1.民間のセミナーでこの計画のことを知った。自分でも作れると思った |
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セミナーで勉強すると、誰でも簡単に「経営革新計画書」が書けるように思いがちです。実際、体裁の良い計画書ができあがったりもします。図やグラフ、写真やチャートなどで説明すると、いかにもその計画の実現可能性が高いように思われます。
しかし、見栄えの良さと実際の事業計画としての確実性は異なります。計画書に説得力を持たせるための創意工夫は大切なことですが、あくまでも目標は事業を実現することです。本当に計画書の内容が、事業化に沿ったものなのかどうか、客観的に見直してみる必要があります。 |
2.金融機関に融資の相談に行ったら、経営革新計画を勧められた |
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経営革新計画が認められれば、融資等が受けやすくなることもあると思います。しかし、必ず融資が受けられるわけではありません。金融機関の窓口担当者が、事業計画の具体性に疑問を感じているために、「経営革新計画を作ってみたらどうか?」とアドバイスしている場合もあるのです。
もちろん計画作成は大切なことですので、トライしてみる価値はあります。ただし、融資が約束されているのではないことは、忘れてはなりません。 |
3.知人が計画承認を受けた。それくらいなら自分でも計画を作れると思う |
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業種も異なり、社会・経済状況も刻々と変化していきます。審査のタイミングによって評価も変わります。
「コロンブスの卵」の例えもあるように、実演してもらえばさも簡単に見えても、最初に考え出した才覚はなかなか他人にまねできるものではないのです。いざ、自社独自の計画を考えたつもりなのに他人の模倣になってしまっていたり、逆に具体性を欠く計画になってしまったりするのではないでしょうか。 |
4.世の中で○○が流行っているので、自社もやってみようと思った |
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あまり感心できない動機です。
たしかに社会情勢を汲み取って計画に盛り込むことは大切ですが、あなたが考えていることは、別の人も考えているに違いありません。計画承認を受けた頃にはすでに他社に先を越されていたということだって、ありえるのです。計画書作成に注ぎ込むパワーを、今すぐ全て本業に注ぎ込んだ方が経営改善に繋がるかもしれません。
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