月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

 第27話 1877年 『世界写真博物館と、軍属マフィアの跳梁』

 

 ただの人間には興味ありません。

 この中に軍ヲタ、歴ヲタ、アニヲタ、陰謀ヲタ、中二病がいたら、あたしのところに来なさい。以上

 1851年の江戸時代に来て、26年も経つと、そんな気分になるんだけど (笑

 

 

 皇族は、北イスラエル継承を黙認。

 幕藩連合政府は、消極的推進。

 幕藩連合議会は、争議中、

 土露戦争の開戦は、確定らしいけど、

 日露は、余談を許さない感じ、

 一部の藩主は、ブルガリアのバルト(3000ku)と、グルジアのバトゥミ(3000ku)を捨て、

 代わりにカムチャッカ半島を取る気になって軍需関連を株を買ってるらしい、

 や め ろ よ

 軍需関連株を買って、開戦不発になると大損になるので、戦争したくなるからさ、

 株で儲けるために、ヤクザな利権保守団体を偽装して、世論を煽らないでくれよ

 軍需株のシーソーゲームで高騰すると、やめられなくなるし、

 死ぬのは、貧乏農民の子供だから大丈夫なんて、

 下手をすると両国の株主同士で示し合わせて、戦争準備させたりするから、困るぜ、

 マジで (笑

 ていうか、北イスラエル継承と、ロシア帝国相手のツンデレ外交は、疲れるぜ、

 そこに、将軍家交代問題も絡んで、ややこしい事、ややこしい事

 民主化で選挙プロ議員じゃ

 これだけの内政改革と外交戦略とか、同時並行でできんわな。

 

 

 1月

  イギリス女王ヴィクトリアがインド女帝に即位

  アメリカ議会が大統領選問題解決のため選挙委員会を設置

  オランダ沿岸部が暴風雨により洪水

 

 歴史を知ってるといいのは、天災を事前に知ってることかな。

 オランダ沿岸部の日本区画は、救援物資が山積み、

 放出させたので感謝されたっぽい、

 被災したオランダ人が乾パンとか握り飯を食べてる光景が写真に撮れました。

 オランダ政府より対応が早かったので、いろんな人脈ができたそうです。

 

 

 農業用建物は、骨格をジオポリマー。外装を強化ガラスで、

 季節に関係なく、少ない労力で大きな収穫が得られ、確実な石票に繋がる、

 多種生産の応用も効くことから、東北以北を中心に増えていた。

 また農業部門から余剰人員を引き抜けて、工業と商業。あるいは軍に転用でき、

 藩経済の活性化にもつながった。

 「一昔前の城より頑丈な建物に農民が住むことになろうとはな」

 と、どこかの藩主

 「石票を増やして、議会での発言力を優位にするのが先決では?」

 「まぁ そうではあるが、もう、藩主も昔の権威がないの」

 「それを言うなら、樺太藩の方が権威がないですよ」

 「お主は、農業だけじゃなかろう。金融、工業、商業、医術まで思うままじゃ」

 「あははは、皆が勝手にやってるだけで、言うことなんて聞きませんよ」

 「そうかの」

 「そうですよ」

 「お主は、人に頭を下げられんでも、気にしとらんようだからの」

 「事業が成功する方が重要ですから」

 「そんなものかの」

 「ええ、そんなものでしょう」

 「しかし、わしが領民に好かれていないことだけは、わかるの・・・・」 ため息

 

 

 京都に世界写真博物館を建設したよ。

 世界各国の写真を撮って、国ごと、地域ごと、時代ごと、アルバムを作って貯めておくけど、

 新聞社、出版社、団体、個人に写真を売る。

 まぁ 巨大なGoogle×Earth館 かな。

 たぶん、21藩にも建設することになると思う。

 ちなみ、朝鮮半島とか1000枚くらいあるけど (笑

 あと、旧約世界の歴史資料とか、古代の記録とかも増やしているよ。

  天地創造 ⇒ アダム・イブ ⇒ バベルの塔 ⇒ ノア ⇒

  アブラハム、イサク、ヤコブ ⇒ モーセ・出エジプト ⇒ 約束の地カナン ⇒

  イスラエル(カナン) ⇒ 北イスラエル王国・南ユダ王国 ⇒

   紀元前722年北イスラエル王国滅亡 ⇒ 天孫降臨62年 ⇒

                     紀元前660年大和朝廷・天皇 ⇒ 日本・北イスラエル

   紀元前587年南ユダ王国滅亡 ⇒ パレスチナ(カナン)

 歴史を勉強する学生に石を投げられそう (笑

 そうそう、この頃、幻灯機が大量生産されてる。

 おれ、区分けした会場を作って入場券を売って客を呼び込み、

 入場料を生産者と山分けしました。

 レベルの高いガラスフィルムを作った製作者は儲けかな。

 あとは、漫画と組み合わせたり、レコードやオルゴールと組み合わせたりね。

 これで、映像コンテンツ産業の下地ができそう。

 

 

 

 2月

  日本で毒薬劇薬取締規則施行

  インターナショナル・アソシエーション創設(最古のマイナーリーグ)

  米選挙委員会がラザフォード・ヘイズの大統領選勝利を決定

 

 史実だと西南戦争なんだけど、起きませんでした。

 武士階級が陰湿に燻ってるのは確かみたいですけど、

 

 今年の扶桑越冬組は、17100人くらいになりそう。

 土露戦争に参戦しなければの条件付きだけどね。

 おれは、軍民をバランス良く成長させようとしてるんだけどさ、

 嫌だねぇ 戦争は、

 軍需の設備投資をしばらく抑えとこうかな

 株をやると歯止めが利かなくなるし、

 軍需株を買い込んだ不良富裕層が、民意無視で戦争やらかしかねないしな。

 ちなみに近代戦争の大半は、戦争を前提に軍需株の高騰を狙ったバブルが開戦を煽ったんだけど、

 未来じゃ アメリカ軍産複合体がやってるよね。

 もう、損金を取り戻すためなら、開戦の口実なんて、どうでもよくなるし、

 大義名分になりそうな自作自演テロとか余裕でできる人たちだから (笑

 基本、投資の加熱が戦争を増長させたって感じかな。

 とりあえず、おれが株を売らなかったので、それほど加熱せずに済みました。

 

 

 3月

  チャイコフスキーバレエ「白鳥の湖」初演(ボリショイ劇場)

  アメリカ大統領ラザフォード・ヘイズが就任

  ヘイズは、ワシントンの連邦保安官にフレデリック・ダグラスを任命

 

 おれ、ロシア帝国の代理人と会ってます。

 カムチャッカ半島制圧部隊とか、見せて、

 バルカンとコーカサスの日本自治区は、素通りね♪ わかってくれるよね♪ みたいな

 いや、ロシア帝国と戦争しても負ける気がしないんだけどね。

 いまは、軍民予算比率を変えたくないし、国力を消耗したくないんだよね。

 

 

 樺太神社

 おれ、藩主だし、神社建設で資金を出してるので、結構、顔役、

 樺太って、神社仏閣だけでも50箇所近くあるし、

 よく呼ばれるので、子供に家臣をつけて代理させてる。

 今回は、晃司(13)を出席させた。

 初めてだし、元服してないけど、まともな家臣が付いてるし、

 誰がどういう話をしているか、ちゃんと聞いて来いって、送った。

 子供が世襲出来るか、適当に試してるけど、

 ダメでもおれが若返るから、まぁ いいや的な。

 

 この時代、神社仏閣を馬鹿にしてはいけない、

 村や町で、何か決めるとき、代官や名主や庄屋が集まって、あれこれ協議するのだけど、

 私営企業を起業する中心になりやすい。

 ていうか、子弟を大学に出して工業や商業や法学を学ばせるって、

 そういう意図があるってことかな。

 だからコミュニティが仲間割れしていなければ、

 優秀な子供がいいると、コミュニティで支援して、大学まで行かせ、

 余剰資金を投入させて起業させる。

 あと、政官財に送り込んで我田引水させる。

 これができないコミュニティは、だんだん衰退していくかもね。

 

 

 

   イエスは、別のたとえを持ち出して言われた。

   「天の国は次のようにたとえられる。

    ある人が良い種を畑に蒔いた。

    人々が眠っている間に、敵が来て、麦の中に毒麦を蒔いて行った。

    芽が出て実ってみると、毒麦も現れた。

    僕たちが主人のところに来て言った。

    『だんなさま、畑には良い種をお蒔きになったではありませんか。どこから毒麦が入ったのでしょう』

    主人は、『敵の仕業だ』と言った。

    そこで、僕たちが、『では、行って抜き集めておきましょうか』と言うと、

    主人は言った。『いや、毒麦を集めるとき、麦まで一緒に抜くかもしれない。

    刈り入れまで、両方とも育つままにしておきなさい。

    刈り入れの時、

    「まず毒麦を集め、焼くために束にし、麦の方は集めて倉に入れなさい」と、刈り取る者に言いつけよう』」

  それから、イエスは群衆を後に残して家にお入りになった。

  すると、弟子たちがそばに寄って来て、「畑の毒麦のたとえを説明してください」と言った。

  イエスはお答えになった。

    「良い種を蒔く者は人の子、畑は世界、良い種は御国の子ら、毒麦は悪い者の子らである。

    毒麦を蒔いた敵は悪魔、刈り入れは世の終わりのことで、刈り入れる者は天使たちである。

    だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、世の終わりにもそうなるのだ。

    人の子は天使たちを遣わし、

    つまずきとなるものすべてと不法を行う者どもを自分の国から集めさせ、

    燃え盛る炉の中に投げ込ませるのである。

    彼らは、そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。

    そのとき、正しい人々はその父の国で太陽のように輝く。耳のある者は聞きなさい」

 

 

 議会で日本幕藩連合について質問された。

 おれは、水田のようなものと応えて、図を書いた。

 

| 企業 | 企業 | 企業 | 企業 | 企業 | 企業 | 企業 | 企業 |

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

地域基盤

発電・港湾・製鉄・医療・警察・消防・教育・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

| 藩 | 藩 | 藩 | 藩 | 藩 | 藩 | 藩 | 藩 | 藩 | 藩 |

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

国家基盤

送電・上下水道・電話電音・鉄道道路・銅行・郵便・軍隊・特高・特許・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

国家(幕藩連合政府・幕藩連合議会・10省庁・法律)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

天皇

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

国民

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

国土・領海・領空

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 土壌の部分に、国土・領海・領空と、国民があって、

 その上に幕藩連合政府と統治機構があって、

 その上に区画の藩政と、国家基盤があり、

 その上に稲の企業が存在する。

 特定の区画に余計な栄養(金)を与えたり、

 天下り武士のような稲に余計な栄養(金)を与えてはいけない、

 むしろ、殺虫剤を撒いて不正腐敗を殺すのが当たり前で、

 土壌は、堆肥を足して土を肥やすもの、

 土である国民が思慮深く豊かになれば、自動的に強い稲が育つ

 利権屋の口車に乗って、自然に学べなくなったら、国家は滅ぶよね。

 

 

 

 4月

  イギリスがトランスヴァールを併合

  露土戦争: ロシア帝国がオスマン帝国に宣戦布告

 

 もう、ドキドキだよ。

 ていうか。戦争反対 (笑

 ロシア軍が日本自治区を遠巻きに進撃したと聞いたときは、ホッとしました。

 でも、ブルガリア独立軍と、グルジア独立軍が攻めてきて民衆が蜂起したらしい、

 まぁ 飛行船を飛ばして空から敵陣営が筒抜けで、

 迫撃砲と機銃掃射と小銃の狙い撃ちで壊滅させたらしいけどね。

 

 

 増援部隊が出港していく、

 ロシア軍は、日本自治区を攻撃しないと言ったけど、

 ルーマニア軍。ブルガリア軍。グルジア軍は、指揮権がないので知らないそうだ。

 もう、日本軍がどのくらい強いのか調べてるくせに、嘘ばっかし、

 でもまぁ 今のところ、大丈夫そうだ。

 

 

 

 5月

  博愛社(後の日本赤十字社)設立

  露土戦争: ルーマニアがオスマン帝国からの独立を宣言(承認1878年)

  クラーク博士離日

 

 ルーマニア。お前もか・・・・

 わかってたけどさ、ブルータスの気持ちが少しわかったような気がする。

 そうそう、議会で軍事費増額が出たけど、

 おれ、土露戦争中、バラマキ額を臨時に1000文増やす方式を採用させた。

 武士階級は、これ以上、農工商の出身が成功するのを見たくないのか、議会が大荒れ、

 ぶっちゃけ、旧エタ・非人だって、侍以上に成功してる人間がいるので、焦ってるんだよね。

 それで、100人に1人。1000人に1人。10000人に1人。100000人に1人。

 実力や能力のある人間が伸し上がって、国力が増すならいいじゃん、

 親方日の丸や親方藩営の既得権とか

 世襲バカ息子に金やったって、いいことなんて、何一つないんだよ。

 

 

 琵琶湖の畔に旅館がある。

 おれだって、たまには、家族サービスすることだってあるよ。

 妻 千代 (36)   総司(20)  慶司(18)  晃司(13)

 ていうか、佐奈(16)も嫁いだし、

 子供たちも独立するので、家族揃ってる間に旅行ぐらいするべきなんだろうな。

 ちなみに子供たちも親との関係より、師弟関係や友人関係や仕事関係を重視する感じだ。

 ぶっちゃけ、戦陣の谷に落とさなくてもいいけど、ある程度、独立したコミュティを作らせないとダメってこと

 なので、長男にある程度まとまったお金を渡して、好きな事業をやってみろって、言ったりもする。

 獅子は我が子を千尋の谷に突き落とす、とういうほどじゃないけど、

 創業の能力があるかを判断するのも親の勤めってやつね。

 ダメなら跡を継ぐ能力があるかどうかだけど、

 これは、代理をやらせてるので、意外に悪くない、

 しかし、息子たちでかくなった気がするし、

 しょっちゅう、代理仕事を任せてるせいか、3人ともいい感じでに育った気がするね。

 最近、面倒なのか長刀を帯刀することがすくなく、脇差か、小太刀だけってのが多い、

 剣術より、柔剣術に比重が移って体付きがいいというか、長男は、おれより強いかも、

 おれも、若返ったら柔剣術でも習おうかな。

 ていうか、武士階級は剣術コミュニティを形成しないと、どうしようもないしね。

 

 旅館部屋は、電話・電音機が引き込んであって、

 電話は、交換を通すけど、電音は自由に聴くことができた。

 旅行に来ても、聞きたい政治情報があって、一通り聴くと

 家族の冷たい視線が・・・・

 マスメディアって、家族団欒を壊してしまう習慣があるんだろうな。

 早く脳内埋め込み型チップが開発されないかな。

 そうしたら上の空で家族に頷きながら、歴ヲタ世界に浸れるのにな。

 でもまぁ 親として子供に何もしてやれなかったな、みたいに言うと、

 「そんな。父上は、背中で男の生きる道を語ってくださいました」

 って、言われて、思わず赤面してしまったわ。

 おれ、家じゃ タオル地の一枚着流しで転がってることが多いのに、どんな背中だよ (笑

 

 

 旅館のラウンジに本棚があって、本を読むことができた。

 日本が土露戦争に参戦した架空戦記があった

 すげぇ〜 

 もう出てるとか、時事物戦記かよ。早いわ、

 読んでみるお

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・

 ・・・・・

 歴史に必然はない、

 ある程度、大きな慣性力が加わるか、

 小さくても持続的に圧力をかけ続けられるのなら歯車が変わり、

 別の世界線へ転がり堕ちていく、

 しかし、膠着した利権構造を守るためなら、過ぎた歴史を必然と決め付けたくなるわけ、

 未来の日本だと、日米戦争と敗戦を日本の宿命と決めつけ、

 返す刀で、現体制も必然であると利権死守を決め込む輩ね。

 その種の作品は、多様性と可能性とワクワク感を失って衰退していく、

 日米戦争と敗戦は、回避が可能で、原因が国家と利権体質にある証明こそが、

 相似した現体制に圧力を掛けることができるわけ、

 なので、この手の抗争になると、

 執拗な攻撃とか、嫌がらせを繰り返すわけ、

 

 この架空戦記は、土露戦争の行く末はともかく、

 土露戦争の不参戦を通してるおれに

 せっかく軍需株を買ったんだから、参戦して、おれに儲けさせろ、

 お前のことをもっと悪く書いてやるぜ、みたいな。

 政治圧力をかける印象操作本なわけ

 出版は・・・長州かよ (笑

 

 

 

 

 6月

  アメリカ芸術家協会創立

  大森貝塚が発見される

  エクアドルでコトパクシ山が噴火(死者千名)

  日本が万国郵便連合に加盟

   日本の郵便切手は、次元が違うほど精度が高くて、超有名かな。

 

 エクアドルの火山噴火にも救援物資の乾パンを送って上げました。

 コロンビアの件があるので、何かの足しになるでしょう。

 ていうか、弱肉強食の時代に何やってるんだろうねと、欧米列強の新聞に載ったらしい、

 でもまぁ 後ろ盾が神の北イスラエルを継承すると、

 裏で悪いことしても、表は、国際善行を施すのも仕方がないよね。

 

 

 

 

 4000t級青葉型機帆船の45口径120mm連装砲が標的のブイに向けて砲撃する

 連射速度、初速、砲身命数、命中率、貫通力、破壊力などなど項目別に向上させてるので、

 同口径砲なら世界最高峰の大砲かな。

 船体は、モジュール機構なので、30口径から45口径に変更して、

 ディーゼル機関も新しいものに換装したけど、

 元々 古さを感じさせない船だ。

 この時代、列強の鉄船は、寿命が短かったけど、

 日本船は、元々 ニッケル・クロム・モリブテンが混ざって薄い割に強靭で、

 防錆インクもいいものを使っている、

 あと、一番のお気に入りは、魚雷かな。

 希土類を磁石に使う電池式魚雷だけど、

 速いし、射程長いし、爆薬も欧米列強のものより破壊力があって、たぶん、1発で撃沈だよね。

 

 

 

 日本は、土露戦争に参戦しないとしても、シミュレーションや訓練はしないといけないので、

 国防軍将校の表情も変わってきている。

 ブルガリアのバルト(3000ku)と、グルジアのバトゥミ(3000ku)を失っても、

 カムチャッカ半島と、沿海州を取れたらお釣りがくるわけで、

 図上演習は、本格的だし、

 必要な装備とか、物資とか、おれのところに発注してきやがる。

 こんなの作ってたら、日本の開発が進まないじゃないか、みたいな規模。

 まぁ 準備するにしても戦争はダメだよね。

 軍需株を買った人達があまり損しない程度、生産することにしたよ。

 とりあえず、無難な感じで終わらせよう。

 

 

 

 

 7月

  第1回ウィンブルドン選手権( - 7月19日)

  アメリカで大規模鉄道ストライキ

  露土戦争: プレヴェン包囲戦始まる( - 12月10日)

 

 ロシア帝国軍は、日本自治区を無視してくれたんだけど、

 ルーマニア軍、ブルガリア軍、グルジア軍が無視してくれなくて・・・

 まぁ 壊滅させたけどね

 でも、軍需株は、徐々に上がってる。

 おれが瑞穂株を売ってたら、軍需株は、土地転がし的に大高騰で、

 日本は、戦争に引き摺り込まれてただろうな。

 ていうか、おれが、電音で

  “軍需株を恣意的に釣り上げ、戦争を拡大したがってる勢力があって、死ぬのは、徴兵される貧乏人だ” と、

 バラしたから、なんとか、世論を押さえ込んでる感じ、

 ルーマニア、ブルガリア、グルジアとの交戦は、戦争未満で、紛争。

 事変として、処理しました。

 土露戦争の焦点。プレヴェン包囲戦は、事前に補給物資を供給させてたので史実より長持ちしそう。

 

 

 

 8月

  アサフ・ホールが火星の衛星ダイモスと、フォボスを発見

  第1回内国勧業博覧会開催(上野公園 - 11月30日)

 

 長崎のロシア帝国商館長と、交渉。

 「べ、別に、全然、構わないんだけど!」

 「ロシアで、ルーマニア、ブルガリア、グルジアに対日戦中止を呼びかけて貰っても構わないんだからね!」

 みたいな (笑

 まぁ ロシア帝国も、これ以上、同盟国の戦力が削がれたら、

 オスマン帝国との戦争が危ういと、思われたらしい、

 意外に好反応でした。

 

 面倒なのは、オスマン帝国との交渉かな。

 上層部は、日本との繋がりで得る利益を理解しても、

 中堅以下は、そうもいかない、

 ロシア軍が日本自治区を攻撃しないことで不審が広がっていた。

 あと、日本が北イスラエルを継承すると、

 新約の扱いとか。イスラムに対してどう言う認識を持つのかで、不安がってるし、

 対日強硬派も少なくないみたいだ。

 こっちの気も知らんと、

 

 

 9月

 この時期、赤ん坊や子供と写った写真をたくさん撮った。

 まぁ 隠し子のアリバイみたいなものだけど、

 おれに似たような感じの赤ん坊なんて、わかんねぇ

 あと、若返ったおれの友人探しでもある。

 でも、客観的に見ると、独裁者が子供と写真を撮りたがってる的な印象操作に思えなくもない。

 

  

 新聞でバルト城塞とバトゥミ城塞の戦死者が発表され、

 靖国神社の祭神となることが決まった。

 バルト城塞は、ルーマニア軍とブルガリア軍に包囲され、

 バトゥミ城塞は、グルジア軍に包囲されてるけど、

 港湾は封鎖されていないので自由に入出港ができた。

 ちなみにロシア船は、オスマン船と交戦するけど、

 日本船は、襲撃することもなく、すれ違うだけらしい、

 

 

 議会が主戦派と不戦派で割れてる。

 軍需株を買い込んでる連中が、ロシアと一気に決着を付けるべしとか。

 お前らが前線に立つんならやってもいいけどさ、

 そうじゃないだろうし、

 兵士が死んでも見舞金ひとつ出さねぇに決まってるしな。

 庶民感覚にしたらやってられんねぇぜって、思うわけよ。

 ていうか、せっかく、開発で、順調に国力を伸ばしてるのに、

 目先の利益に踊らされて、軍民予算比率が変わったら面白くねぇんだよな。

 そんでもって、瑞穂に天下りさせてやった馬鹿どもが、戦争したがる。

 こいつら、人の気も知らんと、史実と同じ日本を繰り返したがってる。

 おれが外交戦略で手打ちにしようとすると。

 “それじゃ軍需株が上がらんで、金にならんだろうが” みたいな

 もう、お前らみたいな利権屋連中が日本帝国を滅ぼしたんだ。って殺意を覚えるけど、

 相手も軍需株を買った手前、金に目がくらんで、おれに殺意を向けてきやがるから始末に負えねぇよ

 他人の褌で相撲をとるというか、

 こんな馬鹿どもを天下りさせるんじゃなかったぜ、的な (笑

 別に戦争で、勝てないわけじゃないけどさ、

 勝っても軍拡・非生産部門の維持費が大きくなって、庶民は飢えるし、国力を削ぐんだよ。

 そして、軍縮しようとすると、軍属マフィアが要人暗殺を続発させる。

 この辺、史実の戦前のアメリカは賢いね。

 軍事力を最小限に抑えて。生産設備をギリギリまで上げ、大恐慌にして徴兵しやすくしている。

 そして、いざ戦争になると、化け物みたいに軍需生産を上げ、貧困で兵士は凶悪になっている。

 一方、日本は、戦争続きで、戦争上手になって、見かけ上、強いように見えても、

 資源は自給できず。国民は戦争続きで疲弊し。国力は、限界にまで落ちてる。

 主戦右翼、反戦左翼、ガス抜き芸人総包みで、張子の虎に過ぎない日本軍を最強とか、

 頭のいかれた連中に煽られ、いい気になって、戦争したらジリ貧ドカ貧でボロ負け、

 それを誤魔化そうと、兵士の美学に転換して自画自賛だし、

 利権屋の戦場美学で国家戦争とか。もう、死ねばいいのに、

 

 

 

 

 10月

  アメリカ人道協会創立

  日本各地でコレラが流行し始める(1879年まで)

 

 

  扶桑10万石

  樺太藩40万石  千島藩10万石  北海藩50万石

  出羽藩222万石   陸奥藩407万石

  加賀藩226万石   信越藩269万石

  京府藩215万石   尾張藩228万石   富士藩135万石   関東藩533万石

  南紀藩190万石

  関芸藩173万石   上瀬藩235万石   播磨藩237万石

  伊予藩214万石

  肥前藩71万石   筑紫藩131万石   豊原藩91万石

  肥後藩93万石

  薩摩藩163万石

  瑞樹250万石

  ナミビア10万石

 

 藩政は充実してるけど、

 発電送電網、電話・電音網、鉄道道路網、上下水道網は、藩境を越えて共有している。

 それが藩の独立を防いでいるんだけど、 

 ほぼ同規模の藩が21藩あることで、藩の離反を防いでいた。

 ぶっちゃけ、大名や家臣団は、基幹産業株を買ってるので、藩が離脱すると、損する。

 あと、瑞穂と扶桑とナミビアが一つの藩として、議会にしたけど、

 大きな影響はないみたいだ。

 将来的には、城塞都市を中心に10藩ずつわかれるはず、

 ていうか、扶桑に含まれてる西布哇諸島の穀物生産力が高すぎ (笑

 

 

 東南アジア   タイ王国、カンボジア王国、アチェ王国、

 中東       イラン、オスマン帝国、オーマン、

 アフリカ     エチオピア帝国、ザンジバル、コンゴ王国、

             アシャンティ王国、ダホメ王国、メリナ王国、

 北アメリカ    メキシコ、中南米諸国

 南アメリカ    コロンビア、チリ、エクアドル、ペルー

 欧州       オーストリア=ハンガリ帝国、イタリア、スペイン、ポルトガル

 最近、武器弾薬を供給して、欧米列強を排除して、貿易を拡大している。

 このまま、独立させたままにできれば、

 欧米列強の侵略が分散されて、日本への外圧を減らせるから踏ん張りどころかな。

 

 

 

 11月

  トーマス・エジソンが手回し蓄音機を実演

 

 新興企業が、藩営企業と、おれの瑞穂系企業を圧迫している。

 例えば、自動車会社や自転車会社が、最低21個。藩営で創業するけど、

 私営企業が名乗りを上げて自動車を製造し、

 それが、藩産自動車を淘汰してしまうとかね。

 まぁ これはしょうがないけど、

 費用対効果がいいと、瑞穂社製の自動車の売上まで削がれてたりする。

 ちなみに部品会社は、流動的で、どこにでも売るので、藩外にも流出していて、

 10個の自動車会社が同じ会社の部品を使っていることも珍しくなく、

 その会社が私営企業なことも珍しくない、

 また、美味しい菓子を作れば、藩外まで市場を広げられる。

 そして、基幹産業でさえ、規格と品質が合えば、売買できるし、

 行政や大資本がコントロール不能なバラマキ資本を集めた企業が強くなるわけで、

 天下りしようにも費用対抗が低く、下克上型資本主義になっている、

 大企業や古参企業にしたら戦々恐々なのだけど、

 欧米列強と国力を張り合うならしょうがない的な。

 

 オスマン軍は、史実より善戦している。

 まぁ おれが情報を教えて、オンボロでも武器弾薬を供給してるし、

 有形無形に協力してるからなんだけどね。

 あとゲリラ戦が効果を出してるらしい、

 

 

 12月

  サン=サーンス歌劇「サムソンとデリラ」初演(ヴァイマル)

  ワシントン・ポスト創刊

  ブルックナー交響曲第3番初演(ウィーン)

  ブラームス交響曲第2番初演(ウィーン)

  大森貝塚遺物の天覧が実現

 

 樺太の地下商店街でクリスマスツリーを立てて、ジングルベルを流しました。

 北イスラエル王国を継承しようというのにクリスマス商戦とか (笑

 ジングルベル♪ ウキウキして、売上が増えるからさ、

 でも、綾波は、やっぱり、南蛮バテレンかぶれとか言われそう。

 お前も在庫抱えて年末に近づいてみろ (笑

 

 

 そうそう、ロシア帝国と話しがついて、ルーマニア、ブルガリア、グルジアと停戦しました。

 このままなし崩し的になかったことにしていきます。

 やったね。

 これで、軍需株の高騰は、沈静化。

 この時期は、軍閥層が少なかったので、なんとか、押さえ込めました。

 あとは、オスマン帝国に頑張ってもらえたらいいか。

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  おれ   妻 千代 (36)   総司(20)  慶司(18)  佐奈(16)  晃司(13)

 

 

 

 

雁皮   高額手形・高額紙幣・株券    “鳳凰   ×××××   青龍”

紙幣

楮    “雉  10000文  松”

三椏    “竹  5000文  鶏”

綿・マニラ麻    “鶯  1000文  梅”

綿・マニラ麻    “桜  500文  雲雀”

綿・マニラ麻    “燕  100文  菊”

硬貨

 銅・ニッケル 50文

 銅・錫    10文

 銅・亜鉛   5文

 アルミニウム 1文

 

 

 史実3587万人

 戦記6044万人

 

 

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第26話 1876年 『八百万の神 VS 万軍の主』
第27話 1877年 『世界写真博物館と、軍属マフィアの跳梁』
第28話 1878年 『利権 = 天下り = 世襲 = 不正腐敗・・・』