第3日目 −九重・福岡−

朝5時前に目が覚める。なんだか雨が降っているよう。
真っ暗な中、川のせせらぎがさわさわと聞こえてきてとても心地良い。
明るくなるまでもうちょっとかかるなあーと思いながら、しばらく布団の中で眠れそうで眠れない状態が続きました。
そんなこんなで6時ちょっと前。旦那サマはまだまだ眠いらしく、1人で露天風呂へ行く事に。
これでここの素晴らしいお風呂も終わり。本当にいいお風呂。
こんなに早い時間でも、もう先に入っている人が3名ぐらいいてびっくり。みんな早いのね〜。
結構な時間浸かって身体もポカポカになり、お部屋へ戻って旦那サマと交代。
朝食を7時30分にしてもらったので、それまでうだうだ。
今日は朝9時にオープンする黒川温泉の情報発信地、風の舎へ車を停めて街を散策する予定のため
朝食は早めにしてもらったのです。
予定通り9時ちょっと前にチェックアウト。フロントへ行って突然話し掛けられました。
「昨夜お会いしましたね!」と。 ・・・・ん?・・・・ おおっ! そう言えば内風呂でご挨拶した方!
いやいや、すごく感じのいい方だと思っていたら、こちらのスタッフの方だったのですねー。
やっぱりステキなお宿はステキなスタッフを揃えているんですね。まさに宿の宝です。
そして昨日の細い道を通り、黒川温泉の中心地へ向かいます。
風の舎へ車を停め、しばらく街を歩いてみる事にしました。


黒川の街中を歩くと、浴衣姿の人がとても多いです。
と言うのは、この温泉地は旅館全体で協力し、入湯手形というものを1200円で発行しており、この入湯手形を持っていれば
ほぼ全ての旅館のお風呂に3箇所まで入ることができるというサービスをしているからです。
この黒川へ来るほとんどの観光客がこのサービスを利用しているので、どの旅館も外来入浴が多くなるわけです。
私達はこの黒川にはそんなに長居するつもりはなかったので、このサービスは利用しませんでした。
エリア的にはすごく狭いので、あっと言う間にメインどころは歩いてしまい、では次に行きますかと駐車場へ戻りました。
そしてせっかく温泉集結地に来ているので(ここ小国町周辺には温泉がたくさんあります)、立ち寄り湯に入っていこうと
ガイドブックとしばしにらめっこ。
写真で見て乳白色のお湯がすごく気になった赤川温泉の「赤川荘」というところへ行く事にしました。
黒川からは車で約30分ほど。しかしこの日は霧が濃くて真っ白。運転も慎重になるというもの。
しばらく走ると左側にながーい緩やかな坂道が延びていて、赤川荘入口との看板が。ここを左折。
緑に囲まれたとてもいい道をしばらく走ると、間も無く左側に駐車場が見えてきました。
ここは登山道の入口でもあるらしく、久住山に登る登山者のための駐車場でもあるようです。
日帰り入浴だけの場合、ここに車を停めて宿まで本当に少しですが歩く事になります。
すぐに赤川荘が見えてきました。主に登山客が宿泊しそうな素朴なお宿です。
入浴料は1人500円で、入口を入ってすぐのところにあるフロントで支払をします。
しかしここのお湯に入ってびっくり! めちゃめちゃ上質な硫黄のお風呂です。
ここの源泉は上質な硫黄泉ですが、珍しく硫黄冷鉱泉という源泉が冷たい温泉なのです。
なんでも重度のアトピー性皮膚炎の方が治癒しにやって来ることでも有名だそう。
左が宿の外観、真ん中が内湯、そして右が内湯から外に出たところにある露天風呂。
外のお風呂からは右の奥の方に滝も見えて、景観も素晴らしいお風呂でした。


素晴らしいお湯を堪能し、次の目的地福岡へ行くために九重インターを目指すわけですが、そこへ行く途中で昼食をとろうと
いろいろ走ってみることに。
最終的に、「けやきの森」というところへ入ることにしました。
外観はお庭が広くてバラが植わっていて、まさに私好み。
お店へ入ると静かなクラシックが流れていてグランドピアノも置いてあったり、レンガ造りのすごくステキな雰囲気でした。
水出しコーヒーの大きい装置が3台あり、コーヒーがおいしそうでワクワク。
ランチメニューのビーフカレーを注文したのですが、まあ普通においしかったです。
ふと気付いて見ると、お皿は全てノリタケ。やっぱりステキ。
お手洗いへ行ってみると、アンティークのポットにお花が活けてあったりして、センスがとっても良かったです。
ここの奥様とお話したのですが、実家は福岡にあって週に1度は向こうへ帰っているそう。
ご夫婦2人でお店をやっているということでした。お庭がすごくステキなので、是非また来てみたいお店です。
あ、コーヒーは絶品でした!


優雅な時間を堪能し、九重インターへ向かう途中にある「震動の滝」という滝を見に行く事に。
滝が見える途中までしか行く事ができないのですが、結構な迫力。ただもうちょっと側まで行けたらいいのになー。
滝を見に行くまで立派な杉に囲まれた道を下って行くのですが、どうやら旦那サマはここで花粉症にかかった模様!!
次の日からみるみる様子がおかしくなり、東京へ戻ってから次の日にお医者さまへ飛んで行きました。
花粉が飛ぶ季節になると飲むお薬「エバステル」を飲んでも全然効かず、どうやら違う花粉にやられた感じ。
鼻水とくしゃみと咳が止まらず、花粉症って本当に辛そうでかわいそうです。


そして次に九酔峡というエリアを通りました。
ここは緑と渓谷が本当に素晴らしく、1年を通じて1番見ごたえのある季節は、やはり秋でしょう。
秋に来たらきっと最高の景色が堪能できるエリアだと思いました。
しばらく走り、いよいよ楽しかった温泉エリアの観光も終わり。寂しいなーー。
九重インターから一路福岡を目指します。
時間にして約2時間ぐらい。途中鳥栖ジャンクションという、長崎、九州、大分それぞれの自動車道が交差する
九州最大のジャンクションを通りましたが、ややこしいの一言。
やっぱり普段運転し慣れていない道ってのは難しいです。
福岡の大都会が近づくにつれ、車の量もどんどん増える一方。結構怖い!!
想像してたのと違って、こんなに大都会だとは思っていませんでした。これじゃあ首都高を走ってるのと同じじゃん!
しかもみんなどんどん飛ばすし、太宰府辺りでは車線変更も頻繁にしなくちゃだし、全身の神経が硬直している感じ。
でも何とか天神北インターまで辿り着き、福岡の中心地へ出てみたものの、ここもものすごい大都会!
旦那サマが「明日有田へ行く時は俺が運転するよ」と言ってくれました。ホント、この時点ですっかり疲れ果ててしまいました。。
そして一方通行だらけの市街地をなんとか抜け、無事に今日のお宿「ソラリア西鉄ホテル」に到着。
部屋へ案内されると、なんと客室では最上階の16階! 警固公園側のお部屋です。
眺望が素晴らしい上に、お部屋もかなり広くて大満足。


ただ、ホテルへ着いた頃、喉の痛みがどんどんひどくなってきてしまい、まさにいつもいきなり高熱を出すパターンの前兆。
高速道路の途中のSAで薬は飲んだのですが、ここに来て疲れがどっと出てしまったようです。
旦那サマも心配そう。ごめんね。。。
でもせっかく福岡に来たのだから、街を歩かないワケにはいかない!! 
あんまり遠くへは行けそうもないけど、もう東京にいる頃から「福岡へ来たらこの店だけは行く!」と固い決心を固めていた
お店へは何が何でも行きたかったので、外へ行くことに。
それにしても結構すごい都会なんだねー。全然想像してたのと違ったよーと旦那サマに話す。
ガイドブック片手にいかにも観光客丸出し。あちこちから会話の最後に「〜たい」と聞こえて、ん〜いい感じ。
そして一路私がどうしても行きたかったお店、「une plume」を目指します。(ネットだと品物の感じが解り難くてちょっと残念)
エリア的には大名と呼ばれているエリアで、結構穴場的なお店が多い場所のようです。
このお店はガイドブックに載っていたのですが、バッグを見て一目惚れ。
オーナー自ら作るバッグと、ビーズアクセサリーを作る方、帽子を作る方と、どうやら3人の作家さんの作品が売られている
お店のようです。
お店に入ってかわいい品物が並べられているのを見て、一気に幸せな気分に。
行ったこの日は他で展示会を開いていた時らしく、バッグの品数は少し少なめだったらしいのですが、それでもかわいい
バッグやステキな帽子やアクセサリーが並んでいました。いかにも手作りという感じ。
あ〜東京にもこのお店あったらいいのになーと思いながら、いろいろ見た末に、バッグを買うことに決めました。
宜しかったらお名前を・・・・と、ショップからのお知らせなどを送ってくれるつもりで聞いてくれたと思うのですが、東京からだと
そうそう来る事もできないのでちょっと迷っていると、
「もしかして遠くから・・・・」と聞かれたので、「東京なんです・・・」と応えると
「え?そんな遠くから・・・わざわざありがとうございます」と言ってくれて、「何か見ていらしてくれたんですか?」と聞かれ
「ガイドブックで見つけて一目惚れして来たんです」と伝えると
「え? 何かに載ってるんですか!?」と驚いたようだったので、ガイドブックを見せると、
「うわーー載ってるーーあ、これ私が作ったやつ」と、アクセサリーを作っている方がうれしそうに言っていました。
この日はオーナーでバッグを作っている方は展示会で他に行っていていなかったのですが、アクセサリーと帽子を作っている
2人がいらっしゃいました。
それにしてもホントにステキなお店です。びっくりしたことに、インターネットでも購入可能とのこと。
帰って来てチェックしたのですが、インターネットには帽子が載っていなくてちょっと残念。
この日は旦那サマから誕生日プレゼントにバッグを買ってもらって、一気に元気になってしまいました。ありがとうね!


幸せな気分に浸りながらそろそろお腹も空いてきて、時間を見ると18時になるところ。
遠くへ歩く元気はさすがになかったので、どこかいいお店ないかなーと歩いていると、すごくステキなお店を発見。
見るとガイドブックに載っていないので、どうやら新しいお店のようです。
外観がものすごくおしゃれで、迷わず入ることに。
地鶏の黒胡椒焼きやざる豆腐がすごくおいしく、お刺身がおいしいのにも驚きました。
ここでは調子が悪いにもかかわらず、たぶん飲んだら元気になれると思って、久保田の千寿などをいただきました。(笑)


お腹をいっぱいの状態にせず、ラーメンが入る余地を残してお店を出ました。
そして再び辺りをうろちょろしながら、旦那サマが行きたいと言っていた一風堂の本店へ行く事に。
お店の中はいっぱいでしたが、まだ外に行列などはなくすんなり入ることができました。きっと時間も早かったからでしょう。
やっぱり絶品でした。。。


お腹もいっぱいになり、ちょっと歩いてコンビニで明日の朝ごはんを購入してホテルへ戻りました。
明日に備えて早く寝ようと、即PCに向かってレポートをうち、お風呂に入ってまたまたSK-Uのパックをして早々に就寝。
明日はいよいよ2度めの有田。楽しみだー。

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