2004年6月15日 駒止湿原・その2

峠の茶屋を出て、再び駒止湿原へと向かいます。
今度は奥の湿原まで行ってみました。

 

早朝とは違って、朝露でキラキラ輝くワタスゲは消えてしまいました。
その代わり、フワフワの綿毛を身にまとっています。
湿原の風景も、どこか乾いた感じで、早朝のしっとりとした空気とは違います。
少し風が出てきて、さざめく花穂もまた一興。
木道脇に、小さなリンドウ。
朝はまだ花開いていなかったのに。
そこの人、あなたが踏みつけている湿原には、もうリンドウもワタスゲも咲くことはできません。いい加減にして下さい。
最初の湿原を抜け、農道をすこし歩いた先が第二湿原です。

こちらもワタスゲが満開となっていました。

第二湿原から第三湿原へと向かう森の中で、真っ白い不思議な植物を発見。ギンリョウソウでしょうか。 ギンリョウソウをはぐくむブナの森。
光合成をしなくても、ブナの落ち葉の栄養分で成長できるんですね。
小さなブナの森を抜けると、最奥の湿原にでます。
他二つの湿原に比べるとやや小さいので、
駒止湿原の秘密の小部屋的な存在でしょうか。

ここが一番ワタスゲの密度が濃かったようです。

とにかく、真っ白な花穂があたりを埋め尽くしています。

 

第二湿原で見かけた倒枯木の残骸。
でも、これを養分として、新たな生命が
誕生しています。
第一と第二の間にある農道脇で見つけたスミレ。第一湿原は一方通行なので、帰路はこの農道を駐車場まで引き返すことになります。

農道の周囲は放棄された農地の跡が延々と続いていました。現在そこは村有地となっているそうで、理不尽な開発はストップされたのではないでしょうか。

東京へ戻るルートを新潟まわりにしました。途中、只見ダムに立ち寄りました。 会越国境の山々。
新潟へ抜ける車道も険しい山坂道でした。
工事しているところも多かったです。
きっと、冬場の雪崩もかなりあるのでしょう。
浅草岳・鬼ケ面の稜線。
残雪が所々見られます。
この山も、いつか登ってみたい。
平ケ岳方面の山々も見ることができます。

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★★おまけ・2001年7月8日の駒止湿原の様子★★

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