理想の展示場を作ろう
目次に戻る
驚異のリフトアップ工法
ビッグサイトでは、リフトアップ工法という建築技術が多用されました。

たとえば、ホールの屋根がそうです。
まず最初に、4本の仮柱が立てられ、上部にクレーンが設置されます。

屋根それ自体は地上で完成品近くまで組み立てられます。ガラスなども、この時点で、はめ込まれます。
その半完成品をクレーンで四方から持ち上げます。
天井が所定の位置まで上がったら、今度は、内側に本柱を設置します。

ビッグサイトの場合、東展示場の屋根は半日程度で、所定の位置まで持ち上がりました。


あの、逆さピラミッド型の会議棟も、この工法で56mの高さまで持ち上げられたのです。

本来、屋根をあの高さに作るとなると、相当高い足場を組む必要があります。
そうすれば危険ですし、長い時間がかかります。材料を運搬するのもたいへんです。

リフトアップ工法を利用すれば、そういった手間がかなり省けます。

 

→次のページへ