Quadra840 G3用電源ユニットの制作(5)

スペーサーが出来たら、次はケースを若干加工します。

LogicBordとドライブに繋ぐケーブルの出口が
分かれている840AVの電源と違って、ATX電源は
全ケーブルが一ヶ所から出ています。
これを840AV電源のドライブ用ケーブルが出ていた穴から
外に出そうとすると、穴が小さすぎてやっぱり無理。

よって、リーマで穴を広げることにしました。

・・・・が!!
私が持っている1.2cm径のリーマでは太さが足りない・・
仕方なく、ちょっと大きめのリーマをDIYセンターで
買ってきました。

うう・・・840AVより高かった・・・・(j_j)

工具が手に入ったら、あとはひたすら肉体作業(笑)

電源制作の中で一番きつかったのがこの、リーマによる
拡張作業でした。
やっぱ、鉄板はカタイです(泣)

作業が終わったら、ケースをよく水洗いして付着してる
鉄粉を除去します。残ってると回路がショートしたりする
原因になるので。です。

よく拭いて乾かしたら、基盤を仕込んでケーブル類を束ね
穴から通して固定します。
固定には元々ATX電源に使われてたプラスティックの
リングを使います。

実は最初にはめようとしたときにはまだ穴の大きさが
足りなくて入らず、削り直しになりました。(T.T)

二回目のチャレンジでやっとぴったり入り、基盤もばっちり
固定できました。

フタを閉める前にファンのケーブルを接続しておきます。
スペーサーはこんな感じに使います。

ケーブルを出す穴の拡張が終わったら、いよいよ組み上げです。
 加工した穴からケーブルを出して固定します。


アクリル製スペーサーを挟んで固定したネジ。
 計四ヶ所。こうしないと寸法が合わないのです。


組み上がったQuadra840G3用電源。これからテストに入ります。
あとは一気に組み上げるだけです。
作っておいたスペーサーを挟んでケースをネジ止め
します。クリアランスもばっちり。

ヒートシンクの高さはファンすれすれ(^.^;)
いつものことながらギリギリですね。

とりあえずはこれで組み上がりました。

この状態でもう一度ピンアサインを確認して、
いよいよLogicBordに取り付けてのテストです。

まずGossamer LogicBordのジャンパーピンを
差し替えます。

電源設定のジャンパーピンはLogicBord左後方
PCIバスの後ろあたりにあります。
このジャンパーを「MacSupply」がら
「PS/2Supply」に差し替えます。

この辺りの情報は、先述の今井隆さんの著書
「Macintosh改造道」を参考にしましたです。

理屈では起動する筈でも、いざ電源スイッチを
押すのはとても怖かった・・・
今までの苦労と投資が一瞬でパーになるかも
知れないから。

しかしテスト起動が成功しないと先に進めません。

LogicBordにコネクタを差し込み、OSの入った
ハードディスクを繋いで電源ON!

・・・あれ?起動音がしない・・・??(-.-;)

そうだ、スピーカー付いてないから当たり前だった(笑)
・・・それにしてもいつまでたっても
うんともすんとも言いません。おかしい・・・
コンセントを抜いて各部をチェック。勿論
冷や汗たらたらです。このままでは私の人生
終わってしまいそうな勢いです(爆死)

どうやら原因はVRMが半抜けだったことみたいです。
Gossamerだけは何故かVRMがオンボードじゃ
ないんですよね。

VRMをしっかりとスロットに差し直して、ついでに
サウンドカードにスピーカを繋いでもう一度、起動。
・・・・・・

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