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広告掲載について考える |
ごぞんじのように、野球場のバックスクリーンにはたくさんの企業広告が載っています。 しかし、展示場の場合、場内案内はありますが、ビッグサイトでも幕張メッセでも、企業広告は簡単には見つからないでしょう。 商用施設なのに広告が見あたらない、変だと思いませんか? たとえば、松下電器が展示会を開催したとします。その通路に、東芝のポスターがたくさん貼ってあったら、来場者はどんな感じを抱くでしょうか。 単なる広告の掲示でも、開催状況とのすりあわせを考えなくては、簡単にはできないのです。 ところが、関西の展示場に行くと、たくさん企業広告が張り出されています。この辺も、風土の違いなんでしょうかねぇ。 そこで、理想的な展示会場には、通路にプラズマディスプレイを設けて、会場案内と企業広告が交互に表示される仕組みを作りましょう。 まず、コンピュータに1か月分の広告スケジュールを記憶させます。表示内容は業者から清刷原稿で持ち込んでもらって、スキャナーで読み込む方式にします(素人でも操作できるように)。 ディスプレイは巨大なものよりも、40インチくらいのものが目線の高さにあればいいと思います。 実は、私たちはビッグサイトでこれを試みようとしました。 臨海副都心には、広告規制があるのです。 都バスが「リゲイン」の広告を積んで街中を走り回っている今日では考えられないことですが、当時(たぶん今も)の臨海部では、そとに広告を出すことが禁じられていました。 まず第一に内部に照明を持った掲示板はダメとされました。ビッグサイトの大型ディスプレイはこれに該当します。しかし、外から照明を当てることは規制されませんでした。不思議です。 しかしながら、企業広告というのは、ある意味では道案内表示でもあります。 それがないがために、たくさんの、ほんとにもうたくさんのお客様から、「会場の場所がわかりにくい」というお叱りの言葉を頂戴しました。 私は今でも、この広告規制を設けた東京都の方々に×××(以下、都合により自己規制します)。 さて、屋外の大型ディスプレイを使ったPR戦略には、広告規制以上に手強い敵がいました。 どうも、やっても収支が合いそうもないのです。 新宿のアルタ前とか、渋谷の交差点のように、常時不特定多数の人々がいるところだと、電照広告も意味がありますが、展示場のように目的意識のはっきりした来場者に対しては、あまり効果が期待できないのです。 最終的に、手間や人件費などを計算すると、とてもこれはペイしないとの判断となりました。 ただし、場内にディスプレイを置くことには、多くの利便があります。 |