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レストランの配置に一工夫 | |
よくいわれる言い回しですが、「展示場のお客は、おなかがすいて立ち止まったとき、そこから一番近い食堂に入る」といわれています。
しかし、実際に展示場のレストランを管理して見ると、この教訓は、いくらか違っていることに気が付きました。 実は、「展示場のお客は一番近い食堂に入る。なぜなら、別の食堂がどこにあるかわからないからだ」となります。 ビッグサイトでは、最初の教訓に従って13のレストランをあちこちに分散させました。 この結果、ビッグサイトでは、大きな展示会の使用ホールの中央付近にある食堂が妙に混むという結果になりました。 理想的な展示場では、レストランは1カ所にかためて配置したいと思います。 |
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1カ所に集めることでホールからの距離は犠牲になるかもしれませんが、来場者からの視認性は高まります。「あそこにあったな」という記憶を刷り込むわけです。 このため、レストラン街の場所は入場前に確認できる位置に持ってきます。 |
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ビッグサイトでは、レストラン業者の選定を展示場の建設に先行させ、「躯体渡し」という方法で、内装その他をレストラン業者にゆだねるという、ひじょうにユニークな方法が取られました。 そうすることで、各レストランの個性を出させようとしたわけです。 おかげで、レストランのオープンは、展示場のオープンにぎりぎりセーフの状況でした。 レストランからの収益の徴収方法や、ホテルとの関係、ケータリングの方法など、レストラン経営の根幹に係わる部分は、早い時期に決めてあげなくてはいけません。 レストランからの料金徴収は、売上金額に対するロイヤリティ方式(売上の○%とする)と、専有面積使用料方式(uあたりいくら)があります。 |
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