007年08月24日

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適当RPG【3rd edition】リプレイ




【第3部】 クルセイド・ウォー・ダンジョン


第1話 VSヒー・ヘイト・ミー

  ゼファー 騎士に失望する






 今回から第3の迷宮。クルセイド・ウォー・ダンジョンへ突入である。

ゼファー : じゃあ、潜りましょうか(笑)
カイマ : クルセイドですね(笑)
クレース : 負けに行く方向ですか!
アリス : 負けにいくんかい!(笑)
GM : 現時点で5人いますが、ナギ連れてくんですか?(笑)
クレース : だって、あの後でしょう?(笑)
カイマ : この間の流れを踏むと。
クレース : 行かないなんてなんて勿体無い。
GM : そうですか(笑)
ゼファー : さらに負けやすくなったかも……(笑)






今回の参加メンバー


ナギ
妖騎士/レベル6
HP45 MP28 TP7


クレース
魔導師/レベル5
HP37 MP29 TP6

アリス
狂戦士/レベル1
HP37 MP0 TP2

ニイ
忍者/レベル1
HP28 MP19 TP2

ゼファー
聖騎士/レベル5
HP27 MP34 TP6

カイマ
魔導師/レベル5
HP22 MP37 TP6






ポンペイ
カイマの使い魔
   



◆入口◆ バイゼン ダンジョンの心得

 はい。前回、全力でナギを連れ戻すエピソードをやった直後なのです。ナギを連れて行かない手はないでしょう。



ナギ@GM : 「では、今日もはりきって行きたいでありますな!」
ナギ@GM : 「なお小官、1500G支払ってルナスレイヤーをボーパルランスにアップグレードしたのであります!」
ゼファー : 「おー、槍がかっこ良くなってんな」


GM : さて……クルセイド・ウォー・ダンジョンに入るんですね? 入ろうという矢先、バイゼンのパーティも丁度入ろうとしているところだ(笑)
カイマ : 鉢合わせかぁ。
GM : といっても、今目の前にいるのは、バイゼンピピンの二人だけだね。
アリス : 「……どなたがた?」
ゼファー : 「今一番深いところまで進んでる冒険者グループのリーダーの髭のオッサンと、ナギの同僚?」
アリス : 「なるほど、言われてみればいかにもな感じですねえ」
カイマ : 「この間はどうも。二人で入るのか?」
バイゼン@GM : 「いや。イザベリーの身支度が遅いんで、ユーゴに迎えに行かせてるところだ」(笑)
カイマ : 必要品とか買い込んでるのかな。
アリス : 単にお化粧だったりして。←多分当たり(笑)
GM : ピピンは初ダンジョンらしく、待機中なのにやや緊張した面持ちだね。
バイゼン@GM : 「お前たちもクルセイド・ウォー・ダンジョンに入るのか?」
クレース : 「まあ、な。入るのは今回が初めてだ」
バイゼン@GM : 「そうか……丁度いいな。ピピンにも言って聞かせてやろうと思っていたことだ」
バイゼン@GM : 「クルセイド・ウォー・ダンジョンは……十字軍とアンデッド軍団が血で血を洗う戦いを繰り広げているダンジョンだ。奴らと同時に出くわした場合、たいがい戦争中だから、どちらに加担するかは状況次第だな」
ニイ : 「……2つの勢力が争ってるなら、つけ入る隙は…ある」
バイゼン@GM : 「だが……十字軍どもを、同じ人間だなどと思わない方がいい。奴らも所詮……血に飢えた怪物でしかない。いや、怪物以上の存在かもな……」
アリス : 「でしたら……」
アリス : 「どちらとも戦う、と言う選択肢もありますね」
ゼファー : 「……っとちょっと待てよオッサン。十字軍って騎士団なんだろう? なんで血に飢えた怪物なんだよ?」
バイゼン@GM : 「……会ってみれば、分かる」
ゼファー : 「……まあ良いや、あのうるさい女が来る前にさっさと行こうぜ」



◆玄室A◆ ゼファー 十字軍に会う

 そんな噂の十字軍に、彼らは早速遭遇することになります。しかも、【奇襲】される形で。




クレース : (コロコロ)1……で行き止まりの玄室。イベントは4。
GM : おや(笑)
クレース : しかも【奇襲】とは。
カイマ : なんだってー!(笑)


GM : クルセイダーが5体、奇襲してきた! ……のだが、ここでイベントが発動する(笑)
アリス : ……あら?
GM : どうやらその部屋は、激しい戦闘の後だった。
GM : おぞましいばかりの腐敗臭。さっきまで、アンデッド軍団と十字軍が戦闘していたようだね。で、勝ったのは十字軍側。
ゼファー : 正義の騎士団が勝った。ってところか……
クルセイダー@GM : 「はははは、俺たちの勝利だ! さすがは聖騎士王だ! 力がいくらでも湧いてくる!」
クルセイダー@GM : 「漁れ! 漁れ! 戦利品を持っているハズだ!」「これが唯一の楽しみだしよぉ。金貨一枚見逃すな!」

クレース : ……
カイマ : ……
アリス : ……
ニイ : ……
アリス : よく考えたらわたしたちも……(笑)
カイマ : してることは俺らと同じ(笑)
クレース : いつものことじゃんねえ(笑)byリコル
ゼファー : 自分たちも大して変わらない事に気づいた(笑)



アリス : 殺りましょうか。


クルセイダー@GM : 「? 何だ? お前達は」
GM : と、十字軍たちはキミたちに気づいた。
カイマ : 「あ、どうも」
クルセイダー@GM : 「もしかして……援軍?」「援軍か!」
クレース : 「援軍…?」
ゼファー : 「俺たちは迷宮を突破するために、このダンジョンに潜ってきたんだ」
ゼファー : 「あんたら、この階層に詳しいんなら、情報を教えて欲しいんだけど?」
クルセイダー@GM : 「お前達も人間なら、この迷宮に巣食うアンデッドどもを掃討したいと思うよな?」「うんうん、そう思わなきゃ人間じゃあねえよ」
クルセイダー@GM : 「奴らは聖地を不死の軍団で奪い、居座っている侵略者どもだ!」「俺たちは、奴らに殺され……殺された仲間は端からアンデッドとなってよみがえっていった」
ゼファー : 「聖地ってなんだ……?」
クルセイダー@GM : 「だが、そんな絶望的な状況に……一人の救世主が現れた! それが聖騎士王ヨハネ・アウグスティヌス様だ!
ニイ : 「聖騎士王。……それがあなたたちの仕える王?」
クルセイダー@GM : 「聖騎士王は、アンデッドですら生者として蘇らせ、我らと共に戦う同志として遣わして下さるのだ!」
ゼファー : 「ちょ、ちょっと待てよ。アンデッドが生き返る? それ、ホントの話なのか?」
クレース : 「あまりまともな術とは…思えない(小声)」
ニイ : 「生者はアンデッドに。アンデッドは生者に。永遠に続く連鎖……」

ニイ :  将棋ですか(笑)


クルセイダー@GM : 「素晴らしい力だと思わないか? お前たちも聖騎士王の旗の下、この聖戦に参加したいと思わないか?」
アリス : 「本当に生者なんでしょうか、その復活した人って」
クルセイダー@GM : 「何を疑う必要がある? このみずみずしさ! どっからどう見ても生きてるじゃあないか」(笑)
カイマ : 「野菜じゃねえんだから…」
ゼファー : 「本物の騎士ってのは、生き返ってさえ戦うのか……」
カイマ : 「……いやまて。確か聖騎士王って、ディドロが『配下』とか言ってなかったか?(小声で)」
GM : 十字軍たちは、最初は君たちに何か期待するような眼差しを向けていたが……
クルセイダー@GM : 「なんだ? 俺たちがこれだけ言ってるのに、聖騎士王の素晴らしさが分からないのか?」「同じ人間なのに、なんで憎むべきアンデッドを一緒に倒そうって言ってくれないんだ……」
カイマ : 「いや、自分の戦いを人に戦い押し付けるのはどうかと思うが…」
アリス : 「戦う理由は自ら見つけるものではないでしょうか。無論、指針は周りから与えられるとしても」
GM : すると、十字軍たちの表情がにわかに険悪になる。
クルセイダー@GM : 「馬鹿な。信じられない……」「我らの誘いを断るとは……」「敵か」「敵だ。そうに違いない」「不死の女帝が遣わした、人間によく似たアンデッドか、奴に雇われた刺客か……」
ゼファー : 「一体何を言ってんだ……?」
カイマ : 「……こーゆー意味か、バイゼン」
アリス : 「バカばっか」
クレース : 「……話しても、無駄なようだ」
GM : クルセイダーらは、獣のような顔つきになって……いきなり君たちに襲いかかってきた!
アリス : 「正義と呼ぶ薄っぺらな信念を穢された程度で……さても浅ましいものですね」



◆玄室A◆ ニイ ポンペイを守る
GM : 敵はクルセイダーが5体。【奇襲】です。
ゼファー : 「なんで……? 騎士は人を守るのが使命なんだろう? ……なんでこっちを襲って来るんだよっ!」
クレース : 「敵の敵は味方、とはよく言うが。『味方でなければ敵』とはな」
クルセイダー@GM : 「死ね! 邪教の使徒め!」「せめてその不浄な魂を天に召し、財産は我らで清めてやろう!」
クルセイダー@GM : 「我らが正義だ! 間違っているはずがないのだ!」
ゼファー : 「クソッ! なんだってんだよ……」
ニイ : 「降りかかる火の粉は…払う」
GM : クルセイダーは2体が【強奪】を宣言しています。
ニイ : 「戦うより、奪う方が好きみたい…」

クルセイダー ZL8 MR16 《邪霊退散》【強奪】【軍団】



 戦闘、開始です。まずは奇襲ターンをしのがねばなりません。
 ニイが《囮の達人》で1体の【強奪】を防ぎ、ゼファーが《神の衣》でパーティ全体の抵抗力を上げます。クレースに【強奪】が来ましたがぴったりで抵抗。


GM : では、残る3体のクルセイダーが白兵を挑んできます。
クレース : アリスに《聖なる刃》で。
カイマ : アリス様に付与る。←《魔力付与》のこと
GM : アリス様がすごい強化された(笑)
アリス : ふふふ……

 結果、奇襲ターンは軽々としのぎきりました。



アリス : (コロコロ)38。どーにも威力が落ちるなあ。
カイマ : 充分だと思うのだが(笑)
GM : どうせ、奇襲ターンなんで勝っても倒せんです(笑)



 次のターン。一気に反撃開始、のはずでしたが……


GM : クルセイダーは3体が【強奪】予定。
ゼファー : 【強奪】予定の奴だけ寝させれれば、後は白兵で押し切れそうだ。
カイマ : じゃ。普通に《眠りの雲》を撃つ。(コロコロ)23。やべぇ1匹逃した。
GM : じゃあ、残る1体が【強奪】するかな? カイマに来た(笑)
カイマ : 俺かよー
ニイ : ポンペイが強奪される……
カイマ : 俺の動物ポンペイは奪わせない! TP1入れて抵抗(コロコロ)…失敗したポンペイー!?
クルセイダー@GM : 「うさぎはいただいた!」(笑)
カイマ : 「やめてぇ! ポンペイつれてかないでぇぇl!」
ニイ : 「うさぎは、あげない。ぺしぺし」

 【強奪】で奪われるのはパーティで一番高いアイテムです。うさぎは奪われません念のため。


ゼファー : このロングソードに俺のサインを入れれば、売値が3000Gくらいになるかもしれないな(何)
クレース : ……私は黒い蝋燭だな(苦笑)
GM : では、黒い蝋燭が盗まれた(笑)
ゼファー : ハートを盗まれた(笑)
クルセイダー@GM : 「やったぜ、これで母ちゃんの誕生日を祝えるぜ!」(笑)
アリス : ……いい人かも(笑)

ニイ : ……ポンペイは、守った。(耳持ちながら)
カイマ : 有難うニイ、マジ有難う…(涙)


GM : 盗んだクルセイダーは奪取後、ダッシュで逃亡(笑)
ニイ : あ……
クレース : ……これは悔しい(笑)
ゼファー : 「待ちやがれ! 人の物を取るのは泥棒のすることだぞ!」(何)
クレース : 「どの口で言うんだどの口で」
クルセイダー@GM : 「これから死ぬ奴が宝の心配なんざすんじゃねえよ!」「ひひははは!」
ニイ : 母の誕生日を祝う良いクルセイダーは去り、悪いクルセイダーだけが残った……
GM : まあ、楽勝でいけるかと思いますが……敵はクルセイダー×4。うち2人は寝てる(笑)
アリス : 普通に殺れますねえ。

 普通に倒しました。


ニイ : 「……忍法を使うまでもない」



◆玄室A◆ ゼファー しょんぼりする
ゼファー : 「これが騎士だってのかよ……」
ニイ : 「ゼファーから聞いてる『騎士』とは…ずいぶん違うね」
ゼファー : 「ああ、本物の騎士たちにやっと会えたのに……」
ニイ : 「あれが…本物? あんなに宝に目を血走らせたのが?」
クレース : 「正義を掲げている分、盗賊よりたちが悪いな。…その正義とやらもどこか引っかかる」
ゼファー : 「ひょっとしたら、俺が思ってる騎士の方が偽物なのかもしれないな……」
カイマ : 「アレはどう見てもチガウだろ…お前は。お前の信じてるもんを信じろよ」
ゼファー : 「……そだな」
クレース : 「ゼファーがテオ語録を語るたびに微妙な顔をしてたお前が励ますとはな…」
カイマ : 「……俺とは明らかに違うだろ、幻滅の方向が(ボソ)」

ゼファー : 現在髪の毛が下がってる感じで、しょんぼり中(笑)
カイマ : 便利ですね髪の毛(笑)


アリス : (なでなで)>ゼファー
ゼファー : 「ありがと、アリス姉ちゃん」

GM : クルセイダーは、あくまで「十字軍」だから……騎士ではないかもね(笑)
GM : 僧侶あがりだったり、聖地奪回の際の戦利品目当ての傭兵だったり、本心から聖地を夢見る子供だったり……その構成員はさまざまだ。





◆玄室B◆ ゼファー テオの騎士道を貫く

 はじめてのクルセイド・ウォー・ダンジョン。しかし階層は早速行き止まり、下に降りる階段が口を開けています。


ゼファー : (コロコロ)階段を下りて、ダイスは2。
GM : 扉1個ある部屋か。イベントは?
ゼファー : (コロコロ)イベントは3でモンスター。
GM : 現れたのはクルセイダーロードが4体(笑)
カイマ : またきたーよ(笑)
ゼファー : 「ロードだったら、さっきの奴らよりもマシなのかも……」
カイマ : 【強奪】持ってるが(笑)
クルセイダーロード@GM : 「さて諸君! 我々は悪鬼どもと戦うために、装備を整えねばならない!」
アリス : おいおい(笑)
クルセイダーロード@GM : 「よって、民間人に対し、軍需品の献上を命じる! これは聖王への貢献である!」
アリス : 「いや」
クルセイダーロード@GM : 「ならば仕方ない。力づくで奪うしかないなぁ。邪教徒どもめ」「後で色々と楽しめそうだしなぁ」
ゼファー : あう……orz
カイマ : 「……ブチ」
カイマ : 「上に立つものの言い方かソレがゴルァ!」
クレース : 「さっきの連中よりはまどろっこしくなくていいな」
GM : そだね(笑) 敵はクルセイダーロードが4体です。
クレース : 「……刃向かうものは邪教徒ときたか。わかりやすいな」
カイマ : 「率いるものが腐ってれば、自ずと下も腐るってもんだ。あぁっ」
ニイ : 「……ならば、倒すまで」
GM : レベルが1つ上がってるから、ちょっと手ごわいですよ(笑)

クルセイダーロード ZL9 MR20 《破邪の光》【強奪】【軍団】


GM : 敵は……2体が【強奪】、もう2体は《破邪の光》の予定。
カイマ : また寝かすか。《眠りの雲》。TP1入れる。(コロコロ)25。【強奪】してくる2匹は寝たはず。
クレース : 《眠りの雲》をもう一発。(コロコロ)達成値は13で、一体だけ寝た。
GM : 残った1体が《破邪の光》。達成値23。ところで白兵参加者は何人?

ニイ : ノ
アリス : ノシ
ゼファー : ノ
ナギ@GM : ノ


ゼファー : 4人だな。
GM : では、後衛に魔法を飛ばそう。カイマとクレース、目標値23の魔法に抵抗しておくれ(笑)
クレース : なるほど。そう来たか。
カイマ : ぎゃーす。
ニイ : 敵の戦略の幅が広がってる……

 敵がかけるグループ魔法は、対象を前衛と後衛、どちらでも選択できるようになりました。



クレース : (コロコロ)抵抗失敗。
カイマ : (コロコロ)うん失敗☆


GM : ダメージは12点、11点の魔法ダメージと相成ります。
カイマ : 11点ください……ぐっはー。
ゼファー : カイマをカバーリングする。
GM : なんと(笑)
カイマ : 俺の《魔法の盾》分引いて9ダメージだぞ。
GM : さらにゼファーの《魔法の盾》分の2点が減るから7ダメージだよ(笑)
クレース : 装備している水蛇の牙で更に1点減るから6点だな(笑)
カイマ : 「っ、ゼファー!?」
ゼファー : 「……危うくやっちまうところだった」
ゼファー : 「いらない事に気を取られて、自分の周りの人を守るのを忘れるところだった……」
カイマ : 「……テオ……」
カイマ : 「……じゅーぶん間に合ってる、サンキュな」
ゼファー : 自分の頭を自分で思いっきり殴って振り返り、「当たり前だ。俺は騎士だからな!」(ニヤリ)
GM : では、味方にかける魔法タイミング。ナギは《精神高揚》。
GM : しなくてもいいか。勝てるか(笑)

 勝てました(笑)


ニイ : ……8層恐るるに足らず。

GM : たまたま弱い十字軍に当たってるだけだ(笑)
ニイ : わかってるけど、わかってるけどー(笑)



 さて、宝物判定も終了しました。



ニイ : たいしたもの、持ってない…
GM : 十字軍なんてこんなもんです(笑)
ニイ : びんぼー十字軍。
GM : だから奪いたがってるんじゃね?(笑)
カイマ : ……働け。
ゼファー : 農民みたいに働いたら負けかな。と思ってる(笑)
カイマ : ニート(笑)
GM : ニートは自宅警備員でしょ。こんなダンジョンにまで出張しない(笑)


ゼファー : 「こんなんなるまで戦ってるのか……」
カイマ : 「大儀と信念を失った騎士か。こうなるとただの亡者だな」
ニイ : こんな人達の聖地ってどんな場所だろう……



◆通路C◆ カイマ 噂の迷宮商人を蹴る

クレース : 次ぐらいでアンデッドのほうにも会いたい。



 しかし、運命はどうやら違うものを引き寄せたようです。


アリス : (コロコロ)6で、ただのT字路でした、と。
ニイ : (コロコロ)6。左に言ったらまたT字路。
カイマ : あれ、これって。
クレース : あ、2回6が。
カイマ : 迷宮商人じゃ?
GM : は! 忘れていた……(爆)

迷宮商人
出現条件 ダンジョン・フロア・ダイスで続けて同じ目が出ること。
迷宮内に出現し、宝物やアイテムを売ってくれる。しかし迷宮商人は気紛れに商品の値段を吊り上げたり、奇妙な現象を引き起こしたりする。要注意!



GM : すると……迷宮内に奇妙な人影が現れ、横柄な口調でこう言った。
迷宮商人@GM : 「へいっ! へいっ! お前ら、この俺様に出会えるなんて超ラッキーなんだぜへいっ!!」

カイマ : 物体キターーー!?


GM : 何やら、奇妙なカカシのような物体が、エラそうな口調でわめいている。
アリス : 「……」
ニイ : 「……」
クレース : 「……なんだこの生き物は」
ゼファー : 「生物なのか?」
カイマ : 「……物体?」
ニイ : 「……少なくとも、十字軍ではないね」
ゼファー : 「で? お前は一体なんなんだ?」
カイマ : げし。
迷宮商人@GM : 「はーっはっはっは! この俺様を知らぬとは、ガクのない奴ばかりで……へいっ!?」(ばた)
カイマ : 「……は。すまん。なんだか蹴らないといけないような気がして(汗)」
迷宮商人@GM : 「俺さまこそが、迷宮商人! 俺さまに出会えるか出会えないかで、ダンジョンのクリアの難易度が大幅に変わると奥様方に評判の、ヒー・ヘイト・ミー様よ! 皆の衆、好きなだけ崇め奉るがいいぜへいっ!」
カイマ : げし。
迷宮商人ヒー@GM : 「へいっ!?」
カイマ : 「うあー! なんかコイツを蹴り倒せと俺の遺伝子が叫ぶー! 何故だー!」(笑)

GM : というわけで、迷宮商人はヒーちゃんです(笑)


クレース : 「……さて。戻るか」
迷宮商人ヒー@GM : 「え? 俺様をあえて無視ですか?」
クレース : 「……見なかったふりをしたくもなろうというものだ(嘆息)」
ゼファー : 「商人ってんなら、何か売ってんだろ? どんなの売ってんだ?」
迷宮商人ヒー@GM : 「俺さまに揃えられない品はないんだぜ、へいっ!」
カイマ : 「なんでも?」
GM : 『迷宮商人は、一度に3品まで、パーティの望む好きな宝物や、アイテムを売ってくれる』
クレース : ただし、最悪10倍の価格になるからな…
GM : 昔(アブドゥール)は問答無用で10倍しかなかったから、以前よりはマシだ(笑)
クレース : 確かにな(笑)

 皆で話し合って、何か欲しいものがあるか決定します。その結果……


カイマ : 火竜の牙を一つ買うことに。
ゼファー : 守りの盾の材料になる火竜の鱗、あとは……買えれば吸血の紅玉かな? 買っとけば、吸血鬼のクィラスか、僧侶のメイスに出来るな。
カイマ : ドーピングの材料とかは?
クレース : なら…魔力の塊←MP増加アイテム『不老の秘薬』の材料アイテム
カイマ : クレース必死(笑)
クレース : 必死にもなります!!(笑)
クレース : ……杖のために今回は溜めることにした。吸血鬼の紅玉にしておいてくれ。



◆通路C◆ ゼファー 余計なお世話をされまくる

 今回購入する3品が決定しました。
 「火竜の牙」、「火竜の鱗」、「吸血の紅玉」。
 ダイスを振り、どんな形で購入できるかを決めます。5倍、10倍の値段をふっかけられることもありますし、「余計なお世話」をされてしまうことも。
 さて、1つ目の買い物「火竜の牙」で、ゼファーが出したダイス目は。


ゼファー : (コロコロ)1(笑)
クレース : 余計なお世話きた(笑)
ゼファー : (コロコロ)余計なお世話の内容は4だった。
クレース : 『次回の戦闘で、敵がすべて【幽体】を会得している』
ゼファー : げ(笑)
アリス : うわわぁ……
迷宮商人ヒー@GM : 「へいっ! ちょっとお前らにスリルを味わうためのプレゼントだぜっ!」(笑)
カイマ : 「このヒーすけがぁぁっ!」 げしげしげしげし
GM : セニアになってるぞ(笑)
カイマ : 「キシャー! 貴様ブッコロース!」
ゼファー : カイマの隠された凶暴性が発現している!(笑)
GM : ちなみに定価で売ってくれますよ(笑)

 そしてさらにゼファーが振る2つ目「火竜の鱗」のダイス目は……


ゼファー : (コロコロ)またもや1(笑)
カイマ : なんてゼファーなんだ(笑)
GM : また余計なお世話。ゼファーのダイス目の悪さが最大限発揮されてるね(笑)
ゼファー : (コロコロ)で、余計なお世話の内容も1でダンジョンレベルが1下がった(笑)
カイマ : 「このヒーがぁぁぁあっ!」げしすげしげし。
GM : いい加減、蹴り演出に飽きたのか。ひょいひょい避けまくっている。もともとカカシだし(笑)
カイマ : 「ぜーは……、いかん身体鍛えんと当たらん」
ニイ : 「……こんなところで無駄な体力を使って」(溜息)
迷宮商人ヒー@GM : 「つーか、あんまり敵対的な行動取ってるとマジで取引はやめるぜへい」
カイマ : 「これは敵対ではない。スキンシップだ」
迷宮商人ヒー@GM : 「やられる方の気持ち考えたことねーのかよへいっ!?」(笑)
カイマ : 「うちの師匠はむしろなぜか喜ぶぞ」
クレース : 「大丈夫なのかそれは」
カイマ : 「多分ダメだ」(きぱ)

 最後にクレースが振る3個目、吸血の紅玉のダイスです。


クレース : 吸血の紅玉いってみよう。(コロコロ)うわ、4で「宝物は5倍、アイテムは2倍の値段をふっかけてくる」
クレース : よりによって紅玉が6000G。

 結局吸血の紅玉は諦め、火竜の牙と火竜の鱗を購入したのでした。


迷宮商人ヒー@GM : 「では、また会おうぜへいっ!」
GM : ヒーは消えた。
クレース : 「消えた」って。
ニイ : 「《瞬間移動》…でもない…みたい…。不思議な…」
カイマ : 「不思議な物体だったな…」
クレース : 「それをどんどん蹴っていたのは誰だ」

ニイ : きっと彼だけは、外とも自由に行き来できているのだろう。まる。
カイマ : 物体だしね…
GM : 正確にはちょっと違うが……(笑)
ニイ : こんな物体にも裏設定が!?(笑)



 この時には冗談交じりに話していた裏設定。実は本当にヒーがここに現われるのにも理由があるらしいのです。しかしその理由は、これをまとめている私にも、まだ明らかになっていないのでした……(笑)





◆玄室D◆ ゼファー 技術を盗む

 迷宮商人のイベントでずいぶん時間を取ってしまいました。
 今回は下層に潜りすぎたこともあり、ボスまで挑戦の予定はないので、ここで次の部屋に進むか引き返すかの選択になりました。



クレース : 次の部屋にだけいって、帰ろう。
ゼファー : 実入りを増やそう(笑)



 で、振ったダイスは猛毒ガス爆弾の罠と出ました。
 しかし、罠解除担当のニイは転職したてでレベル1です。


ゼファー : 俺がTP突っ込めばOKだろう(笑)
ニイ : 「……じゃあ、任せていい?」
ゼファー : ああ。《七つ道具》とTP2点使って、解除チャレンジ〜。これだけやっても4D(笑)
カイマ : 対閃光防御ーっ
ゼファー : (コロコロ)22で解除成功。
ニイ : 「……ふう。人がやるのを見ている方が…心臓に悪い」
ゼファー : 「ニイのやり方なんだから、大丈夫だって」
ニイ : 「……(技術盗まれてる!?)」

 ゼファーが罠のボーナスでねじれた杖を出したところで、今回の新ダンジョン挑戦は終了しました。


ニイ : ……7層も8層も制覇したようなものね(違)
ニイ : 負けるどころか無駄な自信がついてしまいそうな展開に(何)
ニイ : これでは誰かがバイゼンさんの鼻をあかした、とか言って得意になってしまいそう(笑)
ゼファー : ゼファーの精神はちょっと負けたっぽいですが(笑)
GM : バイゼンは一応、ウォーダンジョンの半ば以上をクリアはしているんだけど(笑)



◆オマケ◆ クレース ゲーマー根性で語る
GM : 思ったより儲からなかったねえ。出てきた敵が十字軍だったせいもあるか。実のところ、ファの迷宮6階あたりのほうが実入りがいいかもね(笑)
クレース : クーフーリンがおいしい。
GM : 稼ぎキャラをカモるゲーマーのセリフだ(笑)
ニイ : クレースさんの目が、さっきのクルセイダーのようにぎらついている…
カイマ : 俺達の成れの果てなんだぜ(笑)
GM : 心優しき迷宮では、まだティエンルンとかとガチで戦ってなくね?(笑)
カイマ : ルンルン会わなかったっけ。
ニイ : うん。遭ったけどまともに戦ってない。
クレース : あ、リベンジもいい(笑)
カイマ : じゃあ、次はルンルンを目指すということで。
ニイ : ♪いつかはあなたの住む街へ行くかもしれません(何)
GM : 花の子かよ!(笑)
アリス : 濃いなあ(何)




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