第102話 1952年 『嫌がらせ戦争開幕』
ユダヤ暦5712年 皇紀2612年 明治51年
第122代明治天皇(73) 19代将軍 千家 夷隅(29)
人が人を殺すとき、法的な処罰を恐れる。
それ以上に、心が痛むし、心が死んでいく、
しかし、人を殺しても心が痛まないどころか、人を殺すことをなんとも思わない者たちがいる。
そして、相手を人間と思わないのであれば、殺したところで、蚊ほどの事はない。
戦争で、平時の箍が外れたとき、心のある人間は、不幸になるけど、
戦争と同時に権力を掌握でき、
大量の紙幣が印刷され、軍需産業は、その紙幣のほとんどを得られた。
徴兵で、戦争反対者を前線に送り込んで殺してしまえば、政敵が消えれば、権勢は盤石になる。
そして、民衆はどうかというと、未亡人と子供は見舞金と遺族年金で言いなりだし、
兵士も敵と殺し合えば復讐心と報復心が強くなり、内政の不満を誤魔化せて薄れさせることができた。
その上、史上最強最大の国力があって、
総人口0.5パーセントで、将兵235万人もいるのだから戦争しても負けないだろうし、
心無い人間は、大きな利益が得られる。
まぁ 主に、おれの事だけど、瑞穂社、創巧社、珪炭社も濡れ手に粟だな。
自分たち以外が貧乏人になって、未亡人が増え、生活苦の娘を何人も囲えたら楽しいかもしれないし、
貧困層の子供を私兵に利権を増やせば、利権も強くなるだろう。
なんて、おれは、そんな日本を望んでいないのだけど、
そんな風になったらいいなって、利権保守がたくさんいるんだな。
その手の雇われ子飼い集団をたくさん抱え込んで、
挑発を繰り返している清国と戦争させようと、世論を誘導している。
ちなみに、左翼と右翼は、朝鮮系日本人と、在日が多く、
日本人が退廃で自滅しようと、内戦で殺し合おうと、
戦争で死のうと、日本人が死ねばいいのであって、
その功績で、お金と地位が得られるのなら、おいしいわけよ。
なんていうか、封建時代だと、領民を虫けら扱いしたり、資本主義時代だと、貧乏人を虫けら扱いしたり、
共産社会だと、非共産党を虫けら扱いするのだけど、
いつの世でも、どんな体制でもさ、
上に行くほど、そういうのが増えるので、嫌になるよね。
01月
初詣のあと、香織(16)と、お節料理を食べてる。
民間企業で、潰れて、借金を負うかもしれない危機感が消え、
どことなく、ぼんやりしている。
綾波、時司のときもそうだったけど、基幹産業になると、そうなっちゃうんだよね。
そうそう、妻方の親戚が遊びに来るらしいけど、
成功したんで、挨拶なんだろうけど、
失敗していたら、他人の不利しそうなひょうきん族なんで、ちょっと、面倒な気がする。
まぁ 珪炭社の成功で、遊びに来やすくなったのかもしれないけど、
財政投資が増えるほど、おれの持ち株比率が減る。
というより、本社・本店の藩外支社・支店の持ち株比率は、制限されている。
それが、幕藩連合で、世の中で味方を増やすってやつかな。
電映は、一日、2時間以下と決めている。情報収集という点で、少ないような気もするけど、
一日24時間の内、12分の1も取られるのは、人生の損失かもしれないし
ほとんどは、特定の利権にとって都合のいい内容が含まれている。
まぁ おれも、仕様を作って、子飼いの記者、作家、作詞家に書かせてるので、
よく知っているわけだし、自分がそれに引っ掛かるのも馬鹿げてるしね。
大衆を受信機にして利権のスポークスマンにしまうので、子供には、あんまり見せられんわな。
“先人の尊い教えに倣い、新しい時代の波を捉え”
“国民の相互利益と、日本国の行く末を見定め・・・”
先人
正月早々 国民への印象操作が行われている。
誰が天皇になっても、誰が将軍になっても、誰かの書いた台本を読んでるのがほとんどかな。
ちなみに、利権屋の云う先人は、特定の人たちを指すのであって、国民の総意でない。
未来の日本だと、薩長閥と、それに繋がる政官軍財閥連合のことで、
大陸・満州・半島に取り残された一般兵士や民間人のことではないし、
南方・ニューギニア戦線で取り残され、口減らしに餓死させられた死兵でもない。
絨毯爆撃で、焼け出され、身内を焼死させられ、不遇な目に遭わされた者たちでもない。
もちろん、利権屋が、そういった者たちの言及はするかもしれないけどね。
利権の都合のいい解釈がされるだけで、
利権の都合の悪い解釈は、封殺され目の届かない倉庫にでも投げ込まれてしまう。
そして、この世界の利権屋の云う先人も、公家衆と武家衆に繋がる勢力を指すのであって、
不作時に年貢を納めさせられ、身内に餓死者を出した大多数の農民の事ではない。
帝王学は、国益や民族益の事でなく、一族による国権支配のためのメッキ技術に過ぎず、
彼らが強要する先人の倣いとは、
国家という器にとっても、国民という共同体にとっても、不幸の連鎖なのかもしれない。
あ、そうそう、二条城で、新年の挨拶しないと、土下座がなくなったので、行きやすいけど、
羽織袴は、変わらない (笑
まぁ いいんだけどね。
就職して働くようになっても、学校で勉強していたり、教室で教えていたりは珍しくない。
というより、死にもの狂いで1教科でも21歳適正年齢試験を合格し、
老後、学校で教えるのが夢の社員が多いし、
働きながらでも、好きな科目を一つ選んで教室に通ってる社員も多い。
特に囲碁、将棋関係は、下手の横好きなのか、好まれているようだ。
あと、農業用高層建築を建ててるので、老後は、農業従事者も多い。
おれも、学校で師匠仕事をするけど、人気は、カーボン・ナノ・チューブの話し、
この世界では、炭素甲線と呼んでるけど、
軍機なので、適正年齢21歳以上を5つ以上もっていないと教室に入れないらしい。
それでも、受講生は多い、
ていうか、旅行者の白人でも適正年齢試験21歳を合格してる人間がいるんで、紛れ込まれると困るらしい。
そうそう、10人長制で制限が大きいせいか。
ハーフとか、クォーターとか、結構いるみたい。
そういえば、時司のときの子供もハーフだけど、21歳以上の適正年齢試験をたくさん合格してたな。
ていうか、子供に教えたいんだけど、
大人に教えると、利害関係が大きくても、師弟関係が弱いんだよな。
飛脚大会は、企業体の体力バロメーターとして、見られる。
大会でも報償を出すけど、会社でも報償を出している。
あと、師弟人脈とか。出自とか。
出場者は、いろんなものを背負って走っていて、それぞれの組織から個別に報償が出る。
一つ一つの期待は小さくても、合わさると大きくなるわけで、出場を断れない。
おかげで、飛脚大会は盛況かな。
「但馬君。走る前から疲れてるようじゃないか」
「社長」
「まさか、大会前に、御屠蘇を飲みすぎたんじゃないだろうな」
「・・・社長」
「おぉ」
「実は、遠い親戚が、マダガスカルに高層建築を建てまして」
「血縁で、まともそうなのは、お前だけだから任せたいと・・・」
「はあ〜!」
「それまで、会ったこともないのに、突然、家に来て、そういうこと言うんで・・・」
「おいおい、困るよ。お前がいないと、仕事が回らないだろう」
「ですよね」
「お前だって、いま、雇用が、どんなに大変かくらい、わかってるだろう」
「で、ですよね」
「辞めるなら、かわりの新入社員を連れてこい」
「そ、そんなぁ」
「それで、誰だ。そいつは?」
「たしか、府賀建設の矢島社長で」
「あいつか」
「ご存じで?」
「何かの集まりで、2、3回、顔を見たことあるな。名刺を貰ったことある」
「で、本当に親類なの?」
「母方の従弟の従弟らしいです」
「従弟の従弟は他人だろう」
「ですよね」
「あのやろう。人手不足だからって、仁義欠きやがって、落とし前つけてやる」
『あぶねぇ〜 社員とは、こまめに話すもんだな・・・』
強くなると都合の悪くなる欧米列強に製品を高く売り、原料を安く買う。
強くなると都合のよくなる友好国に製品を安く売り、原料を高く買う。
ダンピング輸出を利用した貿易戦略なのだけど、
強い国相手にそれをやり過ぎると反感を買うし、原価割れすると、企業が赤字を被ることになる、
せいぜい、1〜5パーセントの格差になるけど、
貿易量が増えるほど、欧米列強が不利になるし、友好国が有利になった。
もちろん、分断工作で、日本との友好派閥利権と取引するのだけど、
相手国も似たような取引をするので、
こういうのは、長期包括的な外交戦略がないといけない。
通産省は、そんな役所で、
国外取引が増えると、何かと、指図が増えて来るので面倒かな。
02月
珪炭社が基幹産業の仲間入りすると、
千章眼 床屋・井戸端会議板 マウス から引き抜いていた借入金が、財政投資分から熨斗付で戻ってくる。
おかげで、おれの地位は、安泰だし、 人事刷新もしやすくなったかな。
ていうか、千章眼 床屋・井戸端談義板は、まだ、民間部門が強いので、気楽な気がするし、
マウスは、完全に民間なので、野武士的な雰囲気があって好きかな。
おれの会社、基本給をあまり上げないようにしてるけど、売り上げに比例して、賞与が増えるので、士気が上がるっぽい。
そして、電話・電音・電映網が国外に広がるほど、マウスも売れるので、賞与は上がりっぱなし。
おれは、幾つもの会社の給与・賃金を貰ってるので、お金持ちだけど、
それ以上に、株の配当金が大きいのが資本主義ってやつだろうね。
ちなみに、貰った金は、信託会社で高層建築を建てる投資に使って、石票を受け取っている。
まぁ 農業用高層建築が建ちまくっているので、少し買ったところで、どうにかなるものではない。
仮に、石票を100万石持っていたとしても配当金は、それほど大きくないし、
いまとなっては、分母が大き過ぎて、政治決定力に繋がらない。
だけど、石票が政治力と権力であることに変わりないし、
石票100万石を持っているのと、持っていないのとでは、ステータスに違いがあるというか、
付き合う層に雲泥の違いがあるかな。
あと、石票の売買、交換も、行われている。
誰でも、リスク分散をするのだけど、それでも、財産管理しやすい個数があるわけ、
古い高層建築の石票を安く売って、
新しい高層建築の石票に集中させるとか、
逆に古くても、割得な高層建築に集めて石票を増やすものもいる。
そうそう、外国でも高層建築を建てたい有力者がいるのか、
石票制を取り入れるべきか、たくさんの見学者が日本を訪れる。
彼らは、藩議会で藩主が交替を告げられる光景に衝撃を受けながら見ていた。
そりゃそうだ。
高層建築を幾ら建て、自分の利権を大きくしても、
石票比率で負け、議会での地位を失うようだと、権力を失うわけで面白くない。
ちなみに藩主の石票比率は小さく、江戸以前から惰性で続いている藩主と、
早々に新興藩主や旧藩主に取って代わられた藩主と、
返り咲いた藩主とか、多種多様で、注目されている。
ちなみに、19代将軍 千家 夷隅(29)の石票も、自己石票が10万石で、
出雲大社と、その支持者の委任状を掻き集めて1000万石ほどしかないけど、
公家衆の台頭に反発した武家衆と10人長制の都合で、19代将軍に選出されただけで、
議会を決定する石票の力があるわけじゃない。
逆を言うと、各派閥の調整に失敗しない限り、その地位にいられる。
そんなあやふやな権力基盤の権力者で、欧米の見学者にしたら、驚天動地かもしれない。
外国を映した電映を見ていると、
日本の21歳適正試験を合格した白人旅行者が、
外国の大学講師として招かれたのか数学と日本語を教えている。
日本と外国は、学校のシステムが根底から違う。
欧米だと、試験合格と、入学・卒業は、対になっているのに対し、
日本は、入学も卒業もなく、学校は出入り自由で、教室は、制限があるけど、試験合格と対ではない。
適正年齢試験は、その日、一科目が行われる。
試験問題の量が多く、問題の得手不得手とか、運が介在する可能性が、ほとんどなく、
人に教える力がなければ、21歳の適正試験を合格できない、
日本は、だいたい、1人が5〜8分野を学ぶけど、人材が歪な学力で構成されてるらしい。
10人長選挙が始まる
専任の公務員と、公務員を監査する10人長と、どちらがいいかって、なる、
公務員と、10人長は、兼任できた。
しかし、10人長の役職は流動的で、藩外業務に追いやられたりする。
良くも悪くも、公務員の藩外出向と、10人長の藩外業務は、
利権外の余所者になるので、忌み嫌われやすいかもしれないけど、
なにか、大きな事件があると、一定数が必要とされるし、制約はない。
そんなわけで、10人長選挙にでる。
役に就くのは来年だけど、
日本は、民間利用の原子力発電所を作っておらず、純軍事用核技術として発展させている。
逆に言うと核技術に関わるは、軍事用で、平和目的とかあり得ない。
核技術に関わる師弟人脈は、自動的に軍属となるので、守秘義務に関する書類に署名させられる。
おれが、炭素甲線の繋がりで、最高位の守秘義務に署名することになったけど、
その罰則は、行方不明、
たぶん、殺されるか、一生、陽の目を見ないはず。
核爆弾と核動力の小型化は、至上命題で、
おれも、人型カラクリは核動力を検討してるし、望むところかな。
国外の通信施設と通信網を敷設する建設費は、現地が出資する。
運営は日本通信企業が行い。回線の入札は、現地が行う。
日本国際通信企業が、全国電音1回線・全国電映1回線を専有する。
通信費は、現地政府が決め、
阿頼耶識の再配分は、通信費の一部より行われ。残りを現地と日本通信企業が折半している。
03月
そういや、新婚だった。
まぁ 珪炭社が軌道に乗ったことだし、
労働意欲とか、採算性とか、量産性とか、やる気さえ失わなければ、伸びるね。
香織(16)は、家事だけでなく、仕事も張り切ってる感じだ。
日本料理の21歳適正試験を合格したのを機に、少しばかり積極的になってきた感じがする。
ちなみに、日本料理21歳といったら、教室で、人に日本料理を教えられるという資格で、
料理人としても、雇われる。
そういえば、料理も美味しかった気がする。
おれ、大人しい娘が好きなんだけど、努力して、向上すると、自信が付いちゃうんだろうね。
最近、躍動的な感じ、
某工場で、等身大の人型警護カラクリの試験をしている。
要人役が歩くと、天井からのケーブルに繋がれた2体の警護カラクリが斜め前と斜め後ろを歩く、
要人役が予定外に方向を変えると、警護カラクリも方向を変えて付いていく、
要人は、行程が決まっているものの、警護カラクリは、予定外も想定の内にしなければならない。
近づくのは、敵とは限らない、悪意のない人間に不始末をしでかすと、要人の権威失墜にも繋がるため、
ギリギリまで、体を盾にしならなければならない。
そこで、遠隔操作で、人型カラクリを移動させ、対処する標的を定め、
その後は、自律制御処理に任せる手法が検討されている。
なぜ、警護カラクリかというと、予算を得やすいからで、戦訓の少ない軍も注目しているようだ。
カラクリに触ってみると、不燃マグネシウムらしく、軽量化に苦心しているのがわかるし、
光ファイバーで、フライ・バイ・ワイヤで駆動が制御されている。
姿勢制御の動きが以前より、自然で、少しずつ進化しているような気がする。
いまのところ、平地の移動だけど、
いずれ、凹凸地域の移動をも進めさせるし、
将来的、災害地での活動も可能にさせるつもりのようだ。
あと、兵士と対で、戦場を歩かせたりできるかもしれない。
仮に、カラクリが正規兵の真似しかできない木偶の坊だったとしても、
携行できる物資は倍以上になるし、歩兵が倍増する。
戦場で1人を殺すのに必要な銃砲弾を逆算するなら、敵にしたら泣きたくなる状況かもしれない。
おれも、早く、プライベート私兵が欲しいな (笑
魔法で強化すれば、数世代先のカラクリ私兵を作れるし、
今日は、完成したばかりの弾薬庫の査察、
山を刳り貫いた弾薬庫でも爆発すると、山そのものが吹き飛びかねない。
当然、安全を確認したくなった。
搬入は始まったばかりらしい。
見た目は、250kg爆弾。
しかし、実体は、TNT100t級核爆弾。
普通は、戦略多弾頭ミサイルで敵本国を攻撃するために使うか、
単弾頭で戦術巡航ミサイルで使う。
一発の爆発で、軍管区中枢を破壊しかねない爆発力なので、安全管理部門は、肥大化し続け、
予算上の負担も大きくなっている。
日米独ソ英のTNT100t級以下という核兵器制限は、守られていると信じたいけど、
持ってみるとわかるのだが、核兵器は、放射能があって使いにくい。
というより、近付きたくないし、正気を失っていなければ、使いたくない代物かな。
まだ、気化爆弾や集束爆弾の方が使いやすい気がする。
「霧島殿」
「はい?」
「イギリス領マレーシアにセンチュリオン戦車400両」
「オランダ領インドネシアにM47戦車500両が配備されてることをご存じで?」
「デ・ハビランド バンパイア戦闘機200機と、F84戦闘機200機、F86セイバー300機の配備も知ってますよ」
「タイと、アチェは勝てるんでしょうかね?」
「隼、疾風、烈風、震電、連山は2000機以上。カモメ機は3000機以上」
「98式戦車は数十両。95式戦車は3000両以上」
「小型船舶は、10000隻 対 1000隻」
「彼らは、戦力3倍の法則は守ってますし、勝てると思っていますがね」
「上陸作戦は不確定要素が大き過ぎます、不安でたまりませんよ」
「わたしは、それほど、軍需系株にシフトさせてないので、気になりませんけどね」
「しかし、戦後の建設関連は、大きいでしょう」
「まぁ かもしれませんが、あまり儲けても・・・・」
「今回の戦争は気乗りしないとか?」
「タイと、アチェから手を出さなければいいのですけど」
「イギリスとオランダは、持久戦に持ち込んで、タイとアチェを疲弊させ」
「タイ、アチェの政府不信と、クーデターまでを画策してます」
「準備が整ったので、たぶん、イギリスとオランダから先に挑発すると思いますよ」
「だといいのですがね」
「念のために国境線の映像記録だけは、撮らせてますよ」
「戦争より。マラッカ海峡と、スンダ海峡を封鎖される方が痛いですな」
「新興企業は、少しくらい、痛い目に合ったらいいんですよ」
「うちも、新興企業ですし」
「いやいや、霧島殿は、綾波、時司の系譜。我々は、新参ものだと思っていませんよ」
「今回の戦争で、東南アジアの歴史が決まってしまいそうです」
「上陸作戦を混みで、戦力が拮抗してる時は、兵站と作戦もありますけど」
「戦意の高さがモノをいいますよ」
「戦意。ねぇ〜」
04月
花見の季節が近づくと、
交替で社員を花見に出す、
社員で一塊かといえば、そうでもないのが、この世界で、
所属する師弟人脈や10人長の会合が花見が重なると、
おれも、社員も、あっちに行ったり、こっちに行ったりする羽目になる。
なので、2時間くらいで、お開きにして、
自由行動にすると、
どこかの師弟人脈とか、10人長の会合と混ざったりして、わけが分からなくなってしまうことも珍しくない。
師弟人脈と思って混ざったままでいたら、
いつの間にか、周りが旧藩家臣団ばかりだったなんて事も珍しくもない。
そして、いつの間にか、知らないおっちゃんと、政治を話してたりしてるかな。
最近の政治は、将軍22藩主制と、10人長制のどちらに主軸を置くか、なんだけど、
1000万人長が公認すると、藩主、もう、いらないんじゃね。
そんな声がチラホラ聞こえてくる。
ぶっちゃけた話し、分母の大きな10人長制は、庶民から選ばれる人材が多く、
藩主は、石票が多いけど、どうにも、品揃えが悪い。
家老は、まともそうなのが出ることあるけど、それだって、微妙な気がする。
一番最悪なのが、利権系で聖域を守るためなら平気で嘘を吐く。
バラマキ反対の街宣運動をする者たちがいる。
あの中に、在日が紛れ込んでる気がする。
戦争に賛成する者は、戦場に行かず、
戦争に反対する者を前線に追いやって殺そうとするのが、右翼で、
革命に賛成する者は、武装蜂起に参加せず、
革命に反対する者を粛清していくのが左翼なのだけど、
早い話し、我田引水なのだろう。
ちなみに、おれは、戦争も、革命も、真っ平御免蒙るのだけど、
既得権が安易に儲けて格差を広げるなら戦争だし、
民衆を煽って、国権奪取するなら農民運動と労働運動なんだけど、
バラマキで格差が広がっていないと、右翼と左翼は空振りするしかないわけだ。
そして、バラマキがあると、戦争不可能だし、革命も起こせない。
なので、右翼にしろ、左翼にしろ、とりあえず、反対するのがバラマキなのだろう。
05月
子飼いの監督が作った映像を流すので、ヤクザと、少しばかり交渉する。
こちらの意図とか目的に賛同してくれると、1人、2人余計につけてくれることもあるかな。
観客同士でケンカが起こりそうになると、
“まぁまぁ こっちで、話しましょうよ”
って、仲裁しながら路地に連れ出してくれる便利な人たちだ。
バラマキで弱体化しているヤクザだけど、
規範を守らなければならない警備員は、手におえないこともあるし、
この手の仕事がある限り、需要が続くかもしれない。
ちなみに、政敵が、手下に観客を装わせながらケンカさせたりとか、よくあることだし、
その業界じゃ みな顔見知りとか、馴れ合いみたいなこともあるらしい。
まぁ 覇気と体が資本の業界だし、なるべく荒事は、避けたいのかもしれないけど。
日本人に似た外国人が数分の1の賃金で値崩れ仕事をしてたりとか、
日本のヤクザが、割に合わないこともあるらしい。
困ったもんだ。
ただ、未来の日本と違って、
適正試験35歳級の武術家とか。
ヤクザが裸足で逃げ出すようなヤバい御仁も、観客の中にいたりするらしい。
そして、ヤクザが真っ先にすることは、そういう御仁を見つけておくことらしい。
おれも、見たことあるけど、即、道を開けるわ。
06月
マクロ経済的な意味での不況は、
乗数効果で支払利息が紙幣供給量を脅かしたとき、
配当金と経費が紙幣供給量を脅かしたとき、
誰かが社会資本を奪い、投資の回収の見込みがなくなるほど、資本家の能力が低下したとき、
回収の見込みがなくなるほど社会資本が減少したとき、
そんな時は、誰も投資しなくなり、不況に陥る。
その根本的な原因は、紙幣を循環させる政治力の喪失が上げられる。
よく馬鹿右翼は、政治の主導力があるというけど、
政治が主導力を発揮するのは、権力富裕層から金を集めて、国益のため再配分する力の事で、
政治が権力富裕層の御用聞きとなり、大衆から金を奪う事じゃない。
つまり、政治が資本家に隷属している状態を強い主導力と言ってるのだから馬鹿の集まりと言える。
人工的な需要を起こす手法として、戦争があるけど、
軍需の取り分が多く、将兵と、工員に手に届く紙幣量は、驚くほど小さくなる。
大規模公共投資も同じで、
格差が広がるだけで、末端の社員や工員に届く紙幣量が小さくなるし、不十分だと、景気を停滞させてしまう。
泡のように膨れ上がった乗数効果の支払利息と、
見込みのない高額配当金の償還のための戦争であるし、
期限切れの弾薬を使ってしまえと言うのも大きいかもしれない。
また、格差是正を叫ぶ大衆の目を仮想敵と殺し合わせることで、逸らすとか、
そんな手法なのであるけど、
逆に言うと、幕藩連合の日本のように金融をバラマキにすると、
戦争イコール金融バラマキ増大、即下剋上なので、怖くて、戦争を起こせなくなる。
もちろん、増税もするとしても、累進課税なので、
幾ら自社株と自社利益に還元したとしても格差が縮まるし、
戦時国債を発行するとしても、国民が買うのは、石票と推測できた。
日本の利権は、巨大になりつつあるが、利権者の多くは、国民で、公家衆・武家衆の石票比率は、急速に小さくなっている。
国民の所得の多くは、配当率の低い石票に切り替えられ、紙幣を貯め込むより、領内企業株を取得することが多く、
どちらも、高額配当より、貯蓄資産としてとらえられている。
むろん、巨大な高層建築は、水道代、電気代、人件費、消耗費など、巨額な経費を必要とするものの、
国民の居住空間は広く、購買力が高く、需要の底支えが大きく、
リサイクル品のほとんどは、国外に輸出され、黒字の一角を占めているらしい。
幕藩連合の首都京都は、各勢力とも支局を送り込んでる。
今回は、宗教巡り、
宗教は、善意の団体らしく、
平屋で広い敷地の割に、税制上の免税処置があって、地租税と所得税は、50分の1以下らしい。
問題は、人心掌握の都合か、政治と宗教の結びつきは、強く、
将軍が変わったせいか、出雲大社系も勢いがあるようだ。
あんまり威張らず我田引水が控えめなのは、将軍職がせいぜい10年から20年と思ってるからだろう。
善政してるように見せかければ、
もう一度、将軍を出せるので、出雲大社の印象操作は激しい。
それは、それとして、
綾波閨閥が宮司をやってる艦命神社本社も盛況のようだ。
艦の神社で、海軍将兵は、船を無事に降りると、元の檀家に戻るのだけど、
艦隊生活に愛着と、同じ艦名に愛着があるのか、
そのまま、艦命神社に檀家を移してしまうこともあるらしい。
ほかにも、新興宗教が増えてるので、京都付近は、魔都と、言えるかもしれない。
宗教監視を怠れないのは、未来知識のせいかもしれない。
宗教そのものは善意の団体でも、キリスト教は、欧米諜報機関の足場で、
教会に来て情報収集しながら仕事をするのだけど、非合法なことも含まれてる。
仕事が終わると国外に帰るので、どうしようもない部分もある。
あと、免税を利用したマネーロンダリング機関でもある。
敷地に各企業・政治家の小部屋と金庫を置き、
会計の信者を置いて献金したことにすれば、そのまま、闇金融もできる。
未来の日本のイメージだと、
前者は、T教会のイメージだし、後者はS学会のイメージかもしれない。
一般信者は、ほとんどかかわりがないわけで、
ある種、ゲリラ戦を仕掛けてるようなものかもしれない。
O教団のような直接的な行動にでる教祖は、ほとんどいない気がするけど、
それでも、宗教は、悪党の隠れ蓑で足場になるし、
税差を利用した脱税と闇金融になり兼ねないわけで、要注意かもしれない。
まぁ 資本主義の世の中だと、金を奪うは、命を奪うに等しいし、
弱者から金を奪えば、結婚できなくなる層が増えるし、人口減少して当然なのだけど、
外国で人口が減少しているとなったら、そりゃ 搾取社会だからって、なるのだけど、
マスメディアを使って、印象操作すれば、経済大粛清に気付かせないようできるのかもしれない。
未来の日本も、そんな感じだったけど、恐ろしい話しだね。
この世界の日本の宗教を見て回るとだ。
10人長制や師弟人脈と深く関わってるようだけど、あまりひどい人材はいないような気もする。
東シナ海は、水深30mくらいの海底があって、
日本の技術力と資本があると、
海底の岩盤を掘り抜いて、高層建築を建設することができ、潮流・防波対策で、10kuを埋め立てることができた。
そして、幕藩連合は、それをやっている。
人工島なのだけど、見た目は、巨大タンカーのような形にするらしく、船だと言い張るのかもしれない。
公海上に人工島を建設しても島と認められず、
費用対効果どころか、技術上の問題が山積で、問題とされていないけど、
清国が大陸棚利権を言い出しそうな兆候があって、それが国際法で容認されると、日本は困るかな。
東シナ海は、そういう海域になりそうだった。
でもまぁ いまのところ、清国海軍と、清国空軍は、大したことがなく、
たぶん、何も言ってこないような気がする。
07月
ヘルシンキオリンピック
艦隊から、戦艦が消えてしまうと、空母がデカく感じる。
80000t級大和型空母 大和
全長330m×全幅76m(艦幅40m)×吃水10m
小型ナトリウム冷却高速炉 電気推進
50000kw(37500馬力)6基300000kw(225000馬力) 32kt 50年
70口径120mm砲8基 25mm6束機関砲8基
艦上機100機
8式哨戒ヘリ 雲海
自重4765kg/最大重量7200kg
全長9.75m×回転翼直径15.7m×全高5.4m
ターボシャフトエンジン900馬力2基 220km/h 航続力650km
乗員2名 ハードポイント8基1200kg
10式艦上戦闘機 紫燕
8000kg/17000kg
全長15m×全幅10m×全高4.5m 30u
推力5000kg2基 2400km/h 1500km〜4000km
25mmバルカン砲 ハードポイント8基 5000kg
10式戦闘機の離着艦訓練が行われていた。
おれが空母に乗ってるのは、カーボン・ナノ・チューブの使い道かな。
しかし、紫燕って、アメリカが開発中のF11タイガーより一回り大きく、
F4より三回り小さい機体なんだが、大丈夫なんだろうか。
ちなみにチタン部品が増えてるので、性能が増してるらしい。
通常、ハードポイント4基に増漕500kg。
ハードポイント4基に空対空ミサイル4基を装備する。
攻撃機として使用するなら、
500kg増漕2本と、索敵誘導レーダーポッドと、800kg核弾頭ミサイル2本を搭載すると、
1200km先の標的を40km手前から攻撃し、命中させることができた。
あと、ハードポイント8基に600kg赤外線追尾ミサイル4発ポッドを搭載すると、
熱線追尾ミサイル32本を装備したスクランブル迎撃機にもなる。
ハードポイント8基に600kg増漕8基を搭載すると空中給油機にもなった。
幕藩連合は、毎年1000万を超える人口増加に対応するため
内地と海外地で、2000棟近い高層建築の建設が行われるなど、
金融、税制、財政、大衆誘導など、計画的な建設計画を必要とし、衣食住と雇用を増大させている。
そして、建設資材を作る資源を国外から輸入するため、
国外にほぼ同数の高層建築を建設しつつある。
そのほとんどが、スペイン・ポルトガル語圏と、イスラム圏と、インド圏と、
ベルギー・コンゴ、エチオピア帝国、極東ロシア、タイ王国、ベトナム帝国で、
派遣される利権代理人の数も著しく増えている。
さらに、建設資材を必要とするため、資源輸入を増やさなければならず、
資源を獲得するため自動車や電化製品を売却し、黒字貿易を増やしている。
某所会議
「フランスと、オーストラリアが、高層建築を建設して欲しいらしい」
「清国よりましだし。資源はありそうだけど、気が進まない」
「人口増加率を逆算すると、そうもいかないのでは?」
「それは言えるが、フランスは、核兵器を開発しそうだし」
「あそこの資源って、北西アフリカだろう。先住民を殺しまくってるそうじゃないか」
「あと、オーストラリアは、瑞樹と、アチェ王国に圧力を掛けそうだ」
「瑞樹はともかく、アチェは過保護だろう」
「アチェと、オランダが、インドネシアを巡って、戦争になりそうなのに?」
「そうはいっても、資源はいるだろうが」
「「「「「んん・・・」」」」」
08月
偽ユダヤの 偽ユダヤによる 偽ユダヤのための経済学
欧米ユダヤ経済学を学ぶほど、国家と民族と伝統文化が貶められ、
利己主義と、拝金主義と、利権が強くなり、貧富と地域の格差が広がる。
格差が広がるほど、大多数の国民は、貧困層の奴隷と化し
国家と国民を分断する右翼と左翼の活動が活発化してしまう。
権力層は、国民信任が得られなくなると、
子飼いの利権保守を利用し、利権の先鋭化と、国権の掌握に広告費を投資し、
最悪の場合、戦争で、利益糾合と、国民の弱体化を画策し、
左翼は、格差に耐えかねた反政府勢力を糾合するのだけど、
その左翼は、彼らが作り上げた既定路線の傀儡で、右翼も左翼もコインの裏表だということを知らない。
久しぶりにレンタルでカモメ機に乗ってる。
カモメ機も性能が向上して、操縦しやすくなってる、
国内旅行ならカモメ機で移動した方が早いかもしれない。
なぜ、空の旅をしているかというと、
揉めたときは、武術で。
おれとは、あまり関係ないことなんだけど、中立で、地位があると、証人で呼ばれることがある。
今回は、それ、
ていうか、そういうの多過ぎ、
そりゃ お駄賃も貰えて、美味しい弁当食べれるし、観光もできるので、悪くないけど。
幾ら仕事が軌道に乗ったからといっても、おれだって、仕事があるんだよね。
まぁ それでも、怒らせたくない人たちもいるし、しょうがない的な。
某病院
植物人間は、体が機能していないのに、脳が生きている。
身内が幾つかの書類に署名すると、治療費は無料になる。
最初の項目が守秘義務なのだから、治療とは言えないのかもしれない。
それはそれとして、意思疎通だけでもしたい身内としては・・・
頭に電極をそこかしこに付け、機械を動かそうとしている。
既にモルモットで、確認していることを追認する作業なので、一部の機械は動くし、
幾つかの感覚
触覚、温覚、冷覚、痛覚、くすぐったさ、
運動覚、圧覚、深部痛、振動覚、
臓器感覚、内臓痛
視覚、聴覚、味覚、嗅覚、前庭感覚、
平衡覚、什痒感、
は、脳を介して、伝わっているのもわかる。
あと、霊感とか、超能力とかの超感覚器官も調査している。
「交通事故ですか」
「はい、事故に巻き込まれたようで、運が悪かったのでしょう」
「成功すれば、意思疎通ができるかもしれませんね」
「本人が苦痛でなければいいのですが」
「植物人間だと、わかりにくいかもしれませんね」
「霧島殿が、医療に関心をお持ちとは、思いませんでした」
「宗主の事もありますし、関心を持ってますよ。とっても・・・」
「仕事で、医療に、かかわるのですか?」
「電子計算機は、まだ大きいですが、将来は小さくなるでしょうし。人の脳を補佐する力があると思いますよ」
「な、なるほど・・・ 便利な世の中になりそうですね」
「しかし、脳単体で、体を支配する中央集権として考えるより」
「脳と体の連合体と考えた方がいいような気もしますね」
「そう、かもしれませんね・・・」
これは別に珍しい考え方ではない、
元々 精子と卵細胞の組み合わせで、一つの細胞が細胞分裂していったのだから、
どの組織であれ、他の組織になる資質があるわけだ。
ちなみにおれの魔法は、最小単位100gなので、細かい錬成は苦手、
まぁ 100g総取っ替えできなくはないけど、
脳は、流石に怖いし、扱いにくいかな。
銅線128kb/sから、光ファイバー100Mb/sの切り替えで、
幕藩連合は、
電話1回線 ⇒ 電話50回線
電音12回線(全国6回線:藩内6回線) ⇒ 電音36回線(全国18回線:藩内18回線)
電映16回線(全国8回線:藩内8回線) ⇒ 電映48回線(全国24回線:藩内24回線)
の移行を決める。
電話は、50回線で、50人規模の師弟教室が可能で、阿頼耶識回線も兼ねてる。
電音・電映は、海外地を含めても、一藩一回線の確保は、確実となった。
でも、1000万人長区画一回線にしようという動きもある。
新型回線は、走査線を640から、1280に増やすらしく、
ステレオ放送と、音量音域向上、多重三十言語音声、キーボード・マウス補正付きで、新型電映機の発売が進められていた。
新型電映機は、旧回線を見ることができるけど、旧型電映機は、新回線を見れないらしい。
15年ほどかけて、旧回線を廃止することにしている。
主要30言語は、日本で吹き替えすることが決まり、日本の電話・電音・電映網は、さらに増える見込み、
ちなみに、日本が亡ぶと、
電話・電音・電映網を利用できても、阿頼耶識がダウンするので、まともな国は、日本と戦争する気が起きないだろうな。
なんにしても、大量の銅線を回収できたので、銅安らしい。
銅安というのは、文安に繋がるので、困ったものだ。
いや、配線がいらなくなっても、銅管は使うけどね。
09月
アチェ漁船がオランダ警備艦に撃沈される。
イギリス領マレーシアでタイ人が集団暴行され死傷者多数、
東南アジアがキナ臭い。
あちらこちらに問い合わせると、タイ王国と、アチェ王国は、その気になってるらしい。
あと、インド帝国は、タイ王国支援で動いてるし、オスマン帝国もアチェ王国支援で動いてるらしい。
なんで知らないんだろうな。って思っていたら、
どうやら幕藩連合は、マラッカ海峡と、スンダ海峡が戦場になるのを面白く思っていない。
というより、難色を示したらしい、
そりゃそうだ。
おれだって、マラッカ海峡とスンダ海峡が戦場になったら、面白くないわ、
どうしてくれんだよ。この始末って感じだ。
おれ、秘密研究室で白衣のマッドサイエンティストやってる。
資金力に任せた潤沢な機材と素材と、地位と人脈に任せた各分野区の先端技術と構造、
これらは、ほかの権力富裕層も持ち合わせている。
ていうか、年を経るほど、おれの存在価値が低下していく、
おれ TueEEEEE と、逆行している。
まぁ 大衆から金を奪ってデフレにすれば、おれ、TueEEEE できるけどさ、
しかし、おれは、モブキャラと違って、未来知識と魔法があるので有利だもの、
そして、さらに有利になるために、ロボットとか、バイオとか、やってるわけ、
ロボットとか、基本構造は、幕藩連合最新のロボットと流用してるけど、
素材は、魔法でカーボン・ナノ・チューブと、最新のLSIを組み合わせてる。
なんか、某情報筋で東南アジアで戦争が起きる公算が高くなってるらしい。
とりあえず、先物で戦略物資を買って、軍需株も買っておいた。
あと、人材確保と、
おれと、前後して似たような動きを見せてる投資家がいる。
こいつら、マジ要注意人物だぜ、
特高に訴えていいレベル。
ていうか、特高とか、イスラエル親衛隊と関わりが強い人たちかもしれない。
どちらにしろ、インサイダー取引で、株で大儲けなんて言うのは、開戦を前後して起こるからね。
10月
イギリス警備艦がタイ王国漁船を撃沈
タイ王国がイギリス領マレーシアに侵攻 (タイ王国がイギリスに宣戦布告)
アチェ王国がオランダ領インドネシアに侵攻 (アチェ王国がオランダに宣戦布告)
イギリスがアチェ王国に宣戦布告
オランダがタイ王国に宣戦布告
東南アジア戦争と呼称される。
なんと、東南アジアで戦争が起きた。
それらしい、動きがあったけど、
アチェ王国空軍とタイ王国空軍と、
隼 疾風 烈風 震電 連山 カモメ機
イギリス空軍とオランダ空軍
スーパーマリン スピットファイア
ウェストランド ワイバーン
ブラックバーン ファイアブランド
デ・ハビランド バンパイア
の航空戦が始まったけど、
アチェ王国空軍と、タイ王国空軍は、数百機のカモメ機を使った夜間空挺作戦を繰り返して、
イギリス軍とオランダ軍を奇襲したし、
タイ王国機械化師団5個師団は、イギリス軍の防衛線を突破して、マレー半島を南下してるし、
アチェ王国上陸用舟艇艦隊500隻がジャワ島に上陸作戦を決行してるし、
タイ王国・アチェ王国艦隊がボルネオ島に押し寄せて、上陸作戦をしてる。
どうやら正規軍と別の潜入部隊とか、現地ゲリラ部隊が参戦しているらしい。
あと、ドイツ軍がアチェ王国と、タイ王国の味方をしてる節もある。
マジかよ。
ていうか、マラッカ海峡と、スンダ海峡は、戦場まっただ中で使えないじゃん。
何かの嫌がらせですか。
と思っていたら、イスラエル親衛隊の報告で、やっぱり、嫌がらせらしい、
欧米にしたら、
例え、タイ王国にイギリス領マレーシアを奪われ、
アチェ王国にオランダ領インドネシアを奪われたとしても、
マラッカ海峡とスンダ海峡を数年間通行不能にする方が美味しいらしい。
ちなみに、オーストラリア沖の戦艦キング・ジョージ5世が雷撃され、
シドニー港に逃げ込んだ。
電映で、東南アジア戦争を巡る国際政治情勢と、各国の経済、資源、物流の変化が説明され、
アチェ王国、タイ王国、イギリス、オランダの戦力比較をしている。
情勢分析から入って、戦力や戦場を解析する番組は “当たり” で、
先に戦力比較や戦場を映す番組は “外れ” だと思う。
たぶん、後者は、戦略思考が全然ないか、
視聴者に損をさせるか、ミスリードさせる番組かもしれない。
世界中で、イスラエル親衛隊と、反日情報組織が暗躍している。
インドは、タイ王国と連動して、イギリスに宣戦布告する勢いだし、
オスマン帝国もアチェ王国と連動してオランダに宣戦布告しかねない情勢だった。
しかし、そんなことになれば、第二次十字軍戦争になり兼ねず、
戦域拡大勢力と戦域限定勢力の間で、経済戦と情報戦が繰り広げられている。
金の流れと、物流を見る限り、
アメリカ、フランスは、イギリスとオランダ側のように感じる。
たぶん、白人列強諸国は、このまま戦争を継続させて、
マラッカ・スンダ海峡封鎖で、日本世界経済を分断し、停滞させたいのかもしれない。
そういえば、清人、経人、チワン人、朝鮮人、台湾人が外人部隊として、
イギリス・オランダ側に付いてるとも聞く、
逆に、アチェ在住のフィリピン人、ニューギニア人、インドネシア人は、完全にアチェ王国側で、足並みを揃えている。
たぶん、過半数が主戦派だったようだ。
戦後の利権拡大が大きいのかもしれないな。
華僑は、どちら付かずというか、どっちにも付いている感じらしい。
日本のタンカーと移民船は、オーストラリアの南を大きく迂回して、ペルシャ湾と往復している。
イギリスとオランダの連合艦隊が東南アジアに向けて出港しているし、
アメリカ、フランスの義勇軍がイギリス領マレーシアと、オランダ領インドネシアで展開しているらしい。
戦況は、上陸作戦で成功したアチェ王国軍とタイ王国軍が優勢で、
マレー半島と、ジャワ島と、ボルネオ島では、
アチェ王国軍・タイ王国軍の38t級95式戦車と、
イギリス・オランダ軍の52t級センチュリオン戦車が砲撃戦を繰り広げていた。
戦車戦は、ややイギリス戦車に分があるものの、
ジャングル戦は、砲撃の相対距離が近く、
数と、機動性で勝る95式戦車が効率よく戦えていた。
もっとも、戦車より、対戦車成形炸薬弾の方が役に立っていると言えなくもないようだけど、
いまのところ、日本人の被害は、アチェで45人、タイで8人、
オランダ領インドネシアで8人、イギリス領マレーシアで、6人が
空襲とか、地対地ミサイルの応酬に巻き込まれ命を失っている。
両陣営とも日本の参戦を望まないので、被害は少ない方だと思うけど、
現地利権代理人は、残り続けることになるだろう。
電映を見てると、
震電がデ・ハビランド バンパイアを撃墜する光景が見られた。
イギリスとオランダは、予想外に苦戦して、恐慌状態に陥ってるらしい。
ていうか、日本がダウンスペックの38t級95式戦車を輸出しているので、
52t級センチュリオン戦車で勝てると踏んでいたらしい。
それが、数と戦術で押し勝ってる。
新聞によると、
イギリス・オランダ連合艦隊がパナマ運河を越え、オーストラリアを基地に反攻作戦を開始するらしい。
幕藩連合は、アチェ・タイ軍と、イギリス・オランダ軍の交戦域を限定させようとしている。
まぁ 東南アジアで、無制限潜水艦作戦なんてやられた日にゃ・・・・
日本経済が涙目だよ。
ていうか、戦争で、原油・金属の値段が上がってるやんけ、
赤字だよ。赤字。
物価が上がってるじゃん、
設備投資分の回収しないといけないのに、どうしてくれるんだよ。
10人長、100人長、1000人長、1万人長まで選任され、
10万人長選で、敗れた。
まぁ そんなわけで、おれ、来年から1万人長。
ちなみに1万人長といったら、10万人長区の議長で、
公務員と違って、薄く広く、旅団を監査したり、師団の監査の助手したり
あと、法曹だと、地方の裁判官の監査とか、署長の監査やったり、
その上の助手したりで、いろいろ、関与できた。
11月
B52ストラトフォートレス
自重83.25t/最大219.6t
全長48.5m×全幅56.4m×全高12.4m 翼面積371.6u
推力7711kg8基 1000km/h(マッハ0.86) 16000km
31.5t
乗員5名(機長、副操縦士、レーダー手、航法士、EWO)
ツポレフTu95
自重90t/最大188t
全長49.50m×全幅51.10m×全高12.12m 翼面積310u
14795馬力4基 925km/h 15000km
15t
乗員7名 (機長・副操縦士・航法士・航空機関士・兵装担当士官(爆撃手)・無線士・尾部銃手)
アブロ バルカン
自重37144kg/全備重77111kg
全長29.59m×全高8m×翼幅30.3m 翼面積330.2u
推力4900kg4基 830 km/h 4171km
10t
乗員5名 (操縦士、副操縦士、航空電子士官、レーダー航法者、進路設定者)
2式戦略爆撃機 富嶽
自重48t/全備重122t
全長46m×全幅50m×全高8.8m 主翼面積330u
ターボプロップエンジン9000馬力4基 780km/h 航続距離19400km
20t
乗員5名(機長、副操縦士、レーダー手、航法士、EWO)
日本は、2式戦略爆撃機を改良しながら使い続けている。
日本もそろそろ、新型戦略爆撃機の開発という声があるのだけど、
賢者の石(LSI)の性能向上し、敵国の哨戒圏外から巡航ミサイルが奥地に届くようになると、
戦略爆撃機を敵地侵攻させる必要がなくなり、指揮管制能力、電子戦能力、ECM・ECCM能力、滞空能力が重視される。
速度と機動性と生存性の低い飛行船が現役なのも、レーダーと電子計算機の時代になっているからなのかもしれない。
とはいえ、B52ストラトフォートレスと、ツポレフTu95が開発されると、2式戦略爆撃機 富嶽は、性能の劣化が目立つようになり、
新型戦略爆撃機の開発が進められている。
「霧島殿。炭素甲線と、炭素甲網(グラフェン)は?」
「試作量産中ですよ。炭素甲網は歩留まりが悪すぎて」
「設備投資に幾ら投資していると思ってるんだ。機動部隊2、3個分だぞ。もっと欲しい」
「そう、言われても・・・・」
いろいろ言われてる。
ひょっとしたら、一番、大きな旅客機 白風 を改造することになるかもしれない、
世界中で、日本の電映・電音が見られ、
千章眼の文字検索で、阿頼耶識の情報集めが始まっている。
おかげで、阿頼耶識の頁が書き換えられたり、更新されたりで、東南アジア戦争関連の頁が急増している。
戦争当事国のアチェ王国と、タイ王国の阿頼耶識の検索も、急増しているけど、
文字がわからなければ、どうしようもないけど、外国向けに翻訳した阿頼耶識を載せてる阿頼耶識もあるようだ。
そうそう、日本の電話・電音・電映網を警戒していたルーマニアと、オーストリア=ハンガリー帝国は、
全土に電話・電音・電映網が敷設されることが決まり、フランスも、その動きが強まっている。
たぶん、戦争しても我田引水していないのと、メディア以外の情報を知りたいのと、
戦争当事国の庶民の意思を知りたいのかもしれない。
そうそう、電子辞書と、電子書籍も急増していて、
電話・電音・電映網代と阿頼耶識の再配分は、上位1万頁から10万頁に増加してるせいか、
記者・作家・作詞家は、阿頼耶識に移行している節があるようだ。
ちなみに、縦書きと横書きのどちらもあるけど、
この世界も横書きが圧倒的に強いかな。
ていうか、おれが横書きにさせたんだよね。
あと、暗証番号で閲覧可否を決める頁も増えてる。
そうそう、アメリカ・ワシントン州とラスベガスで、新電映機が売れてるらしい。
評判がいいし、利用回線数も増えてる。
ちなみに、ワシントン州とラスベガスは、日本語の話術者が多いらしい。
アメリカも独自にテレビ映像(走査線525本)を無線放送で流したけど、
白黒だし、とてもじゃないけど、日本の電映機に勝てないと知ると、ブチ切れ気味らしい。
たぶん、来年は、カラー放送になるらしいけど、
画像と音声で太刀打ちできないので、日本型電話・電音・電映網に行くか。
このまま、無線テレビ放送を進むかで、意見が割れているらしい。
ちなみにカラー映像の無線放送でも日本が勝ってる。
12月
妻と、電映機を見に行く、
旧電映機の10倍の値段なんだけど、
電映機を買うのは、ドットが荒いと、文章が読みにくいからで、
まだ、追いついていない映像や音声を楽しみにしているわけでもない。
ちなみに説明書によると、未来のテレビと、方式が違う方向に行ってるらしい。
ていうか、パソコンに近い感じで、
その気になれば、部品を取り換え、性能を上げられる的な。
おれがジャンクヲタだからなんだけどね。
まぁ 映像と音声が良いのなら、気にしない、
しかし、トランジスターじゃな・・・
せめてICを使った電算処理で映像を見たいんだけど、
映像と音声が、いまいちだし、いま買うかどうか、微妙な気もするね・・・・
“いま、アチェ軍が、オランダ総督府を占領しました”
“オランダ軍は、後退しつつあるようです。ジャカルタは、陥落寸前です・・・・”
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おれ、 綾波 源司(あやなみ げんじ) ⇒⇒⇒ 時司史朗(ときつかさ しろう)
ロゼ・ティーナ(68) 露瀬 統司(50) 露瀬 千夏(48) 露瀬 陽介(45)
智子(66歳) 時司 頼経(47) 直衛(45) 美智(43) 雪妃(41)
時司史朗(ときつかさ しろう) ⇒⇒⇒ 霧島 高雄 (きりしま たかお : 27歳)
霧島高雄(27) 香織(16)
史実 8580万人
戦記 4億7418万
日本 1億7116万人
瑞樹 1億3367万人
扶桑 973万2154人
フィリピン 8632万人
ナミビア・インド洋諸島・イスラエル・スペイン・ポルトガル語圏 8231万人
スペイン・ポルトガル国境 カディス 200ku
ベネゼエラ トルトゥガ島 156ku
コロンビア・ペルー・ブラジル国境 レティシア4500ku
ボリビア・パラグアイ・アルゼンチン国境 ピルコマヨ4500ku
ウルグアイ バラ・デル・シュイ 100ku
メキシコ・グアテマラ国境スチアテ港 200ku
チリ ファン・フェルナンデス諸島 182ku
オスマン帝国領バルカン北部自治区100000ku
オスマン帝国領コーカサス北部自治区156000ku
第101話 1951年 『反日は、反神・反キリスト・反人類』 |
第102話 1952年 『嫌がらせ戦争開幕』 |
第103話 1953年 『右翼と左翼の共謀民族国家破壊』 |