第106話 1956年 『利権が強くなるほど、嘘も大きくなる』
ユダヤ暦5716年 皇紀2616年 大正3年
第123代 大正天皇(27) 第19代将軍 千家 夷隅(33)
歴史がわからなければ、今が、わからない。
いまがわからなければ、世界情勢が、わからず未来予測が困難になる。
そして、世界情勢と未来予測がわからなければ、自分が何をしていいか、わからない。
学校教育と、マスメディアの印象操作で、どこかの利権の木偶にされ、
誰かの言いなりに思い込まされてることは、ありえる。
例えば民主主義、
TPP 消費税増税 国家戦略特区 原発 人権擁護法案 特定秘密保護法案
移民法 金融自由化 残業代ゼロ 集団的自衛権 法人税減税・・・
10項目二者選択を一度にすると、多数派になるのに、
都合のいい順番で10回、1項目二者選択で多数派を絞っていくと、真逆の結果になる。
利己主義とか、拝金主義とか、世襲天下りとかの欲望を利用され、
右翼とか、左翼とか、反発と嫌悪感を利用され、
行ったり来たりしてるうちに自分を見失い、いいように操られ、満足して死んでいくのなら別だけど、
大多数は、不満を持ちながら生きていくし、子々孫々は、もっと大きな不満を抱えて生きていくことになるだろう。
政治家が、誰から金を奪って、誰に金を配っているかで、優先順位が決まるし、
庶民の生活苦は、積層させられてしまう。
政治家がお金を外国に配っていると、売国国家で、
政治家がお金を特定産業に配ると、国賊国家で、
政治家がお金を利権に配ると、資本国家で、
政治家がお金を国民に配ると、民主国家といえる。
人口を減らしてまでやっていたら、それは、どうしようもなく末期かもしれない。
アメリカ合衆国に来て、わかったのだけど
史実と違うアメリカは、イスラエル親衛隊が、南ユダ諸派と対立していること、
少しばかりドイツ系が強く、
ドイツ系とドイツ本国の繋がりは強く、ドイツ語も少しばかり話されている。
西カナダと、北西アメリカのインディアンは、命脈を保ち、
インディアンのスー族・アパッチ族が武装したまま生き残り、
黒人やヒスパニック系の一部は、インディアンと連携を強めている節がある。
あと、インディアンの一部が扶桑で教育を受けたせいか。
精霊に重きを置いていないところがあって、少しばかり感覚が違うかな。
治安は、格差が広がってるので、治安が悪化し、犯罪が増えている。
たぶん、東南アジア代理戦争での日本兵器との交戦と、敗北はベトナム戦争に近いショックを与えたのかもしれない。
01月
カナダに行ってみると、英語とフランス語が使われていて、アメリカより黒人が少なく、白人が多くて強いようだ。
あと戦争で弱体化してないせいか、イギリス貴族が闊歩してる感じ、
産業は、インドの独立が早かったせいか、史実より強くなってる気がするし、人口も多いようだ。
ナイアガラの滝で、たまに、日本人を見かける、
たぶん、カナダもアメリカに負けないため、日本資本に高層建築を作らせてるためなんだろうな。
カナダが資源を日本に輸出するほど、高層建築が建つので、世界有数の高層建築国になるかもしれない。
ほかの国と違うのは、対価の日本人フロアがなく、高層建築の全買いが多いようだ。
流石、資源大国、
あと、日本の電話・電音・電映網の敷設も始まるので、ひょっとしたら日本の利権も増えるかもしれない。
アメリカは、メキシコと事を構えようとしてるので、カナダの妨害ができてないようだ。
大陸横断鉄道に乗って、西海岸に戻って帰国するつもり、
ニューヨークからサンフランシスコまで2800km。4日ほどで着く、
列車に乗って思うのは、アメリカ鉄道は、衰退期に入って、サービスが低下している。
アメリカ人は、個人主義なので自動車が好ましく、油田があるので、自動車を買わせ、石油を消費させたいのかもしれない。
日本の参勤交代コースと同じ、観光コースになってるので、日本人観光客は、意外に多い。
ウェートレスが片言の日本語で対応してくれている。
というより、日本に売られた美少女が買い戻されたらしい。
日本での生活が安全で良かったと、不平たらたらのようだ。
しかし、ゆっくり流れていく大陸を眺めるのは悪くないねぇ
日本だと、2800kmは1日未満で走りきる距離なのだけど、
トンネルと地下が多くて、あんまし、景色を楽しむって風でもないからな、
途中下車すると、たまに高層建築を見かける。
日本は、農業用高層建築で生産拠点が多いのに、アメリカは、商業・ビジネス用で、次が居住用が多いようだ。
小さな町だと、なんていうか、古き良きアメリカという感じがしないわけでもない。
機帆船時代、日本に行ったことがある白人の爺さんと話したけど、懐かしそうにしていた。
ちなみに鉄道は、高層建築の建設と深く関わってもいるので、
アメリカの鉄道利権は、日本資本と仲がいいようだ。
しかし、報告だけでなく、
実地でアメリカを見ると、やはり印象が変わる。
ていうか、アメリカに血の繋がった孫、曾孫がいると・・・・
レストランで、ある黄色人種と会食した。
「文禄・慶長の役の映画を作ると、儲かるんだな。ひょっとして、おれより、お金持ち？」
「欧米の強い組織と繋がっているニダ」
「いいなぁ」
「日本は、競争が激し過ぎるニダ」
「霧島殿は、もっと、権力を手に入れられるニダ。利口に振る舞った方がいいニダ」
「例えば？」
「日本は、バラマキを止めて、中央銀行制に移行するニダ」
「ほぉ」
「金融で国債で借りて豪遊し。赤字国債分の財政をポケットに入れ。赤字国債を支払うのは、国民の税金ニダ」
「そりゃいい」
「6億人を簡単に金融奴隷にできるニダ」
「霧島殿もやってみるといいニダ」
「その君の強い味方というのは、いつまで、君の味方なんだろう？」
「利害は一致しているニダ。ずっと、利害を一致させるニダ」
「彼らは、排他的で結束しているんじゃないかな。君は、ただの雇われ社長なのかもしれない？」
「そ、そんなことはないニダ。とっても仲がいいニダ」
「その組織は、人を簡単に殺しているんじゃないか。君が用済みになったら、殺されるかもしれない？」
「そんなことないニダ。自分の身を守る力があるニダ」
「お金の力で？」
「そ、そうニダ」
「その強い味方と一緒に。お金持ちを騙して、殺して、財産を奪ったことは？」
「・・・・・」
「次は、君の番になるかもしれないね？」
「そ、そんなことないニダ」
「彼らは、火病持ちの血統をいつまで生かすと思う？」
「ず、ずっとニダ。ずっと、味方ニダ」
「だといいねぇ」
「そ、そうニダ」
「彼らに下っていない組織は、幾つかあるよ」
「そんなの金の力の前では風前の灯ニダ。日本だって、強い組織の味方がたくさんいるニダ」
「かもしれないけど、貧富と地域の格差を広げると内患が生じやすいし、外患に付け込まれやすくなる」
「そして、日本がバラマキを続ける限り、内患は生じにくいし、外患にも付け込まれにくい」
「その代り、日本じゃ 儲けようと思う側が奴隷になるよね。おれみたいに」
「・・・・・日本経済は、あり得ないニダ」
サンフランシスコからは、船で日本の長崎に帰還する。
途中、ハワイ王国と、日本領西布哇諸島にも立ち寄る。
たまには、船旅もしたいからね、
ハワイ王国真珠湾に入港すると、
なんとなく、漁業国のような方向に向かっている気もする。
ハワイの駆逐艦4隻、
日本の巡洋艦と、アメリカの巡洋艦が1隻ずつ停泊し、各国の船が30～40隻ほど浮かんでいる。
あと、漁船が多いようだ。
港湾は、タヒチのような田舎の港と変わらない。
まだ、日本のミクロネシアの島々の方が発展している。
というのも日米が等価統制貿易協定を結んで、ハワイ王国は、外国に借金ができないようになってる。
ハワイは、国内民族資本しか使えないので、経済成長は物凄くゆるやかで、堅実だった。
ある意味不幸かもしれないけど、
先住ハワイ人は、40万人ほどいてハワイ語を話し、王国として独立してるので幸せなことかもしれない。
なんにしても、日本とアメリカの緩衝国として、成立している。
ハワイ軍は、日本とアメリカから同トン数ずつ購入することが決まってる。
同トン数だと、国力を利用したダンピング輸出ができないので、高品質製品で優位に立つしかない。
最近、ハワイは、国産で小銃を開発し、日米両国に半数ずつ発注する要求をしている。
日米とも、ハワイが、ドイツと取引するようになることを望んでおらず、
たぶん、ハワイの請求は、通るかもしれない。
ハワイの学校を見ると、日本式学校と、欧米式学校の両方があるらしい。
日本式の方が人気があるようだ。
観光開発はされておらず、日本のような工業国になろうと画策しているらしく、
紡績機があって、日米に輸出している。
まぁ 消極的な観光で外国に頼るよりは、積極的な加工貿易の方がいいわな。
日本領西布哇諸島を巡ると、
高層建築が建ち並んでいて、水上都市のように思える。
フレンチフリゲート瀬、パールアンドハーミーズ環礁にも高層建築が建ってる。
上下水システムが特殊らしい、
ていうか、太陽光熱発電所と風力発電所があって、農業用高層建築とか、養殖用高層建築っぽい。
日本の扶桑開発の足掛かりだったのだけど、
いまは、扶桑への財政が減少し、瑞穂と扶桑の行き来が増えてるらしい。
02月
長崎に到着すると、
外国人が目立つので、なんとなく、まだ、外国にいるような気がしてくる。
観光ルートから外れていくと、日本人が増える。
実のところ、未来の日本と変わらないくらい、外国人の観光が増えてる気がする。
船旅のはずなのに、ここまで旅行者が多いのは、
中東油田が発見されて、旅費が安いだけなのかもしれない。
久しぶりに軍艦島に立ち寄った。
建物はリフォームされて高級住宅になり、ホテルとか、ヨットの停泊施設もある。
廃鉱は、石油タンクに改造され、ここから本島に石油を送っている。
海底トンネルがあって、電鉄が通っているので、石油関係で、500人ほどが住んでるらしい。
薩摩藩
大きな都会でも、農業用高層建築で作られたモノを1階の食堂で出すのが当たり前の時代、
食事をすれば、農家と、料理人の腕がわかる。
農業用高層建築の有利なところは、害虫被害が少ないこと、
作地面積の3分の1から4分の1を休閑地にする法律で、肥料がほとんどいらない。
化学調味料や保存料は、ほとんど使われていない。
美味しいところは、値段が高くても売れ、料理も美味くなる。
味で負けると、安く売ったり、加工して国外に輸出する事が多いようだ。
日本だと、清国への輸出が多いらしい。
ちなみに良物件の石票を持っていると、配当にも差が出る。
基本、議決権重視なので、配当を気にする人間は少数派なのだけど、
それでも平均配当1割増しだと、随分と違ってくる。
電話・電音・電映の拡大に比例して “千章眼” “床屋・井戸端談義” の就役がデカくなる。
利権の取引をしてると、物件をオマケに付けられるときがある。
高層建築なので、地租税は、どうということはない。
管理人に挨拶して、おれ所有の部屋の鍵を開け確認した。
新築の匂いがして、なにもない部屋が広がってる。
まぁ せっかくだから、ベットとテーブルセットくらい買っとくことにしよう。
女を引っ張り込むなら最低限の家具がないと困るからね。
新幹線で京都に戻った。
久しぶりに2歳になった子供と遊ぶ。
京都は、利権同士が我田引水と、足の引っ張り合いを繰り返しているし、
利権と結託した在日が情報戦で分断工作を仕掛けているし、
合法と非合法のスレスレの工作を繰り返してるし、油断しない方がいいかもしれない。
ていうか、この時代でも、
利権と、在日の思考パターンがそっくりで、見分けがつかない。
街の様子を見ると、
おっさんが、若い男を見つけると声をかけてたり、
電映で、各企業が国外社宅と、生活の様子とか流してたり、
国外生活を電映漫画したりを見ると、トンデモ需要で、青田買いが凄いって思えてくるかな。
いろいろと報告する事もあるので、報告書を書かないといけない。
たぶん、アメリカ人は、日本兵器が優れていると気付き、直接的な対日侵攻は遅らせるかもしれない。
03月
垂直離着陸機が浮かび上がる。
5000kg/8000kg/12000kg
全長13m×全幅10m×全高3.4m
推力5000kg1基 980km/h 2000km
25mm機銃 ハードポイント7基 3000kg
機首の吸気口から空気を取り入れることで
機体中央域にバランスよくジェットノズル排気口を配置できた。
見た感じ、MiG19とハリアーを足して割った感じの出来で、
代償として、レーダー装置の配置に苦慮することになる。
これは致命的だけど、垂直離着陸機の開発で早い気がするね。
「機体の安定はいいし。炭素甲線の割合を増やせれば、性能が向上するでしょう」
「レーダーは？」
「機首の吸気口に小さなレーダーを付けることになります」
「使えるのかね」
「日本のレーダー電算処理が優れてるので勝てますよ」
「容積が小さいと、不利だろうに」
「むしろ、5000kg級エンジン1基の方が不利ですね」
「バランス上、1基ですが、機体に余裕があるので、エンジンは、向上させられますよ」
「だといいけど」
東南アジア戦争が終息すると、
日本で、建設需要と電話・電音・電映網を中心に、高度成長が始まり、
資源と国外利権を得られやすい国外需要に引っ張られたのか、
外国語学。護身術。射撃訓練の教室も増えている。
各政治勢力とも資源を得て、我田引水な政策と法律を作りたいのか、人材雇用が大きく、
庶民も、効率良く所得を増やし、石票を買える職業を選択している。
なにが起きているかというと、
学問系教室が減少し、効率よく学歴を稼げる電話教室に移行し、
実地系の教室が増加している。
その教室は、射撃訓練をしていて、
社員を拳銃を所持できる国へ送る企業の人事関係者が集まっている。
おれは、新型試作拳銃を見に来たんだけどね。
おれ、お金が貯まったので、同志と金を出し合って、
経国に元寇のプロパガンダ映画を作らせてみる。
監督以外は、日本の最高級のカメラと撮影技術を使うし、メイクも本気モード、
一切の妥協がないようにするつもり、
まぁ 朝鮮人が、元と鎌倉日本を戦わせて弱体化しようと暗躍し、成功した作品で、
朝鮮人を悪者にした映画だけど、
碌な産業がなかった経国は、すぐに、引き受けてくれた。
たぶん、残虐シーンとか、ふんだんに取り入れてくれるだろうし、
おれ、その気になれば、全世界放送できるので、頑張ってみるわ。
しかし、プロパガンダ映画って、銀行支配と格差がないと作れない代物だと、本気で思ったわ、
日本で作る映画と、全然違うし、
バラマキをすると、新興企業が生まれやすく、雇用が難しくなり、賃金が高騰する。
とある師弟人脈系の新興企業に行くと、スクリーンでソファーを覆って、全天球映像を見せてくれた。
移動速度が滅茶苦茶早くて、目で見てるのとあまり変わらない。
光ファイバー電話回線が50回線もあると、こんなことができるようになる。
「わぉ～」
「どうです？ 霧島殿？」
「いいねぇ こいつを規格品にしたら、誰も出てこなくなるかもしれない」
「まず、軍用と設計用なんですがね」
「なるほど・・・ だけど、会社の機械と連動させて、仕事をさせることもできるんじゃないか？」
「まぁ やれるかもしれませんが・・・」
もう、在宅警備みたいな人間でも仕事できるような社会になりそうだけど、
それくらいやらないと、二足歩行ロボットは、産業として定着しにくそうだな。
電映 関ヶ原の合戦
藩閥で映画を作ると、我田引水な映画になりやすい。
関ヶ原は、いろんな視点と、視野で映像が撮られている。
今回は、小西行長視点、
戦国時代の映像は、年々高層建築が増えているせいか、似たような風景が使われやすくなっている。
飛行機雲や建物を消したり、森を増やしたりと、地道な作業が行われる。
テロップを見ると、師弟人脈ごとに名前が流れていく、
映画一つを撮るのに10～100の師弟人脈を使うし、
合戦の場面になると、大人数になった。
ただ、映像の撮り溜めというか、多視点で撮っていることがあって、映像の売買も行われているらしい。
撮り溜められた映像は、阿頼耶識で公表され、値段がついていた。
小さな映画会社や素人映画撮影人脈だと、
オリジナル映像と、撮り溜め映像を繋ぎ合わせて映画を作ることも珍しくない。
そして、それで成功することもあるらしい。
気晴らしに妻の香織(20)と、街を歩いている。
といっても、妻は、やや斜め後ろを歩いて、少しばかり袖振り合う位置にいる。
夫と妻の立ち位置は、乳母教育とか、武家ごとの習わしが違うらしい。
どうでもいいけどね。
まぁ たまには、労いで、何か買ったりとか、夫婦らしいこともしないとね。
この世界の日本女性は、衣食住があって、死ぬまで子供を何人か産んで育てられれば良く、
愛情が足りないなどと、浮いた発想はない。
たぶん、ウーマンリブ運動とか、弁護士とかないし、
バラマキもないし、10人長選挙もない。
師弟人脈はあるけど、婚期は早くて、20代で結婚できなかったら行き遅れと言われる。
なので、ドラマの作り方が違うのかもしれない。
しかし、街を歩く人波は、着流しで、どことなく忙しない。
着流しと言っても、5割から6割くらいだろうか。
残りは、羽織袴だったり、洋服だったり、中東から東欧の影響を受けていたりと、雑多だ。
たぶん、文化的には、交易の影響を受けてるとか、土産物なのかもしれない。
店頭の品物は、未来の日本を彷彿とさせるほど豊かだ。
土木工事も多い。
通信網と、土木建設業が好調のせいか、3交替24時間制に移行し、
生徒が仕事に引き抜かれているせいか、学校の教師廃業で空き教室も増えているらしい。
好景気の正体は、外国の発注で、
生産は、海外地が多くても、造成と敷設と組み立ては現地だし、
条件のいい10年契約、20年契約で国外在住の日本人も増えているようだ。
365m級展望時計塔に登ると、街の風景が広がっている。
毎月、八方の風景を撮っていて、完成したときから、これまでの写真をスライドで流している。
とある国外コネクションと、折衝が始まる。
「マダガスカル軍の様子は？」
「日本と違って統一性が執れていいようだ」
「欧米の中央集権型学制に日本式教育か。いい労働者。いい兵士になりそうだけどね」
「しかし、戦意をどう保つつもりだ」
「ユダヤ資本の真似をして、右翼資本主義と、左翼共産主義の掛け合い漫才が上手くいってる」
「東南アジア戦争が終わったばかりというのに、いい加減にしないと、呪われるぞ」
「コンゴ解放を、やる気になってるのは、ザンジバルだし」
「マダガスカル民族資本もコンゴに利権を欲しがってるんだよ」
「あと、マダガスカルの歴史的国家統一事業も兼ねてるよ」
「日本は、国家統一、歴史観統一の戦争をしてないよ。それでも国だ」
「日本は、世界最古の文明と歴史と結び付いた。もういいよ」
「それに、戦争を滅茶苦茶嫌がる勢力が強くて勢力も多いしね」
「新興の国家観と戦争史の不可分な関係か」
「自衛戦争なら安上がりだけど、わざわざ、コンゴに行っても・・・」
「生憎、日本の傀儡国家に戦争仕掛けてくる国がなくてね」
「しかし、マダガスカル国民に、その気もないのに海外派遣なんて・・・」
「右翼と左翼に都合のいい焦点を作ってもらって、国家の危機という妄想を膨らませている」
「そして、それ以外の話題は、鎮静化させるのさ」
「・・・・・」 ため息
「あとは、個人崇拝できそうな人間にやってもらうかもな」
「準備はしているわけか」
「ザンジバル次第だけどね」
「本当にザンジバルは、その気になってるのか」
「白人は、次の戦争したいんだよ」
「コンゴで負けても？」
「ああ、御免。戦争したいんじゃなくて、格差を広げるついでに儲けたいだ」
「やれやれ」
「白人も、負けるつもりはないだけの戦力を揃えるらしいけどね」
「いつ頃？」
「それも、ザンジバル次第だな」
「まぁ 日本が参戦しないのなら、好きにしてもいいさ。あまり、のめり込まないのならね」
「それは、マダガスカル議会とマダガスカル人次第だね」
「火を付けて、あとは知らんというのは・・・」
「いや、ガソリンをまいただけだよ。火を付けるのは、ザンジバルだろう」
「ベルギーも、わざわざ、ザンジバルを怒らせなくても」
「ベルギーは、その気がないよ」
「その気なのは、武器を売って、試したい国でね」
「・・・・・」 ため息
04月
未来の日本は、キャリアとノンキャリアの学閥で上下に分断工作されてるけど、
反日在日メディアは、キャリア上げと、ノンキャリア下げを繰り返している節があるようだ。
現場を知らないペーパーに序列支配させといた方が、付け込みやすいからね。
この世界の日本は、10人長制、出自、企業系、宗教閥、武家衆、公家衆がモザイクで混在し、
それらを閨閥連合が結びつけているけど、独立系が年々増えている。
いま、出雲大社系が将軍職になってるけど、
連邦の中央集権化と、天下の世襲化を狙う御仁でもなさそう。
というより、国民が豊かすぎて、権力基盤を支える人材の忠誠心が薄れている。
といっても、坂下門外の変でも、家臣団の一部が逃げ出したことだし、
御家と命、忠誠心と俸禄を天秤にかけると、一定数が逃亡すると思った方がいいんだろうね。
ちなみに、この世界の日本は、定年がある。
離職されると困るので、満期まで働いてくれるよう退職金が上乗せされていくのだけど、
社員は、老後や独立するため株や石票を買い、仕事しながら学校で勉強しているせいか、
終身雇用が守られるのは、半分以下で、
雇用のタイミングが悪いと、人材不足で休業に追いやられる企業もあるようだ。
扶桑6684万石
樺太藩6215万石 千島藩318万石
北海藩4204万石
出羽藩1285万石 陸奥藩4203万石
加賀藩864万石 信越藩963万石
京府藩613万石 尾張藩805万石 富士藩870万石 関東藩2907万石
南紀藩889万石
関芸藩677万石 上瀬藩883万石 播磨藩799万石
伊予藩921万石
肥前藩532万石 筑紫藩855万石 豊原藩764万石
肥後藩823万石
薩摩藩954万石
瑞樹38035万石
イスラエル藩3267万石
ナミビア8062万石
フィリピン29500万石
南米譲渡地1800万石
11億8692万石
バルカン北部自治区2500万石
コーカサス北部自治区2900万石
12億4092万石
膨大な外国資源により、国内資源は、採算割れとなり、幾つもの炭鉱が閉山していた。
露天掘りする資源メジャーには勝てんわな。
ていうか、資源メジャーって、瑞穂なんだけどね。
それでも農産物と、海産物が増産し、12億4092万石もの石高生産を引き出していた。
単純計算すると、総人口5億2956万人なので、1人2石を越えている。
ただし、軒下栽培分は、石票で加算されていない。
平地で開墾した農地は、10年平均を出すまで、石高として、現れず、
農業用高層建築も、1年の調整期間があった。
また、バルカンとコーカサスは、圏外生産分が含まれておらず、
実数と、少しばかりずれている。
ていうか、むかしなら石票100万石持っていたら大大名だけど、議会じゃ小物なんだよな。
ちなみに、サウジアラビア、オスマン帝国、ブラジル、
アルゼンチン、コロンビア、ベネゼエラ、メキシコ、イランに、万石単位の利権を持っている資本家もいる。
国外なので100分の1石に減量されても万石なんで、笑っちゃうのだけどね。
かく言うおれもね。
目の前に、ラテン系のおじさんがいて、地図を広げられている。
この土地あげるから、高層建築建てて、みたいな。
筑紫藩の師弟人脈でロボットを研究開発していた。
天狗 妖狐 海御前
何か電映漫画に出てくる3キャラ正義物の妖怪型カラクリらしい。
おれの好みは、3色違いで魔法少女なんだけど、
それは我慢するとして、もう、少し、萌えが欲しい。
動きが悪いけど、人型より違和感が少ない。
というより、妖怪なので、人に似せなくてもいい。
空 陸 海 と、特性を持たせられるので、軍用でも研究されている。
あと、キャラクター物は、資金的な相乗効果で、支援が受けられやすいらしい。
05月
通信ケーブル網が広がるほど、
日本の海外地・国外の電映視聴率が上がっているし、
海外地・国外の日本の電映視聴率が上がっている。
ちなみに電話50回線、電音36回線＋無線6回線、電映48回線＋無線6回線と増えてるのだけど、
大規模資本を必要とする電映は、大手資本が集中し、
小規模資本で済む電音は、中小資本が集まる傾向があるようだ。
ただし、国外は、テレビ・ラジオの無線放送が主流になっているようで、
日本の通信ケーブルを引き込んでるのは、お金持ち。
あるいは、地理的な要因でサービスを受けられている人たちのようだ。
電映漫画の低年齢化が進んでいる。
人口最大が低年齢層なんだからしょうがないような気もするけど、
子供には、上っ面な偽善とかより、
歴史、政治、経済、軍事、外交戦略史とか、権力闘争とか、利権戦争とか、大人の都合とか、
価値観を教えるべきだと思うね。
06月
賃金が高騰している。
一部の大資本企業は、高層建築を1棟建設する資本力があることから、
賃金と石票の併用化が進み、逆に支払う賃金が減少する傾向も見せた。
農業用高層建築のフロア番号の石票で、配当が小さいのだけど、
どうせ買うなら企業保障で、石票を買う方がいいという気分にもなった。
たぶん、建設需要はさらに増えて、おれの持ち分の石票の発言力は小さくなるだろうな。
まぁ 別に気にしないけどね。
長崎
「日本各地を巡ってきた。日本は素晴らしい、日本人は、素晴らしい・・・」
アメリカ人が茫然と呟いた。
「観光は、いつまでですか？」
「延長申請が届かないと、あと、3日だが・・・・」 ため息
「祖国に帰るのに滅入ることもないだろう」
「行くのは、祖国じゃなく、清国領朝鮮だ」
「それは災難だな」
「霧島。知ってるか？ 朝鮮人は、家長が死ぬと、跡継ぎが家長の血肉を飲むんだぞ」
「ああ、渡航制限してるから、よく、わからないけど、確か・・・ 相続の儀式だっけ」
「そうそう、親戚を前に、自分が跡継ぎだと、証明するらしいが、どこの土人だよ」
「ふっ まるでキリストの最後の晩餐だな」
「あれは、比喩だ！」
「あははは、わかってるよ」
「まったく・・・ 仕事とはいえ、あんな呪われた地域に行きたくないよ」
「しかし、よく知ってるな」
「アメリカにも朝鮮人集落があってな。やってるんだよ。その儀式」
「うぇええ・・・ よくも入国させたものだ」
「ソビエトと、アメリカは、朝鮮人を労働者として引き込んでいるし。清国は朝鮮を併合してしまった」
「たぶん、この3か国は、呪われるな」
「日本国内にも密入国している朝鮮人がいるから、日本も、ちょっと、呪われてるけどね」
07月
電話教室を使った師弟人脈は、教師のカリスマ化が進んでいるらしい。
一度に1万人に教え、直弟子・孫弟子が個々の質問に対応している。
阿頼耶識で画像と映像の規格化が進んでるので、
電話50回線・電音36回線・電映48回線の全世界ネットワークの構築が進めば、
電算処理装置の増設で、1頁800文字から1頁1600文字。
さらに電映機と連動した画像と映像も流せるようになるだろう。
一方、実地系教室は、統廃合で教室空間が大きくなってるけど、
それとは別に電子辞書化も急速に進んでいる。
あと、阿頼耶識上位100万頁への再配分が計画されてるかな。
大阪湾
水上16000t/水中18000t級 戦略原子力潜水艦
全長170m×全幅12m×吃水11m
50000kw(37500馬力)級小型密閉型ナトリウム冷却高速炉2基 30kt 30年間
水中発射TNT100t級多弾頭ミサイル
30000kg(全長10m×直径1.8m) 射程8000km 24基24発
533mm魚雷4基 12本
普通の国は、戦略原子力潜水艦を抑止力として使う。
基本は、核ミサイルを撃ってきた国に対し、核ミサイルで反撃する戦略兵器なんだけど、
未来の日本の右翼と左翼が馬鹿なところは、先制核攻撃か、無抵抗滅亡の二元論しかないわけ、
なんで、日本は、馬鹿になったんだろう。
ていうか、敵の工作員で、日本を普通の国にしたくないための情報操作なんだけどね。
水上16000t/水中18000t級 日向型 戦略原子力潜水艦は、
軍事基地や艦隊を破壊できる力があった。
「霧島殿。どう思うね？ 抑止力として使えるか？」
「子弾1個がTNT100tは、微妙だな」
「TNT10万tから50万tの核兵器は、製造できるよ。配備してないけど」
「敵が都市破壊の核兵器を隠し持っていなければいいな」
「お互いに査察は開始しているよ」
「特に日本の国外の公共事業や高層建築など設備投資がデカいから怪しまれている」
「金持ちはケンカせず。そういうのは、信じてもらいたいものだけどね」
「欧米列強は、自分たちがやってることは、敵もやってると思うんだよ」
「白い悪魔か・・・黄色い獣も気を付けたいがね」
「基本、支那人の入国は制限しているし。朝鮮人の入国は、禁止している」
「しかし、列強は、資源が大きいし」
「人口増加に比例して、資源を手に入れないと、衣食住が苦しくなる」
「日本は、世界一の衣食住大国。雇用大国で。国外在住も世界最多国なんだが」
「日本は核兵器で先行してるし。民族性で大人しいし、人質かもな」
「ふっ まぁ それでも、入ってくる資源は莫大だよ」
08月
時代が変わると善悪も変わる。
武士が正しかった時代は、薄められ、生産・通信・交通・販路の利権の理屈が強くなっている。
人口増加は、分権化が進むし。人口減は集権化が進む。
人口減自体正気の治世で怒りえないし、
人口減で集権化は、属国でもなければあり得ないし、最悪の治世といえる。
そんなわけで、沖縄・九州・中国域の軍管区で、清国軍侵攻に対抗する軍事防災訓練が行われている。
そんな可能性があるのかというと、軍事戦力比上、まずない、
ないにもかかわらず、軍事防災訓練が行われるのは、
練度と、期限切れ弾薬の消化と、予算の為の口実なんで、何でもいいんだけどね。
冲には、敵役の上陸作戦艦隊が浮かんでいる
80000t級大和型空母 武蔵
全長330m×全幅76m(艦幅40m)×吃水10m
小型ナトリウム冷却高速炉 電気推進
50000kw(37500馬力)6基300000kw(225000馬力) 32kt 50年
70口径120mm砲8基 25mm6束機関砲8基
艦上機100機
8式哨戒ヘリ 雲海
自重4765ｋｇ/最大重量7200kg
全長9.75ｍ×回転翼直径15.7m×全高5.4m
ターボシャフトエンジン900馬力2基 220ｋｍ/ｈ 航続力650km
乗員2名 ハードポイント8基1200kg
10式艦上戦闘機 紫燕
8000kg/17000kg
全長15m×全幅10m×全高4.5m 30㎡
推力5000kg2基 2400km/h 1500km～4000km
25mmバルカン砲 ハードポイント8基 5000kg
「ところで、どこの国の上陸作戦を想定しているのかね？」
「アメリカ、イギリス、清国、極東ロシア連合軍ですよ」
「仮に敵軍が上陸してきたら、志願兵は、どのくらい増えるんだろうか？」
「日本列島だけで、一週間以内に第一予備役が100万。一ヵ月以内に第二予備役が200万」
「その間、500万人くらい志願兵が募集しそうです」
「訓練に半年かけるとして、その間、正規軍が持ち堪えればいいわけです」
「武器弾薬？」
「歩兵装備なら1000万人分を保持してます」
「常識的に。日本本土に上陸してくる国があるかな」
「総動員したら、世界を征服できそうな戦力になりますし」
「仮に日本の空軍と海軍と戦車を片付けたとしても、都市と、地下がデカ過ぎますし」
「東南アジア戦争で、日本製兵器を見直してるので、無理と判断するでしょうね」
珍しい国旗を翻す軍艦も浮かんでいた。
「あの軍艦は？」
「ベトナムに輸出した3000t級駆逐艦 ハノイ ダナン サイゴン です」
「演習に参加させて欲しいと言われて、許可したようです」
「へぇ・・・ 前回は、コロンビア艦隊だっけ？」
「どこの国も軍事費不足で、機会があれば、戦訓が欲しいのでしょう」
「あと、核保有国の日本との連携があるという牽制ですかね」
「そういえば、次の戦争は、アメリカと、メキシコ、コロンビア、ベネゼエラだっけ？」
「可能性の高さだと、ソビエトと、極東ロシアでしょう」
「ベルギー領コンゴと、ザンジバルも戦争しそうな気配がありますけどね」
「普通の国民は、他国に侵攻して、人を殺したいと思っていないのだけどね」
「手順さえ間違えなければ、金融、税制、財政、法制で、貧富と地域の格差を広げれば、どうにでもなりますよ」
「経済的に中間層を破壊して追い詰め、紛争を起こし」
「教育と広告宣伝を繰り返して、戦争させられますよ」
「人類は、そんなにも馬鹿なんですかね」
「利己主義と、拝金主義で、家族とコミュニティを破壊し」
「強いものに従うほど、国権が先鋭化し、貧富と地域の格差が大きくなりますからね」
「格差が広がってる状態で、テコ入れすれば、右にも左にも倒しやすいですし」
「クーデターでも、革命でも、戦争でも、粛清でも、自由自在でしょう」
「騙してると思ってる馬鹿が実は騙されて、最後に悪者で殺されるとも知らずにか」
「わかってる人間にしたら、視点が低くて、近視眼の単細胞は、掌で転がされているようなものですよ」
「兵士だと、役に立つんですがね」
「近代戦は、創作情報戦、総力戦の時代ですし。単細胞の兵士を集めたって、勝てませんよ」
「まして、政治経済のわからない、人間に軍事クーデターなんて起こされた日には・・・・」
09月
電映で、エルサレムオリンピックの映像が流れている。
天皇と、将軍もエルサレムに行ってるらしく、世界各国から政府要人と、観客が押し寄せ、大盛況のようだ。
しかし、光が強くなると、闇も深くなるのか、
タイ王国の旧イギリス領マレーシアと、アチェ王国の旧オランダ領インドネシアで、武装蜂起が続いているらしい。
そして、反政府ゲリラ戦が、タイ王国全域に広がろうとしているし、アチェ王国全域に広がりつつあるらしい。
日本の戦略原子力潜水艦の就役は、国外利権を増やす結果に繋がる。
一部で人質戦略と、警戒されているものの、
資源との交換であるため、貧富と地域の格差を維持しながら利権を増やせるとか、
日本の利権があると集客に繋がるとか。幾つか重なったの要因の一つとされている。
日本が警戒し、日本を警戒しているはずのオーストラリアでさえ、
1000棟近い高層建築が建設されることになるのも、資源の為なのかもしれない。
そして、輸入資源の総トン数から輸出総トン数を引き、
高層建築1棟の総資材を割れば、弾き出せる数字なので、日本が取り扱える資源は大きかった。
おかげで、穀物価格を安くしろという消費者と、
おれのところより、穀物価格を高くしろという食糧生産者の圧力を受けているらしい。
珪炭社で炭素甲線(カーボンナノチューブ)の規格部品の歩留まりが改善されつつある。
チタンは、アルミニウムの約60パーセントの軽さで、鋼鉄の約2倍の強度、
ケブラーは、アルミの約半分で、鋼鉄の5倍の強度、
炭素甲線は、アルミニウムの半分の軽さで、鋼鉄の20倍の強度を持つ
ほかにも材質の特性など適材適所があるものの、兵器で使うなら、同じ重さで炭素甲線が有利になる。
あと、電子産業でのLSIチップでも有望だ。
しかし、絶対量が少なく、グラム当たりの単価が高く、
あと、大気中の融点は、チタンが高いので、エンジンを含め、チタンが使われやすい、
規格部品が増えるほど、兵器と武器弾薬の軽量化が進んで有利になりそうではある、
研究室
シリコンの円盤に親指大の四角い板が数十個が並んでいる。
いわゆる賢者の石で、断裁して、電子処理装置に繋げば、電子計算機を動かせる。
軍部、藩主、1000万人長、公家、省庁、大規模師弟人脈は、
それぞれにスーパーコンピューターを欲しがるので、
だいたい、500基ほど製造し、各地の地下軍事施設や軍艦に運ばれていく、
ちなみにパソコンは、研究されてるけど、市販されるのは、先の話しになる。
「ずいぶんと、速そうな賢者の石だな」
「以前の100倍ですよ」
「ほぉ」
「生産が軌道に乗れば、阿頼耶識の頁を1600文字にできますよ」
「阿頼耶識より、電映機の性能が小さくなるんじゃないか」
「小型電子計算機のモニターを電映機に使うことになるかもしれませんね」
「まぁ いずれそうなるだろうね」
「いずれ、炭素甲線を使った電子計算機ができるだろうな」
「分子加工技術なんて、ありませんよ」
「いずれだよ。いずれ」
「そうなれば、すごいですけどね」
「目指せ、人造人間なんだけどな」
「あはははは」
LSIの基本設計は、決まっている。
それをカーボンナノチューブ分子レベルにするのは、骨が折れるというか。
巨大施設で、精密制御装置というか、分子レベルの加工物を作るとかあり得ないのだけど、
そんな感じになりそう。
ていうか、グラフェン(カーボンナノチューブ膜)をフィルターにしないといけないとか、
困ったものだ。
10月
大阪湾
12000t級黒姫型原子力巡洋艦 霧島
全長210m×全幅22m×吃水5.8m
小型ナトリウム冷却高速炉 電気推進
50000kw(37500馬力)3基150000kw（112500馬力） 32kt 40年間
垂直発射装置(VLS)対空・対艦・対潜ミサイル20発 ×4基
70口径150mm砲2基 70口径25mm6束機関砲4基
ヘリコプター1機 無人哨戒機3機
1942年、一番艦 黒姫 が就役し、
隔年ごとに 雲仙 穂高 葉山 黒部 入笠 と建造され、
7隻目 霧島 が就役しつつあった。
外見は、似ていても、新造艦になるほど、材質と性能が向上している。
チタン・ケブラー複合装甲30mm弱なので、装甲での防御は、考えていない。
雲仙の中央指揮所(CIC)は、中央電子計算室と併設され、
隔壁内を張り巡らされている十数本のフライ・バイ・ワイヤを通じ
制御盤や機械と直結して、自動戦術艦に近付いて、最終的に自動戦術艦隊に至る気がする。
プライベート区画を除く、全区画に艦内カメラが配置され、人がいると、録画される。
各隔壁は、カラクリ腕(マニピュレーター)があって、ダメージコントロール機能があるらしい。
破壊されたら駄目じゃん、といえなくはないけど、カラクリ腕は、人間より頑丈だからね。
乗員は、一の把握と通話できるヘルメットをかぶっていて、統制が進んでいる。
人型カラクリの概念が取り入れられ、少人数化にも繋がっている。
ちなみに、アメリカはボルチモア型巡洋艦を改造した
13600t級ボストン型ミサイル巡洋艦
全長205.2m×全幅21.9m×吃水8.2m
120000馬力 33kt
55口径203mm3連装砲2基 38口径127mm連装砲5基 50口径76mm砲12基
艦対空テリアミサイル 2連装2基
を再就役させ、
ドイツは
15000t級グナイゼナウ型巡洋艦
全長200m×全幅20m×吃水8m
100000馬力 30kt
70口径150mm砲4基 70口径75mm砲4基
艦対空ミサイル4基 対潜ミサイル4基
ヘリ2機
を就役させている。
ドイツ巡洋艦は、日本の巡洋艦の影響を受けてるらしい、
日本の電話・電音・電映関連会社は、
全世界ネットワークを構築していて、莫大な利益を上げている。
世界中から通信費と広告料を取ってるのだから、
その総額は、日本の税収より大きくなりそうだ。
通信費の一部を再配分する阿頼耶識検索上位10万頁をめざし、
各国とも電子書籍化と、その翻訳が進んでいる。
史上空前の文章が電子辞書の形で膨れ上がり、情報過剰状態になっている。
もちろん、外国の記者、作家、作曲家も阿頼耶識に文章と作曲を載せている。
電子辞書化で先行している日本の文章と、その翻訳物は、内容が深く、検索上位を占めていた。
当然、最強検索の 千章眼 は、上位なので、
各国で通信費が徴収され、各国の口座に、その国のお金が振り込まれていた。
電映で、オスマン帝国領バルカン北部自治域の映像が流れている。
隣で欧州貴族に連なる女性が寝てる。
日本の電話・電音・電映が全欧州に拡大しているせいか、
オーストリア＝ハンガリー帝国、ルーマニアと国境を接してる割に軍事的緊張が低下し、街は活気があるようだ。
活気の原因の一つが、日本資本の隠し資産なのが、悩ましいところ、
ちなみに国外資産の持ち主は、日本の政官財黒幕の閨閥連合で、
彼らの資産を守るために日本で雇用された人たちが、国外に住んでいる図式になっている。
ちなみに、おれの千章眼、床屋・井戸端談義板の広告料も現地紙幣で支払われ、
対価で資源を日本に輸出させたりするのだけど、
隠し資産で現地利権を増やしたりもできるわけ、
そして、そういった誘惑というか、取引は大きくて、ハーフに利権を任せたりとかね。
なので、外国人の女性が日本に旅行に来て、妊娠して帰るとか、
仲間内で、そんな話しを聞いていたけど、ついにおれもか・・・・
11月
瑞穂系列企業は、庶民向けの省エネ自動車だけでなく、
フェラーリーに似た自動車とか、
ランボルギーニ似た自動車とか、
BMWに似た自動車を生産し、外国に輸出している。
まぁ おれが大昔にデザインを描いて作らせたんだけど、日本より、外国の富裕層がお得意様らしい。
というか、最近は、全品目で輸出が増えているし、高層建築の利権も雪達磨式に増えている。
特に高層建築が多いのは、対価の油田がある国で、
サウジアラビアは、ナミビアを超える高層建築建設国になりつつあった。
12月
日本は、チタン製97式戦車が600両ほどが配備されている、
金額にすると、97式戦車20000両分に相当する。
おかげで、最近は、チタンの製造単価も安くなってきたけど、
東南アジア戦争で、性能が証明され、
95式戦車と97式戦車の追加発注があったので、生産できたと言える。
後期型は、ケブラー、セラミックを増やして複合装甲化しているけど、
とてつもなく、高価な戦車だ。
いま、97式戦車の後継1600mm広軌積載仕様戦車を開発しているけど、
エンジンと、チタン比率で揉めている。
陸軍だけでなく、空軍と海軍もチタン比率で揉めていて、
それが可能になるとしたら兵器輸出産業に頼ることになるらしい。
国防もいろんな考え方があるが、
1 周辺国・仮想敵国の半戦力で国防できる。
2 国民の1パーセントは、軍務経験者であるべき。
3 GDPの3パーセントを越えるべきではないが、1に反しない。
4 再生産が悪いことから国家予算の5分の1以下が望ましいが、1、3に反に反しない。
いまは、この考えが強いようだ。
ちなみに、ムスタングと紫燕をトン数割で計算するので、
高性能化、高価格化しやすい弱点がありそうだ。
･････････････････････････････････････････････・・・・・・・・・・
おれ、 綾波 源司(あやなみ げんじ) ⇒⇒⇒ 時司史朗(ときつかさ しろう)
ロゼ・ティーナ(72) 露瀬 統司(54) 露瀬 千夏(52) 露瀬 陽介(49)
智子(70歳) 時司 頼経(51) 直衛(49) 美智(47) 雪妃（45）
時司史朗(ときつかさ しろう) ⇒⇒⇒ 霧島 高雄 (きりしま たかお ： 31歳)
霧島高雄(31) 香織(20) 翔太（2） 慶太（2）
史実 9017万人
戦記 428万0358k㎡ 5億2956万人
日本 46万6088k㎡ 1億7615万人
瑞樹 92万5915k㎡ 1億5470万人
扶桑 171万7854k㎡ 1296万人
フィリピン 29万9404k㎡ 9931万人
ナミビア・インド洋諸島・イスラエル 86万1259k㎡ 9530万人
スペイン・ポルトガル国境 カディス 200ｋ㎡
ベネゼエラ トルトゥガ島 156ｋ㎡
コロンビア・ペルー・ブラジル国境 レティシア4500ｋ㎡
ボリビア・パラグアイ・アルゼンチン国境 ピルコマヨ4500ｋ㎡
ウルグアイ バラ・デル・シュイ 100ｋ㎡
メキシコ・グアテマラ国境スチアテ港 200ｋ㎡
チリ ファン・フェルナンデス諸島 182k㎡
オスマン帝国領バルカン北部自治区100000ｋ㎡
オスマン帝国領コーカサス北部自治区156000ｋ㎡
| 第105話 1955年 『奴隷政治家と。泥棒官僚と。乞食資本家と・・・』 |
| 第106話 1956年 『利権が強くなるほど、嘘も大きくなる』 |
| 第107話 1957年 『軍需株を持ってると、戦争したくなる (笑』 |
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