月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

  

 第137話 1987年 『戦争長者はいるんだよ (笑』

 

 ユダヤ暦5747年  皇紀2647年   大正34年

 第123代 大正天皇(58)   

 第20代将軍 綾波 静馬(43)  ⇒  第21代将軍 九鬼 善治(24)

 

 

 幕藩連合議会で次期将軍の選出が始まっているせいか、

 将軍と藩主と武家衆。10人長。天皇と公家衆の各勢力で主導権争いが起きている。

 そして、一部だけど、幾つかの勢力が主導権を会得するため、

 外資とか、日本人によく似た外国人を引き入れようとしている。

 まぁ 権力と利権は、魅力的だからね。

 未来の日本でも、わかっちゃいるけど、

 半島から勇者一行を招喚し、日本人が躊躇うような仕事をしてもらったりね。

 あと、人手不足と言いつつ移民を引き込み、日本民族を結束させない社会を作ろうとしているし、

 外資も金の力で幕藩連合の仲間割れを誘い煽っている。

 困るよねぇ

 

 

 

 

 01月

 正月明けに、京都に付いた。

 幕藩連合議会に出るのは、藩主か、その代理人の家老と。

 100万人長、1000万人長か、その代理人で、京都にいると、時々擦れ違う。

 知り合いもいるし、新参もいる。

 新参の100万人長や1000万人長は副任で、先任や主任に案内されていたりだ。

 家老に任せてもいいけど、どの道、おれが取りまとめた委任状は、3パーセントほどにしかならない。

 ちなみに霧島家より、家老の一族の方が石票を持ってるのだけど、藩議会が拮抗しているし、

 おれの方が藩をまとめることができるので、おれが藩主にしてるだけ、

 ていうか、そういう村社会な藩が多過ぎる。

 また知り合いと出会って挨拶、

 知り合いと言っても、顔とか、雰囲気で霧島高雄とわかっているだけの様で、

 老け顔にしておけば、身体を若返させたとしてもだ。

 なんとなく、おれと認識してくれるらしい。

 

 久しぶりの議会だけど、議会で将軍詮議の投票が始まる。

 46藩と1000人長が準備した者たち、というより、人型カラクリが集計していく。

 そして、旧鳥羽藩九鬼家の次男 九鬼善治 (くき ぜんじ) (24歳)が第21代征夷大将軍となった。

 綾波静馬(43)もわかっていたらしく、大人しく、将軍の座を明け渡す。

 むかしは、十数万人の血が流れたものだけど、いまはあっさりしたものだ。

 ちなみに前将軍は、臣下の礼を取らず、簡単な会釈をし、荷物をまとめて、故郷に引き揚げてしまう。

 一度、将軍になった一族は、次に繋がる可能性があるからね。

 実のところ、旧藩主や旧旗本は、藩主や将軍に近い候補だからね。

 新将軍は、老中、若年寄、国防職など、新たな役職に人員を配置していく。

 その際、石票で応援した者たちは、取り立てられやすいかな。

 とはいえ、それは、幕府職ばかりで、

 公職の8割を占める10人長の役職は、関係ないかな。

 

 新将軍への挨拶は、略式で行われる。

 声を掛けて貰うときもあるけど、政治や経済より、天気の話しが多いようだ。

 「霧島」

 「はい。将軍」

 「時司家が一度、会食したがっていたので、席を用意しておいたぞ」

 「一族の事ですのに、気に掛けてくださり恐縮です」

 「霧島の父上には、世話になったからな」

 「そうでしたか。知りませんでした」

 「今度ゆっくり話をしよう」

 「ありがたきお言葉」

 「うむ」

 九鬼家の現在の地盤は、扶桑にあるので、時司家との縁も深い。

 水戸家と、近衛家との権力闘争になったけど、

 扶桑、瑞樹、ナミビア、フィリピンの藩主と100万人長らが日本に基盤を置く一族を嫌ったからかもしれない。

 内向きは嫌だ。外向きの日本でありたいという感覚なのかもしれない。

 土壇場になって、九鬼家に石票が集まったらしい。

 

 

 まぁ 時司家との会食と交流は、穏便に済ませることができたかな。

 ていうか、滅茶苦茶懐かしいわ。

 時司家の孫とか、おじいちゃんに似てるとか、懐いて来て焦るし、

 ちなみに両家の婚姻の話しは、次の次の世代にするという事で、落ち着いた。

 ていうか、おれがそうしろと遺言を残していたし、

 あと、時司家も、霧島家を傘下にするつもりはなさそうだ。

 さすがに血縁が近い者同士の婚姻は、不味いからね。

 あと、愛人の露瀬家の庶子とか、愛人でない、おれと同じ、闇閨閥の私生児とかも接触した。

 ちなみに、私生児は、父親がおらず、母親の家紋を使うのだけど、

 父親が家紋付きの宗旨人別帳を私生児に渡していたり、

 父親の家紋付きの玉垣の下に、私生児の名前が彫られていたら、決定的で、

 庶子に準じるので、父親の家紋を使うことができた。

 彼らは、時司家のため、仕事をしたり、工作をしたりしているらしい。

 まぁ 閨閥に属する一族ってやつは、そんなモノよ。

 

 あと、九鬼将軍から、霧島家の家紋を貰った。

 炭素と珪素を現した六角形を重ねてずらした図形らしい。

 これで、綾波家が八咫烏。時司家が飛行機。霧島家が炭素・珪素と、わけられることになった。

 ていうか、時司家と霧島家は、身代が大きくなり過ぎて、紛らわしかったそうだ。

 

 

 

 

 12億人以上が生活する社会基盤と、

 12億人以上の需要を満たすための巨大な産業基盤と生産力が必要だった。

 そして、社会基盤であり、産業基盤であれ、建設するのに資源が必要で、

 生産するにも、資源が必要だった。

 日本は、国外の資源を得るため加工貿易を行っているので、

 国内消費に数倍する生産品を国外に輸出しているわけで、

 幕藩連合議会の最大の懸念事項は、この資源の獲得で、

 幕営であれ、藩営であれ、独立系企業であれ、主要企業は、加工貿易に力を入れている。

 ちなみに瑞穂社、創巧社、珪炭社など、全体の市場を失いつつあるものの

 生産そのものは、拡大していた。

 いまは、人工知能と、カラクリの組み合わせは、宇宙開発だけでなく、海底開発にも投入されている。

 それだけ、資源が必要ってことかな。

 なので、幕藩連合会議で、幾つかの議決が成されたかな。

 でも、将軍が思うままにならないのは、将軍の投票と、

 項目ごとの議決の投票の比率が全然違うってことかな。

 

 

 

 

 

 02月

 久しぶりに京都見物をするかな。

 新領地にも、京都や奈良の町を模倣した街があるくらいだけど、

 こじんまりと感じるのは、新領地の方が土木建設の規模が大きくて、高層建築がデカくて高いからだろうね。

 正直、都市の完成度は、新領地の方が高いし、利便性も新領地が便利だ。

 それでも、日本は、特別な存在で、出戻り・・・ いや、祖地に錦?

 そんな感じで、色白とか、色黒が歩いていたりする。

 それに混じって、外国人旅行者のルートと重なって、いったいどこの国なんだろうって思うときもある。

 

 

 

 

 

 今日は、空襲演習

 サイレンが鳴ると、灯火管制が行われる。

 非常灯は、小さく、細く、空からは見えない。

 10人長や100人長の指示に従って動いていく、

 演習は、仕事が阻害されるし、評判が悪いので、昼間に行われることが多いけど、

 夜に行うこともある。夜の方が評判が悪いのだが、夜空を見ると、久しぶりに星が見えた。

 と、思ったら地下シェルターへと送り込まれた。

 まったく、繁華街を歩いているときに空襲演習とか、運がいいというか悪いというか。

 

 

 

 

 阿頼耶識を見ていると、コロンビアで、麻薬戦争みたいなことが起きたらしい。

 コロンビアにも日本の電話電音電映ケーブル網が作られていて、阿頼耶識で監視カメラを見ることができた。

 普通、電話代の足しにしたいことから、公共施設の監視カメラは、公開されていることが多い。

 なので、紛争染みたことがあると、世界中から監視カメラを除く通信回線が作られていく、

 なぜ、麻薬マフィアが戦闘ヘリや戦闘車両を持っているんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 03月

 信用できる人型カラクリの存在で、農業用高層建築の建造が増えている。

 信用できるといっても法律上の信用であって、不正腐敗させようとしても難しい。

 逆に不正腐敗がしたければ、子飼いの人間を使うのだけど、

 バラマキと、教育と、阿頼耶識と、人工知能のせいで、難しくなっている。

 気を付けないといけないのは、人工知能内臓の人間かな。

 言動記録が保管されるので、悪さができない代わりに、官僚になりやすかった。

 もちろん、予備記憶装置を購入すればプライベートを守れるものの官僚になりにくかった。

 あと、事故病気などで、人型カラクリに脳を載せた人造人間も増えている。

 天文学的な借金と、法律的な制約機能があるものの、公益性のある仕事を押し付けられている。

 人工知能未満の改造人間も増えている。

 こちらは、中度の事故と病気で、不具を治療したものだけど、

 阿頼耶識と繋がっていたり、身体機能を強化されていたりだ。

 実のところ、彼らの様な人外がいるおかげで、おれの若返りも抜け道があるんだよね (笑

 

 

 

 支那大陸

 北辺のソビエト、北満州・アムールの極東ロシア帝国、

 清国、清国属国朝鮮、チワン合衆国、経国、英米仏属国台湾の7勢力にわかれている。

 最大は、清国かな。

 十字軍戦争のドサクサを利用し、欧米列強の租借地と租界を奪い返したものの、

 6大軍閥が緩やかに集まっているだけで、中央集権と言えない。

 国内は、軍閥と、領民が土地収用を巡る近代化で、内戦状態が続いてる。

 というのも、米英仏独ソが武器弾薬を輸出しているからで、

 全国規模の人民軍が形成されてもおかしくない状況だった。

 清国を辛うじてまとめているのは、

 清国と国境線を挟んで睨み合ってる経国と、

 ひたすら自己資本で近代化を目指すチワン合衆国の存在かもしれない。

 欧米列強にとって脅威は、戦力の大きな清国でなく、共産国から武器弾薬を購入している経国でなく、

 自己資本で軍の近代化を進めるチワン合衆国かもしれない。

 そうそう、ベトナム帝国は、フランスと、日本との貿易を増やしつつ独立化を模索している。

 

 

 

 新興企業が建造している大型商船なのだけど、水平対向型ディーゼルエンジンだった。

 水平対向エンジンの何がいいかというと、重心を下げることができることかな。

 つまり、船の揺れを少なくできること、

 あと、機関の構造上、上下振動が小さいこと、

 あと、船体の上半分を効率よく使えることかな。

 弱点は、重力慣性力を加算できないので、トルクとか、燃費が落ちること、

 そして、浸水したとき、いきなり機関が海水に浸かって、収拾がつかなくなることかな (笑

 これは、ちょーーーー痛い。

 なのだけど、軍関係者だけじゃなく、民間の大手まで来ている。

 一応、軍機なので、署名させられているけど、

 それだけ、期待されてるってことかな。

 ていうか、人口と産業がデカいだけあって、未来の日本より工業力が大きくなってるし多様化している。

 科学技術も向上しているんだろうな。

 水素吸蔵パラジウムを使ってるので、水素を燃やしているのだけど、

 どうなんだろうね。

 成功したら、潜水艦と、巡洋艦は、設計変更して、新型を建造することになるね。

 

 

 

 

 04月

 国家が安全保障上、必要と思っている戦争であっても、国民の1人1人は命を賭けるほどの価値がないことも多い。

 この場合、国家とは、戦争で、暴利を貪ることができ、庶民との格差を広げることもできる支配層と富裕層になる。

 とはいえ、格差が広がると、国土を守るための安全保障でなく、

 格差の不満と、不正腐敗の矛先を変えるためだけに言い掛かりで対外戦争するようになる。

 そうなると、支配層や資本家にとって美味しい戦争であったとしても、

 国民1人1人にとっては、まったく、見返りのない戦争という事になる。

 まぁ それを誤魔化すための宣伝広告だったり、昇級・昇給と、勲章だったりするのだけど、

 自国領の防衛ならともかく、

 他国領で人を殺した記憶から逃れることはないだろうし、

 戦後、用済みになった兵士は、タバコと酒に浸ったり、麻薬漬けになったり、

 精神異常に追い込まれたりだ。

 そんなわけで、支那大陸で戦雲が高まってるような気がする。

 ていうか、戦争するよう画策がされている。

 

 

 

 オスマン帝国の代理人と会食

 オスマン料理は、トルコ料理だ。

 日本も影響を受けている。

 ちなみに、今日は、京料理だ。

 「日本製戦闘機がもっと欲しいのですが、元航空参謀に口利きをしていただきたい」

 「軍民兼用で地下網を広げた方がいいのでは?」

 「地下網ですか」

 「国力を大きくすれば、戦力は短期間に揃えられます」

 「貧富と地域の格差が小さければ、外国軍に侵略されたとき、国民は死に物狂いで国境を守るでしょう」

 「しかし、社会基盤への投資をケチって、貧富と地域の格差を広げればどうなるか」

 「国民は、格差を嫌い、反政府活動に走りやすく、外資に付け込まれるかもしれない」

 「オスマンは、貧富と地域の格差が広がっているという事ですか?」

 「わたしより、そちらの方が詳しいのでは」

 「まぁ 確かに・・・ しかし、アラブ人とは確執がありまして」

 「わかっています。アラブ人だけでなく、クルド人やバルカン半島、コーカサスでも独立運動が起きている」

 「ええ、なので簡単に手綱を緩めることができない」

 「それはわかりますが、トルコ人の間でも格差が広がっているのでは?」

 「ああ、まぁ それは・・・・」

 「阿頼耶識の監視カメラを眺めるだけで、なんとなく、わかるのですが」

 「権力闘争や権謀術数は、あるかもしれませんが」

 「程々にしないと、欧米列強の分断工作でバラバラにされかねませんよ」

 「なので、権力を掌握する象徴として、空軍力をと・・・」

 「そんな見え見えの手で、トルコ国民を騙せると思わない方がいいかもしれませんよ」

 「客観的に、格差の是正が最善の国防ですよ」

 「トルコとアラブの内戦に発展したら、日本は、道義的に味方できなくなりますよ」

 「そして、オスマンの政情不安は、バルカンとコーカサスの自治領の安寧に繋がりますからね」

 「わかりました。公共設備と設備投資の件を検討させましょう」

 第二次十字軍戦争が起きるとしたら、トルコ人とアラブ人の内戦で、湾岸戦争をイメージしてしまう。

 それに、日本が参戦しにくい国際情勢が形成されている節もある。

 というより、日本は、参戦させたくない。

 ちなみに、おれがこういうことを言えるのって、毎年、日本が地下鉄網の建設記録を更新しているからかもしれない。

 

 

 

 

 

 05月

 人口が増えると、上流階層も増える。

 単純な階層でいうと、10人長、100人長、1000人長、1万人長、10万人長、100万人長、1000万人長の7層になる。

 100万人長だけでも350人が居て、先任、主任、副任を足すと、1000人を超える。

 藩主は46人いて、100万石を超える大大名も500人を超える。

 ほかにも、綾波系の師弟人脈があって、分派を繰り返しても、教科書の主流を占めていると事か。

 巨大企業が史実の日本の20倍の規模で存在し、新興企業と、覇を競っている。

 パイが大きくなり、上流階層が増えると、消費財も高級品を作りやすくなり、

 大量生産できるようになると、産業として成立してしまう。

 それが、人工知能と人型カラクリだったりするのだけど、

 見掛けは、一般、車両なのだけど、小銃弾を弾く自動車とかね。

 値段が十倍くらいするのだけど、輸出できないのかリースされている。

 ただ、資本主義国家と違うのは、財政の力で公共車両とほぼ同時に作られ始めていることかもしれない。

 

 

 

 

 史実の日本と違うのは、12億人分の需要があるせいか。

 46藩の全てに “アキハバラ” があることかな (笑

 なぜ、そこがアキハバラと呼ばれるようになったのかというと、

 国外の日本の出島に同人誌が置かれ、それを見た外国人が日本に立ち寄り、

 「アキハバラは、どこですか?」

 「アキハバラは日本に行かないと」

 「じゃ 同人は、どこに売ってるんですか」

 「ああ、あそこ・・・」

 素人同人街が育つと、観光客の外人が訪れ、

 外国人への説明が面倒なので、いつの間にか “アキハバラ” の別称で落ち着いたという。

 まぁ 綾波頃からなので、100年近い歴史があるし、こんなものでしょう。

 

 

 

  

 

 06月

 銅行

 「随分と、国外投資が増えてるじゃないか」

 「日本の宇宙開発が進んでいるのが原因のようです」

 「宇宙の資源が日本に供給されるのは時間の問題ですからね」

 「それなら、とにかく、資源を売って近代化して他国を出し抜きたいと考えているようです」

 「あと、一部の規格部品をフロアで売り出すようにしたので」

 「資源のない国は、利権を渡してでも、社会基盤を作ってしまえと、考えたのかもしれません」

 「一部の規格部品というのは?」

 「その国の軍用で、第一世代の改装用らしいです」

 いま目立つのが、アチェ王国への投資かな。

 スマトラ島限定だけどね。

 それ以外は、欧米列強が独立勢力に武器弾薬を密輸しているのか、

 アチェ人と、先住民がいがみ合ってるらしく、行かない方がいいらしい。

 あと、タイ王国も投資が増えてる。

 これも併合したマレーシア域を除くけどね。

 アチェ王国もタイ王国も資源を日本に売って、公共投資と設備投資を繰り返し、

 王権に連なる子飼いに利権を配備んしているのだけど、

 対価の資源で足りない部分で、幕藩連合持ちのフロアが急増している。

 この国外利権が幕府最大の利権になりつつあって、日本企業に貸し出している。

 ちなみに治外法権じゃないので、現地の法律に従うことになるけど、

 日本商品の置き場に困ることはないし、日本人が海外旅行して、宿泊に困る事も少ない。

 そして、日本との交易が、近代化の早道と知っているのか、

 日本人がすごしやすい環境を整備しているようだ。

 

 

 

 某動物園の地下

 来たばかりの野生動物は荒々しいのだけど、

 14、5歳の女の子と、熊がじゃれ合ってる。

 いや、熊が女の子を襲っているのだけど、遠目に見ていると、じゃれ合っているようにも思える。

 女の子は、牙を躱し、爪を避け、腕を潜って、重圧をいなし、背後に回り、

 熊の体勢を崩したところを利用して梃子の原理で転がしたりもしている。

 熊は、5分ほどで諦めたのか、離れていく、

 人型カラクリは、無手でも、熊を殺せる力があるのだけど、

 客寄せの動物を殺すと、客が減るし、

 スペックでわかるようなものを見たいわけじゃない。

 熊の襲撃を体術だけで凌げるかを見ているだけかな。

 そして、女の子がワザと背中を見せると、熊が、襲ってくるので、第二ラウンドが始まる。

 「凄いものですね」

 「自分の体重移動だけでなく、熊の体重移動も計算しているのです」

 「ほぉ」

 「熊型カラクリも試作しましたし、腕を振り上げようとしたり、視線とか、体を傾けるだけで、次の行動が読めますので」

 「途中で軌道を変えるとかは、ないのですか?」

 「いつでも軌道を変えられるように動かすと、動きが緩慢になりますし、緩慢になれば捕まりません」

 女の子が体勢を崩した熊を押して転がした。

 「ほかの猛獣も見てみたくなりますね」

 「来週、新しい虎と入れ替えるはずです」

 「いまいる虎は?」

 「もう、隙を見せても、襲うことはほとんどないですね」

 「彼らにしたら、餌を奪われても文句を言えない強者ですが、餌を奪うわけでもないですし」

 「頭の悪そうなアナコンダやワニまで戦意を落としてますからね」

 「虎が襲ってくるのをどうやって回避するの」

 「フェイントもありますけど、3本足、2本足になったら、爪を回避して、前足を掴んで引っ張るとかですね」

 「バランスを崩してしまうと、次の攻撃まで、間が空くようです」

 「敏捷性と器用さで凌いでるので、人間以上の力を使うことは、意外に少ないようです」

 

 

 

 

 

 

 07月

 市中引き回しの車が走っている。

 欧米列強から野蛮だと言われながらも、基本の刑罰は変わらない。

 ただ、刑法の執行も、法に強い師弟人脈の発言力が強く、

 100人長、1000人長、1万人長、10万人長が関わっていて、

 藩主系家臣団の関わりは、縮小の一途をたどっている。

 というか、むかしの藩主の仕事の多くは、100万人長がやっていて、

 100万人長が決まった刑罰に署名した後、

 藩主か、代理の家老が署名することで、刑が執行される。

 安政の頃より、刑の執行が少し遅れているのは、核兵器関係の仕事を手伝ってから死んでくれとか、

 そういうのもあるらしいと聞く、

 引き回しは、馬から馬車。馬車から自動車に変わって、軽減されたらしいけど、

 それは、欧米への妥協でなく、交通渋滞になると、文句が出たからで、

 馬の歩く速度が6km/hから、馬の小走り12km/hになったのも、たらたら移動するな、だった。

 とはいえ、日本の犯罪率が低いのも、市中引き回しがあるからかもしれない。

 ほとんど、誰も見ていないというのは、自動車を運転している役人の談話だけど、

 市中引き回しの車が移動しているのは気付くし、犯罪抑止になっているのかもしれない。

 まぁ 子供は見ない方がいいとされ、刑場に行くとしたら、大人で関係者くらいだろうか。

 ちなみに、刑場も見たくない者には、見えないように工夫されたりしているけど、

 なんていうか、高度な近代化と、旧態依然とした風習が残ってるんだよね。

 そうそう、突き手は、機械化され、

 6人から7人がボタンを押すことで執行される。

 この辺の経緯は

 「武士の癖に、殺すなら、手づから殺す覚悟でやれ!」

 「・・・・・」

 「10人長に変わりました。任期制だし、支配者じゃないので、覚悟ありません」

 「・・・・・」

 そんな感じで変貌していった。

 そして、いまは、特別仕様の人型カラクリがやってる。

 あ、変わったと言えば、追放刑が、外地で強制労働になったことかな。

 

 

 

 

 

 

 妖怪遊園地

 百鬼夜行が行進してるけど、妖怪というより、怪人かな。

 でも、人工知能を持つ軍用なので、小銃弾とか弾き返せるし、

 本当は滅茶苦茶強かったりする。

 しかし、凝り性というか。本気で戦闘用を試作しているんだよな。

 使い道が、子供相手のエベントなのが笑える。

 アメリカ軍でも、攻めてこないかな。

 

 

 

 

 

 

 08月

 システムキッチンが綺麗だと、自分で料理を作りたくなる時もある。

 藩主だとそんな機会が少ないけど、

 引退した後は、そうでもない。

 元々料理を作るのは嫌いじゃないし、阿頼耶識を覗くと料理の仕方とか教えてくれる。

 仮に、人型カラクリより料理が下手だとしても “それがどうした” だし、

 自分なりにアレンジしつつ、リョコウバトを照り焼きにして食べるつもり、

 ちなみに、リョコウバトは、値段の割に美味しくない。

 その原因は、アメリカで少しずつ個体を増やしているかららしい。

 元々 採算性の悪い肉で富裕層が自己満足で食べる肉で、庶民が贅沢したいときに食べたい肉だ。

 例を挙げるとしたら、マツタケに近い。

 おかげで、日本のリョコウバト国外輸出が減少して赤字転落になるらしい。

 リョコウバトをアメリカに返したときから、こうなることは予想していた。

 まぁ 元々アメリカ産の鳥類だし、しょうがないよね。

 漬け込んだリョコウバトを焼いた匂いがいい感じだ。

 ラム酒を準備したのは、なんとなく、大航海時代な雰囲気を感じるからだろう。

 と言っても酒を飲んでも飲まれるな。

 当時の船乗りがラム酒を飲んでたのは、水より保存が利くだけの話しで、

 それ以上でも、それ以下でもないからだ。

 

 

 

 フィクションで 善=神 悪=悪魔 の体系を構築し、

 善を志向させ、悪を排斥させ、個人の精神支配を行いつつ治安を守らせて、国家に従属させ、

 下剋上を起こさせないよう家庭の悪と弱点を利用しつつ分断し、

 宗教国家に邪魔な一族を殺し合わせ、

 都合のいい時は、信者に敵国民を憎ませ、国と国とを戦争させる。

 そんな力が宗教にはある。

 仮に、神がいたとしても、神と宗教利権は関係ないからね (笑

 

 第二次十字軍戦争が取り沙汰されている背景は “オスマン帝国と引き分けたのが悔しい” があるようだ。

 せめて、オスマン帝国がウィーンくらい包囲してくれたら、白人キリスト教世界は結束できたのだけど、

 追い出されただけ、という責任転嫁の押し付け合いという最悪の結果だからかもしれない。

 実は、精神的に一番堪えるのが、これね。

 白人キリスト教世界は、何とか、再興しようとしているわけなのだけど、

 清国に裏切られて、支那大陸から追い出されたし、

 東南アジア戦争でタイ王国にイギリスが追い出されたし、アチェ王国にオランダが追い出されたし、

 インドは、イギリスから独立したしで、泣くに泣けない。

 そして、コンゴ内戦でベルギー利権が追い出されたし、

 もうねぇ 白人キリスト教諸国は、なんとか選民に戻ろうとしてるのに、

 日本の天皇家がイスラエル王権の継承式なんてやってくれたので、

 なんとかして、白人キリスト教あげ、有色人種非キリスト教さげ、をしたいわけ、

 なので、日清戦争をやらせようと、在日を使って右に振ったり左に振ったりしているのだけど、

 肝心の日本は “侵略戦争なんてしないよ” みたいな態度なんで、ブチ切れ気味かな。

 

 そこで、第二次十字軍戦争に戻るのは、黒海両岸の

    オスマン帝国領バルカン北部自治区100000ku

    オスマン帝国領コーカサス北部自治区156000ku

 日本自治区を巻き込んで戦争してやろうって感じになってる。

 オスマン帝国の盾として、置かれた邪魔な自治区なのだけど、

 今度は、オスマン狙いでなく、日本自治区狙いらしい。

 なぜか、黒海周辺がキナ臭い。

 

 それはそうと、今日は10人長選挙なんだけど、利権と結び付いた個人崇拝は、怖い。

 この世界の日本も、思想信条は自由なのだけど、

 弱者の思想信条と、強者の思想信条がぶつかれば、どうなるかっていうと、

 利権と、その権威に属している集団にとっては、どうでもいいことらしく、

 “騙して” “殺して” “奪って来い”

 が手柄になって地位が保障され生存圏に繋がるので凶暴というか凶悪で、堅気じゃないというか。

 一般人は、各個撃破というか、個人攻撃の対象というか。蔑視と誹謗中傷で潰される。

 そういう組織が46ほどある。

 これは、中央集権にない特徴かな。

 あと、10人長選挙は、師弟人脈、企業、宗教、地脈が絡んで来るので、

 10000人長を超えた辺りから、組織の票固めが難しくなり、圧力が大きくなってくる。

 まぁ 公約を守るのなら誰でも構わないけど、

 おれは、公文書偽造できる地位に上がったし、もう、いいやって、降りました (笑

 ちなみに、公約を守れない10人長は、次がないと思ってもいいよ。

 

 

 

 

 

 09月

 マクロ経済で貧富の格差が広がってる時は、

 ミクロ経済の成功話しが浪花節で語られる。苦難あり涙ありで感動的に脚色された作り話しとかね。

 あと、こうすれば成功する的な話し。

 そんな翻訳モノが日本の書店に並んでいたりする。

 ちなみに、欧米の格差は、日本の百倍も千倍も大きい。

 社長と平社員は、王様と乞食くらいの差がある。

 たぶん、アメリカンドリームなのだけど、

 金融で、金を国民にばら撒いていない時点で、アメリカンドリームは嘘で、

 資本家の 資本家による  資本家のための国民支配だからね。

 誤魔化すのに必死なのかもしれない。

 なんか、日本人を留学に誘ってるのだけど、

 異常な金持ちというのは、搾取の結果だからね。

 

 

 

 

 

 十字軍戦争以降、金本位制が崩れ、ほとんどの国が通貨管理制度に移行した。

 通貨管理制度は、自国に必要な紙幣を自国で発行できることから、資金的に国外を助ける必要はない。

 その国の支配層は、自らの権力と法律で貧困層を無くすことができる。

 もちろん、その国の支配層が下剋上を恐れていなければなのだけどね。

 そう、その国が世襲天下りの不正腐敗によって体制が成り立つとき、

 権力基盤を守るために貧困層が必要になる。

 なぜなら、少しでも貧困層が豊かになると、金が集まり、反旗を翻す力の源になるからだ。

 社会資本の9割以上を循環させている日本と、

 社会資本の1割しか循環させていない国とでは、本質的な精神構造が違うのだから、

 それなのになぜか、日本で国外の貧困層を助けようとか、アホな人間が現れる。

 いくら募金をしたところで、その国の支配層にその金が流れ、その国の支配を強めているのだけど、

 貧困層は、一時的な糧を得るだけで本質は変わらない。

 国の理に無知な偽善者には、腹が立つのだけど、

 豊かになり過ぎて、そういうことに無頓着になり、安易な偽善に走りやすくなるのだろう。

 ちなみに、おれは、冷徹じゃないよ (笑

 

 

 

 

 

 

 

  

 10月

 人型カラクリは、軍事用で、最優先で銃口や砲口を探知し、その方向と角度で弾道計算する。

 鉄扇・炭扇で銃弾を弾き、

 砲弾の弾道に身が入らないように移動する。

 人型カラクリは、頑丈で、直撃を避けられるのなら戦車砲弾が近くを通過しても平気だ。

 狙撃のセンスはないものの、

 平均的な射撃術は、平均的なベテラン兵士を超える。

 欧米列強にしたら、的が小さいのに、将兵を蹂躙できるとか、凶悪そのものなのだけど、

 人工知能の作り方そのものは、力技なだけだし、

 知られたくないものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 携帯の周波数帯が決まった。

 無線の周波数帯とか、巨大利権帯なので、国の財源にさせるつもり、

 資本主義だと、個人資産になるのだけど、公共の電波を私物化させられると、国民が困るわけで、

 というか、人工知能付きの人型カラクリとかが使ってるんで、やっとかないとね。

 なんにせよ。生殺与奪に関わる産業利権は、国有化され、幕府と藩の財源にされている。

 実のところ、地租税の比率が少しずつ小さくなりつ

 鉄道・道路網、上下水道、発電送電網、郵便網、銅行、国外収益などの税収が大きくなりつつある。

 特に通信網は、デカいかな。

 携帯もデカくなるのはわかってる。

 

 

 

 瑞樹は、マチュピチュもびっくりな山岳都市が東西に連なっていた。

 鉱山都市は、あるものの、工業地は少なく、

 大半は、避暑地で、旅館地帯で、日本人だけでなく、外国人旅行者の観光ルートにもなっている。

 計画都市用に区画整地され、基礎が建設されると、高層化が進む。

 まぁ 高層化より、縦と横が長いので、高層化しているような気がしないのだけど、

 それでも見上げるような高さだ。

 建物に解放感を感じるのは、透明な壁が建物全体を囲っているからで、

 植樹しているのが見えるからだろうか。

 1つの建物が1つの都市のような気がしてくる。

 

  

 

 

  

 11月

 人工知能や人型カラクリを知っているのは、100万人長以上であるけど、

 それ以下の10万人長、1万人長でも役職によっては知っている。

 階層でいうと、大目付、適齢25〜28、男爵、半家でも知ってるかもしれない。

 どちらにせよ。守秘義務が課せられるし、

 守秘義務に反すると、いろいろ、不味いことになるね。

 特に軍隊は、二等兵でも知る機会があるので、軍機の縛りが強くて、たいへん。

 「電子顕微鏡を使った手工業で、人工知能を作ってしまうなんて、力技過ぎて気が遠くなった」

 新たな100万人長が驚いている。

 「1グラムで、軍艦を建造しているのと変わらないからね。いや、軍艦以上か」

 「しかし、真似をすれば、ほかの国でもできるってことだよな」

 「真似をすればね」

 「まぁ 手工業でなければダメというのなら、人口が多い国が有利か」

 「たぶん、インド、清国、アメリカ、ソビエトはやれるだろうな」

 「それは怖い話だ」

 「だから守秘義務に署名させられただろう」

 「正直、守秘義務は大げさだと思ったけど、あれならしょうがないか」

 「しかし、なんか変だなって、感じてはいたんだよね。疑っていたのに、忘れていた」

 「そりゃ マスメディアの仕様だよ。その手の話題になりそうになると、全力で、話題を逸らさせた」

 「もう一度、電映でも見ているといい、苦労が忍ばれる」

 「確かに、笑うかもしれないな」

 「まぁ 不正腐敗隠しの守秘義務なんて、守る義理はないと思ったが、あれは、言えんわな」

 

 

 

 安政維新の改革は、少しずつ変貌しつつあるようだ。

 まぁ 偽善な志があったとしても、それが根付くなんて言うことは、珍しいからね。

 たぶん、藩主の半分は、安政維新前の藩主の系譜なのだけど、

 その系譜の半分は、統廃合で一度、天下りした旧藩主の返り咲きで、

 安政維新後も続く藩主は、4分の1ほどしかいない。

 藩主の半分は、農工商の出自で成り上がりだ。

 そして、農工商は、封建的な主従意識が弱く、

 親族的な繋がりより、

 金融的な貸し借りとか、10人長とか、師弟人脈とか、宗教的な絆の方が強いようだ。

 あと、孤児院あがりを多用していることが多い。

 そして、藩主勢と、10人長勢のどちらが地域色が強いかというと、10人長勢のようだ。

 というのも、46藩に増えた後も家臣団の人口比による出向が続いていたからで、

 出向家臣団は、出向先の新しい藩主と、地場の強い10人長勢の板挟みになることが多い。

 むろん、移民も10人長になれなくもないのだけど、

 移民一世は、10人長に成り難くなりつつあるのが実情らしい。

 書類関係は、規格が統一されているので、やり方は、同じなのだけど、

 地域の優先順位や特殊性など、事前に知っておかないと、問題有りという事もあるようだ。

 

  

 

 

 

 12月

 現代戦で弓が使われないかというと、弓を引くのに剛腕が必要で、指の力も必要かな。

 あと姿勢の安定性とか、訓練に年月を要するし、発射速度が劣るからね。

 それはそれとして、

 人型カラクリの伸長・収縮筋肉は、人間の筋肉よりはるかに強力で反応速度も速かった。

 その技術を使うと、まったく力を使わず弦を引き、手を放すと、勢いよく弓が戻り、弦が収縮する。

 ちなみに軍機なので、一般では使われない。

 通常の弓は、200〜300ジュールなのだけど、

 この弓矢だと、1200ジュールで、

 9mm拳銃弾が450〜500ジュール。5.56mm小銃弾が1700〜1800ジュールだったことから

 拳銃と小銃の中間かな。

 利点は、ナイフがあれば自分で矢を作れる事かね。

 

 

 

 

 

 未来の日本だと、

 おれTUEEEEEEしたいだけの馬鹿が、国のトップに就くと、

 国を強くするより、自分の権力基盤を強くするために、

 金融、財政、税制で、資本家と高級公務員を優遇し、

 下層公務員を特定秘密保護法で縛りつけ、

 消費税で国民を弱くし、

 国家戦略特区で売国し、

 移民法で外患誘致してしまう。

 そして、不正腐敗に対する国民の不満を逸らすために日中戦争をするのだけど、

 それも、株の高騰と、国民の弱体化で格差を広げるための国家行事だからね。

 まぁ 死ね死ね団って本当にいるんだなって、思えてくるわけだ。

 この世界の日本は、その方向に向かう分岐を法整備で消している。

 だけど、日本人によく似た外国人が、利権と結び付いて足場を作って、

 日本を分断し格差を広げようと謀略を繰り返している。

 しかも、欧米に訓練されたスーパー半島人なので、狡猾で手強い。

 困ったものだ。

 まぁ 人工知能を持った人型カラクリの公務員が増えてるので、心配は減ってるけどね。

 

 

 

 

 

  

 

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 史実     37万7961ku    1億2226万人

 戦記     428万0358ku   12億4645万人

    日本  46万6088ku                     2億4309万人

    瑞樹  92万5915ku                     3億7050万人

    扶桑  171万7854ku                     1億0499万人

    フィリピン 29万9404ku                   2億1584万人

    ナミビア・インド洋諸島・イスラエル藩 86万1259ku   3億1682万人

      スペイン・ポルトガル国境 カディス 200ku

      ベネゼエラ トルトゥガ島 156ku

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      ウルグアイ バラ・デル・シュイ 100ku

      メキシコ・グアテマラ国境スチアテ港 200ku

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第136話 1986年 『戦時国債と増税で格差を広げたくて戦争する』
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