2008年10月10日
2008年10月17日

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適当RPG【3rd edition】リプレイ




【第5部】 古代帝国


第3話(前編) VSディドロ

  シーラ 吉兆を占う




シーマ@GM : 「行くのはいいんだけどさ。今城塞の住人ってどーなってんのかしらね……あのツタみたいなのに、みんなやられちゃった?」
白竜神@GM : 『生きている。今のところは……城塞の各地に、深遠の純魔石による亜空間が出現し、人間たちはそこに囚われているようだ』
ゴウザ : 「なぜ人々を捕らえているのか……。それも謎ですなあ」
ジューク : 「だよな、生きてるのはよかったけどよ」
白竜神@GM : 『ふつー用がなければ殺すよなぁ。なんでだろ』(笑)

 そんな疑問を抱きつつも、新兵たちが過去へ旅立つ時が来た。
 さあ、メカニックなデザインの絨毯に乗って過去へGO! 小学館は関係ないぞ!






今回の参加メンバー


ゴウザ

シオン(メシスト)
賢者

ジューク
戦士


シーラ
司教

スクウィー
盗賊






カザン
シオンの使い魔

シーマ
怪盗

ジン
 



◆Scene01◆ 最も有名なタイムマシンとは

 出発前。錬金術師への転職を考えているジュークは、錬金術師のいない過去に旅立った時のために下準備に余念がありません。


ジューク : ジュークは錬金術師に転職予定だから「錬金術入門」をティアに所望して行こう(笑)
ティア@GM : 「あら。錬金術に興味が?」
ジューク : 「んー……うちのパーティ、あまりにも地力がねーもんで、なんかの足しになるならって」
ティア@GM : 「そう……分かったわ。じゃあこの『半純血のプリンス書房』の特製アンチョコを」
ジューク : 「……読むのにSANチェックとかいる?
ティア@GM : 「魔法界でも屈指の実力と魔法薬への造詣が深かった、伝説の人物が書いたレシピなんだから、怪しいもんじゃないわ」(笑)

 だ、誰のこと?
 ともあれ、準備はそこはかとなく整った感じです。


スクウィー : 「行くか。行くのか。まーここにいるよかいっか。ンまいモンとかあるかもしんねーし。帝国まんじゅうとか」
ニイ : 「(手裏剣どすっ) 任務を、忘れないように」
スクウィー : 「ちょ、ちょーかん! 刺さってる! 刺さってる! 額に刺さってる!!」
ニイ : 「大丈夫。急所は外しておいたから」

 いや、額に刺しといてそれはないでしょう(笑)
 あちこちでそんな微笑ましい旅立ちの演出がなされています。


ジン@GM : 「お土産忘れないで下さいね皆さん」
メシスト(シオン) : 「お前も行くんだよ(げし)」
ジン@GM : 「がふぁ!?」
メシスト(シオン) : 「ククク、こいつだけは放すわけにはいかん。安定した食事の供給源を…っ!」(ずりずりずり)
GM : * 特殊アイテム:ジンを強奪しました *
カイマ : 「……シオン、気をつけろよ。あと、『それ』をあんまり乱暴に扱わないでおくれなさい」
シオン : 「もどってくるために、いってきますをいうのら!」
イリス(メイド服) : 「シオンちゃん、がんばってね」(ひし)
シオン : 「がんばるらー(笑)」(もふもふ)

ゴウザ : なんでメイド服(笑)
シオン : ブームですか!?(笑)


イリス : 「温泉で着替えがなくて困ってたら、テンサイさんが貸してくれたのよ。助かったわ。いい人ね」

 いい人ですか?


テンサイ@GM : 「では諸君、こちらに来ていただきたいのであーる」

 さて、名残を惜しむ間もなくテンサイの案内によって連れて来られた先には、机がひとつ。


シーラ : 「机……?」
テンサイ@GM : 「さ、この引き出しを開けるがいいのであーる」
シーラ : ……
スクウィー : 机の引き出しーーー???
スクウィー : すこん、と気にせず開ける。
GM : 引き出しを開けると……その奥には、見た目からは想像も絶するほどの巨大な空間が広がっている。で、下には何か、メカニックなデザインの絨毯(?)が見える。
ジューク : ついでにゆがんだ時計がいっぱい見える。
テンサイ@GM : 「ま、実際は白竜神さまの力により時間移動をするわけであーるが、道中快適になればと思って、ふいんき(←なぜか変換できない)を重視してみたのであーる」
シオン : 「まほーのじゅーたんら!!」(ぴょーん)
スクウィー : んー?なんだあ?(のぞきこみつつ) 「押すなっシオン」(一緒に落ちる)
ジューク : 「あっこら」
シーラ : 「……あ」
テンサイ@GM : 「くれぐれも絨毯の上から落っこちてはいけないのであーる」
スクウィー : 「うおお、あぶねっ じゅうたんの端をつかんで落ち損ね」
メシスト(シオン) : 「落とすなよ。ぜったい、落とすなよ」
シオン : 「きをつけるのらー(下をのぞきながら)」

スクウィー : 帽子にゴムつけとけ(笑)
ジューク : 帽子の側でそんなもの付けさせてくれる気がしない(笑)


シオン : 「しっかりかぶれば問題ナッシンらよ!ぐいー」(頭までかぶる)
ジューク : 「なあ……なんでこういうところに無駄に凝るんだよ!?」
テンサイ@GM : 「時間旅行といえば、コレだからであーる! デロリアンだのポリバケツだのは認めないのであーる」

 あのう。
 ポリバケツって何でしょうか?





◆Scene02◆ シーマの一本釣り

 出発の時は来ました。


シーマ@GM : 「いよいよ行っちゃうのね……古代帝国へ……名残惜しいわね……」(ほろり)
ジューク : テープのはしのほうを持って見送ろう。
シーラ : 「別に、行ったら帰って来れないわけではないから……」
スクウィー : ところで、このデザインだと全員じゃ定員オーバーだな(笑)
シーラ : ちなみに定員オーバーだと故障したり、落ちたり……(笑)
ゴウザ : 誰かが途中で落ちてはぐれる(笑)
メシスト(シオン) : 「一人落とすか」
スクウィー : 「うおやめろっオレっちまだ乗ってねー!」(端にしがみついた状態。だが上に乗っかれるスペースはもうないぞ(笑))
ジン@GM : 「せにあ。さきだつ不幸をお許し下さい。っていうか嬉しそうな顔しないでお願い」
シオン : カザン、乗れるのかしら(笑)
スクウィー : ジンもいた。カザンもいた。6人と1匹だ(笑)
スクウィー : 多すぎだ(笑)
シオン : あれ、シーマ入れると7人では。
GM : シーマは見送りにちゃっかり回って来なかったよ(笑)
ジューク : ベネットのようにな。
シオン : なにー!?

 では、再現VTRでもう一度お送りしましょう。


シーマ@GM : 「いよいよ行っちゃうのね……古代帝国へ……名残惜しいわね……」(ほろり)
ジューク : テープのはしのほうを持って見送ろう。

 ごく自然に(笑)


シオン : 自然すぎる!?
シーマ@GM : 「……ふふふふ。目薬まで使ってやった甲斐があったってモンよ!」
GM : ダレもつっこまなかったからな(笑)
ジューク : ジュークにも誰も突っ込んでくれなかったんだ…(笑)
GM : あ、ジュークも同じことしてたのか。ナチュラルすぎて気づかなかった(笑)
シオン : 実は居なかったのかずーく!?

 そうなのです。シーマだけでなく、ジュークもさりげなく見送る人になっていたのでした。しかし誰にも気づかれない脇役ぶりだったので、いつの間にかそそくさタイムマシンの側にいることに(笑)


ジューク : んー。じゃあ出発と同時に、シーマの足からロープがするする伸びて……ジュークがその端っこをしっかり持ってよう(笑)
シオン : くい?
ジューク : ロープがピンと。
シーマ@GM : 「い、な、なによこれいだだだだだっ!?」
ジューク : ○ボタン連打で引っ張ってやるwww
シオン : すぽーん(笑)
GM : * 魚竜種:シーマを釣り上げました *
ジン : 「あ、シーマさん。お帰りなさい」
シーマ@GM : 「ハメやがったわねぇぇぇぇジンの分際でぇぇぇえぇ!?」(げしげしげし
ジン : 「ちょ、私じゃ、なあぁぁぁぁ……っ(フェードアウト)」
ゴウザ : 「あー……、落ちていかれましたぞ?」
ジューク : 見ない振りをしていよう
白竜神@GM : 『ま、あの二人なら大丈夫だろ。死んでも死なん死なん』(手をぱたぱた)
シオン : ロープで釣られてるんでしょうね(笑)
スクウィー : なんか、オレっちより不幸な目に合ってるのがいたんで、じゅうたんの端につかまり続けてるのがアホらしくなった。よじ登ろう(笑)
シオン : 「うし!全員そろったからゴーら!」
テンサイ@GM : 「じゃ、お土産買ってきてね♪ であーる」(手を振っている)



◆Scene03◆ 時を越える作戦会議

 クライマックスジャンプを敢行したまでは良かったですが、どの時代に飛ぶのかを決めなければ目的地へは到達できません。


ジューク : 「まずディドロに会わんことには」
白竜神@GM : 『ディドロ。あの男か……』
白竜神@GM : 『ディドロが史実で登場するのは、戦争勃発後10年目の宮廷詩人の会合だな。居所を特定しやすい時代も同様。それより昔にさかのぼると、ぺーぺーな時代だから見つけるのに苦労するかもしれない』
ジューク : 「そういう問題もあるかー」
スクウィー : 「まずはそこらでいーんじゃね? 帝国が裕福な時代の方が居心地よさそうだしナー」
ジューク : 「ちょっとロスすっけど、会いやすいディドロにあってから、出身地とか聞いて戻るってのはどーだ?」
スクウィー : ディドロに会って、ゴウザに役人っぽさを生かしてもらって履歴書でも書いてもらえば(何)
ゴウザ : 「ついに拙者の刀よりも、ハンコとアームバンドが似合うと評判の力が生かされるときが来たようですな」(笑)
シーラ : どんだけ小役人……(笑)
メシスト(シオン) : 「ディドロをたどるのなら『破滅』とやらの正体を見極めたいな。結局それが実際に何なのか、まったく分かっていない」
スクウィー : 破滅誕生の発端を目撃してみいとは思うけどね、PL的には。でもそれは今でなくていい。
ジューク : 軸っつーか、まず縦線が欲しいな。それがディドロでも、それ以外でも。
ジン@GM : 「ディドロさんがファラさんとどうやって知り合ったのかとか気になりますよね!」
シーマ@GM : 「アホか」(げし)
スクウィー : やっぱまずはディドロじゃね?
スクウィー : なにごともきっかけが必要だ。過去の世界に直接触れるきっかけが。知らんとこより今つながりがある人物に会うのが一番だろ。
スクウィー : って誰がしゃべってるんだオレかこれはオレなのか多分PLだ(笑)
シオン : すくいー、信用無い(笑)
白竜神@GM : 『おちつけすくいー。髪の毛かんでやるから』(笑)
スクウィー : 「かむな」
ゴウザ : 「では、吟遊詩人の会合に来るはずのディドロ殿に接触を試みる。でよろしいかな?」
シーマ@GM : 「あ、でも破滅が封印……というか強制移動させられた場所ってのも、ちょっと気になるかもね」
ジューク : 「ディドロ追ってけば破滅の情報もつかめる気がするな」
シーラ : 「知らなければ、変えることも出来ない……」
メシスト(シオン) : 「ただ、ディドロに会って何を聞く?」
スクウィー : 「とりあえずンまい帝国料理屋でも」
ゴウザ : 「その当時の帝国の情報を聞くことはできるのでは?ディドロ殿は吟遊詩人ということですし、各地の話も知っているでしょう。」
ジューク : 「今は情報収集ついでに顔見知りになっておくぐらいか」
スクウィー : 「ほらな、そうそう、そういうことを言いたかったのよオレっちは! ゴウザやジュークの言うとーりっ! なっ! なっ!」
白竜神@GM : 『すくいー。まあ……何も言うまい』(ほろり

 方針はだいたいまとまってきました。しかし、メシスト(シオン)には危惧がひとつ。


メシスト(シオン) : 「人生をずっと追うとかいう方法は無理そうじゃないのかな?そのために、つど時代転移?」
白竜神@GM : 『できるよ?』(笑)
スクウィー : できるようだ(笑)
シオン : 人生スライドショー可能ら?
白竜神@GM : 『一旦帝国の時代まで来てしまえば、後はせいぜい15年程度の単位を行ったりきたりする程度だからな』
シオン : 「いいこらー(ひし)」
ジューク : じゃ、まあ…10年ぐらいのディドロに会って、昔の事を聞いてから、その時代のディドロを探す。
ジューク : 節目ごとぐらいに顔を出して信用してもらう。その都度の色んな情勢も聞いておこう
白竜神@GM : 『了解した……(ウグイス嬢みたいな声で)こちらでございまっす♪』
白竜神@GM : 『ではパワーポイントに画像データを貼り付けて……っと』(笑)

シーラ : ……パワーポイントフイタ(何





◆Scene04◆ 接触 若き日のディドロ
GM : では戦争が勃発してから10年目の帝都。
GM : この時代、すでにエン・コーやリーフォンの活躍により、当初の敵であった圧政敷いてた王国は打ち倒されてたのだが、この勢いづいた帝国を脅威と感じた周辺諸国が一斉に同盟して、帝国に宣戦布告をしていたのです。

スクウィー : うわーダイコンランです。ダイコンラーン。
シーラ : 大根の戦?


GM : で、5年に一度、宮廷詩人の筆頭が選ばれる祭りが開かれる前夜のこと。
シーラ : フード付きのマントを着けて、ディドロが通りそうな道の端にちょこーんと(何)
GM : 少し高そうだけど、微妙にセンスがちぐはぐな服を着た吟遊詩人と、一緒に歩く女性がいる。
シーラ : ちぐはぐ?
GM : なんというか、田舎モノがなけなしの金をはたいて、無理矢理フォーマルスーツをしつらえたような感じ?(笑)

スクウィー : DMCの根岸君がフォーマル着込んでるの想像すればいいのかな(何)
シーラ : 誰かオリベ呼んでこい(by王様の仕立て屋(何


女@GM : 「ほんとーにホントにソレで、大丈夫なの?」
男@GM : 「三次選考を突破できた! 明日……あの伝説の吟遊詩人Jアーンと、直接対決することになっている……
女@GM : 「Jアーンって……あの、あまりに美声すぎて、楽曲が終わる頃には意識を保っていた者はいないとまで言われてる人でしょ? 勝ち目あんの?」

シオン : …美声?(笑)
ジューク : ……ほんとか?
シオン : 「おーれはJアーン♪」


男@GM : 「わからない。あの『静謐のJアーン』に、自分の力がどこまで通用するのか……でも、これはチャンスなんだ。試したいんだ……一生に何度かある勝負時って奴だよ!」
男@GM : 「それにさ」
男@GM : 「片田舎出身の僕が、宮廷詩人にまで出世したとなれば、僕の故郷の人々は今の重税から解放されるかもしれない」
女@GM : 「……ああ、そうだったわね。戦争中とはいえ……つらい、でしょうね」
男@GM : 「悪いけど、帝都出身のきみに、この気持ちは分からないだろう……」

スクウィー : なんだ、ディドロいいヤツじゃん。……さて、どーやって話に割り込むかなっと……


ゴウザ : 「すばらしい!」
シオン : あ。ごじゃ
ゴウザ : 「実に素晴らしいお考えです。武力ではなく心に響く歌声で故郷を救おうという、心意気。感服いたしました」
男@GM : 「えっと……きみ、は?」
ゴウザ : 「見事三次選考を突破されたディドロ殿とお見受けしましたが?」
男→ディドロ@GM : 「す、すごい! 僕の名前を知っている人が帝都に! ちょっと嬉しいよファラ!」
ファラ@GM : 「そんなのでいちいちはしゃがないでよ! ていうか人前でひっつかないで!?」(あせあせ
ゴウザ : 「ははは、いやいや仲がよろしくてうらやましいですなあ」
ディドロ@GM : 「ええと。名前を聞くからには名乗るのが礼儀、でしたよね」
ディドロ@GM : 「僕はディドロ。ダロス村のディドロという者です。こっちはファラ。その……僕の帝都での生活を、色々と援助してくれている人です」
ファラ@GM : 「……よろしく」

ジューク : 「そういえば…ゴウザだったら未来であっても過去で会っても怪しまれねえな」
カザン@GM : 「それは髪の毛的な意味でか」(笑)
メシスト(シオン) : 「ある種、才能だな」





◆Scene05◆ ディドロの運試し

 間違いなくディドロと確認できたところで、ようやくゴウザも名乗ります。


ゴウザ : 「どうもどうも、私は流れ者のゴウザとういものです。こうして貴方のような素晴らしい方に出会ったのも何かの縁。どうです?明日の決戦を前に、ひとつ運試しといきませんか?」
ディドロ@GM : 「運試し……?」
ゴウザ : 「ええ、あそこにいる占い師なんですがね。」とシーラを指差す(笑)
シーラ : 「いぃーっひっひっひひい……」(ごほごほげほんっ……むせた
ファラ@GM : 「な、なに? 魔女が大鍋かき混ぜてる時に聞こえてきそうな不気味な笑い声が!?」(笑)

メシスト(シオン) : 「……(こめかみを押さえている)」


ゴウザ : 「少しからかってやろうと思って、色々無茶なことを占わせてみたんですが、これが悔しいことにちくちくと当ててくるんですよ」
ファラ@GM : 「占ってもらえ。ってこと?」
ゴウザ : 「流石に頭の回転が速い。美しいうえに頭も良いとは、良い方を見つけられてますなあ。まことうらやましい」
ファラ@GM : 「へえ〜……すごいわね。ディドロ。アンタみたいな奴がこんなトコロにも♪」
ディドロ@GM : 「お、おいその話は……」
ゴウザ : 「おや?ディドロ殿も占いが出来るので?」
ディドロ@GM : 「う、占い、という訳じゃないんだけど……」
ファラ@GM : 「ディドロはね。自分に関わる人間が、自分にいい事をもたらすか、悪いことをもたらすかってのが、何となく分かっちゃうんだって! あたしは正直、半信半疑なんだけどね」(笑)
ディドロ@GM : 「長いこと、戦乱の中を逃げ回りながら、歌い続けてきたんだ。それぐらいの力……身につくものじゃ、ないのかなぁ?」

シオン : つくかぼけ(笑)
GM : 当人的には当然の力だと思っているので比較のしようがない(笑)


ゴウザ : 「いやいや、それはご謙遜というものです。その力は十分に役に立つことでしょう」
ゴウザ : 「では、その力であの占い師はどちらに見えますかな?」
GM : 言われて、ディドロはじーっと……シーラを見つめる。
ディドロ@GM : 「…………?? おかしいな」
ゴウザ : 「どうされました?」
ディドロ@GM : 「少なくとも、僕に危害を加えるような人には見えない。が……わからない。まるで、ここにいながら、この場にいないような……?
ファラ@GM : 「……え? 何言ってんのよディドロ」
ゴウザ : 「ははあ、さてはあやつめまた何か妙な力を使っておるんですな」
シーラ : 「……私は、ここにいてここにいない」

スクウィー : 占い師の神秘性が増した(笑)
GM : ディドロは直感的に時間旅行者である事の片鱗を掴んでるけど、想像を絶しているので言葉で表現できていない(笑)


ディドロ@GM : 「(小声でファラに)……あの人のような人たちを、以前、見たことが、ある

シオン : 確か以前、カザンが歴史が改ざんされた経歴があるといっていたな。やはり他に第三者が
ジューク : 過去で接触する自分たちだったりしてな(笑)
シオン : 今の時点でそれは確定していない。行かないという選択肢がある以上、その断定はできないのではないか……


ゴウザ : 「ディドロ殿の力でも判断が付かないのなら、あやつに明日の決戦の行方を占わせて見れば、まことの運試しとなるわけですな」
GM : ディドロは、ゴウザの言葉につられてか……シーラの前に一歩進み出る。
シーラ : 「……」(じーっ) フードの奥からじっと見つめる。

ジューク : 「シーマ、シーマ、優勝する歌ってなんていうんだっけ?」こそっと)
シーマ@GM : 「ボンボエリカ虫のサンバよ」(笑)
ジューク : それか? じゃあそれをシーラの背後に回りこんでタイトルを教えよう(笑)
シーラ : (こくこく)



シーラ : 「……あなたは」



ディドロ@GM : (……ごくり)



シーラ : 「明日の、決勝で……」



シーラ : 「栄光を、得る……」



ディドロ@GM : 「それは……Jアーンに勝てる、と?」



シーラ : (こくり、と頷く)


GM : シーラには、ディドロの表情が喜びと期待に輝くのと……同時に、ファラの表情が少し翳ったのが見えた。
シーラ : 「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足、深夜は5本足……」
シーラ : 「……正義と勇気でパワーアップします」(違)
ファラ@GM : 「あ、それ知ってる! ボンボエリカ虫よね。有名な女魔術師が発見したっていう変幻自在の珍虫!」(笑)

シーラ : いるんか(笑)





◆Scene06◆ ファラの本音

 シーラの怪しい占いタイムは終了しました。


ディドロ@GM : 「……運試し、これは……僕の勝ち、って事かい?」
ゴウザ : 「どうやらそのようですな。いや、良い結果が出てよかったですなあ」
ディドロ@GM : 「そうか……うん、自信が出てきたよ。ありがとう」
ファラ@GM : 「……」
シーラ : 「……何か、思い悩むことが……?」>ファラ
ファラ@GM : 「……何でもないわ。ディドロが勝てるっていうなら、あたしは晴れて宮廷詩人の美人妻ってことよ!」
ディドロ@GM : 「ブフォ!?」(爆)
ゴウザ : 「ははは、まっこと、まっこと」
ディドロ@GM : 「ちょ、ちょ、ファ……いきなり、そんな……」(あせあせ) 
ファラ@GM : 「言葉のアヤよ。勘違いしてもらっちゃ困るわ」
ファラ@GM : 「これ、少ないけど占いのお礼ね」(数枚の金貨をシーラに渡す)
ディドロ@GM : 「少なくねー!? むしろ法外す」
ファラ@GM : 「こんなはした金ぐらいでいちいちビビってたらこの先持たないわよ? 未来の宮廷詩人さん」
シーラ : (金貨を受け取り)「私は、もう少しここに、いる……」(小声で)
GM : ファラはなんとなく察したのか、シーラの言葉に小さく頷く。
ファラ@GM : 「あ。ごめんディドロ。ちょっと寄らないといけない場所があるの思い出したわ。先に帰っててくれる?」
ディドロ@GM : 「……? あ、ああ。分かった。待ってるよ」
GM : ディドロは何回もシーラやゴウザにお礼を言いながら去っていった。
ゴウザ : 「またご縁があったら、お会いしましょう」
GM : しかし、ファラはどこに行くでもなく、シーラにうろんげな視線を投げかけている。
シーラ : 「……?」
ファラ@GM : 「……余計な事言っちゃってくれたわねー」

スクウィー : 勝って欲しくないみたいだな。なんでだろーなー


シーラ : 「占いは、占い。当たるも八卦、当たらぬも八卦」
ファラ@GM : 「当たるかどうかじゃなくて、アイツにやる気出させちゃった事が問題なのよ。あいつ、宮廷詩人ってのを、呑気にお城で歌ってればいい、なんて気楽に考えてるんじゃないかしら?」
シーラ : 「宮廷は魑魅と魍魎の住まう世界……」
ファラ@GM : 「三次選考まで選ばれた……ってことは。あいつタダの売れない詩人じゃないのよね」
ファラ@GM : 「大体、Jアーンみたいな奴が10年も詩人筆頭なんて地位についてる事じたいがおかしいのよ。あいつの歌、何回か聴いたことあるけど、ひどいもんだったわ」
シーラ : 「……宮廷お抱えの吟遊詩人に必要なのは、歌ではない……と?」
ファラ@GM : 「末端で動き回る人には技術が必要。そしてそれを統括する人に必要なものは……まったく別物よ」
シーラ : 「……ならば、彼が「歌」だけでそれを得ることはありえない……のでは?」
ファラ@GM : 「……そうね。当日競われるのが『歌』だけなら、ね」
シーラ : 「……ダンスも、必要?」(違
ファラ@GM : 「……そこでボケるか」(笑)
シーラ : 「あまり、緊迫した空気は、得意ではないから」(そう言いながらフードをとる)
ファラ@GM : 「ダサい格好させて、どーにかビビらせて勝負降りてもらおうと思ったんだけどなー。第一さ。宮廷詩人になんてなったら、忙しくなってほとんど会えないじゃん」
ファラ@GM : 「あたしと付き合うために、それに相応しい身分になろうって。そう思ってくれる事じたいは、そりゃ、嬉しいんだけどね……」

スクウィー : 相応しいみぶんー?
シーラ : 身分高いのかな……
ジューク : 大盤振る舞いだったらしいし
スクウィー : まさか皇帝の血に連なるお方だったり、帝国貴族の一門だったり


ファラ@GM : 「愚痴に付き合ってくれたお礼に、わたしの名前を教えておくわね」
ファラ@GM : 「わたしの名はファラ・コー。あのロクでもない虐殺将軍の一人娘……よ
スクウィー : エン・コーの娘かよ!
ゴウザ : なんと。
シオン : ナンテコッタイ(笑)
GM : そう言って、ファラも踵を返して去っていく。

スクウィー : 過去でエン・コーのいきさつをいじると、このへんも変わってくるんじゃねーかコレ(笑)
ジューク : 金持ちじゃなくなってたり
シーラ : そもそも2人がくっつかなくなったり。
ジューク : くっつかない弊害ってある?
ゴウザ : 破滅まで到達できない可能性があるかもしれません。


スクウィー : ま、親父は親父、子は子だ。親父が虐殺野郎だろうと……そんなのは関係ねーがな。(自嘲的な笑み)
GM : すくいーが言うと……だね(笑)

 歴史の改変がどのような結果をもたらすのか。次回、その一旦が垣間見えるかもしれない。



つづく






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