長崎市内のカトリック教会のU

長崎港の西側地域


神ノ島教会


  神ノ島は、佐賀藩深堀領でした。この地には諫早や矢上等から信徒が移り住んだといわれています。目の前は高鉾島、その先に香焼の100万トンドックと向かい合っています。
  高鉾島は、かつて対岸の長刀岩(香焼)とともに長崎港警備の台場が設けられていました。また伴天連の島ともよばれ、この島の海岸で多くの切支丹の処刑が行われた島でもあります。神ノ島教会にも、1617年、神父を匿って処刑された信徒の名を記した高鉾島殉教者顕彰碑がありました。
  神ノ島には明治9年には既に仮聖堂があり、現在の聖堂は明治30年のもので、既に一世紀を超え、大浦天主堂に次いで、長崎市内に現存する2番目に古い教会堂です。長崎港に出入りする船からも趣ある教会が間近にみえるだけでなく、教会前の小さな岬の上にはザビエル来日400年を祈念して建てられた大きなマリア像も見えます。


木鉢教会

木鉢にも明治時代から巡回教会があったそうです。現聖堂は昭和56年に建てられました。白亜のモダンな教会です。


岳教会と福田集会所

  福田地域には、岳教会と福田集会所(いずれも飽の浦教会の巡回教会とのこと)があります。岳教会(写真左)は、福田本町の山の中です。ゴルフ場入り口から徒歩では40分余かかりそう。小さな教会です。教会からは見えませんが途中の坂から角力灘が望めます。ルルドもあります。
  福田集会所は小浦の住宅街の中にあり、軒下の十字架がなければ民家と見分けられない程です。


飽の浦教会      長崎港(大波止)からも飽の浦教会の濃いクリーム色の聖堂をみることができます。教会からは長崎港と対岸の町が望めます。大正時代からある教会で今の聖堂は昭和30年代に建っています。三菱長崎造船所の至近にあり、同所で働く信徒が多い教会とのことです。


稲佐教会      稲佐公園横を登ります。昭和20年代に巡回教会が生まれており、現在の聖堂は昭和46年にできたものです。


(教会T南部方面)へ (教会V中央・東部地域)へ