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ヨーロッパ型かアメリカ型か |
展示場を意味する「メッセ」という言葉、聞くところによると教会のミサにその語源があるといいます。ミサのある日に街角に出店が並んだ、それが、商品の展示会へと発展したとのこと。
日本でいえば、神社の縁日のようなものですね。確かに、展示場の運営を考えてみると、縁日の取り仕切りと似たところがたくさんあります。 ところで、縁日にはいろいろな小屋が立ちますが、商品展示の場合も入れ物(展示ホール)が必要です。 作りは飛行機の格納庫のようにシンプルなものですから、維持管理経費は安くてすみます。 これに対して、展示場と会議場、レストラン(規模が大きい場合はホテルも)をワンパッケージとした施設をコンベンションセンターと呼びます。 昔の展示会は、単に商品を展示していればよかったわけですが、最近はハイテク関連の展示が多くなっていて、品物を見ただけでは、その性能を十分理解することができなくなっています。 コンベンションセンターは、そうした新しいタイプの展示会に適応した会場の形式となっています。 新たに展示場を建設する場合は、ヨーロッパ型にするか、アメリカ型にするかを、まず決めましょう。 今回は、アメリカ型(コンベンションセンター)を前提に展示場を設計します。しかし、状況によっては、見栄をはらずにシンプルな施設にした方がいい場合もあると思います。 |