月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

 第21話 1871年 『熱砂の城と。コスプレで剣術 (笑』

 

 史実だと、今年、明治3年なんだけど、

 この世界の日本だと、安政17年になる。

 史実の倒幕から中央集権に至る維新の急激な変化のと違い、

 文明開化、富国強兵、経済改革など、外堀から徐々に変化させてる。

 おかげで、幕藩連合は、封建制が残ってる。

 時代の変化についていけない老害に長幼の礼儀とか、権威に媚びるとか嫌だねぇ

 と言いつつ、おれ、大名とか、若年寄にへいこらしてる毎日なんだけどね。

 でも最近は、年齢相応に媚びられてるしてるし、悪くない感じだ。

 

 黒船襲来以降、日本が欧米列強に勝るには、民需・軍需にかかわらず、生産力を増さざるを得ない、

 欧米列強に張り合うためとは言え、

 生産力を増すには、武士の俸禄を減らし、

 生産力のある農工商に賃金を渡すことになるわけで、

 相対的に農工商の力が増し、士の力が低下している、

 安政維新で、起きてることを客観的に書くのだが、

 これは、下克上と言ってもよく、

 権力を喪失していく焦燥感から、各地で士族が反乱気味の動きを見せている。

 ていうか、金と地位が欲しいから、対外戦争しようぜ的な (笑

 

 

 10省庁創設と並んで、21藩が統廃合された。

  扶桑

  樺太藩  千島藩  北海藩

  出羽藩152万石   陸奥藩301万石

  加賀藩178万石   信越藩209万石

  京府藩201万石   尾張藩198万石   富士藩105万石   関東藩513万石

  南紀藩170万石

  関芸藩153万石   上瀬藩218万石   播磨藩222万石

  伊予藩174万石

  肥前国69万石   筑紫藩122万石   豊原藩83万石

  肥後国86万石

  薩摩藩132万石

  瑞樹

 中小藩統廃合で藩が大きくなったけど、

 中小藩主家臣団への補償で、ゴタゴタしているらしい。

 ゴタゴタというのは、搾取の取り分とか、権力闘争ってやつ、

 ぶっちゃけた話し、国賊連中が権力とか分け前とかを奪い合ってる。

 最近は、分け前が増えてるので、結構、大変、

 増えてるというのは、徳川伝来の農民は、生かさず殺さずだったのだけど、

 おれが、農業用建設を増やしたんで、少ない面積で、石高というパイが大きくなって、

 武士階級を増やすこともできるようになったわけ、

 逆に農民をいじめ過ぎで、石高を減らしてしまうと、生きていける武士階級も減らさないとで、

 間引きが増えたりとか、浪人層が増えていくかな。

 でも、国賊たちが外国の海賊どもから、日本を守っているのも事実で、

 こいつらがいくら奪っても、日本の資産は、日本国内にとどまる。

 だけど、未来の日本みたいに、外と内で、国賊を弱体化させてしまうと、

 国を守れなくなって、売国政治家、売国官僚、売国資本家が増えてしまう、

 

 国賊と売国の違いがあって、

 国賊は、日本国内の資産を自分たちで搾取しようとするけど、日本を守る気があるし、

 最低限、縄張りを守る気持ちがある。

 でも売国奴は、私利私欲しかなくて、私腹を肥やせるのなら何でもよくて、

 外国人に利権やお金を渡して、リベートをもらったり、

 酷いのになると、外国に沖縄を明け渡したり、四国を外資にくれてやったり、

 白人が住みやすそうな東北を奪われそうになったりして、

 日本のパイそのものを縮小させて、日本人が生活できなくなくなってる。

 特に朝鮮系日本人とか、在日には、日本の資産を切り売りすることを、なんとも思っていないし、

 それで、日本が滅んでも、日本人が死んでも、心が痛まないわけだ、

 まぁ 日本がそうならないよう、政策誘導してるんだけど、

 国賊連中との調整が大変、

 

 あと、おれが産業投資しているから利権が増えてるし、

 海外地利権の振り分けとかで、燻ってる程度で収まってる。

 議会は、北方4藩の石高は、農業用建物が増えて、今後、関東藩並みの石票になるし、

 ほかの藩も石票を伸ばす兆候があるかな。

 扶桑と、瑞穂は、藩と承認されていないけど、

 状況次第で、藩に昇格するかもしれない、

 

 

 安政から始まった文明開化は、

 京都・大阪中心の元禄文化(1688年 - 1707年)。

 江戸中心の化政文化(1804年〜1829年)と異質で、

 安政文化(1851〜)とか、黒船綾波文化と言う者もいる。

 まぁ かなり正確に文化の発生を言い当ててるので、笑ってしまうけど、

 後世の日本史で、おれが、どういう扱いを受けるのか気になるところ、

 

 

 

 

 1月

  横浜毎日新聞創刊(日本初の日本語日刊新聞)

 

 日本の武器弾薬供与により、普仏戦争は少しばかり伸びている。

 この普仏戦争は、ユダヤ資本にとっては、出来レース戦争で、

 プロシアがフランスに勝てば、プロシアでユダヤが公民権を得て、

 さらに敗北したフランスの利権も得られる美味しい状況になる。

 最初から資金力でドイツ軍が勝っていたわけだが

 プロシア軍は、パリを包囲することができたらしい、

 しかし、日本がニューカレドニア欲しさに、フランスに武器弾薬を渡したことで、

 プロシア軍のパリ包囲が切り崩されようとしていた。

 

 

 5000t級征夷型輸送機帆船は、30口径120mm連装砲4基を装備する巡洋艦型船で

 この時代の船らしく半武装船で、改良されながら徐々に性能を上げている、

 しかし、半武装船なので、船殻に余計な厚みがあるし、全幅が狭く、乾舷が低く抑えられ、

 5000tであるにも関わらず、積載量は4000t弱しかない。

 純粋に非武装輸送船型で建造できるなら、

 5000t級で、9000tほどの積載量を確保できるため、

 日本だけでなく、欧米列強も、平和な航海を望んで交渉している。

 早い話し、お互い海賊行為は、やめようよ。ってこと、

 無線の発明は、平和な航海に一役合うけど、

 軍艦と、民間船が分離するのは、もうちょい先かな。

 

 今年も、扶桑開発船団が西布哇諸島に向かっていく、

 西布哇諸島を足場に扶桑を開発するので、西布哇諸島の開発も著しい、

 たぶん、夏は、西布哇諸島と扶桑(アラスカ)だけの往復で開発が進む、

 今年の予定だと、7431人が扶桑に越冬する。

 投資の割に入植が進んでないけど、極寒地なのが最大の難所かな、

 あと、産業の自給自足も進めないとだけど、

 日本からの兵站が不安なんで、

 扶桑(アラスカ)半島まで輸送路を伸ばさないと、対米戦で不利だろうな。

 

 

 

 

 

 2月

 日本人にどういう情報を与えたら、格差を嫌わせ、

 扶桑、瑞穂などの開発を志向させるか。

 また、日本人に、半島人を嫌わせ、大陸人を警戒させ、白人を不審させるか、

 そういった仕様書を作って、電音、新聞、書籍を作らせ世論を形成している。

 もちろん、思想元を知られないよう瑞穂系に限らず、多様な系列に発注して時勢を形成させている。

 これは、未来の日本で、

 既得利権屋とマスメディアが日本人大衆の利己化、拝金化、三欲化、内罰化、五無化、隷属化を加速させた。

 一つ一つのミスリードは、気にならなくても、総合すると、亡国化を進めさせる、

 これは、少人数による国家支配がしやすくなるからで、

 逆方向に向けさせる手法に応用できた。

 おれ、安政日本が、未来の日本にならないよう仕様書を徹底させ、世論の誘導形成を進めてる。

 まぁ 幕府と諸藩も我田引水な政策を進めるため少なからず広告に予算を投じている。

 どこの党派閥系列であれ、

 プロは、創作家でなく、仕様書に沿って作品を作る工員や料理人のことで、

 商業ベースで売れやすい作品も少なからずあるが、

 商業ベースで不利でも、世論形成のため大量の電音を流し、誌面に書き綴っている。

 そして、国民のベクトルを決める最大の要素が教育で、

 幕府、諸藩、先生、父兄の折り合いがつかないのも、

 教育が、もっとも大きな影響を国民の根幹に与えるからかな。

 とはいえ、史実のように戊辰戦争をせず、傀儡天皇を立てず、

 安政維新をやろうとしたせいか、思うように事が運ばない、

 まぁ おれひとりが決められるわけじゃなし、

 殺されない程度の圧力をかけていけばいいか、

 

 

 幕藩連合議会

 ナミビアの写真と開発報告書が届いた。

 ナミビアは、海岸から砂漠が広がっていて、上陸すると日干しになるほど暑い、

 入植するとか、正気じゃない的なところで、イギリス、フランスに取り零されている、

 でもまぁ ダイヤは取れるし、欧州向けの足場になる。

 物量に任せて、気合れてやれば、開発できなくもない気がする、

 「これは、どうやって、作ったのですか」

 建設に疎い議員が尋ねてくる。

 ひょっとしたら詳しいのかもしれないが・・・

 「砂と凝固剤を混ぜてハリボテに入れて固めたものですよ」

 「まるで砂の城ですな」

 「一時凌ぎでも暑さから身を守れますし」

 「建設機材を置ければ、本格的な建設が出来るでしょう」

 「生活はできるのですか」

 「ええ、太陽熱や地下の温度差を利用した発電はできますし、淡水化すれば水も作れますよ」

 「海岸はそうでしょうけど。内陸だと、水が足りなくなるのでは?」

 「ええ、奥地に行くほど困難になるでしょう」

 「それでもナミビア開発をするので?」

 「米英仏露の拠点は、日本のすぐそばに来ています」

 「日本の拠点が東アジアにとどまっていると。欧米は、日本を対等と思わないでしょう」

 「なるほど」

 「まぁ 少し無理をしても、外地に足場を作るべきでしょうね」

 「むしろ、欧米の中朝侵出を防ぐ方がいいのでは?」

 「いや、欧米の中朝進出を防げば、日本の外地進出も防がれる」

 「ここは、相互主義で進出し合う方得策だよ」

 「「「・・・・・」」」

 

 

 

 3月

  普仏戦争

     パリ砲撃開始

     パリ陥落、休戦協定

  全米プロ野球選手協会設立

  パリ・コミューンの成立宣言

  ロイヤル・アルバート・ホール開場

 

 

 金魚を飼い始めました。

 工場で作ったガラスをどうやって売ろうかと考えて、水槽作って、

 海外から金魚を買ってきて、売ろうと思ったわけで、

 あと、金魚の餌とか。水槽に空気を入れるモーターとかも売れそう。

 池の鯉より掃除が簡単で、大金持ちでなく、中堅層に売れそう。

 その上、見ていて飽きないでしょ的な。

 新聞を読むと、

 プロシア軍がパリを陥落させ、普仏間で休戦協定が結ばれたらしい、

 史実と違うのは、プロシアとフランスの戦争が数ヶ月長引いたことと、

 後半フランス軍の戦力が大きくなって、

 ヴィルヘルム1世がヴェルサイユ宮殿でドイツ皇帝に即位できなかったことか。

 

 

 アメリカは、南北戦争後も、ゲリラ的に北軍を攻撃している者たちがいるらしく、

 アメリカ各地で犯罪が相次いでる。

 ひょっとしたら、南部連合軍が巻き返しそうな予感もする。

 アメリカが無理やり挙国一致しようとするなら、残忍な侵略軍に攻め込まれるしかないかも、

 まぁ 武器をインディアンに渡してるので、そっちの戦争が激しくなるかな。

 そうそう、アメリカで、日本の翻訳文学書とか、翻訳漫画が売れてるらしい、

 元南部連合国民をなだめようとしてるのかもしれない、

 

  

 

 4月

  普仏戦争

     ベルサイユ条約によりフランスがドイツにアルザス・ロレーヌを割譲し終戦。

 

 江戸時代と明治時代の日本の違いは、天皇のあり方で、

 天皇は、神でなく、不可侵でもなかった。

 京都で、姿を現したし、

 なんというか、古から続く血統を守ってる一族の長というか、法王的な感じに見えた。

 孝明天皇(40)と、たまに会って話しをすることもある。

 どうやら、朝廷と幕府と諸藩の間で調整が出来るのって、おれが適任になってるらしい、

 というか、後ろ盾なしで一代で成り上がった豊臣秀吉。太閤みたいに見られてる (笑

 

 

 この時代は、未来の日本と違って、タブーがなく、自由な感じがするね。

 タブーというのは、日本人が日本の国益や国民の利益を自由に考えられること、

 政治、思想、戦略を体系化させることができること、

 未来の日本は、懐古主義者、アメリカ系、在日系が敗因になった戦術を持て囃して賛美、

 それどころか、自虐的に戦闘民族化させようとしたりで、

 真っ当な戦略物が出ると、叩き潰しに来る。

 もちろん、戦争に至った経緯。利権の動きなど、等閑というか、無視。

 戦前と似たような袋小路な外交をバカみたいに繰り返させようとする。

 日本の政官財は、漁夫の利狙いの在日にいいように操られる始末、

 まぁ 未来の日本人が国家観、民族観、歴史観を捻じ曲げられ、

 バカになってきてるんじゃないかと思うほど酷かったからな。

 江戸時代になると、狭心で国賊な侍階級がいるけど、

 反日が少ないのがいいね。

 でも、朝鮮系日本人が日本を変な方向にやろうとしてるのは、あまり変わらないか。

 

 

 

 “ユダヤ銀行ってなんなの? 瑞穂銅行とは違うの”

 “銅貨を貨幣価値の基準にすることで、庶民の手に紙幣が行き渡らせやすいのが瑞穂銅行”

 “金貨を貨幣価値の基準にすることで、金を持つ富裕層を有利にするのがユダヤ銀行だ”

 “銅行は、労働に対し十分な量の銅貨を準備できるのに”

 “銀行は、労働に対し不十分な量の金貨しか準備できない”

 “しかし、金融支配という利権が大きく”

 “国家と国民は、次第に膨れ上がる支払利息に追い詰められ”

 “存在しない架空の金を支払わなければならない恐怖に怯えなければならない”

 “流通させられる金貨が減少するにつれ、金貨の価値が高まり”

 “労働条件が悪化し総体的な賃金が低下していくので、弱者に絶望を撒き散らす”

 “その負債と不安は、中間層から上層にまで達すると、大規模なスケープゴート詐欺が発生しやすくなるし”

 “内戦や戦争に至る”

 “それは、目に見えず、気づかないうちに多くの人々を苦しめるので性質が悪い”

 

 “貧困層に陥れられる恐れは、怒りを生み、他者を憎しみ”

 “嘘、盗み、殺人などの犯罪を世界にもたらすんだ”

 “理由のはっきりしない自殺や殺人事件は、かなりの確率で、銀行利子の呪いが原因なんだよ”

 “金融は、形のない悪意となって人間を内側から蝕んでいく”

 “そんなヤバい奴らなのに、どうして、誰も気づかないの?”

 “銀行は、常に特権の奥に隠れ潜んで、人前に姿を現さないからね”

 “さっき、君たちは、金持ちになると、ユダヤ銀行に誘われただろう”

 “結構、危なかったよ”

 “篭絡されて、取り込まれたら、金を得るために生きる屍になるよ”

 “あなたは、そんな危ないものと戦ってるんですか”

 “そうよ。命懸けよ”

 “だから、あなたも慎重に選んだほうがいい・・・・”

 “ユダヤ銀行に選ばれたあなたたちには、どんな願いでも叶えられるチャンスがある”

 “でも、それは、金融利権の特権を得る代わりに、自動的に膨らむ利息という名の呪いを撒き散らすのだから・・・・”

 って、ま×か的な電音ドラマを流した (笑

 

 

 

 “芹沢鴨(42)の電音談話〜♪”

 “淀。電音放送。維新チャンネルです”

 “幕藩連合移行でも、武士階級の世襲が続く日の本ですが、如何お過ごしでしょうか”

 “今日は、筑後藩の大発明家。東洋のエジソンこと、田中 久重(72)さんにおいでいただいています”

 “宜しくお願いいたします”

 “よろしくお願いいたします”

 “遠いところお越しいただいて、ありがとうございます”

 “議員の聴講会に呼ばれたついででしたので、お気になさらないでください”

 “田中さんは、電話電音製作でもご活躍されたそうですね”

 “はい、誰かさんの荒唐無稽なアイデアを具体化するのが大変でしたね”

 “わかります、わかります。わたしも、そうでした”

 ““あははははははは””

 

 

 

 

 5月

  アメリカでプロ野球リーグ最初の試合開催

  フランス政府軍、パリ市内に入りコミューンを弾圧(「血の1週間」)

  パリ・コミューンが崩壊

 

 沖縄

 欧米列強が清国を軍事強化を足し、

 日本に嗾けさせようという意図が見えていた。

 そして、清国も東アジアの盟主の座を失いたくないのか、その気になってる。

 幕藩連合は、対抗上、沖縄列島に城塞都市を構築している。

 船がいいんじゃないかと言われたけど、

 船はいずれ沈むけど、基地なら恒久的に使えるし、いちいち、船を貼り付けなくていい、

 しかし、大砲の時代に城塞都市が役に立つかというと、あまり役に立たない、

 まぁ それでも、清国軍に上陸を躊躇させるだけの防衛力になる気がする。

 あと、沖縄は、インド洋に行く時、適当な中継港になりそうだし、

 アメリカが東アジアの足場にしたがってそうなので、先に基地を作っとくことにする。

 

 

 

 

 6月

  ドイツ帝国でユダヤ人が公民権を得る

  普仏戦争: フランクフルト講和条約締結

  朝鮮で辛未洋擾

  アメリカ艦隊

   3425t級コロラド、2349t級フロリダ、420t級パロス、

   1370t級モノカシー、2439t級ベニシア

  が朝鮮を攻撃した。

  元々の原因は、1866年に朝鮮軍がジェネラルシャーマン号を撃沈し、

  乗員を皆殺しにしたことにあるのだけど、

  朝鮮が弱いとみるやアメリカ軍1200人の上陸を強行し、荒らし回った。

  ちなみに、日本は、アメリカ船撃沈を不問にされてる (笑 

  法定論争になると、条約違反したアメリカが不利になるし、

  外洋で黄色人種の船に白人の船が撃沈されたとか、信じたくないだろうし、

  ていうか、アメリカは、日本に朝鮮に報復攻撃するからって、お伺いを立ててました。

  流石に5000t級機帆船を量産してる国が怖かったみたい、

  

 普仏戦争でドイツが勝って、戦争を助けてくれたユダヤ人がドイツの公民権を手に入れたよ。

 まぁ 出来レースの戦争に対して。日本はフランスに武器を渡して反撃させたけど、

 大局的は、手遅れな感じ、

 それでも、戦後フランスは、強国のまま残された感じだ。

 しかし、フランスも本国が大変なのに海外進出は、やめないんだよね。

 フランス海外進出もユダヤ資本に引きずられてる感じなのかね。

 

 

 

 

 7月

  ブリティッシュコロンビアが自治領カナダに加盟

 

 樺太のかくれ里

 あう あう あう あう あう

 あう あう あう あう あう

 不治の病から助けてあげた薄幸の愛人が何人かいる。

 あ、おれ、召喚系の色欲野郎と違って、ハーレム作る気ないから、

 綾波部族も作るつもりもないから、

 隠し子がいる辻褄合わせで愛人を作ってるだけだから!

 色欲に溺れて、腰振ってるわけじゃないから!

 ただの辻褄合わせなんだからね!

 

 

 

 8月

  司法省設置

 

 

 日本各地で、農業用建築が急増したのは、石票が幕藩連合議会の議決を左右するからで、

 幕府と諸藩は、北海藩、樺太藩、千島藩に屯田兵を出向させて、農業用建築を建築し

 樺太藩、北海藩、千島藩の票を我田引水しようと画策している。

 人口が増えてる事情もあるけどね。

 でも、石票が一番、見込めるのが瑞樹かな。

 

 そうそう、南関東ガス油田で火力発電をやっちゃってます。

 ガス管を日本全国に伸ばして、

 日本各地に火力発電所を建設するので、電気だけは、足りそう。

 でも気を付けないといけないのは、地盤沈下とか、陥没かな。

 今のところ対策の見込みはたってないけど、

 なんか、注入しないといけないんだよな。

 

 

 

 

 

 

 9月

  アルプス山脈のフレジュス鉄道トンネルが開通

 

 

 反瑞穂勢力が金本位制で欧米型金融をやろうと画策している。

 金本位制とか、利権持ちだけが得する金融だし、

 金融構造寿命短過ぎるから勘弁して欲しいんだけど、

 穴掘ったら湯水のように金塊が溢れ出すならやってもいいけどさ、

 欧米型金融は、弱者を殺す金融だから、限度を超えると、

 侵略戦争で、強制的にインフレするか、

 大規模公共投資を繰り返すか。

 無償バラマキを増やさないと、乗数分の又貸し金利を払えなくなるんだよね。

 そして、利権屋ほど、格差を縮めるバラマキを嫌う。

 ていうか “利権=天下り=世襲=不正=腐敗” は、セットだから (笑

 でも、早く、不換紙幣に移行したい、

 おれが錬成してるところは見せたくないけどね

 不換紙幣だと、必要な紙幣は幾らでも印刷できるけど、

 必要以上の紙幣を印刷するとインフレになる。

 一番やっちゃいけないのが、株取引と金融商品の自由化。

 これやると、生産力も上がらず、雇用も増えず、国力も大きくなっていないのに、

 有価証券や紙幣だけが増えて、貧富の格差だけが大きくなるし、

 最悪、数人のお金持ちが故意に紙幣を放出するだけで、スーパーインフレになってしまう。

 おれがこっちに来る前のアメリカがそうだったな (笑

 

 

 稲刈りの季節、

 農家は、人手を集めて、人海戦術で、稲を刈っていく、

 田植えも、稲刈りも、その季節になると、

 会社や学校を休み、一族総出で掛かりとなる、

 農業用建物は、天候や害虫に左右され難いためか、東北以北で増えている。

 椅子に座って、移動しながら、

 備え付けの鎌で半自動で切って束ね、脱穀までする。

 その気になれば、一人でもできなくないわけで、

 各藩とも、石票を増やしと同時に、工業化と商業化を進めるため、

 農業用建物を次から次へと建設していた。

 欧米と違って、日本の農家に対する囲い込み運動が低調なのは、国民性もあるけど、

 まぁ おれがそういう風に議会と世論を誘導してるからかな。

 

 

 

 10月

  アメリカシカゴで大火( - 10月11日)

  穢多非人の廃止

 

 そういえば、武道館を建設したんだっけ

 武道の育成と発展を足す的な。

 空間認識能力というのがあって、

 立体の中で、物がどう動いていくのか認識する力なんだけど、

 この力が弱いと、キャッチボールでボールが取れなかったり、

 バットで、ボールを打てなかったりする。

 まぁ 運動神経が低い場合もあるけどね。

 剣術も、運動神経、筋力だけでなく、空間認識能力も重要で、

 3者のバランスがいいと、刀で、飛んでくる矢を叩き落としたり、手で掴んだりできるわけ、

 冗談みたいだけど、そういうことやる奴がいるんだよね。

 怖ぇよ。

 それと。

 侍社会は慣習みたいなものがあって、空気的に、

 おれも、鏡新明智流(きょうしん・めいち・りゅう)を披露しないといけない時がある。

 まぁ こいつは、西洋かぶれだけど、武士だっていう最低限の証明って感じ、

 バカバカしいと思うなかれ、

 議会の全てと、行政機関の中核で3分の1を支配しているのが武士階級で、

 彼ら武士の誇りが剣術で。剣は、魂ってわけ、

 なので、公称齢四十にして、侍の服を着て、

 お歴々の前で、日本刀を振って、ゴザを巻いたモノを斬っていく、

   『綾波は、鏡新明智流の免許皆伝をもらってないけど、

         ゴザを巻いたものを斬ってるし、一応、武士かもな』

 そんな風に、認められた感じです。

 おれにしたら、コスプレして、剣術やってる気分なんだけどね (笑

 そうそう、剣術の免許皆伝とか言うと、あれだ。

 江戸時代だと、運転免許的な感じがあるんだよね。

 免許皆伝が、銅行口座帳とか。宗旨人別帳と並ぶ本人証明書にもなってる。

 だから、どこそこ流の免許皆伝とかいうと、後ろ盾の大きさと強さが測れるらしくて、

 みんな、おーー!ってなるんだよね。

 ちなみに、おれが作った寺子屋から綾波一門っていうのが育ってる。

 免許という感じじゃないけど、一定以上を学ぶと、一門証が発行される仕組みになっている

 おれの思想を判を押したように取り入れて、結束しているよ。

 まぁ 時代背景で、そう云う人脈繋がりで相互補助したり、

 雇用されたり出世したりが封建社会なんだよね。

 未来もそういうところがあるけど、この時代は、それが露骨かな。

 おれの場合、それとは別に、命の恩人派閥とか、利害一致派閥がいて、

 ちょっと複雑な構造を作ってる感じ、

 

 

 総司が14歳になったので、元服ということにして、短刀をあげた。

 彫刻の凝った短刀で、元服になった子供に渡すつもり、

 名前とか彫るので、息子の証にしようかなって思ってる。

 当然、若返ったおれも、同じ短刀を持つので、身の証しになるわな。

 まぁ 若返ったおれに、株を相続させるつもりだけどさ、

 これだっていうのがたくさんあった方がいいよね。

 ちなみに、バラマキも14歳からなので、元服も14歳からって、感じになってる。

 

 

 

 

 11月

  全米ライフル協会設立

 

 幕藩連合21藩が議会の議決をめぐって離合集散したり、競合したり、

 日本国内の政治がやや落ち着くと、対外的な動きを見せる者が現れる。

 利権からみの朝鮮系日本人が半島回復戦争とか、大陸浸透戦とかの政治運動をやり始める。

 呼応するようにイギリス、フランス、アメリカの影響下にある李氏朝鮮も反日の動きを見せたり、

 英仏米と日本の戦争を画策したり、

 ロシアと日本の戦争を画策したり、

 清国と日本を戦争させようと画策したり、漁夫の利を得ようと働いている。

 まぁ 国内も、戦争して、挙国一致でもしよじゃないか的な安直さもあるんだけど、

 外国勢の思惑に気付かない、お花畑なバカも多い、

 もちろん、おれは、対外戦争なんて反対。

 ていうか、まず、瑞穂と扶桑の開発しないと駄目だろう的な。

 

 

 長崎

 欧米列強の商館が並んでるけど、

 白人売春宿とかもあるよ。てへ♪

 元々 人身売買とか麻薬売買とか、対日篭絡をやってる人たちなんで、

 幕府とか、薩長とかの工作員も現在進行形で、お世話になってるみたい、

 なので、おれ、フランスに武器を売った時、

 ついでに、若いフランス娘を100人くらい買って、各藩に転売してあげました。

 ていうか、欧米列強の日本商館で募集したら、若い娘を売りに来る売人がたくさん。

 やべぇ〜 おれ、人身売買しちゃったよ (笑

 でも、わざわざ、長崎に行かなくても良くなって、喜ばれたけどね。

 外国に、篭絡されずに済むし、

 

 

 

 

 12月

  スリエ曲馬団公演(サーカスの日)

  普化宗を廃止

  岩倉具視ら岩倉使節団107名が欧米に派遣される

  ヴェルディ歌劇「アイーダ」初演(カイロ)

  新橋停車場完成(リチャード・ブリジェンス設計)

 

 岩倉使節団が出発したけど、

 瑞穂クラシック楽団も一緒に行ってるよ。

 史実は、日本のあり方をどうするのか、外国を参考にしようしたのに対し、

 この世界の日本だと、日本人だけで、日本は10省庁と、統廃合で21藩など主要な改革を決めたあと、

 参考のため見聞に行った感じ、

 おれ、事前に貧民街とか、外国が、あまり見せたがらない場所に行くよう示唆したけど、

 いいところばかり見ても、ダメなんだよね。

 光があれば、影ができるし、影ができれば、闇もできるからね。

 

 

 そうそう、教育。

 日本人が人類世界に貢献したことの一つは、世界の識字率を高めたことかな。

 欧米列強のエリート貴族教育は、日本より優れてるけど、人口に占める識字率が20パーセントもない、

 欧米列強は、産業革命に耐えられるように義務教育を広げたと言うけど、大嘘 (笑

 本当は、開国した日本の8割超の識字率に欧米列強が驚き、慌てて義務教育を導入したのだけど、

 本当のことは言わない (笑

 当然だよね。

 ちなみに長崎港しか開港してないし、あまり見せてない、

 欧米列強の義務教育制度は、10〜20年くらい遅れるんじゃないかな。

 結局、知的水準は、分母の大きさ相乗するので

 少数精鋭の貴族エリート教育より、

 寺子屋教育の日本の方が近代化で有利な気がする。

 問題は、国家に子弟の教育権を奪われたくないのは、藩や教師だけではなく、

 不特定多数の父親が剣術を重視しろとか。

 代々独自の知識の相伝を繰り返す一族が第4勢力を形成していて、

 義務教育制度が、揉めに揉めているのだけど、

 それでも、最高学府、大学の創設が決まる、

 大学をたくさん建設しても弊害にしかならないので、

 人口200万人に1校(定員3万人)が決まり。

 今の総人口5000万だから単純計算で、大学は25校で、

 大学は沿線に建設することと、

 藩外枠は、最低でも定員の2割以上にすることが決まる。

 幕藩連合教育委員会の共通一次で選別し、

 各大学の入試に合格すること、とされる。

 もっとも、共通一次試験をどうするのか、

 先生の値踏みで入学させられないのかとかで、

 大揉めに、大揉めなのだけどね。

 例えるなら、頭が良ければ嘘つき、泥棒、人殺しでもいいのかと、極論が出る始末で、

 逆に純粋培養のエリートは、危険なんじゃないのかと切り返しできた。

 さらに切り返しは、大学で人格教育も行うべし、的な流れも生まれる。

 おれは、建設ごとで強いのだけど

 教育内容は、弟子に委任していて、

 オブザーバーでしかないので、発言権があまりなく、

 聞かれた時にしか、返答できない。

 まぁ 条件闘争は出来るけど、限界があるよね。

 おれとしては、若返った時、上手く大学に潜り込めるかだけが、心配。

 

 

 そうそう、台湾出兵になる遭難事件は起きなかったよ。

 台風で難破するようなショボイ船は建造してないし、

 電話電音網で避難しやすかったらしい、

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  おれ   妻 千代 (30)   総司(14)  慶司(12)  佐奈(10)  晃司(7)

 

 

 

 

雁皮   高額手形・高額紙幣・株券    “鳳凰   ×××××   青龍”

紙幣

楮    “雉  10000文  松”

三椏    “竹  5000文  鶏”

綿・マニラ麻    “鶯  1000文  梅”

綿・マニラ麻    “桜  500文  雲雀”

綿・マニラ麻    “燕  100文  菊”

硬貨

 銅・ニッケル 50文

 銅・錫    10文

 銅・亜鉛   5文

 アルミニウム 1文

 

 

 史実3460万人

 戦記5065万人

 

 

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第20話 1870年 『白い悪魔と、黄色い悪鬼』
第21話 1871年 『熱砂の城と。コスプレで剣術 (笑』
第22話 1872年 『半島と大陸で疲弊させられないこと』