「モグラかネズミかよくわからないのですが捕まえているのです。見てもらえませんか」とあるお母さんからの電話がかかりました。 「鼻や口のところがとがっているので,モグラだと思うのですが。」 「しっぽはどうなっていますか。前足はどうなっていますか。」と聞くと, 「しっぽはネズミのように長いです。前足はモグラとは違うようです。」 電話でのやりとりではよくわからなかったので,翌日の朝,持って来てもらうことにしました。 たかがネズミ されどネズミ 翌朝,お母さんと6年生の女の子が持って来た物を見ると,本当に,口先がとがっているのでモグラのようです。しかし,しっぽはネズミのようです。女の子は一生懸命ミルクを飲ませています。お母さんも首をかしげて不思議そうにしています。いろいろと調べた結果,ジネズミとわかりました。「ネズミなんて・・・」と子どもの興味や関心をそいでしまいがちですが,ジネズミをめぐってお父さんもお母さんもお爺さんもお婆さんも子どもたちも一家をあげて一生懸命になられる姿に接し,すがすがしい気持ちになりました。 中西 正一 先生 |