あとがき

あとがき


 ども。Thorです。


 本作は“王女の休日”と“知りすぎていた娘”の二本立て、というより、プロローグとエピローグが各四十ページ近くもあるってのは、もう何だか自分でもよく分かりませんが、まあ深く考えないで下さい。

 さて、本作前半の“王女の休日”ですが、元はプロローグ+3章予定だったんですが見ての通りに長くなってしまいました。

 さてこの話はアウラを連れ戻しに王女達が都までやってきてご休息をされるという、まあ何というか牧歌的な日常風景みたいなエピソードで、アニメだといわゆる“温泉回”とか言われる奴でしょうか。

 今回の語りとして登場したメイちゃんは1巻でちょい役で出てきていたのが大抜擢って感じです。あの当時はこんな変な娘ではなかったような気がするんですが……

 その関係で1巻の“アウラ覚醒する”5章にちょっと修正を入れています。メイが相乗りを提案するエピソードなんですが、あの頃はおおざっぱに王女の部屋にでも行ったつもりだったんですが、今回はご覧の有様でw そのため以前は直談判の“次の”外泊時に乗せてもらったとなっているあたりの言い回しが変わってたりします。

 後ついでに、メルファラが死産していたエピソードですが、彼女が鬱々していることの結構大きな理由なんですが、入れてたと思ってたら入ってませんでした……ということで、この際なのでこれも“玉の輿”の11章最後のところにもちょっと追加しています。

 なんで以前から読んで頂いていた方は、そういうものだったと記憶の方を修正しておいてください^^

 そして続く“知りすぎていた娘”ですが、タイトルからも想像できましたように、まあ、古今東西知りすぎてしまったら消されてしまうわけですが、そんなわけでメイとリモンが本格的に大変な目に会ってます。

 これがフィンとアウラだったらこの程度なら力業で何とかできたりするんでしょうが、彼女達だけではもちろん正真正銘のピンチです。この先本当に大丈夫なんでしょうか? ちなみにルカーノ君ですが本当に残念なことになりました……これが主役級なら簡単にあんなことになることなんてなかったんですけどね……

 ともかく二人が頑張ってくれたおかげで、何だか予定より百ページ近くも膨らんでしまった気がします。

 まあそういうわけでメイも大変でしたが、実際一番ひどい目に会ってるのは多分リモンではないでしょうか。でもその分彼女は今後、相当に重要な役割を担っていくことになるかもしれません。


 エピローグの“離宮防衛軍”は元々“知りすぎていた娘の”の最終章だったんですが、プロローグの長さに合わせるために、こんな感じにしちゃいました。序章・終章とかにした方がよかったか?

 離宮防衛軍の後半セクションが元々のエピローグですが、そこで最後にちょっとフィンの消息が分かることになります。というわけで、次回の“南の野望(仮)”では前作ラストで拉致されたフィンが、どうしてどうしてそうなっていったかが描かれていく予定です。

 物語は真の敵が出てきていたりしてメインストーリーは結構重めになってきてますが……まあフィンの周囲がそうなるかは予断を許しません。ヒントは一緒に拉致されていった奴ですが……ああ、何か書くのが恐ろしくなってきたかも……


 あと今回はサブタイトルが映画題名パロディーシリーズとなってますが、最初“王女の休日”っていうのだけ決めてたら、後からしょうもないネタを幾つか思いついてしまったんで……そうです。それが“知りすぎていた娘”に含まれている“ランドー・オブ・ザ・デッド”だったりします。思いついてしまって、うむ。これはもう行かねばなるまい、って感じでやっちまってますが、やっちまってるかもしれませんが気にしないでください。


 まあそんな感じなんで今後ともよろしくです。


お暇ならちょいとアンケートなどに答えてもらえると更新が速くなるかもしれません


◆2009/12/19 by Thor