第114話 1964年 『ミクロ経済で勝って。マクロ経済で負ける』
ユダヤ暦5724年 皇紀2624年 大正11年
第123代 大正天皇(35) 第19代将軍 千家 夷隅(41)
ミクロ経済で勝って。マクロ経済で負けることは良くあることで、
例えば、贈収賄を貰って、日清戦争したら勝ったので、半島進出したけど、赤字にされ、
贈収賄を貰って、日露戦争したら勝ったので、満州進出したけど、赤字にされ、
贈収賄を貰って、第一次世界大戦に参戦して、お駄賃でミクロネシアを貰ったけど、
シベリア出兵で赤字にされ、
贈収賄を貰って、日中戦争したら泥沼に入り込んで、頭に来たので、太平洋戦争やったら、ボロ負け、
アメリカ、中国、韓国から贈収賄を貰って、消費税を上げてしまうとか。
自分のポケットは膨らむけど、日本産業は何を生産しても売れない、
価格の安いアメリカ製、中国製、韓国製が売れてしまい。日本産業は、生産力を失って、工業基盤を喪失してしまう。
贈収賄を貰って、金融自由化してしまうと、
高金利で喜んでアメリカ国債やアメリカ株を買ってたら、
為替を円高ドル安にされて、利殖分の数百倍も大赤字、
さらに計画倒産で財産を喪失するどころか、
準禁治産者並みの借金を背負わされて言いなりにさせられてしまうとか。
贈収賄を貰ってアメリカ国債を買い続けていたら、
その金で、日本企業の株を買い占められ、リストラされて労働力を喪失させられ、
アメリカ資本に、いつでもスーパーインフレさせられるほどの金融危機状態に陥ってたり、
贈収賄を貰って、中国投資を繰り返していたら、
その金で、数千発の核弾頭ミサイルを製造され、日本本土が射程に入っていたりとか、
戦前も、戦中も、政官財は、金に困っているわけじゃないのに、
利権馬鹿で世襲天下りで私利私欲に走って、泥棒みたいなことやってるんだなって・・・
人工知能生産産業が人海戦術でしか成り立たないことが知れると
手先が器用な人間を中心に、産業構造上のシフトが行われ、
人材がそちらに流れていく、
仮に高層建築1棟で、数千人が1年かけ、人工知能1個を製造する経済波及効果が、いかがなものかなのだけど、
国家安全保障上と、22藩・1000人長区画の自立性で人工知能が必要なのならと、
負担しなければならない経費なのかもしれない。
まぁ そんな時代なんだけど、未来の世界と違う世界線になってるので、先行きが気になるところかな。
01月
この時代、電話50回線の阿頼耶識が大きくなり、
電音36回線・電映48回線の視聴率は、低迷している。
全国(電音18回線・電映24回線)で、1億人～1千万人規模。
藩・海外地領域(電音18回線・電映24回線)で、300万人～50万人規模でしかない、
ちなみに国外番組は、家と個人がわかりやすい阿頼耶識の人気投票で選ばれるけど、
その際、6億人以上が閲覧するとされ、CMは切り離され再入札になる。
海外輸出企業は、大規模な入札を行うけど、採算は、苦しくて、財政が潤う感じかな。
むしろ、現地の電音・電映にCM代を払う方が安かったりする。
どちらにしろ、有線と無線を国家の所有として、入札制にしている日本マスメディアが、
有線と無線を固定の企業利権にしている欧米マスメディアに資金力で勝てるはずもなく、器用貧乏に見られているらしい。
人工知能は、人工知能を製造したり、誘導装置のない狙撃など、
想像性に頼ったり、勘に頼ったりが苦手なのだけど、
それ以外は、圧倒的なスペックを誇っていた。
人工知能が優先されるのは、シリコン系LSIの量産。
行政・税制・財政・金融などの管理、
固定基地と、艦隊の電算処理や国軍用の戦車、戦闘機、ヘリコプター、
人型・犬型・鳥型・イルカ型・蛇型のカラクリになっていく、
人工知能を装備した兵器は、無人でも戦闘可能で、合理性を考えるなら、将兵はいらなくなるね。
人型カラクリが戦隊を作って、演習している。
何人体制がいいのか、戦訓がなくてわからないけど、拳銃弾は通用しないし、小銃弾でも貫通が難しい。
特撮級戦隊の力がリアルにあるんじゃないかって気がする。
02月
一方的に配信が行えるマスメディアヤクザにとって、双方向可能な阿頼耶識は、利権を脅かす存在らしい。
彼らは、大金を貰って大衆を扇動し、我田引水に情報を流してきたのに、
阿頼耶識のせいで情報統制が不可能になってしまうからだ。
ちなみにマスメディアヤクザにとって、阿頼耶識は、交流の場でなく、
一方的に情報統制する戦場で、自作自演、自画自賛、誹謗中傷を繰り返し、
扇動できなければ、政敵、一般論を煙に巻いてでも、押し黙らせてしまう。
仮に閑古鳥が鳴いても、自ら演出したストーリー展開を作り上げ、
無理やりにでもクライアントが望む方向に大衆を扇動する。
交流の場としての阿頼耶識と考えてる一般人は、到底、理解できない言動なのだけど、
連中の意識だと、大衆は、仕様に従う情報植民地人であって、
大衆が自律思考した内容を配信なんてされた日には、困るわけで、生活利権がかかってるので、やめられない。
日本社会は、空気を読め空間が存在する。
本音をはっきり言えばいいのに、空気といった曖昧な建前で表現する。
例えば会議形式で “自由な発言を” と言われても、
上位者や権威者に、自由に褒め称えよ、という意味かもしれないし、
上位者と権威者に、自由に追随しろ、かもしれない。
日本の場合、封建的な上位者が決めた仕様が存在し、
その封建的な主従関係を破壊してしまうそうな発言をすると、
正論でも、村八分な攻撃を受けたり、四面楚歌な目に遭う。
そんな体質が隅々まで根付いてるわけで、そんな体質に頭にこない日本人はいない。
特に、武家・公家衆は、強力かね。
でも、武家・公家衆の閨閥入りすると、一息付けて、そっち側に立ってしまう (笑
この愛憎劇が日本社会の病巣なんだけど、
おれの妻は、北海藩系の武家衆で、子供たちも、閨閥系の許婚がなんとなく決まっていくわけ、
おれ、知ってるんだよね。
この上威追随な体質が正論を押し潰し、日本を滅ぼしてしまうの・・・
長崎 外国商館
「日本は、ロボットを製造しているそうですが」
「ああ、見ましたか」
「ええ、ICを使ったロボットをね」
「幾つかの師弟人脈で人気があるようです」
「噂によると、機械でなく、もっと、人間にそっくりなロボットも存在すると聞いてますよ」
「ああ・・・・ あれ、ですか」
「あ、あるのですか？」
「大人のおもちゃですよ。国外に知られたくないので、輸出規制してますよ」
「い、いや、そうじゃなく、普通に歩けるような。軍隊と戦えるようなロボットを・・・」
「あははははは・・・」
「あ、ああ、忘れてください」
阿頼耶識の映像で、コンゴ戦争の空中戦が流れていた。
ベルギー領コンゴ植民地空軍がアメリカから購入したF5タイガーを戦場に投入したらしい。
強力な戦闘機ではなかったけど、費用対効果がよく、
オスマン空軍と、インド空軍の軽戦闘機と、空中戦を繰り広げているようだ。
全周スクリーンでは、全体がわかっても詳細が分かりにくい。
まぁ ただの監視カメラだからね
電話会議
“ザンジバル軍は、そろそろ攻勢限界のようだ”
“限界は、ベルギー軍もですよ。コンゴ全域で反乱軍と戦っているのですから”
“余裕のあるのは、国外コネクションが率いるマダガスカル軍か”
“コンゴ全域を落とすほどの力はないですけどね”
“議長、犬猿の仲のドイツ、ソビエトが、同じ側の戦線にいるとはね”
“ソビエト軍は、日本軍とドイツ軍のスパイだと思いますよ”
“それは言える。ベルギー軍が負けたときの保険かもしれない”
“霧島君。米英仏で、注目する兵器は、あるかね”
“ハリアーは、興味ありますが、まだ、投入されていないようですし。とくにはないですね”
“兵器はともかく、ナパーム弾は良くないのでは？”
“警告した後、こちら側も似た爆弾を落とせば、お互いに使わなくなるのでは？”
“それで行こう。民間人に被害を出す交戦は、良くない”
“では、6時から、ベルギー側を含めて、合同会議になる”
“参加者は、リストにある通りで変更はない”
“同時通訳は、13か国。引き続き会議に参席できる者は？”
半分以上が手をあげる。
“よろしい”
“では、6時にもう一度、繋げる”
03月
ニューヨーク ウォール街
世界征服を企む謎の国際的秘密組織
“地獄将軍”
“ニダー！”
“日本を資本主義と共産主義で分断せよ”
““““ニダー！””””
“宗教を使って、日本人を洗脳し、足場を作れ”
““““ニダー！””””
“日本の利権の味方をし、増長させ、格差を広げさせよ”
““““ニダー！””””
“日本人に少数部族を差別させ、対立させ、味方に引き込め”
““““ニダー！””””
“富裕層と、貧困層を憎しみ合わせ、争わせ、殺し合わせよ”
““““ニダー！””””
“日本に、戦争か。革命の二者選択を強制させよ”
““““ニダー！””””
“では行くがいい。怪人右翼男、怪人左翼男よ”
““ニダー！””
そんな映画を見ていた。
カラクリは、本物らしくするため表面を軟にしてる。
武道家が本気でカラクリを殴ると拳が骨折するくらいの堅さだけどね。
捕縛行動に移ると、相手の力量と、数に応じた力と技で応じる。
港湾で密輸の捕り物があったのだけど、カラクリ視点で撮影された映像が実況される。
人型カラクリ1体が人間離れした動きでスプレー缶の睡眠薬を嗅がせ、
在日8人を捕縛して密輸組織を壊滅させた。
「睡眠薬って派手さがないな」
「殴ったりとか？」
「前回は、殴る前に、手錠を順番に掛けて、拳銃を撃たれたからな」
「だから、あれは、人間の反応速度が遅すぎから、殴るより手錠を掛けたんじゃないの」
「せっかくの力なんだから。格闘も期待したいよな」
「力が拮抗しているのならともかく。電映の漫画や物語の見過ぎですよ」
「「「「あはははは」」」」
「でも、なんで、フード付きマントなの？」
「研究中の透明マントもあるけど」
「目が青いと変に思われちゃうじゃないか」
「なんで、捕縛行為で目を青にしたんだよ」
「議会が、そう判断したんだろう」
「それならサングラスしろよ」
「いやだ。だから、カラクリと人間の見分けがつかないのが、政治的に嫌なんだって」
「ったく」
「でも、睡眠薬ってどうなの？」
「相手の数が多いときは、有効ですよ。睡眠薬。紳士的だし」
「なんにしても、強そうな順番に拳銃を奪っていくのが先決だよな」
「捕縛する前に位置関係もあるからね」
「カラクリ二人組でやらせた方がいいのでは？」
「そうだな。あまりにも異常な動きだと、カラクリって、ばれるしな」
「では、人型カラクリは、警察優先で・・・」
「なんで、そうなるんだよ」
「ふざけんな」
「軍部だろう」
「いやいや、農業用高層建築も捨てがたい」
「あんなとこ、量産型LSIで、十分だろう」
「あんなっていうなよ」
「人工知能を私兵化するな」
「農業用高層建築だと、作業が決まってるし、人間って、ばれにくいだろう」
「配備数を自然に増やせて、いざとなったら、軍に渡すし」
「モラルが高いんだから、むしろ、省庁の要職で使うべき」
「対応を間違うと疑われるだろう」
「だから、疑われないようにデーターを集めるんじゃないか」
「もう、固定式の人工知能でいいだろう」
「役所に入った瞬間に、名前までわかるし、行政書類をすぐ渡せる」
「それは監視社会が過ぎるし、やめようよ」
「だよね」
ナミビアの機密映像を見ていた。
致死量の放射線の中、紐付き鉛金属人型カラクリが作業している。
ガンマー線は、鉛が10cmでも1/100～1/1000は透過するので、
鉛でも厚みが薄いと、内部が破壊されることがあるが、人間より抵抗力がある。
なにより、人が死なない。
紐付きにしたのは、
人工知能が累積線量障害、はじき出し損傷障害、異物荷電粒子障害で、破壊されるからで用心の為だろう。
“耐久年数は、どの程度ですか？”
“体だけなら10年くらいは、行けると思いますよ”
“原子炉は、軍でも人気ないからな”
“パラジウム吸蔵水素と、ロータリーエンジンは、相性がいいらしいけど”
“どうせなら、ディーゼルエンジンでやって欲しいね”
“元々 希少資源のパラジウムで。人型カラクリ用で始めた小型ロータリーエンジン技術だから”
“まぁ そうだけど”
“しかし、ガンマ線と中性子は、どうにかして欲しいねぇ”
“研究はしているんですがね”
04月
珪炭社の工場は16藩・1000万人長区画10個に及んでいる。
珪炭社が炭素甲網と、炭素甲線の7割を支配していると言っても過言じゃない。
おれ、すげぇ～
なのだけど、本社経営権を除くと、株保有が制限されてるし、
規格権と、のれん権と、輸出配分権以上の権限はない。
早い話し、同じ、珪炭社でも、地場産業型の半独立企業で、おれの人事権は、及びにくい。
まぁ なんにしても収入に応じて金だけは、入ってくる。
そして、その金で国内投資をしている。
と言っても、ほとんどは、農業用高層建築なんだけどね。
利益がいいのは、扶桑、ナミビア、ニューカレドニア、樺太、
スペイン・ポルトガル語圏譲渡地、瑞樹、フィリピンの順かな。
あと、国外だとマダガスカルと、バルカン北部、コーカサス北部、ベルギー領コンゴ
まったく、困るよな投資先のベルギー領コンゴで戦争なんて、
街路
「日本の利権を守れ！」 とか
「コンゴ利権は、日本の生命線！」 とか
「コンゴ人は、かわいそうだ！」 とか
本当は、戦争で得られる財政投資と、増える株配当と、異業種の競争力を奪って傘下にできるうまみが欲しいだけじゃん
内政の不満を外国に向けさせて、政敵をやっつけて、戦災、母娘丼で抱え込みたいだけなんだけど、
主戦派が日本のコンゴ参戦をがなり立ててるし、
宇宙開発実証研究所
宇宙ロケットの正六角柱型宇宙船(全長26m×直径8m)からカラクリ腕が伸び、
ボルト・溶接を使わず 継手と仕口の接合 で柱と梁を組み立て、太陽電池板を広げ、宇宙基地の1部を建設している。
「出入り口が多くないか」
「芯中船は、前後2カ所、胴体6か所。周外船は、前後2カ所、胴体3ヵ所です」
「ハニカム構造の外郭に、ほかの宇宙船を連結します」
「艦首7基配列で直径24m。全長10列で260mになる予定です」
「まるで戦艦だな」
「1隻建造するのに。70基を打ち上げることになります」
「船体のさらに外郭に、対宇宙線・対宇宙塵用の炭素甲網とエアロジェルを外付けするので」
「直径30mほどになります」
「じゃ 厚みは、3m？」
「はい、ですが1mほどは、貯水に使います」
「中の居心地は？」
「無重力を除けば、悪くないはずです」
もう一基の宇宙船が近づく、
「これから、ほかの宇宙船と連結します」
「何年かかるやら・・・」
「宇宙で完成品を組み立てるだけですので、1時間以内で連結出来ますよ」
「打ち上げる方が大変なのは、わかったよ」
05月
一定の予算、人材、生産基盤、資源で、特定の生産を増やそうとすると、別の生産が減少する。
合理的な配分で、歩留まりを良くしたとしても、予算、人材、生産基盤、資源を超えられない。
そういった原則がなく、
単純に兵器が増えるとか、生産が増えると、魔法になってしまう。
この世界の日本は、確かに国土が広く、人口も多く、産業も強大で、
当然、国力に比例して増える軍事費も増えやすいのだけど、
個人のGDPに占める軍事費の割合は、減少傾向にあった。
原因の多くは、親指大の人工知能の開発と生産に財政投資が振り分けられ、
予算、人材、生産基盤、資源の配分を変えざるを得なかった。
海軍は、人工知能生産に予算を喰われて空母建造を後回し、空軍も、航空機生産を減らしている。
そして、陸軍も車両生産を減らしている。
国防は大丈夫なのかというと、
戦争が始まると、
非軍需系産業が、1～9ヵ月までに軍需産業に転換する事になっている。
たぶん、余裕、
戦争は、軍需系が財政の流れを一手に引き受けられ、
異業社の成長を止めて傘下にしやすくなるので、産業テロみたいなものなんだけどね。
真っ当な人間は、戦争なんて、嫌なんだけど、日本にも、いるんだよね。
軍需系マフィアっていうか。軍需利権右翼というか。
こいつら世襲天下りで序列作って、格差社会を広げて、
国民の不満を外国に向けさせ、
自作自演で紛争起こして、戦争で儲けようって、自称愛国主義者の詐欺集団がね。
ていうか、大義名分の愛国で、国民を煽って戦争させるのが職業とか、
どんだけ、悪党なんだよって感じ、
まぁ 国家を守るための戦争じゃなく、
特定利権を守るために戦争する連中は戦争をやめられなくなるし
馬鹿みたいに、戦争に負けるまで突っ走るよね。
なぜか、ドイツ属州ポーランドで親日が増えているらしい。
どうやら、電子計算機の主要30言語の中にポーランド語が入ってるかららしく、
イスラエル親衛隊のポーランド人率も高いようだ。
道理で、ドイツが、清国、経国、チワンに肩入れすると思ったわ、
あと、ポーランド人の一部がアメリカ、アルゼンチンとかに移民してるし、
彼らの支援も意外に強いかな。
06月
コンゴ戦争中なんだけど、次の戦争準備が進んでるらしい。
なぜ、人類は戦争しちゃうんだろうね (笑
まぁ 支配欲と、儲かるから。としか言えないけど、ぶっちゃけ、おれも儲かってる。
しかも、幕藩連合のあずかり知らぬ、国外資産でね。
たぶん、マダガスカル、ザンジバル、オーマン、エチオピアは、工業力を付けるし、
挙国一致しやすくなるし、近代国家になりそう。
もっとも、すげぇ～ 借金を背負って、日本利権を増やすことになるけどね。
でも、日本参戦勢力には、流石に引くわな。
日本侵攻してくるなら別だけど、こっちから侵攻するのは、嫌だわ。
電映でブラジルのカンポ・セラード(200万k㎡)を紹介していた。
酸性の赤土で、不毛なサバンナが広がっている。
ブラジルは、日本に資源を売って、公共投資と設備投資を行い、高層建築を建設していた。
しかし、日本の高度成長に業を煮やしたアメリカ・イギリス・フランス連合資本の圧力なのか、
資源を売るより、カンポ・セラードの建設利権配分を増やす提案をしてきた。
高層建築フロアの半分が入るのなら悪くないし、
砂漠のナミビアを開発できるのだから、サバンナを建設できなくもないのだけど、
日本人が住めても、ただの居住権だし、現地で生産してもブラジルのGDPになるし、
日本の国家としては、うまみが少ない気がする。
07月
マドリッドオリンピック
武家衆・公家衆・資本衆・国外資本衆の複合閨閥連合が形成されつつある。
もっとも、富裕層があまりにも増えてしまい、
権力が集中されず、まとまりもなく、時代が流れていくのだけど、国力だけは、増強されている。
科学技術が進むと、彼らを脅かしてしまうモノが作られる。
人工音声が人間の物真似を超えてしまったので、
幕藩連合議会で、耳に聞こえない特定の超音波を発信し、
電話回線、録音機能、音響機材で検知できるようにすることが決まる。
金融・税制・財政・宗教・情報・国防のベクトルを語るのが文化で、
既得権抜きで、自由に発言していると面白いのだけど、利権屋というか、スポークスマンがいると、面白くなくなる。
欧米列強が中央銀行の集約的な支配構造を選択し、教育と、マスメディアを支配している限り、
14歳以上の男子へのバラマキ金融を継続する日本は、仮想敵筆頭だった。
国際反日情報戦が行われているのだけど、
これも日本が電話・電音・電映通信網を建設しているので上手くいかない。
そんな時代なのだけど、少しずつ米英仏ノブレス・オブリージュ学閥が形成されつつあるんだよね。
困ったもんだ。
08月
日本人じゃない日本人がいる。
イスラエル親衛隊、ブルガリア系日本人、コーカサス系日本人、南ユダ諸派パレスチナ系日本人
ニューギニア系日本人、フィリピン系日本人、ナミビア系日本人、扶桑系日本人で、
日本国籍を有する人たち、
あと、日本国籍を持っていないけど、
人身売買で日本に売られてきた娘や、イスラエル親衛隊の下部組織で準日本人扱いの人たち、
国際的な非難を浴びつつも、人身売買は減らないし、日本に潜入する外国人は、後を絶たない。
日本の電話30言語サービス機能は、全世界を驚かせた。
日本の30言語サービス電話局に繋ぐと、双方向通訳から道案内までやってしまう。
その中央電算室は、日本と海外地にあるのだけど、人工知能を使った言語応答対応型で、
それを知らない国は、誰が幾ら貰って何人が通訳しているのかと大騒ぎだ。
その程度の事でというなかれ、
圧倒的な国力差を突きつけたわけで、某アジア勢力を除いた反日政策は、少しばかり低調になった。
そして、欧米各国は、日本の国力を知ろうと、電話・電音・電映網の一般家庭へ増設と、公衆電話を増やすことになった。
09月
人工知能を持つ人型カラクリは、幕藩連合議会直轄で、行政を記録しつつ、法律通り物事を進めようとする。
そして、記録した内容は、図書館に保管され、数年後、公開される。
やべぇ おれ、若返りの公文書偽造と、私文書偽造をどうしたらいいんだよ。ふざけんな。
まぁ 金額の小さい記録は、政敵を陥れるときでもない限り無駄だし、記録しないはずだけど
記憶容量だけは、余裕あるんだよな。
人間の原料、
酸素45.5kg 炭素12.6kg 水素7kg 窒素2.1kg カルシウム1.05kg
リン0.7kg イオウ175g カリウム140g ナトリウム105g 塩素105g
マグネシウム35g 鉄6g フッ素3g ケイ素2g 亜鉛2g
ストロンチウム320mg ルビジウム320mg 鉛120mg マンガン100mg
銅80mg アルミニウム60mg カドミウム50mg スズ20mg バリウム17mg
水銀13mg セレン12mg ヨウ素11mg モリブデン10mg ニッケル10mg
ホウ素10mg クロム2mg ヒ素2mg コバルト1.5mg バナジウム0.2mg
34種は、ありふれたものが多く、
化学的な視点で思考すると、唯物史観に嵌まりやすく、命が失われたとしても、物質が変化していく過程になってしまう。
人体の材料を意識するのは、人型カラクリに脳を移した人造人間が成功したからで
人間と、人造人間の中間種の研究も進む
その実験が行われてるのが、戦場で、ザンジバルの日本利権の病院かな。
10月
保育園
“子供たちが、やや、引いてますね”
“泣いてる子もいるし”
“全然、駄目じゃん”
“なぜだろう。どこがおかしい？”
“笑いがぎこちないのでは？”
“んん・・・ 表情は、100万人からデーターを集めたし、自信あったんだけどな”
“もう少し、表情を豊かにすべきでは”
“逆に違和感が大きくなるがな”
“これが上手くいかない限り、一般社会に出せませんよ”
“赤ん坊の抱っこは？”
“それも・・・・ 上手くいかないみたいですね”
“人間だって抱っこの下手なやつはいるだろう”
“いや、ここまで人間に近付いたんだし、疑われる要素は、少しでも排すべきだ”
“ベテランの保母を模倣させているんだろう”
“もちろん、適正年齢試験の上位ばかりです”
“じゃ なにが違う？”
“見た感じは、そっくりなんですがね”
11月
オスマン帝国と、スペイン・ポルトガル語圏で
40t級10式戦車、10式艦上戦闘機 紫燕のライセンス生産が進んでいる。
エンジンと電装部品を除くと、国産化に成功している。
ダウンスペックでも、欧米列強の戦闘機と同等以上だと、コンゴ戦争で証明されている。
電映で物語見ていた。
金融帝国物語
ニューヨーク ウォール街
“日本の成長率は？”
“10パーセント台が続いてますね”
“権力の集約もなく。富の先鋭化もなく”
“公共投資を間に合わせながら、衣食住の建設と、雇用を維持し続けるとは・・・”
“金融が14歳以上の男子への均一バラマキですからね”
“選挙も経済も、ボトムアップ式は、柔軟性だけは高い”
“世襲支配を考えないのなら無理がないですな”
“それにしても、スムーズ過ぎる”
“1000万人長区画を増やすことで、行政的な圧力を軽減させているのでしょう”
“むしろ、100万人長区画がしっかりしているからだと思いますよ”
“このままだと、日本だけが経済成長してしまう”
“我々も成長率を上げればよいのでは？”
“どうやって？”
“アメリカも、金をばら撒いて、新陳代謝を増やすといいのでは？”
“格差が縮まってしまうではないか”
“我々は、権力基盤を失えば終わりだ”
“となると・・・・”
“日本の金融を自由化させろ”
“日本は、14歳以上の男子に紙幣が湧いて出るんですよ”
“アメリカは、貸し借りで印刷しているだけですから負けますよ”
“それでも利己的な日本人を釣り上げることはできる”
“利己主義な日本人を味方に付けて、バラマキをやめさせればいい”
“やめますかね。圧倒的に有利なのに？”
“やめるな。自分さえよければいいといい馬鹿どもだ”
“金融を14歳以上の男子に渡すより、自分の権力基盤に回す方が得だと思うはず”
“確かに・・・”
12月
福引で1等の旅行が当たると、高確率で殺人事件に巻き込まれる。
ちなみに、おれ、未来の日本で、コ×ンと、金×一の孫のアニメを見てたし、
あと、赤×次郎は、5冊くらい読んだ。
この世界の日本でも、探偵モノは、読んでるし、
まぁ アマチュア探偵の中級だな
お金持ちのおれが当たっても、そんなに嬉しいわけじゃないし、実費でいった方が、よほど、贅沢できそうだけど、
福引を当てたのは、子供だし、喜んでるんで、行くことにしたわ。
日本の産業は、制度上、22藩・1000万人長区画で分散生産されやすく、
雇用が被って、効率が良くなく、談合輸出生産のようなことが行われていた。
そのおかげで地域格差が小さかったのだけど、
人工知能搭載人型カラクリは、大衆に溶け込むことができた。
その気になれば、政敵破壊とか、組織破壊が可能なことから、
22藩・1000万人長区画は、安全保障で人工知能搭載人型カラクリを分散生産し、
民需と軍需を統廃合し、人材を合理化する動きを見せている。
まぁ 人型カラクリというのは、敵国にとっても、国内にとっても、ヤバいものなのかもしれない。
･････････････････････････････････････････････・・・・・・・・・・
上威追随 ← 造語 (笑
おれ、 綾波 源司(あやなみ げんじ) ⇒⇒⇒ 時司史朗(ときつかさ しろう)
露瀬 統司(62) 露瀬 千夏(60) 露瀬 陽介(57)
智子(78歳) 時司 頼経(59) 直衛(57) 美智(55) 雪妃（53）
時司史朗(ときつかさ しろう) ⇒⇒⇒ 霧島 高雄 (きりしま たかお ： 39歳)
霧島高雄(39) 香織(28) 翔太（10） 慶太（10） 雅(6) 伸治(4)
史実 9718万人
戦記 428万0358k㎡ 6億6048万人
日本 46万6088k㎡ 1億8184万人
瑞樹 92万5915k㎡ 1億9146万人
扶桑 171万7854k㎡ 2652万
フィリピン 29万9404k㎡ 1億3500万人
ナミビア・インド洋諸島・イスラエル藩 86万1259k㎡ 1億3399万人
スペイン・ポルトガル国境 カディス 200ｋ㎡
ベネゼエラ トルトゥガ島 156ｋ㎡
コロンビア・ペルー・ブラジル国境 レティシア4500ｋ㎡
ボリビア・パラグアイ・アルゼンチン国境 ピルコマヨ4500ｋ㎡
ウルグアイ バラ・デル・シュイ 100ｋ㎡
メキシコ・グアテマラ国境スチアテ港 200ｋ㎡
チリ ファン・フェルナンデス諸島 182k㎡
オスマン帝国領バルカン北部自治区100000ｋ㎡
オスマン帝国領コーカサス北部自治区156000ｋ㎡
| 第113話 1963年 『式神ゴーレムの世界』 |
| 第114話 1964年 『ミクロ経済で勝って。マクロ経済で負ける』 |
| 第115話 1965年 『抵抗は無意味だ。金が欲しければ殺し合え』 |
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