改訂版あとがき
ども。Thorです。
さて第10巻「王女の休日」の改訂版をお送りします。
さて今回の改訂で最も変更点が多いのが本作でしょう。
旧版ではこの時点までは端役だったメイやリモンが本格登場したのがこの巻で、そのため最初の方にそれ以前のエピソードなどが大急ぎな感じで大量に入っていました。
しかし彼女たちが今後もバンバン活躍していく予定なのに、これではちょっとバランスが悪くなってしまったのでこの際にと「ハビタルの48時間」と「女王候補の見習い秘書官」(上・下)を挿入することにしたわけです。
この「女王候補の見習い秘書官」は、旧版の王女の休日のプロローグ「ブルーベリーメモリー」と「王女の休日」第1章「赤ちゃんに完敗」などにあった過去の回想をベースに、それと矛盾しないように構成されているため、かなりの大作だったりしますが、これが挟まっても全体のストーリーには影響しないようになっています。
とは言っても完全にというわけにはいかないのは世の常で、旧版とは以下のような変更点・修正点があります。
- まず旧版のプロローグ「ブルーベリーメモリー」にあった過去エピソードは全面カットして、第1章の冒頭部だった部分と合わせて、新たにメイの回想を付け加えたのが改訂版のプロローグ「王女都へ行く」です。
- 「ブルーベリーメモリー」にあったメイの過去エピソードは「女王候補の見習い秘書官」の以下の部分に移動されて、内容も適宜膨らませています。
- 旧版の「赤ちゃんに完敗」にあったリモンとの出会いのシーンは「隣の国から来た男」第2章「彼女たちの時間」に移動して、改訂版では代わりにアウラの立会シーンが入っています。
- その後にあったアウラの攻めが不思議だという記述をもう少し詳しくしています。
- 「劇場でドッキリ!」の旧版では廓に一緒に来いと言われてメイは少々慌てていますが、改訂版ではその程度では驚けないくらいの経験を積んでたりする♥ので、そんな感じの描写wになってます。
- 旧版では折りたたみ式薙刀の柄は鎖でつながってることになっていましたが、これだと多分使いにくいということで、鎖無しの描写になっています。
- 「ゴーストタワーの魔女達」旧版ではメイが魔法使いに空を飛ばせてもらうのが初めてっぽい描写でしたが、多分魔導大学でその程度の経験はあったはずなのでそんな感じに変更しています。
- 「レディーズ・イン・ザ・ホットウォーター」で王女がHを始めてしまって大慌てのシーンで、旧版では例えば「キスしかしてません!」とかみんなもっとうぶな感じだったのが、それなりになってます。
- 「真夏の夜の夢」で旧版では飛空機の動かし方が伝わっていないということになっていたのを、壊れているので動かないと変更しています。
- 「ランドー・オブ・ザ・デッド」の旧版では、王女が来られなくなったので急遽パミーナが迎えに来るということになってましたが、そういう急な変更は多分無理だったと思われるので、最初から迎えはパミーナだったことになっています。
- その後すぐ旧版では、リモンとルカーノは大人の余裕だがメイは初恋もまだ、という雰囲気だったのですが―――いややっぱりまだだったということになっていますw
- 「離宮防衛軍」ではパミーナが大皇后の替え玉をしていますが、旧版では単にそういう記述でしたが、改訂版では彼女のスタイルがいい話を追加しています。
- 旧版ではプロローグと長さ合わせで「離宮防衛軍」をエピローグに含めてしまっていましたが、今回元通り独立になっています。
―――という感じでしょうか。
お暇ならちょいとアンケートなどに答えてもらえると更新が速くなるかもしれません
2019-9-1