月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

 

 第04話 1854年 『幕藩連合軍は、連邦軍のことだから (笑』

 江戸幕府が起こって254年か。

 特権に胡座を掻いた門閥バカ息子が10代も累積すると醜悪。

 おれがどれくらい幕藩体制を嫌ってるかというと、

 銀河×雄伝説の貴族連合みたいに思ってるよ。

 いや、もう、こいつらの頭の中を改造するか、脳みそを洗って絞ってやりたい、

 といっても、おれがローエ×グラム公をやりたいわけじゃないよ。

 むしろ、フ×ーザンのルビ×スキーみたいな。

 なるべく士農工商混成で慣らしながら穏便に済ませたいのだけど、

 特権階級は頑迷過ぎるわ、

 というか、おれに対する嫉妬とか、やっかみとか、権謀術数とかさ、

 そういや、未来の公務員も内輪の争いが酷かったよね。

 

 

 瑞穂銅行券のおかげで貨幣経済が安定していく、

 瑞穂銅行券と、銅貨が貨幣経済の基準で、

 金貨と銀貨は、交易貨幣か、貴金属の価値が強まり国内貨幣経済から切り離されている、

 主流から外れた貨幣経済を混ぜ物で水増しする必要が低下し、

 安政小判で円形硬貨となり、

  5gプラチナ貨。10gプラチナ貨。20gプラチナ貨。30gプラチナ貨

  5g金貨。10g金貨。20g金貨。30g金貨

  5g銀貨。10g銀貨。20g銀貨。30g銀貨

  1文銅貨。5文銅貨。10文銅貨。50文銅貨

 を鋳造した。

 瑞穂の工場で鋳造された硬貨は、強化ガラスで覆ってる、

 この時代のどの金貨より精巧に作られていて、ほとんどの大名と富豪が作り直した。

 

 

 

 1月

 プチャーチンが

  バルラダ号 ヴォストーク号 オリヴァツア号 メンシコフ公爵号

 の4隻を率い長崎に再入港

 日露通商協定で 長崎港 = サンクトペテルブルク港 を相互条約に基づいて開くことで合意。

 アメリカより先にロシアと相互条約を結んでやったぜ、

 ていうか、長崎港だけなんだけどね。

 日本もサンクトペテルブルク港に区画を貰って、補給できるようになりました。

 でも樺太と、千島あたりで日本人とロシア人が接触してる気がする、

 まぁ おれが気合を入れて投資してるから、日本が圧倒的に戦力が上だけどさ、

 

 

 

 

 

 2月

  プチャーチンが長崎を退去し樺太に向かう

  ペリーが軍艦7隻を率いて江戸湾に来航

 

     2415t級蒸気外輪船ポーハタン

        全長77.32m×全幅14m×吃水5.64m

        1500馬力  11kt

        279.2mm滑空砲1基  229mm砲滑空砲10基  76.2mmライフル砲5基

 

     2450t級蒸気外輪船サスケハナ

        全長78.3m×全幅13.7m×吃水6.25m

        420馬力  10kt

        203mmライフル砲2基  229mm砲滑空砲12基  76.2mmライフル砲1基

 

     3230t級蒸気外輪船ミシシッピ

        全長70m×全幅12m×吃水5.8m

        434馬力  8kt

        250mm砲2基  200mm砲8基

 

     882t級スループ帆船サラトガ

        全長44.6m×全幅10.74m×吃水4.966m

        203mm砲4基  15kg砲18門

 

     1341t級スループ帆船マセドニアン

        全長50m×全幅12m×吃水6.55m

        203mm砲4基  15kg砲18門

 

 

     624t級スループ帆船バンダリア

        全長38.81m×全幅10.52m×吃水5.03m

        203mm砲4基  15kg砲18門

 

    576t級帆船サウサンプトン

        全長48m×全幅8.48m×吃水4.11m

        

    691t帆船レキシントン

        全長39m×全幅10.21m×吃水5.03m

 

    547t帆船サプライ

 

 

 4000t級青葉型機帆船

  全長100m×全幅14m×吃水6m 

  1000馬力  14kt   10000海里/12

  30口径120mm連装砲4基

  装甲25mm

 

 450t級千歳型 蒸気機関 3本マスト スクーナー艦 

  全長50m×全幅7m

  30口径75mm連装砲3基

  200馬力 10kt

   千歳 笠置 和泉 吉野  浪速 畝傍 明石 宗谷

 

 

 青葉型巡洋艦は、煙突の放熱で気圧の膨張を利用するような機帆船で、

 ペリー艦隊のどの軍艦よりも重く長く精悍だった。

 そして、千歳型スクーナー艦8隻は、最新のスクリュー艦で、

 機動性でペリー艦隊を圧倒する。

 さらに数十隻に及ぶ弁才船の多くも機帆船に改装され、

 そのどれもが、ペリー艦隊のどの船より自由に動くことができた。

 ペリーは、むくれた表情を見せている。

 幕府が要求した “天然痘のついた毛布を相手国に送ってはならない” という記述が気に入らなかったらしい、

 だって、天然痘で殺されたくないじゃん、みたいな。

 ペリーは、幕府が製造した鉄道を確認すると、

 江戸の町の写真を撮らせ、引き揚げていく、

 江戸の町民は、安堵したが、

 イギリス、フランス、アメリカの国力を知る幕府と諸藩は、そうもいかない、

 なにより、軍隊がしょぼ過ぎて話しにならない、

 

 

  イギリスがオレンジ自由国の独立を承認

  ロベルト・シューマンが入水自殺未遂

  アメリカ合衆国ウィスコンシン州リポンで共和党結成

 

 

 大型造船所で 青葉2番艦 衣笠 が建造されている。

 製鉄所では、ニッケルとクロムを配合したクルップ鋼が製造されていて、

 欧米軍艦の2倍も強靭な装甲だった。

 少なくとも製鉄だけなら40年は、欧米に先行している。

 問題は、この急激な進歩について行けてる日本人がほとんどおらず、

 10代から20代の若者を中心に経験を積ませるよりなかった。

 江戸城は、幕藩連合の中心で、

 日本の科学技術教育、公共工事、社会基盤、設備投資の研究施設のようになっている。

 製鉄、製鋼の研究機関も置かれ、

 不便な城下町は、伝統的なものを残しながらも再開発が進められている。

 上下水道、通信網、地下鉄道は、度肝を抜いたようだ。

 ていうか、これを先に作らないと砂上の楼閣で、近代化が進まない、

 そして、瑞穂銅行券で金融資産を水増しできるのは、おれだけだった。

 瑞穂銅行券欲しさに海外から流れてくる銅は、銅管に加工されて上下水道になるし、

 銅線は通信網になった。

 ジオポリマーは、地下空間網を広げ、

 都心の階層を高くしている、

 江戸の再開発をやめると、

 徳川幕府が力を失ったと思い、諸藩が離反する。

 

 この時期、老中は、省庁の大臣と、中将を兼ね。

 若年寄は、副大臣と、少将を兼ね、

 大旗本は、大臣政務官と、大佐を兼ねていた。

 中旗本は、事務次官と、中佐を兼ねており、

 小旗本は、行政官と、少佐を兼ねている。

 こういった文武併用行政は、非合理的なのだっけど、

 幕藩連合が武家連合であることを証明している、

 将校は、現場指揮を准将、准佐、准尉に任せるなどして、徐々に性質を変質させている。

 おれも、こういった事態は、想定していなかったよ。

 そうそう、いま、紙幣を製造できる輪転機を研究開発している。

 おれも、紙幣錬成から手を離したいしね。

 もっとも、水や油に溶けない材質とか印刷技術とか、解決しないといけないことが多い、

 

 

 

 坂本龍馬(18)と会った。

  攘夷は、幕府と藩など侍階級の既得権の維持の存続と、独立。

  開国は、富国強兵と文明開化と深く結びついてる。

  攘夷と開国は、対立しているように見えるけど、

  力関係で日の本が南蛮に負けてるからだ。

  日の本は、開国しなくても国民国家に移行できれば、国を富国強兵させ、

  南蛮を排斥できる。

  国民国家に移行できなければ、開国しない限り、力関係が開き、

  南蛮に隷属させられる。

  とはいえ、富国強兵と文明開化は、既得権に浸る武士だけで成せない

  国民がこぞって、政治と経済に関わって共に働き、成長させないと難しい、

  あと、富国強兵と文明開化は、幕藩体制より強い結び付きと、国民との結束が必要になるし、

  教育と軍事力と、税制と財政を抜本的に考えないと難しい、

  そして、鉄と石炭と石油が湯水のように必要になる、

  江戸の町を十も二十も作るくらいの勢いがないと

 龍馬は、神妙に聞いてました。

 坂本龍馬は、最後に “綾波殿は、幕府の味方なのか” と聞いてきました。

 “日の本と日本人の味方だ” って応えました。

 “・・・・・”

 今も昔も、利権に依存しないと生きていけない社会では、珍しい意見ですよね (笑

 

 

 

 3月

  クリミア戦争

    イギリスがロシアに宣戦布告(クリミア戦争開始)

    フランスがロシアに宣戦布告

  

 イギリスもフランスもロシアも戦争するためには、金がいる。

 そして、金貨と銀貨は、量が限られ、

 銅貨との換金を保障する瑞穂銅行券は、欧米の注目を浴びた。

 そう、銅と、鉄と、石炭は、たくさんあった。

 いい機会なので、瑞穂銅行券と銅貨の交換率を1対1.2に切り替えた。

 それでもイギリス、フランス、ロシアは、丈夫な瑞穂紙幣を欲しがった。

 金貨や銀貨と違い、銅貨ならいつでも鋳造して、庶民に渡せたからだ。

 

 

 

 未来から来るとき、パソコンとか、工具とか、

 ファッション本とか、料理本とか、工業本とか、歴史本とか、世界地図とか

 役に立ちそうなものを持ってきた。

 取り合えず、落ち着いたおれは、どんな産業を起こしたものかと、夜な夜な見比べてる。

 そうそう、代々木公園に、高さ160mの巨大時計塔を建設するよ。

 ビックベンの真似だけど、ビックベンより大きくて高くて早く完成する (笑

 ぶっちゃけ、開国しなくても日本人の手で文明開化が出来ると、諸藩や町民に印象づけないとダメってこと、

 和時計じゃなく、洋風数字だけどね。

 京都と長崎にも同じものを建設するつもり、

 基礎になるジオポリマーは、いいよ。

 鉄骨鉄筋で支えるけど、高く建てられるから、

 金をくれるなら諸藩にも建設するかな。

 あと、銅管通して放水用ポンプも最上階に取り付けることにしたよ。

 これが成功すれば、神社仏閣にも取り付けるつもり、

 伝統がどうのこうのはあるにしてもさ、

 火事になっても被害を抑えたいからね。

 

 

 そうそう、カラクリ工房を作って。カラクリ師にオルゴールとか言うのも作らせてみた。

 まぁ 作曲は、別の人に頼まなきゃだけどね。

 

 

 

 4月

  サンサルバドルが地震で崩壊

  オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がエリーザベトと結婚

 

 北海道、樺太、千島開発船団が出港していく、

 船団と北方開発を指揮しているのは、政争中の江戸城を離れたくない老中、若年寄、大旗本の代理人で

 将校や士官の控えである准将、准佐、准尉だった。

 彼らは、士農工商の別なく士官学校で、実力と能力で伸し上がった叩き上げだった。

 想定外なのだけど、少なくとも刀よりは、小銃。

 小銃より、大砲という人たちだった。

 そうそう、機関銃も開発しないとね。

 

 

 この時代、手足になりそうな人間に事欠かない、

 親が病気で身売りとか。

 時代劇の定番かと思えば、史実。

 なので、親の怪我や病気を魔法で治したりすると、

 金さえあれば、医術さえあれば、子供を手下にしやすいよ。

 ある意味いい時代だよね。

 恩を着せて “良いではないか。良いではないか” みたいに、

 娘さんとか、手篭めにしやすいし、

 男だと用心棒になってくれるし、事業の片腕になってくれる。

 いや、格差が酷くて、いい時代だ。

 

 

 

 

 5月

 京都女院御所より出火、

 京都御所・仙洞御所が全焼したほか、

 今出川通・浄福寺通・烏丸通・椹木町通に囲まれた地域を広範囲に焼く大火となる。

 おれの資金力をあてにしてのことだが、

 京都の大火は、幕政転付の契機になった。

 京都再建を名目に、幕政が江戸から京都に移動してきた。

 幕藩連合軍が進んでいる以上、

 公武が離れていてもいいことはなかった。

 そして、幕藩連合を未来風にいうなら連邦制だった。

 まったく、江戸を日本の首都にしようと思って準備していたらこれだ。

 京都が首都のままの日本も、まぁ いいでしょう。みたいな。

 大阪と、愛知にも軍工廠を建設するか・・・

 

 

 

 6月

  アメリカ海軍兵学校で第1期生が卒業

  ベルンハルト・リーマンがゲッティンゲン大学就任講演「幾何学の基礎にある仮説について」

  クリミア戦争: オーランド諸島の戦闘(Bomarsund)(後にヴィクトリア十字章の初対象となる)

  

 

 

 炊飯器が欲しい、洗濯機が欲しい、冷蔵庫が欲しい、水洗便所が欲しい、

 炊飯器が欲しい、洗濯機が欲しい、冷蔵庫が欲しい、水洗便所が欲しい、

 大事なことなので2回いいました。

 おれ、現代っ子だからさ、

 炊飯器、洗濯機、冷蔵庫、水洗便所がどんだけ大事なのか、よくわかりました。

 でも、最初から作るとなるとジャンクヲタでも大変、

 あ、プレス機がいるよな。

 どうしたものか、

 そうそう、おれ、和風だけど洒落たカフェテラスや喫茶店を作ったよ。

 出島で食べられるような洋風の菓子やコーヒーを出せるよ。

 ちょっと、文明開化な気分、

 

 

 7月

  米ミシガン州・ジャクソンで初の共和党大会開催

  548t級帆船キュアネ(USS Cyane)がニカラグアのサン・ファン・デル・ノルテを砲撃し壊滅させる

 

 瑞穂銅行で証券取引も行い始めた。

 高級紙幣・株券・手形は、ガンビ製和紙で作った

 港湾、鉄道、道路、教育など、官営企業や基幹産業の高額取引金融証券で、

 利息はつくけど、元金保証はしない、

 事業がダメになったらごめんね的なものだった。

 利息配当は、年利100分の3ほどで、物価上昇を考えると、面白みのないものだけど、

 割損で元金保証される銅行口座より、面白みがあった。

 大火に弱い町民たちは、仕方なしに高額株証券100000文(25両相当)を購入する家が増えた。

 この高額証券は、寺院が発行する寺請証文を元にし、

 銅行と、寺院と、本人家族の3者名義制で、銅行でしか換金できない。

 

 

 

 8月

  日の丸が公式に商船旗(日本総船印)となった。

  ヘンリー・デイヴィッド・ソロー「ウォールデン(Walden)」出版

  グラッタンの虐殺

  クリミア戦争: カムチャッカ半島ペトロパブロフスク攻囲戦開始(〜1855年4月)

  

 

 江戸、愛知、大阪、呉、長崎で、

 全長180m×全幅25mの大型造船ドックの建設が始まっている。

 この大きさにしたのは、船の全長が150mを超えると、ピッチング揺れが相殺されるからで、

 それ以外の意味は、特にない、

 ていうのは、嘘だよ (笑

 ロシアからアラスカを買うつもりだし、

 ドイツ領と、ベルギー領を日本が根こそぎするつもり、

 それには、大型の軍艦が必要なんだよね。安心して外洋を航海できる軍艦が、

 

 

 夏といえば夏祭り、

 おれがプロデュースした女の子が歌って踊っていました。

 銅行とか、幕府、藩がバックについて資金源にしてるので、ヤクザも引いてるみたいです。

 いくら動員力があってもさ無理だから、

 悔しかったら、まず、生声のいい少女と、作曲家と、作詞家を育てなきゃ

 

 

 

 9月

  クリミア戦争

    イギリス・フランス艦隊がカムチャッカ半島ペトロパブロフスク・カムチャツキーを急襲

     カムチャッカ半島

       イギリス・フランス艦隊6隻     VS    ロシア艦隊2隻 

         大砲218門  2600人           大砲67門   920人

  この戦いは、イギリスとフランスが敗北して後退した。

  やはり、地の利があると有利なのだろう。

 

  英支那方面艦隊司令官スターリング少将が軍艦4隻を率いて長崎に来港

  クリミア戦争: アルマの戦い

 

 

 おれ、長崎の沖合に浮かぶ、小島(0.063ku)というより浅瀬に立ってる。

 小さな島だけど、石炭が露出していることから石炭が採掘できた。

 佐賀藩は瑞島と呼び、幕府は初島と呼んで領有争いをしている、

 佐賀藩って、覇気があるというか、自主独立が強いよね。

 薩摩と組んで議会とか荒らしてるし、藩を国と思っていやがるみたい、

 イギリスで言うと、ウェルズは独立国。スコットランドも独立国。

 イギリスってなんですか? っていうイングランドとかね。

 外様の大藩も、そんな感じだけど、中でも西国外様の反幕府が強い、

 佐賀藩は、375000石の外様大藩だけど、

  蓮池支藩、小城支藩、鹿島支藩

  鍋島庶子4家(白石庶子家、川久保庶子家、村田庶子家、久保田庶子家)

  龍造寺4分家(多久分家、武雄分家、諫早分家、須古分家)に細分化され、

  藩主知行は60000石に過ぎない。

 そういった細分化政策も幕府の威光が絡んで、幕政に対する恨みは強い、

 これだけ、弱体化してるなら、もう、いいじゃんなんだけど、

 幕府の思考は変わらないし、

 佐賀藩の反幕精神は、強まっている、

 ていうか、おれが採掘権を買って、

 佐賀藩と、幕藩連合の取り分を6対4にしたんだけど、

 おれが、佐賀藩を強くしてるからって、

 幕府の隠密につけられるとか、マジで、やめて欲しい、

 ちなみに忍者とか、会ったことあるけど、特殊能力とかなくて、普通な感じでした。

 まぁ なんか、能力を隠してるのかもしれないけどさ、

 未来を知らないから危機感ないし、どう使っていいのかもわからないだろうね。

 もっとも、特殊能力より怖い能力があってさ、

 泥を被っても組織のために大義を果たすって、気迫があるよね。

 未来の公安は経歴綺麗好きで駄目駄目だし、

 特高にしたって、経歴重視の保身が強いし、

 それに比べ、この時代の忍者って、死して屍拾うものなしの汚れ役前提だから、ちょっと違う、

 どちらにしても、日本人同士で争ってる場合じゃないって、

 先にジオポリマーで埋め立て計画を立てて、街を建設していく、

 製鉄所や発電所やら石炭が幾らあっても足りない、

 将来は、石油タンクにするつもり、

 気合を入れて、採掘しないと、

 

 

 10月

  クリミア戦争

    セヴァストポリ攻囲戦開始(〜1855年9月11日)

    フローレンス・ナイチンゲール他38名が従軍

    バラクラヴァの戦い

   

 青葉型巡洋艦2隻と、千歳型スクーナ船12隻をを出航させ

 ミクロネシアと、ニューギニアを占領し、城塞都市を建設していく、

 この時代、ニューギニアは住みにくく、オランダも、ドイツも、イギリスもいなかった。

 スペインがグアムをとってるけど、

 ミクロネシアは、まだ、指をかけてる程度、

 まぁ 夏は、北海道、樺太、千島の開発で、

 冬は、ミクロネシアとニューギニアの開発だった。

 早い話し、不貞な輩の浪人衆や囚人や無宿人などの人員整理も兼ねている。

 この時代、無宿人の数は、異常なほど増えて治安を悪化させていたし、

 無宿人という不名誉な地位から脱出するには、適当なやり方と言えるだろう。

 

 

 

 

 11月

  クリミア戦争: インカーマンの戦い

 

 幕府軍の装甲列車が完成する。

 30口径75mm砲を前後背負式に4基配置した車両は勇ましく、

 装甲も小銃弾を跳ね返すことができた。

 広軌1600mmの列車は、幅を広くでき、速度も早く出来、積載量も大きく出来た。

 弱点があるとしたら小回りが利かず、余計に予算を食うかもしれない、

 しかし、外国軍の上陸を鈍らせる効果はあるだろう。

 

 そうそう、朝鮮民族の侵入を防がなきゃ

 どんなに開発してもあいつらに足を引っ張られたら、日本は衰退する。

 おれ、教科書も作っているからさ、

 朝鮮人の邪悪さとか、歴史を紐解いて書かせました。

 あと、悪鬼とか、降魔とか、彷彿させるようなイメージも描かせたね。

 この時期、印刷技術が進んでたのおれの系列だから、

 冊子の5分の1は、おれのところで印刷してるかな、

 

 

 12月

  ユーリカ砦の反乱(オーストラリア最大の武装蜂起)が起こる。

  教皇ピウス9世が無原罪の御宿りを公認

  アルフレッド・テニスン「軽騎兵旅団の突撃」公表

  23日  安政東海地震 (M8.4 : 津波22.7m : 死傷者2000人〜3000人)

  24日  安政南海地震発生(安政東海地震の32時間後)(M8.4〜M8.5 : 津波16.1m : 死傷者数千人)

  26日  豊予海峡地震発生 (M6)

 

 やれやれ、三連続地震か。

 船は全て事前に沖に避難させたし、

 工場とか、耐震性に強い作りにしていた。

 でも、一般家屋用の耐震性の強いツーバイフォー構造とか、まだだったわ、

 ていうか、大工は、保守的過ぎ。ちょ〜怖くて、言い出せないんだよね。

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 一軒家 100両 (1000万〜2000万円)

 間口9尺奥行3間長屋家賃 500文

 1日  居職350文  出職410文

 かけ蕎麦 10文   風呂代  8文

 米一升〜二升 100文   味噌醤油 50文

 酒1合 20文〜24文

 1文 30円〜40円    1両   12〜16万円(4000文)

 一分銀 3〜4万円(1000文)    二分金 6〜8万円(2000文)

 1朱   約1万円

 

 

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第03話 1853年 『開国しなくても、おれが文明開化してやんよ』
第04話 1854年 『幕藩連合軍は、連邦軍のことだから (笑』
第05話 1855年 『安政の大雄飛と。ロリ婚』