月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

  

 第124話 1974年 『日本語をヘイトスピーチで去勢するニダ』

 

 ユダヤ暦5734年  皇紀2634年   大正21年

 第123代 大正天皇(45)   第20代将軍 綾波 静馬(30)

 

  

 欧米列強でコンゴ戦争の厭戦気運が強まってる。

 まぁ 日本がコンゴ戦争に関わる気がなく、宇宙開発やってるので、費用対効果が悪すぎると思ったのかもしれない。

 注目は、アジア情勢で、

 ソビエト、清国、極東ロシア皇国、インド帝国、アチェ王国、

 タイ王国、経国、チワン合衆国、ベトナム帝国の順で軍事力を強化させている。

 その背景に対日戦を望む欧米列強の意図が絡んでいるのは事実だけど、

 これらの国が思い通り動いてくれるとは限らない、

 日本側も、メキシコ、コロンビア、ベネゼエラ、ブラジルなどのスペイン・ポルトガル圏

 オスマン帝国、オーマン、イラン、サウジアラビアに対欧米の兵器輸出をしているのだし、

 その辺は、お互い様なのだろう。

 そして、兵器を売ってもその国が言うことを聞いてくれるとは限らないのだから、

 

 

 

 特権階級を増やし格差を広げると、国権(右翼)派と、民権(左翼)派の権力闘争が始まる。

 国権派は、反民権派を強くし、ますます、格差を増大させ、権力基盤にしがみ付くため、

 金融、税制、財政で、民権潰しを続けるため、中央集権化が強まる。

 そして、国民の反目を逸らすため対外戦争を画策する。

 それが史実における日清、日露、第一次、シベリア出兵、日中戦争なのだけど、

 この軍国主義的な国情になると歯止めが利かず、軍事偏重で民需を潰してしまう。

 国家の経済外交戦略の選択肢が狭められ、

 経済制裁を喰らえば、勝ち目のない対米開戦。太平洋戦争に突入してしまう。

 早い話し、格差を是正し続けられるのなら、対外戦争未満の経済外交戦略が可能で、

 国内でも、国際外交でも、フリーハンドの状態でいられるのだけど、

 貧富と地域の格差が広がった社会で、外患に工作されると、

 利己・拝金主義の内患が急増し、偽旗作戦の応酬で、良識派が失墜し、

 クーデターからの戦争か、暴動から革命に追い詰められる。

 

 未来の世界の日本だと、租界を作られ、移民させられ、虐殺事件になりそうだったけ、

 そして、この世界の日本は、世界最強の大国なのだけど、

 内政は、貧富と地域の格差を広げようとする内患が自作自演を繰り返して暴れ、

 外患が日本を分断しようと、工作員を送り込んで資本投資したりする。

 困ったもんだ。

 

 

  

 

 01月

 瑞樹にも地震帯から離れると、400〜500m級高層建築が建ち並ぶ、

 ガラスの壁の中に入ると、太陽光が偏光され、緑に囲まれている。

 内壁側に行くと、農作物を育てていたり、街が造られていたりする。

 この構造は、将来、宇宙での建設に応用されるかもしれない。

 というか、月開発では、太陽光を偏光しつつ月面の地下に引き込んで照明にしている。

 

 

 

 

 月着陸船16番船 微風(127t) を搭載した宇宙ロケットを打ち上げた。

 4日後、月着陸基地 微風(68t) は、月面南極域エイトケン盆地に着陸し、

 月着陸基地は 波風(62t) 峯風(62t) 澤風(62t) 谷風(62t)

 鈴風(62t) 瑞風(62t) 葉風(62t) 秋風(62t)

 灘風(62t) 霧風(62t) 神風(68t) 夏風(62t)

 山風(62t) 旗風(62t) 帆風(68t) 微風(68t) の16基となった。

 映像が映っていた。

 微風(68t)は、逆噴射しつつ、蜘蛛のように1kmほどの脚8本を広げ、

 エイトケン盆地へと降ろしていく、

 細い脚なのだけど、引力が小さく、大気がないせいで、自在に操ることができた。

 8脚が月面に接地すると脚を曲げ、着陸艇をバランスよく減速させつつ着地させた。

 多脚と言っても着地すると9割9分9厘が不要なので切り離し、基地資材の資材にされる。

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 「基地も随分と大きくなったじゃないか」

 「ええ、どうせ、月から宇宙船を打ち上げるのは、先の事ですし」

 「滑走路建設は、後回しにしてもいいかもしれませんね」

 「まぁ そういわれると、そうかもしれないな」

 「それより、ドイツが20t級月面着陸船を北極域に降ろしたそうじゃないか」

 「日本のモノを模倣したようです」

 「規模が小さく、電子制御処理は、遅いようで、気にしなくてもいいかもしれません」

 「着地地点を分散させた方が良いのか?」

 「いえ、水源のあるエイトケン盆地を開発し尽くした方が有利でしょう」

 「そうか」

 「あと、アメリカが24t級。ソビエトは6t級を月面に着陸させる予定の様です」

 「地球軌道と、月面の争奪戦になりそうだな」

 「先行している日本が有利ですが、安心はできませんね」

 「問題は、清国軍の挑発と。コンゴ戦争に介入しようとしてる勢力だな」

 「そういえば、騒いでますね」

 「予算をそっちに取られると、面倒だ」

 「予算・・・取られそうなんですか」

 「んん、朝鮮人や清国人を潜入させて、日本の国論分断し、内戦を起こさせようとしてる節があるね」

 「そうなったら、対処するのに予算を取られる」

 「それは、厄介ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 02月

 電音36回線・無線電音6回線、電映48回線・無線電映6回線は、

 回線の半分は全国回線。半分が藩内・1000万人長区内回線で、

 一方通行でも双方向の配信でも可能で、ハイカルチャー、メインカルチャーと呼ばれている。

 藩主・1000万人長・大資本の息のかかった利害関係者が配信している事が多い。

 もっとも、四六時中、情報配信し、それらを監視する力はない。

 それでも仕様書は出せるわけで、

 その仕様に沿わない配信をすると干されたり、資金源を絶たれたりする。

 日本は、バラマキが大きいせいか、捨てる神あれば拾う神ありで、

 さらに自治が強いせいで、中央集権な圧力が小さいようだ。

 それとは別に、電話50回線を利用したサブカルチャー。阿頼耶識も急速に力を付けてきている。

 上質の阿頼耶識頁は、師弟人脈や高層建築の仲間内で作られているらしく、

 一方通行の押し付けを望まない人々は、サブカルチャーの阿頼耶識に靡いている。

 財政投資、広告などの情報配信で食べてるハイカルチャー、メインカルチャー勢力は、

 サブカルチャーの存在が、目障りで仕方がないのか、

 嘘を垂れ流すことで財政とか、広告から美味しい思いをしてきた連中は、精神異常を引き起こしてるのか。

 組織的に揚げ足取りになりそうな話題を見つけ、集中攻撃を加えたり、

 自作自演で劣化させて誘導し、自分で突っ込んで、サブカルチャーごと葬りたいのかもしれない。

 いまのところ、頭の悪い人間が引っ掛かるくらいで、50回線のサブカルチャー優勢は、変わらない気がする。

 

 そうそう、頭を使う分野の師弟人脈は、電話50回線を使った教室に移行しつつあるらしく、

 体を使う分野の師弟人脈は、学校の教室の多くを使い始めているようだ。

 若い彼女は、しばし、勉強した後、柔術の学校に行く、

 まぁ おれも用事があるからね。

 

 

 

 40番目の宇宙ロケットが打ち上げられ、高度500kmの宇宙基地と連結し、

 12800t級秋月型(直径30m×全長156m×40基)宇宙基地となった。

 宇宙基地が夜空を通過していく、

 

 

 

 

 

 03月

 子供を産むと死にそうな娘を選んでるせいか。高確率で、何人か死んでくれている。

 子供には弁護士と乳母を付けてるので、たぶん、大丈夫。

 若返りの摩り替りも、随分と、手慣れたけど、

 おれ、呪われそうで怖いし、神社・寺社でお祓いしてもらったりもする。

 

 

 

 月着陸船17番船 疾風(127t) を搭載した宇宙ロケットを打ち上げた。

 4日後、月着陸基地 疾風(68t) は、月面南極域エイトケン盆地に着陸し、

 月着陸基地は

 波風(62t) 峯風(62t) 澤風(62t) 谷風(62t)

 鈴風(62t) 瑞風(62t) 葉風(62t) 秋風(62t)

 灘風(62t) 霧風(62t) 神風(68t) 夏風(62t)

 山風(62t) 旗風(62t) 帆風(68t) 微風(68t) 疾風(68t) の17基となった。

 

 

 

 

 入国管理室には、マジックミラーがあった。

 “日本人は差別してるニダ! ヘイトスピーチは、許されないことニダ!”

 “もはや国境や国籍にこだわる時代じゃないニダ”

 “体内にウィルスや病原菌が入ったら、白血球が撃退しますよね”

 “そうニダ。体の中に入ったウィルスや病原菌は、白血球が撃退するニダ”

 “それは、どうしてですか?”

 “ウィルスや病原菌は、体内から追い出さないと病気になって死んでしまうニダ”

 “では、密入国者は、追い返さないと・・・”

 “駄目ニダ! それは、差別ニダ! ヘイトスピーチは、許されないことニダ!”

 “日本人は差別してるニダ! 差別はいけないニダ!”

 “もはや国境や国籍にこだわる時代じゃないニダ”

 “・・・・・” ため息

 “もし、家の中に突然、他人が上がり込んできて、飲み食いしたり”

 “家の財産を持ち出したり、売ったり”

 “妻や娘を犯したり、息子を殺したり、息子の妻を奪ったり”

 “子供に毒入りチョコを食べさせて殺したりしたら家人は、怒るんじゃないですか”

 “当たり前ニダ! そんな奴は、追い出して殺してやるニダ!!”

 “それは、どうしてですか?”

 “それは、悪い奴だからニダ”

 『お前がやったことだろう・・・』

 “では、密入国者は、追い返さないと・・・”

 “駄目ニダ! それは、差別ニダ! ヘイトスピーチは、許されないことニダ!”

 “日本人が困りますけどね”

 “もはや国境や国籍にこだわる時代じゃないニダ”

 “・・・・・” ため息

 “君らが日本で増えると政官財が腐敗して。日本人人口が減って、貧困層が増えそうだな”

 “日本人は、増えすぎニダ。地球にやさしくないニダ”

 “日本以外でやってくれ”

 “日本がいいニダ!”

 “・・・・・” ため息

 

 

 

 

 04月

 この時期のおれは、謎多い年代かな。

 プライベートを隠して、コソコソしてるからね、

 それは、それとして、子供に仕事を引き継がないといけないので、いろいろ、大変、

 

 

 

 41番目と42番目の宇宙ロケットが打ち上げられ、高度500kmの宇宙基地と連結し、

 13440t級秋月型(直径30m×全長156m×42基)宇宙基地が完成した。

 秋月型宇宙基地は、イオンエンジンを吹かすと、高度1000km軌道に移動した。

 内ヴァン・アレン帯は、陽子が多く赤道上高度2000〜5000km

 外ヴァン・アレン帯は、電子の多く赤道上空高度10000〜20000kmなので、

 少しばかり、危険域に近付いた形になった。

 秋月型宇宙基地が宇宙船のように宇宙を航行できるとわかると、

 新聞では、秋月型宇宙戦艦という見出しが載せられた。

 まぁ 自衛用のレーザーがあるだけなんだけどね。

 でもまぁ 最強の宇宙戦艦であることは、間違いないか。

 

 

 

 工場

 潜水艦は、水圧によって船体が内に向かって圧縮され、

 宇宙船は、真空に向かって、船体が外に引っ張られる。

 構造の違いもあるわけで、

 宇宙船のモデルを作ると、減圧室に入れ、真空に近付け、船体が破裂しないよう工夫している。

 水圧と真空の生存性でいうと、水圧の大きさで変わる。

 真空は、修復が間に合えば致命傷にならないけど、

 水圧は、大きいと、針の先ほどの穴で船全体が圧潰する。

 日本は、これらの設計と、5軸制御のマシニングセンタなどの精密加工で優れ、

 海中や真空で破壊され難い構造を作っていた。

 「随分、軽くなったな」

 「新興企業が新しい製品を開発するので、戦々恐々ですがね」

 「問題は、月でも同じものを作れるかなんだけどね」

 「月の方が引力が小さく均一性で有利です」

 「月で1Gを作れるなら、移民も早くなるな」

 「土木建設は、全て、カラクリに任せる方が早いですけどね」

 「まぁ そうだろうな」

 「ところで、火星開発用の工作機械も開発してるんだろう?」

 「火星開発は、フォボスを落としてからとのことらしいですよ」

 「フォボスを落とすの?」

 「いまのところ体勢は、そうなってるようです」

 「どうせ落ちるのなら落としてしまえって、開き直りか」

 「そのようです」

 

 

 

 

 05月

 日本の宇宙開発が進んでいるせいか。

 それを妨害しようとしているせいか。

 来年、アメリカが100000t級ミニッツ型原子力空母を建造する。

 日本でも、外資から工作資金が増額されたのか、

 対抗して原子力空母を建造する動きがあるし、

 人権詐欺左翼は、愛国詐欺右翼が対抗して、社会保障費増額を求めて騒いでいる。

 政官財が癒着し、それに外資と在日が結託し、

 おれだけに金を寄越せって、連中なんだけど。

 規模が大きくなると、厄介で、戦争してでも軍需産業を大きくしようとするし、

 疾病を増やしてでも医療保険産業を大きくしようとするからね。

 月面開発の方が軍事的な費用対効果が良いし、

 こちらも画策して、勢いを落としてるかな。

 

 

 

 月着陸船18番船

 烈風(160t) を搭載した新型2800t級(全長130m×直径11m)昇鳳型宇宙ロケットを打ち上げた。

 4日後、月着陸基地 烈風(90t) は、月面南極域エイトケン盆地に着陸し、

 月着陸基地は

 波風(62t) 峯風(62t) 澤風(62t) 谷風(62t)

 鈴風(62t) 瑞風(62t) 葉風(62t) 秋風(62t)

 灘風(62t) 霧風(62t) 神風(68t) 夏風(62t)

 山風(62t) 旗風(62t) 帆風(68t) 微風(68t) 疾風(90t) 烈風(90t) の18基となった。

 

 着陸船は、移動基地で、貨物船で、作業車で、幾つかの形式に分かれてるけど、

 資材を降ろすと、車両重量が20t〜40tほどの巨大土木建設機械になるけど、

 月の重力は、6分の1なので地球だと3.3t〜6.6tほどになる。

 レゴリスの精製は、上手くいってるし、水も十分にあった。

 エイトケン盆地は、地殻に近いせいか、鉄が多く、

 月面表面層のレゴリスは、アルミニウム、チタン、

 マグネシウム、カルシウム、ウラン、トリウム、

 シリコン、セラミック、希土類元素が含まれている、

 

 

 座ってるだけで汗が出る。

 そんな、瑞樹の山を飛脚の集団が駆け登っていく、

 権力層は、政敵を減らす手段で、スポーツ大会に資本を注ぎ込む、

 アスリートは夢があるけど、

 早い話し、スポンサーの飼い犬になってしまうという事だ。

 当然、歴史、政治、経済、軍事などタブーが増え、逆らうと、放り出されてしまう。

 

 勾配、温度、湿度、気圧、風速、スコールで、最悪の飛脚大会と言われてるけど、

 賞金が大きく、参加者は少なくない。

 おれは出てないけど、息子とか、曾々孫、曾々々孫が参加している。

 というのも、完走するだけで、十人前の気力と体力と自己管理能力があると社会的に認められるからで、

 師弟人脈、企業、藩・100万人長区の力と勢いとみられた。

 “上位陣は、アスリートと武道派が占めていますね”

 “中位陣は、その中堅と、アマチュア勢でしょうか”

 “おや、リストによると、中位陣に畑違いの師弟人脈が混ざってますね”

 “あ、確かに・・・ えーと、陰謀史観科ですね。大健闘でしょうか”

 “頭だけじゃないと、証明したいのかもしれませんね”

 “ほかの陰謀史観科に負けたくないのでは?”

 “優位に立つのも体力次第ですか”

 “頭脳戦、心理戦も大変なものですよ”

 “確かに”

 

 

 

 

 この世界の日本教育は、読み書きが中心で、

 師弟人脈は、何かというと、読み書きする本を決めることで、適正年齢試験は、その分野の知的水準を知るためのものかな。

 図書館にいくと、教科書のA評価写本と、印刷した教科書が置かれている。

 A評価写本になると、普通に売買されるし、質の良いモノになると、印刷物より味があって、好まれる。

 学生は、写本でA評価を貰うと、お金を貰えるので、かなり頑張るかな。

 特に、14歳になっても国民口座が貰えない女子は、写本で収入を得ることが多い。

 そして、強い師弟人脈は、写本も多い。

 というより写本の少ない師弟人脈は、低く見られ、存続できない。

 綾波、時司、霧島が作った教科書の写本は多く、

 当然、印刷物も多かった。

 つまり、師弟人脈として派閥を形成して、適正年齢試験の問題として出題されやすいかな。

 問題を作る式の受講が多くて、

 未来の日本でやっている解答を導き出せる的な授業は少ない気がする。

 そして、女子がするような女々しい正義感的な道徳教育も少ない。

 例えば “戦争はいけない” という平和教育はしていない。

 戦争すれば、増税で現政権の強権が強まり、財政投資が増え、権力層と富裕層に資本が流れる。

 庶民は戦争で死傷者を出すので、権力富裕層が強権を得やすく、低所得層が弱体化してしまう。

 戦争で勝っても、うまみは、権力富裕層が大きく、

 低所得層のうまみは、少ないので、格差だけが広がる。

 そして、負けると賠償が支払われるため、さらに貧富と地域の格差が広がる。

 つまり “この戦争は善か悪か” ではなく “この戦争は損か得か” 本能的な発想にされ、 

 さらに “今回の戦争は、勝てるのか?” “どうやったら勝てるか” “戦後は、どうなるか?” となる。

 

 

 

 

 

 06月

 マダガスカルの映像が映されている。

 異世界の風景に、むかしの日本のような街並み、イスラム教寺院と、神社・仏閣がある。

 マダガスカル部族評議会が最高権力機構で、行政は、マダガスカル人がやってるけど、言語は、日本語で、ほぼ、統一されつつある。

 欧米型中央集権教育のせいで、未来の戦前の日本的な感じがする。

 日本人は多い、というより、多数派で、国民より国外居住者の人口が多いとかあり得ない国なのだけど、

 それだけ巨大利権を保有していて、日本版グローバル勢力の巣窟になってる。

 

 あと、マダガスカルは、コンゴ戦争に義勇軍を派遣しており、

 コンゴ独立勢力中、最強部隊と言われている。

 

 

 

 新型2800t級(全長130m×直径11m)昇鳳型宇宙ロケットを打ち上げた。

 そして、360t級黒姫型衛星(直径8.6m×全長28m)が高度500kmの地球周回軌道を回り始めた。

 基本構造は、秋月型と似ていて、それを改良大型化したものになる。

 完成すれば、15120t級黒姫型(直径36m×全長168m)機動衛星になるのかな。たぶん。

 

 

 

 電映を見ているのだけど、

 広告のせいか。

 結果論で、中身のない、ゴリ押しと印象操作が少しずつ増えている気がする。

 

 地域のコミュニティが破壊されると、そんな風になってしまう。

 自分の思考と考えを、誰が考えたのかわからない。

 わけのわからないレッテル貼りの既製品にされたくはないのだけど、

 安政の頃は、命が安かったけど、個性がもう少し複雑だったね。

 

 それはそれとして、おれも、若返りの候補を2、3人見つけたので、浮気三昧をやめようかな。

 いや、浮気が好きというわけでも、浮気が嫌いというわけでもないのだけど、

 この時期は、若返りのためと割り切ってる。

 

 

 

 

 07月

 新型戦闘機の研究開発中、

 有人戦闘機だけど、心神を大型にした機体でF23に似てる気がする。

 戦闘機もそうだけど、

 主要兵器は、人工知能搭載が主流になるそうで、有人でも無人でも戦えるが主流になりそう。

 だけど、人工知能、人型カラクリ、宇宙開発がメインなので、本気じゃない感じかな。

 

 

 

 

 月着陸船19番船 大風(160t) を搭載した昇鳳型宇宙ロケットを打ち上げた。

 4日後、月着陸基地 大風(90t) は、月面南極域エイトケン盆地に着陸し、

 月着陸基地は

 波風(62t) 峯風(62t) 澤風(62t) 谷風(62t)

 鈴風(62t) 瑞風(62t) 葉風(62t) 秋風(62t)

 灘風(62t) 霧風(62t) 神風(68t) 夏風(62t)

 山風(62t) 旗風(62t) 帆風(68t) 微風(68t) 疾風(90t) 烈風(90t) 大風(90t) の19基となった。

 

 

 

 今年、日本人は8億7051万人に達し、1000万人長区画は25個に増えていた。

 準国家級の自治区が2年に1個から2個増えてる計算になる。

 バラマキ型金融と、10人長選挙は、ボトムアップ型で

 統制が困難なかわりに衣食住と雇用を過不足なく増やせるため成長が見込めた。

 というより、人海戦術でしか製造できない人工知能のせいで失業率が低い。

 「年間10000個生産か。労働人口に比べ、相変わらずの少量生産だな」

 「多用化で処理行程が初期型の5倍に増えたからでしょう」

 「人間以上に人間ぽいですよ」

 「歩く監視カメラだから、どうにも面白くないよ」

 「人型カラクリは、口座を作るの?」

 「もちろん、人間と同じだよ。妙な差別で外国人に人型カラクリの存在が知られるとまずいからね」

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 08月

 イスラエル親衛隊は、フリーメイソンを抜いて、世界最大の秘密結社になってるらしい。

 世界十字軍戦争、東南アジア独立戦争、コンゴ戦争は、白人でさえ、キリスト教に嫌気がさしたのかもしれない。

 あと、格差を維持しようとするあまり、

 日本の宇宙開発に付いて行けない状況にも腹を立ててるらしい。

 欧米で金融緩和が行われれば、非ユダヤ資本が有利になるだろうし、

 インフレになれば、庶民にも紙幣が流れ、ユダヤ資本の力が、ますます削がれてしまう。

 日本が欧米に、そうなったら付け入ることもできる気がするね。

 

 

 新型2800t級(全長130m×直径11m)昇鳳型宇宙ロケットを打ち上げた。

 そして、先行する360t級黒姫型衛星(直径8.6m×全長28m)と連結した。

 

 

 

 今日は、軍系教室

 たまには、銃を撃ってみたくなることもある。

 そんな時は、幕藩連合軍の教室に行く、

 おれ、20歳適正試験に合格している。

 21歳適正試験に合格すると、志願して兵士になるか、予備役入りになる。

 予備役は、戦争になったら徴兵される。

 なので、軍で出世したいなら、適正年齢試験を35歳に近付けるし、

 戦争になっても軍に編入したくないなら、

 それでも金さえ払えば、銃を撃たせてくれるのは、いざという時のためだろう。

 実のところ、エリート部隊とか。精鋭部隊なんて言うのは、

 3〜5回の戦闘を五体無事で生き残った将兵で編成する方が確実かな。

 国防は、総力戦に備えた兵器・武器弾薬を揃える産業と、一定水準以上の戦意と技術を維持するだけで十分かな。

 将兵は、兵士の被害を最小限にとどめながら、練度を上げれば、国力差で自動的に勝ってしまう。

 重要は、敵味方識別で、味方に銃口を向けないこと、

 まぁ 未来の日本だと、敵味方識別の狂った政官財の馬鹿どもが敵を助け、味方を殺している。

 信じられないのだけど、

 国益・民益を考えることができず、低い視点・狭い視野・単子眼で我田引水に走り、

 権力を得ることが目的になってしまうと、人は、どこまでも狂ってしまうんだろうな。

 

 

 

 

 09月

 紙幣の錬成から解放されたと思ったら、

 いまは、パラジウムと、ヘリウム3を錬成している。

 パラジウムの量が人型カラクリの数だし、

 ニッケル、銀、白金、ロジウムとか近い物質があれば、錬成できるからね、

 でもヘリウム3は、核融合が完成しないと、徒労感が大きい。

 

 

 

 

 

 月着陸船20番船 沼風(160t) を搭載した昇鳳型宇宙ロケットを打ち上げた。

 4日後、月着陸基地 沼風(90t) は、月面南極域エイトケン盆地に着陸し、

 月着陸基地は

 波風(62t) 峯風(62t) 澤風(62t) 谷風(62t)

 鈴風(62t) 瑞風(62t) 葉風(62t) 秋風(62t)

 灘風(62t) 霧風(62t) 神風(68t) 夏風(62t)

 山風(62t) 旗風(62t) 帆風(68t) 微風(68t)

 疾風(90t) 烈風(90t) 大風(90t) 沼風(90t) の20基となった。

 クレーターの縁には、太陽光熱の反射光が配置され、月面開発に必要な電力を賄っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 10月

 12000t級八雲型巡洋艦1番艦 八雲

  全長190m×全幅25m×吃水8.4m

  パラジウム吸蔵水素燃料エンジン120000馬力  30kt  航続距離26000海里

  150mm砲2基   25mm6束装砲4基   垂直発射筒20基×4基 80発

  ヘリ1機 or 無人機3機

 船体のほとんどが炭素甲線と炭素甲網で造られている。

 未来のイージス護衛艦と違うのは、人工知能が中心で、

 人員100人と、人型カラクリが50体ほど配備され、単艦で強襲揚陸作戦が可能なこと、

 艦橋が小さめで、船体が大きめなところ、

 少しばかり装甲が厚く、耐久年数が長いことかな。

 

 

 5500t/8000t級型潜水艦

   全長120m×全幅11m×吃水9.3m

   パラジウム吸蔵水素燃料エンジン40000馬力  30kt  航続距離26000海里

   533mm魚雷6管 36本

 

 人工知能搭載艦で、人員40人のほか、人型カラクリ40体を配備している。

 原子力潜水艦より一回り小型化したのは、対放射線の必要性が小さいこと、

 あと、清国艦隊が増加し、大陸棚に近付く必要があって、小型の方が深く潜りやすく、機動性も良かった。

 

 

 18000t/20000t級戦略弾頭原子力潜水艦

   全長180m×全幅13m×吃水11m

   パラジウム吸蔵水素燃料エンジン80000馬力  30kt  航続距離26000海里

   533mm魚雷管4基12本   水中発射大陸間弾頭弾24基(射程10000km)

 

 日本は、アメリカとソビエトより国土が小さいせいか、

 大陸間弾道弾より空中発射巡航ミサイル、水中発射弾道弾が主流になった。

 これは、ドイツ、イギリス、フランスと似ている。

 

 

 

 「まさか。軍艦の水素燃料で、希少金属のパラジウムを使うとはね」

 「世界中の海底熱水鉱床と、淡水プラントで掻き集めましたよ」

 「安定的に建造できそうなの?」

 「人型カラクリと、パラジウムを取り合いになりそうですがね」

 「んん、人型カラクリに負けそうだな」

 「そんなこと言わないでくださいよ。海軍が海底を漁って集めてきたんですから」

 「あはははは」

 海軍の主力は、

 巡洋艦は、年間2隻で耐久年数30年だから定数60隻体制

 攻撃型潜水艦は、年間4隻で耐久年数20年。定数80隻体制

 弾道型潜水艦は、年間2隻で耐久年数30年。定数60隻体制となっている。

 

 

 

 

 

 新型2800t級(全長130m×直径11m)昇鳳型宇宙ロケット5基を3日おきに打ち上げた。

 そして、先行する2520t級黒姫型衛星(直径34m×全長28m)となり1列目が完成する。

 3日おきに宇宙ロケットを打ち上げたのは、空前絶後かもしれないけど、

 宇宙産業もそれだけ大きくなったのかもしれない。

 いまのところ、掛け捨てだけど、宇宙移民は、時間の問題でやらないといけないし、

 人工知能搭載カラクリがあれば、なんとか、やれそう。

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 11月

 尖閣諸島から地対空ミサイルが発射され、清国空軍B29爆撃機が撃墜された。

 B29爆撃機は、日本の領海に水没したことから、領空侵犯が確認された。

 しかし、本当は、台湾の米英仏戦略爆撃部隊を撃墜するミサイルなんで、

 B29爆撃機より、地対空ミサイルの値段が高いんじゃね。

 でもまぁ 清国空軍は、度々 領空侵犯しようとするし、堪忍袋の緒が切れたって感じ、

 ぶっちゃけ、世界中と戦争しても負ける気がしないのだけど、

 そこまでして、日本の宇宙開発の足を引っ張りたいのかね。

 ていうか、なんちゃって右翼が、軍拡と、清国制裁を騒ぎやがる。

 よく使う常套手段で、人を雇って反戦側に潜入させ、

 日の丸を軽んじたり、国歌、将軍、天皇を侮蔑したり偽旗作戦をやる。

 史実の日清・日露・第一次・シベリア出兵・太平洋戦争も開戦前に、そんな手が使われてました。

 これやられると、反戦派は、非国民扱いされて、意気を失いやすいのだけど、

 反戦派も同じように人を雇って、軍拡と軍国万歳を進めようとするので、良識派が嫌気がさして逃げる。

 左翼と右翼の良識派を凹ましてしまえばしめたもので、

 一気に工作員と資本を投入して、戦争か共産化に持って行く手法かな。

 まぁ バラマキを続ける限り、新陳代謝が維持されて格差が広がりにくいし、

 事前に、主戦派が自作自演工作をすると通達していたので、なんとか、押さえ込めてる気がする。

 ここで引いたり格差を広げようとすると、

 日清戦争に一歩近づいて、アメリカ、イギリス、フランス、ソビエト、ドイツが喜ぶだけだし、

 宇宙開発を後回ししてまで、清国制裁をするなんてアホらしいんだよね。

 

 

 

 

 月着陸船21番船 海風(160t) を搭載した昇鳳型宇宙ロケットを打ち上げた。

 4日後、月着陸基地 海風(90t) は、月面南極域エイトケン盆地に着陸し、

 月着陸基地は

 波風(62t) 峯風(62t) 澤風(62t) 谷風(62t)

 鈴風(62t) 瑞風(62t) 葉風(62t) 秋風(62t)

 灘風(62t) 霧風(62t) 神風(68t) 夏風(62t)

 山風(62t) 旗風(62t) 帆風(68t) 微風(68t)

 疾風(90t) 烈風(90t) 大風(90t) 沼風(90t) 海風(90t) の20基となった。

 

 

 

 

 

  

 12月

 清国は、清朝に対する不満を逸らすため敵国を欲していた。

 清国にとって、最大の宿敵は、日本なのだが、日本と戦うほど愚かではない。

 しかし、極東ロシア皇国、経国、チワン合衆国との交戦は、アメリカ、イギリス、フランスの支援が受けられない。

 そして、清国が日本に対抗するには、アメリカ、イギリス、フランスの支援が必要だった。

 もちろん、極東ロシア皇国、経国、チワン合衆国とも、

 国内の不満分子の矛先をかわすため敵国を欲していたものの、

 日本や清国を仮想敵にしたとしても戦う意思も国力もなかった。

 日米上海協議は、領空侵犯撃墜事件の事後処理として話し合われたのだけど、

 日本は、国内の親清左派と反清右派のバランスを取るため解決する気がなく、

 清国も、アメリカ、イギリス、フランスの支援拡大と、

 国内の不満分子を対日に向けさせるため、解決する気がないまま日にちが流れていく気がする。

 

 

 

 新型2800t級(全長130m×直径11m)昇鳳型宇宙ロケット7基を1日おきに打ち上げた。

 そして、5040t級黒姫型衛星(直径34m×全長56m)となり2列目が完成した。

 人型カラクリが3体が載せられているけど、人型カラクリの偽戸籍が大量に作られている。

 おかげさまで、おれの若返りというか、公文書偽造も上手くいきそうなんだけどね (笑

 あとは、おれが、上手く死ねて、準備した私文書偽造が照合されるだけでいいってこと、

 

 

 

 

 

 

 

   

  

 

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 露瀬 統司(72)  露瀬 千夏(70)  露瀬 陽介(67)

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 史実     37万7961ku     1億1057万人

 戦記     428万0358ku    8億7051万

    日本  46万6088ku                     2億0095万

    瑞樹  92万5915ku                     2億4460万

    扶桑  171万7854ku                      5263万人

    フィリピン 29万9404ku                   1億7997万

    ナミビア・インド洋諸島・イスラエル藩 86万1259ku   1億9095万

      スペイン・ポルトガル国境 カディス 200ku

      ベネゼエラ トルトゥガ島 156ku

      コロンビア・ペルー・ブラジル国境 レティシア4500ku

      ボリビア・パラグアイ・アルゼンチン国境 ピルコマヨ4500ku

      ウルグアイ バラ・デル・シュイ 100ku

      メキシコ・グアテマラ国境スチアテ港 200ku

      チリ ファン・フェルナンデス諸島 182ku

    オスマン帝国領バルカン北部自治区100000ku

    オスマン帝国領コーカサス北部自治区156000ku

 

 

 

 

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第123話 1973年 『支配層=強弱。管理層=損得。大衆=善悪。』
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第125話 1975年 『大航宙時代の黎明』