理想の展示場を作ろう
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風をあなどるな

展示場の建設のためには、どうしても広い敷地が必要です。
このため、臨海部に建設される結果となります。

ところが、海が近いと、気象によってたいへん強い風が吹くことがあります。
これをあなどると、大きな問題が生じることになりかねません。

展示場の搬入・搬出をスムーズに処理するためには、各ホールに大きな入り口を設けるのが一番いい方法です。
ところが、風が強いと、ここから突風が吹き込み、場合によっては、場内の展示物を転倒させることになります。

展示会場としては、ゆゆしき問題です。

また、ゲートのシャッターは、展示ホールより強度が弱いですから、十分な対策を講じないと、台風などの場合に危険となります。

たかが風と、思ってはいけません。

そこで、搬入・出口の風よけとして、フィンを設置することを提案します。

ほんとうのところ、実際に役立つかどうかは、慎重な風洞実験が必要でしょうが、何もないよりは役に立ちそうに思えます。

フィンは可動式にして、風力に応じて、最適な角度が維持できるようにするのが、いいでしょう。

さらに、会場周辺には、樹木を植えて、防風林とします。

 

また、入場ゲートの風対策も必要です。

しかし、ドアを設置し、これを締め切ったのでは、入場できません。

風よけのために、入場通路の形状に工夫するのも一案です。

 

構造物も高床式にすると、そこが風の通り道になったりして、突風が吹くことがあります。
来場者にとっては、たいへん危険です。

そのほか、屋上開放などする場合にも、風でバック等が飛ばされて地上の人にぶつかるなどの、問題が生じないように注意が必要です。

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