ここでは、とれびきの想い出話を披露して参ります。
お腹を抱えて笑うもよし、『お可哀想に・・・』と哀れんでいただくもよし、スカウトいただくもよし。
皆様にご堪能いただければ本望です。
Part1 やられた!編
やられた!編 真面目なお話編 あんなこと言われたなぁ~編

台風一家 【生後3ヶ月頃開始】
週休2日、朝9時~19時までびっしり仕事漬けだったとれびきまま。
やんちゃなわんこをお育ての方ならどなたも味わったであろう、あのおしっこシート吹雪。
おしっこシートを裂きたいだけ裂き、その残骸が錯乱する魔のような光景のことです。

いつものように、ぐったり疲れながら『あぁ、今日も家はすごいことになっているんだろうなぁ・・・。』と
肩を落としながらの帰宅。
がちゃりと鍵を開け、我が家なのにコソ泥のように恐る恐る扉をあけると、
そこには「ぶんぶん・ふりふり」と頭にう○ちをくっつけた2匹がお出迎え。
とほほ、、満面の笑顔でお迎えは嬉しいのだが、現実は如何に!

いざっ、勝負!・・・(部屋を見ると)・・・玉砕・・撃沈・・。

「た、た、台風来ましたか?」言葉通り、おしっこシート略奪戦だけでは物足りず、ありとあらゆる物をなぎ倒し、
破壊し、狂喜乱舞の大宴会を催されたようです。
おちっこ・う○ちは飛び散り、椅子は吹っ飛び逆さまに、新聞は食いちぎられ、額はずれている・・・。

感想:ドリフみたい。
教訓 猫に鰹節。仔犬にゲージ。

ショーシャンクの空に 【生後4ヶ月半頃から多発】
手足がにょき、顔がにょろーんと伸び始めた頃、どのわんこもこの時期はアンバランスで面白い。
よちよち・むくむくの愛らしい仔犬が、少しだけ何かを考え日々成長する心の様を外見に投影しているのかな?
と思わせる、不安定な肢体。
「こうして、大きくなっていくのねぇ~」などと感慨に浸る暇や、心の余裕は無い。
「頼むからじっとしおくれぇぇ~」「ひぇ~!!」「・・・・・・。」といった犬以上に落ち着きの無い生活を強いられる。

朝5時から1時間散歩をするのだが、力の有り余る彼らは、昼を過ぎれば暇・暇・暇ぁ~!!なのだ。
そこで、つるんで悪事を日々しでかす。(本人達にとってはただの遊びらしい)

この頃になると、破壊されて当たり前、汚されてなんぼのもんぢゃいっ、とどーーんと腹を据え、
開き直りで仕事から帰る。恐る恐る扉を開ける事もなくなった。
バケツもタオルも準備万端!「さぁ~どっからでもかかってこんかいっ!くっさぁ~」などと、吉本新喜劇の真似をする余裕もでてくる。
しかーーしっ!敵も甘くはなかった。いやいや敵ながら天晴れ!と賞賛、そして爆笑してしまった。

それは、帰宅しても、全く部屋が荒らされておらず、
「あぁ~、やっとわかってくれたのね。お留守番できるようになったのね」
と歓喜の涙に咽びながら、2匹をひとしきり誉めちぎった後に起こった。

【ぽっかり】 副詞 :口・目・穴などが大きくあいているさま。または、軽く浮かんでいるさま。

ソファー横の壁に、仔犬の頭ならすっぽり納まる大きな穴が、口を開けている。
お外に、遊びに行きたかったのね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
感想:スプーンは必要なかったのか。
教訓 壁に穴有り、障子に穴有り

ドナドナ♪ 【生後6ヶ月から現在まで】
人見知り。したこと無いです。
お泊まり。どこでもぐっすり眠って、食べて、出来ます。

やはりプロによって、まともな犬・普通の犬にしてもらおう!と訓練所でお世話になることになりました。
預託という、3ヶ月預かって頂き、服従訓練を学ぶコースです。
ただただ、阿呆のように立ち尽くす不出来な飼い主の為、この方法を選択し、お迎え当日のこと。

「不安がる場合もありますので、あくまでもさりげなく誘導していきます。」
と事前に打ち合わせた通りに準備しました。
んっがぁ、うちの2匹喜んで先生に着いて行き、喜んで車に乗り込み、
初ゲージにもすっぽり納まり、しっぽふって消えていきました。
親を振り向く?そんなの素振りすらありません。

今現在も、「おかあさんっ!」って鳴かれたことないです。
感想:私って、一体・・・。
教訓 恩を仇で返す、ほどまだ恩もらってません!byとれびき

あきらめて♪ 【預託1ヶ月半経った頃】
富士山麓のふもと御殿場に、とれびきはおりました。
預託1ヶ月過ぎると面会が許され、と同時に飼い主は基本的な訓練方法指導が受けれるようになります。
とても空気が綺麗です、紅葉もちらほら見れます。訓練所内には沢山のシェパードがおり、広々とした訓練所です。
アジリティもあります。
さてさて、我が子の具合は如何に?とこっそり覗いておりましたところ、担当の訓練士さんとコミュニケーション&遊びながらの訓練をやっております。
目がキラキラ輝いて、ぴったり先生に寄り添ってます。
「ほほぉ~、やれば出来るんだ、とれびきも」と馬鹿飼い主二人は喜んでます。

何度か訓練所に行った頃、「トレちゃんは・・・」とコメントを頂きました。
要するに、訓練には向いていない、と。
自分の好きなことは一生懸命になるけど、自分が嫌な事はこっそり無視する。
但し、嫌な事に一貫性がなく、彼の中だけでしか理解できない頑固な法則があるらしい。
服従訓練はどうにか入れることはできるが、その先は望まない方が犬・飼い主両方にとっていいだろう。

本来ならばショックを受けるところでしょうが、がははと大笑いしてしまいました。
【普通の犬にしてください】と哀願した手前もありましたが、
ボーダーでここまではっきり集中力がない!と断言される子はそういるもんじゃありません。
彼の天然ボケは訓練所でも有名になっていましたし、お笑いで生きるのもよかろう、と素直に思ったのです。
現在に至るまで、彼の天然ボケはいいタイミングで、いい味を醸し出しています。
そんなトレルはとれびきままにそっくりで、自慢の息子です。
感想:同類相憐れむ
教訓 やって出来ない事もある。自分にあった道を自分のペースで進んでいこう!

開眼 【預託2ヶ月経った頃】
ビキのお話です。

彼女は他の犬に吠えまくり、ご近所の方々には大変迷惑がられ(ごもっともです)、
どうしたものかと困っておりました。
そして、訓練を受ける事になったわけですが、嬉しい事に訓練は彼女の大好きなことだったのです。

沢山の犬がいても吠えることなく、一心に先生を見つめて指示を待ち、実行しようとします。
ダメ印籠を渡された兄とは大違いです。
「おかあさん、何を困っていらしたのですか?」とまで、先生に問われる程です。
アジリティをやらせれば、飲み込みが早く次に次にと要求するし、
レトリーブをやれば、ボール以外に藪に落ちていたディスクを持ってきて「投げて」です。
大先生(所長)を含め先生方から、この子はいいっ!とべた褒めされます。
(べた褒めだけで終わりました・・・、おかあさん全然大会とか頑張る余裕がありませんでした、すまぬ・・・。)

有難いことです。彼女の良さを導き出してくださり、理解してくださった先生方には、足を向けて寝れません。
ダメ飼い主のもとで、ダメな犬とならずに済んだのです。
飼い主の無知というのは恐ろしいことだ、と実感したお話でした。
感想:すごいなぁ~、ビキちゃん!byトレル
教訓 子は親を選べない。ごめんよっ、ビキ!!



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