15,「フクロウ(フクロウ科)」



 野鳥は夏鳥・冬鳥・留鳥に大別されています。夏鳥にはツバメ・カッコウなどがいます。冬鳥にはツグミ・ウソなどがいます。留鳥はスズメ・カラス・ヒヨドリ・キジ・メジロ・シジュウカラなどおなじみの鳥ばかりです。今回はこの留鳥の中のフクロウについて見てみましょう。
 フクロウは「ゴロスケホーホー」と鳴きます。夜行性の野鳥で夜にネズミやバッタ・小鳥などをとって食べます。大きな目をしていますが獲物を目で探すよりも耳で探すと言われています。だからフクロウにとって都合の悪い夜は雨の夜・風の強い夜です。風雨で獲物の動きがさえぎられるからです。フクロウを日中に見かけることがありますが,前夜風雨がひどく獲物を捕らえることができなくておなかをすかしている時です。
 フクロウは,人家近くの神社や森などにすんでいます。時にはかやぶきの人家にも巣作りをしヒナを育てることもあります。ヒナが家の中に落ちてくることもあります。写真のヒナも巣から落ちたものを育てたものです。鋭い目やくちばしや爪に似合わず愛嬌がありとても可愛い鳥です。ノネズミなどを食べてくれるフクロウは私達にとって役に立つ存在です。
                                     中西 正一先生


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