第30話 1880年 『歴ヲタ謀略と、旧約の片割れ』
ユダヤ暦5640年 皇紀2540年 安政26年
後ろ盾もなく利権を作って地位を得たおれは、
必要な条件を満たさないと地位を維持できないし、
利権でさえ、手下にそっぽを向かれると、支障が出てしまうわけ、
てなわけで、毎年毎年、冠婚葬祭と行事と飲み会が増えて忙しくなってるわけだが・・・・
偉くなった証拠だけど、事業範囲が大きすぎて、子供たちを代理人に立てても間に合わない、
社交辞令とか、序列選別とか、もう、ウンザリなんだよ。
ふざけんな
おれの貴重な引き籠もり時間を返せ！
おれのソロ青春を返せ！
って、声を大にして言いたいね。
この時代、日本は、版図と資源獲得率で欧米列強に負けていた。
しかし、日本の人口×識字率は、欧米列強の人口×識字率を引き離している、
欧米列強が義務教育で識字率を追い上げようとしているけど、
日本は、内政を間違えなければ、欧米との識字率の差が埋まる前に競争原理と民間活力を利用し、
科学技術、工業力、産業など近代化を早めることができる、
ぶっちゃけ、おれ、1851年から30年かけての近代化で、
日本の科学力、技術力、工業力は、欧米列強に優っている。
いやぁ 嬉しいねぇ
武士階級が足を引っ張らなければ、国力をさらに3割増できたと思うけど、
まぁ 一人でやってることだし、上出来かな。
1月
パナマ運河着工(1889年放棄)
共済五百名社(後の安田生命)設立(日本初の生命保険組織)
薬品取扱規則制定
トーマス・エジソンが白熱電球の米国特許を取得
今年、扶桑越冬組は20900人になるらしい。
扶桑(アラスカ)は、アメリカがパナマ運河を開通させる前に
人口数百万と相応の工業地域にするつもりだけど、
間に合わせるためには、アメリカの情報を集めなければならない、
一応、南北戦争後のゴタゴタと、インディアン戦争が続いている、
日本がイギリス、ドイツ、フランスの小銃をパクって供給してるからなんだけどね。
扶桑20万石
樺太藩50万石 千島藩24万石 北海藩60万石
出羽藩232万石 陸奥藩417万石
加賀藩229万石 信越藩274万石
京府藩221万石 尾張藩229万石 富士藩145万石 関東藩536万石
南紀藩194万石
関芸藩178万石 上瀬藩238万石 播磨藩242万石
伊予藩218万石
肥前藩76万石 筑紫藩135万石 豊原藩93万石
肥後藩97万石
薩摩藩168万石
瑞樹2９0万石
ナミビア16万石
各藩とも石高が石票となって、議会勢力を変える力に転換できると気づいたように、
人口が増えるほど、金融のバラマキが増え、紙幣の流通が増えることに気づく、
領民が藩外に逃げ出さないよう
衣食住と生活環境を考慮した都市が形成されていく時期でもある。
電音・新聞・雑誌でパイの配分で争う時代から、
パイを大きくする競争時代であるということを印象付けていく、
どの組織でもそうであるけど、
閨閥圏は、右側に立ち、
非閨閥圏は、左側に立つ、
実のところ、閨閥圏は、費用対効果が悪く、
非閨閥圏に発注することが多いが、
栄誉は、閨閥圏に回すようなことが珍しくない
これが大きいと、どっちも逆恨みが激しいというか、
国であれ、藩であれ、企業であれ、乱れるし、荒れる。
おれは、妻方の田安家を除くと、
子供たちの婚戚筋の枠を作ってるけど、
基本、仕事の品質と量と時間で評価する
実のところ、樺太藩の成長が伸びたのも、人事上のしがらみが少ないからで、
これから、子供たちの結婚が増え、
おれの隠し子が増えると、何かと、問題が増えていく、
まったくもって、やれやれな問題で、悩ましいことだ。
なんにせよ。
藩の政策は、石高を増やして議会操作することと、
領民を囲い込み、バラマキ分の資本で藩内開発をすることだろうか。
それでも、移民が増えてるのは、瑞樹、扶桑、ナミビアの石票を利用できるかもしれない、
そういう、意図があるようだ。
そうそう、幕藩連合でも未来の日本以上の国民国家にする方法がある。
そのひとつが、住民票管理でなく、
国民背番号制を取る方法で、地域から切り離してしまう。
膨大な管理を幕府と各藩で行うことになるが、
一元重複管理の方が国民国家と言えるだろう。
しかし、若返りが必要な自分の首を絞めかねないのが、問題かな。
2月
日本がケルマディック諸島を併合
奈良公園開園
アメリカ機械学会設立
アレクサンドル2世暗殺未遂
横浜地震
どんな政体であれ、誰が権力者であれ、
政治家、官僚、資本家が善良であっも、ユダヤ型金融システムを執る限り善政はない、
彼らは、好きに好景気と不景気を起こせて、
政治家、官僚、資本家、国民の生殺与奪を握って恐喝を繰り返し、利権を対価に紙幣を発行する。
民主主義でありながら国民不在の政治が可能なのも、当然で、
天下りを増やすため数万人を自殺させることも厭わない、
金融と財政は、政治権力基盤中心に分配され、
支配力及ぶ利権か、協力関係にある利権に紙幣を分配し、
利権外を淘汰し、大衆を奴隷化する程度の紙幣しか必要としないし、
ライバル企業の出現を押さえ込むような税体系を構築し、
我が世の春を決め込むものだ。
当然、紙幣は、支配権の及ぶ産業しか行き渡らず、それ以外の産業が壊死していく、
戦争になれば、賃金が増して生産が伸びるものの、
事前に株を買い占め、
戦争になるだけで軍需生産が増して、膨大な利益が得られる、
軍用品の生産と消費財は、一時的な収益に過ぎず、
紙幣を強制的にばら蒔くだけで、
公共投資は、逆に低迷し、物価が上がり庶民生活も苦しくなってしまう。
戦時下、日本の生活苦で結核患者が急増したことすら知らない人間が多く、
その無知な人種が大学教授なのだから滑稽なほどだ。
戦争で科学技術が発展し、国力が成長したのではない、
逆に言うなら、我田引水な金融財政をやめ、
紙幣をばら蒔くだけで、怠け者の既得権収益が低下し、
権力と権威を喪失し、
成功する者たちが成功して発展しやすくなり、国力が成長していく、
創設一世の新興企業によって産業の5分の1が支えられてる状態が健全なのかもしれない、
3月
村田銃制式化
丸善設立(丸屋商社より改組)
長崎
オーストリア＝ハンガリー帝国の区画に来たよ。
欧州のキーマンになりそうなので、代理人と接触しているし、
日本を案内している。
フランツ・ヨーゼフ1世（50）は、実質、ハプスブルグ家最後の皇帝と言えなくもない、
おれが、日本の大和朝廷天皇と、北イスラエル王の繋がりを強調させたのも、
西洋キリスト教との関連性を強めようとしたからにほかならない、
実のところ、ユダヤ迫害の原因の半分は、イエス・キリスト謀殺によるところが多いのだけど、
本当は、キリスト教徒を加害者に仕立て上げる壮大なブラフでもあるのだけど、
それは、南ユダ系の系譜の罪であって、
北イスラエルの系譜の大和朝廷の預かり知らぬところで、
ユダヤ教と、キリスト教の和解は、日本が中に入ると、意外に上手くいくかもしれない、
ていうか、なぜ、イエス・キリストは、南ユダの系譜から出現して、
北イスラエルの系譜から出現しなかったのよって、事なんだけど、
まぁ 北イスラエルの歴史は、ちょっと殺伐としていて、黒歴史みたいなところがあるね。
しかし、西洋キリスト教社会にとって、聖書は、特別で、
分裂以前のイスラエル史のサウル王、ダビデ王、ソロモン王は、暗記必須で
モーセ。ノア。アダム・イブも有名。
その重みが東洋の見知らぬ野蛮な国に加わるわけ、
でも、日本人って、ユダヤ教じゃないんだよね (笑
史実の明治日本だと東大キャリア組が強い力を持ったけど、
安政日本は、21藩の大学が勢力を競っていて、
省庁は、藩で何人。師弟人脈で何人という風に採用している。
もっとも大学より、師弟人脈に力があって、国を動かすこともある。
ちなみに綾波塾出身は、分野が多方面に広がってるし、
政官財で強い発言力を持ってるけど、
おれ直弟子より、弟子人脈が大きく、
おれが死んだら、各分野ごと、すぐに4つくらいに割れるんじゃないかと思ってる。
やれやれ、
大同小異なんだけど、意見の違いというより、競争原理ってやつだね。
最近、気になるのは、上海の様子で、
白人が漢民族を奴隷のように扱き使ってることかな。
でも憐れむことはないよ。
漢民族の下で働くより、白人の下で働くほうが待遇がいいのだから、
漢民族にしたら、嫌な主人から助けてくれて、助かった的になってる。
この辺を勘違いして、人道的にやろうとすると、日本人が馬鹿を見るのだけど、
日本の感覚でやろうとする武士階級のバカ息子が多過ぎて困る。
というより、無知なんだよね。
それで、おれが、まともな情報を伝えようとすると、
政敵が、おれとか瑞穂社を攻撃しやがるわけ、
困ったもんだ。
あいつらを半島の奥地に転移させられたら、どんなに清々しいだろう。
そして、せっかく金を錬成できるのに、楽×天召喚能力がない鬱憤をどこに持っていけばいいのだろう。
ヘブライ語教室
現在、ヘブライ語の話者は、数十人ほど、
10年以内に数百人に増やしたいし、
旧約を覚え込ませて、教理論争できるまでにしたいのだけど、
教師の数が足りない、
経済的に、うまみがないのだけど、
聖書を教理とする南ユダ諸派、キリスト教、イスラム教に圧力をかけることができるし、
それどころか、結束を分断させ、
日本に都合がいいように操作できそうだった。
もっとも、それには、ヘブライ語を話せて、
聖書を諳んじることができる人間が数百人必要ってこと、
まぁ 何年先になるのやら・・・・
若返ったおれの年齢が、いま何歳かというと、5歳になる。
母親は決めてるし、名前も決めてるし、
新領地で、住んでる場所も決めていて、既に出生届けも出している。
あとは、養子を上手くやってすり替わる。
そして、おれに似た年齢の子供と写真を撮ったりしてる、
あと、生まれ変わったおれ名義の株券と、
幾つかの家とか
まぁ なんていうか、公文書偽造に、私文書偽造に、
いろいろやらないといけないわけで、
政敵は、綾波は、いったい何をしようとしてるのかと、勘ぐってるらしい、
4月
集会条例公布
日比谷大神宮落成
イギリス アマチュア陸上競技協会設立
陸奥藩が北の青森藩と、南の平泉藩に分かれそうな噂が広がってる。
最大の石票を行使して、将軍の座を目指すと思いきや
細かい集票工作で仲違いしたのだろうか。
それとも、他藩が流した流言か。
まだ噂なので、陸奥藩は否定しているけど、
内戦にならなきゃいいね的な。
まぁ 軍の動員は、将軍が出すことになってるし、
軍人と行政職員の大半が他藩からの出向じゃ 戦争する気も起きないだろうけどね。
そうそう、人脈がヤバい事になってる。
寺子屋制度の延長で、学校を作っていったせいか、
ステータスが学校でなく、先生の名前になっていることだ。
同じ先生に教わった生徒同士の結束が強くなって、
雇用と採用に影響している。
国語は誰に教わり、数学は誰に教わり、社会は誰に教わり、
科学は誰に教わったとかで、門閥採用で決まる感じかな。
おれにしたら、教わる相手がいないわけだから、困るんですけど、
全く世の中うまく行かないぜ、
まぁ あまり人気のない先生で廃業になった人の名前を使わせてもらうしかないのかね。
有力者で、剣術も領地経営も下手っぴな不肖の息子・娘
あるいは、庶子とか、隠し子をマスメディアや文化人に押し立てることが増えている。
世論を我田引水な方向に持っていくためだけど、
音響係、応援団、シナリオ係を揃えて、人気があるように錯覚させるのだけど、
意外に才能がある人間もいて、人気者もいるようだ。
おれのところも田安家から何人か押し付けられてるけど、
こいつらがいるとスゲェうるせぇし、
金もらって変な方向に誘導するから全然面白くない、
ていうか、なんだよ。電音で田安家物語って (笑
5月
新約聖書の邦訳刊行
ブルガリアのバルト(3000k㎡)と、グルジアのバトゥミ(3000k㎡)は、戦争が終わって一息ついてる。
ていうより、前より要塞化が進んでる感じ、
難攻不落じゃないけど、欧州の足場になってる。
ロシア帝国も日本と事を構えるのは、避けるかもしれない、
そんな希望的観測を持っているのだけど、
オスマン帝国領パレスチナに日本の出島を作ることができたよ。
オスマン帝国の近代化もだけど、イシューブ(パレスチナ・ユダヤ)と交流も増やすつもり、
別にパレスチナはいらないけど、
旧約の片割れという歴ヲタ戦略の立ち位置を活用しようかな。
まぁ おかげで、学校で聖書学科を増やすことになったけどね。
ぶっちゃけた話し、キリスト教とか、ユダヤ教とか言うけど、知識とかで、
信仰が行動規範にまでなってる人間なんて少ないのだから、気にしなくてもいいような。
そうそう、オスマン帝国が日本型銅行金融システムを採用したよ。
銅本位制を取ることになったし、
日本が紙幣を製造することになったし、
14歳以上の男子に口座を作ってばら撒くことが決まった。
あと、パレスチナで、ユダヤ会議をしたよ。
まぁ 日本代表は宮家の片言のヘブライ語だけど、
決定的な証拠も見つけていたので、北イスラエル継承団って席を確保できました。
ちなみに白人のユダヤ資本より上座だから (笑
ひょっとして、議会で押し切れば、世界中のユダヤ支部に命令できる？
あと、根回しが進めば、皇族は、イスラエル王を兼任できるかも、
キリスト教圏、ユダヤ圏、イスラム圏での旧約聖書の重みがわからないと、
意味が、伝わりにくいと思うけどさ、
聖書で正式に認められた選民で、イエスキリストの死と関係ないのだから、
未来でも敵国条項くらい軽く吹き飛ぶかもね。
オスマン帝国、オーマン、ザンジバルに4000t級の軍艦を建造して売るよ。
戦力は、イギリスの軍艦技術レベルかな。
軍事的に独立できるなら、経済的にもなんとかなるわけで、
いざとなったら、ナミビアをかばってくれるかもしれない、
6月
太平洋戦争（南米）: アリカの戦い
タヒチ島がフランスの領土となる
東京代言人組合(後の東京弁護士会)設立(会長星亨)
人口が増え都市化が進むと、いらないものをどうにかしようという人たちが現れる。
リサイクルだね。
また、商品価値が小さくても、自作したものを売りたい者たちも現れる。
樺太神社 自由屋台
「綾波様。神社に、こういう場所を作るというのは・・・・」
「反対かね」
「もちろん、反対です」
「だが、民は仕事と買い物を中心に増えていて、神仏から離れ始めている」
「街中にある神社仏閣は、これくらいの事をしないと、民意を失わないか」
「そ、そりゃ そうですが・・・」
「しばらく様子を見てみないか」
「まぁ 様子は見てみますが・・・」
「頼むよ」
「しかし、中古品市場を作ると。新商品が売れなくなるということじゃないですか」
「実は、ゴミ処分場の問題があってね」
生産が増えるとゴミも増える。
仕事量が増えれば働くほど収入が多くなるし、生活も豊かになった。
情報量なら圧倒的に電話・電音が強い、
当然、神社仏閣から足が遠のき、空気化していく、
江戸時代の再生産業は、大きく崩れだしそうな兆候があったし、
意識が広がって、地域のコミュニティが弱くなる傾向があった。
まぁ ゴミは、埋め立てに使うのだけど、もうちょっと、考えたいし、
神社仏閣が空気化してしまうのも考えものといえる。
トンネル工事が少しずつ増えている。
トンネルと同時に防空壕施設の準備をするのだけど、
この時代の人間は、爆撃とかわからないので、
日本が侵略されたとき、地域住民を避難させ、
反撃する拠点ということで、横穴を作ってる。
幕藩連合議会の一部は、犯罪者や反乱分子の温床や
藩の連合離脱の足場になると恐れてるみたいだけど、
藩首脳部の基幹産業への投資は、大きいし、
近隣どうしの相互藩外利権も、資産の4分の1を超えている。
藩を離脱させて経済を縮小させたいと思う藩上層部はないと思うね。
7月
京都府画学校(後の京都市立芸術大学)開校式
逢坂山トンネル開通
旧刑法と治罪法(後の刑事訴訟法)制定
なんか、イギリスが清国に軍艦を売り続けてる。
鎮西(砲艦) 鎮東(砲艦) 鎮南(砲艦) 鎮北(砲艦)
大した軍艦じゃないし、
日本もオスマン帝国に軍艦を売ってるので、お互い様だけど、
日英が対立関係に近づいてる気もするかな。
まぁ 海洋覇権をやろうとしたら、日本が力をつけたので、押さえ込みたがってる感じだ。
でも、造船技術は、日本が上だし、
未来と違って、船乗りも日本人なんだよね。
あと、飛行船を飛ばしてビビらせてるので、戦争未満。
だけど、国内の戦争屋が利権拡大で対外戦争したがってる感じ、
戦争より、まず、開発や公共投資だろうが。
むかしの日本の失敗は繰り返させない、
水泳競技場(全長50m×全幅25m：10コース)を作った。
で、笑った。
神統流 小堀流 山内流 神伝流 水任流 岩倉流
能島流 小池流 観海流 水府流 向井流 水府流太田派・・・
おれが知ってる泳ぎ方と違うじゃん (笑
古式泳法とか、マジかよ。
戦国時代は有用かもしれないけど、速度重視の現代じゃな。
将来、国際水泳競技になったら、負けるんじゃん。
というわけで、20人くらいに平泳ぎ、クロール、バタフライを教えたよ。
でも、背泳ぎは、無理だったのでやめた。
とりあえず、おれ、水泳界の師匠ということにもなったわけね (笑
スペイン、コロンビア、ブラジル、アルゼンチン向けに4000t級の軍艦を売った。
まぁ イギリスの軍艦レベルだけど、
とりあえず、米西戦争で負けて欲しくないし、
勢力均衡が好ましいからね。
8月
ケルン大聖堂完成(着工1248年)
長崎
イギリスのサッカーチームがやってきて、国際親善サッカーをしてる。
別にだからどうしたというわけじゃないけど、
サッカーは、口実というか隠れ蓑だね。
裏で、日英交渉が密かに行われている。
イギリスは、日本の海外進出がどのくらい進むのか、気になって仕方ないらしい、
お互い、世界最大と世界第二位の海運国家だし、
非効率な半武装船を建造したくないっていうのが本音で、
紳士協定が結ばれるなら、一気に非武装船の建造が進むのだけど、
お互い、オスマン帝国と清国に軍艦を輸出してるし、
警戒感が強まっていたりもする。
あと、大和朝廷が北イスラエルを継承しているというのが気に入らないらしい、
気に入らなくても事実なのだからしょうがない、
幾つかの南ユダヤ諸派が日本に来ている。
一般に交易相手のユダヤ人は、ロックフェラー傘下が多いのだけど、
そうでない、南ユダヤ諸派もいて、ロスチャイルド系の天敵みたいになっている。
ロスチャイルドの金融は、たしかに力が大きいけど、
南ユダ諸派の議会になると、非ロスチャイルド系が旧約聖書を持ち出すし
ヘタをすれば、お前たちは、本当にアブラハムの子孫なのかと突いてくる。
それを見越しての南ユダヤ諸派の来日で、まぁ 効果があった。
幕藩連合議会
賃上げ抗争の強い、キツイ、汚い、危険な産業があるのだけど、
おれは、省庁や企業の賃上げより、
無償無条件のバラマキ率を増やす方が長い目で得だと説明する
仮に官庁の天下り利権を大きくしても省庁利権麻薬の依存が大きくなるだけだし、
企業で一生懸命賃上げしても、その企業の社畜に成り下がるだけだし、
国民が自由人になりたいのなら、
企業基礎収益に1文ずつかけて、負担させ
バラマキに加算させて増やすべきなのだけど、既得権が邪魔をする。
そんなことしたら政官財癒着構造が崩れて、新興勢力に負けちゃうよ。みたいな。
なので、有力者の虫歯とか結核を治して切り崩してる。
9月
東京法学社(後の法政大学)開校
専修学校(後の専修大学)開校
ジュール・フェリーがフランス首相に就任
ヘンリー・ドレイパーがオリオン大星雲の撮影に成功
俸禄の減額が続き、
行政組織が大きくなるにつれ、予算増加の声が強くなる。
予算を増やす方法は、国債発行。増税。バラマキの選択がある。
バラマキがなぜ、予算増加につながるのかというと、
国民にバラまくのは、無償で国民の所得が増え、
地租税をあげやすくなるためで、
間接的に増税するのと変わらない、
もちろん、土地をたくさん持ってる人間は、
一人分のバラマキが増えたところで、なんの足しにもならないが、
競争力のある生産物を生産していれば、収入が大きくなる。
しかし、広いだけの土地を持っていたら地租税で家が潰れてしまう。
まぁ 不良土地潰しが地租税のメリットだし、
売ればいいだろうなのだが、馬鹿な相続人に限って生産力もないのに売りたがらない、
広い土地を持て余して守ろうとしているだけの人間なので、
大衆の所得が増えると、子飼いの百姓が言う事を聞かなくなることを恐るし、
成金が増えて、負けることが目に見えているからで、
そういう、人間は、国債を発行しろという声になるわけ、
いいから土地の半分を売って、農業用建物を建てろよって言うんだけど、
先祖からの土地を売ることに踏ん切りがつかない
まぁ 利権で儲けて私腹を肥やしてる連中って、自己資本で勝負できなくなるから、
格差ばかり広がって、面白みのない社会になっていくからな。
ぶっちゃけ、新領地の次男坊、三男坊の方が柔軟な思考を持ってるわ。
農林水産省 農業研究所
水耕栽培を研究してるけど、
ほとんどの農家は、まだ、なじまないのか、農業用の堆肥で生産している。
おかげで、土壌バクテリア研究が進んでる。
日本中の肥えた土地の土を調べてるけど、
土壌を顕微鏡で見ると、有機物世界を形成してるので、キモイ。
ていうか、無機物より有機物のほうが多い、
むかし、飢餓の時、土を食ったっていうのは、有機物なんだろうね。
誰か擬人化すれば可愛く思えるかもしれないど。
有機物のバクテリアは、数メートルの厚みの土壌を循環しているけど。
有機バクテリアの構成で得意な作物層が変わるらしい、
農業用建物は、そんな厚みの土壌で作れないので、
毎回、土壌の3分の1を入れ替えて掻き混ぜる
一応、肥料・殺虫剤型農業より安全で土壌を破壊しないかな、
たぶん、水耕栽培に移行すると思うな。
10月
ケルン大聖堂献堂式典(ヴィルヘルム1世臨席)
アムステルダム自由大学創立
上瀬藩238万石
北は日本海。南は瀬戸内海に挟まれ
西は関芸藩で。東は播磨藩に挟まれている。
連邦制で、気づいたのは、統廃合で、
一つの藩が幕府並みの強国になってることかな。
戦国時代だと、1万石で250人の動員なので、5万9500は常時動員できるほど、
でも、世代を重ねるほど、藩の家臣団が寄生虫のように藩富を吸い尽くしてるし、
自己資本で投資する能力がないし、資本循環しないので、
経済が悪化してるので5万人も動員できないけど、
おれが来てからは、変わってきたかな。
公共事業で鉄道を作ったので日本海側との交通量が増えてるし、
近代化のおかげで、高層建築が増えてる。
上瀬藩は、鉄道が伸びるに連れて経済の中心が日本海側に移動してる、
松江城(千鳥城)は、維持が大変なので、入場料をとって、観光地として使われている
日本全国で城郭再建が進んでるけど、
歴史博物館的な役割で、鉄道建設と連動している。
観光客が乗り降りして見ていくので、とりあえず、
維持費をまかなえるし、郷土史を住民に伝えられる。
もっとも行政員のほとんどが他藩出身なので、
ポストとか、歳入の計算で決まることが多くなるらしい。
日本海側が気になるのは、朝鮮人の潜入で、
それを防ぐためのアレやコレやらを確認していく、
朝鮮人が国内に潜入すると、特定産業の利権屋と結託して、格差を広げ
社会資本を吸い上げ、日本の内政と外交戦略を歪めてしまうし、
騙したり奪ったり殺したりで、犯罪が増える。
朝鮮人の最終的な目標は、日本人を弱者から順番に自殺させることで、
政官財天下り利権と利害が一致する。
西国諸藩の一部は、経済の中心が東北以北に流れることを好まず、
朝鮮半島と朝鮮人との連携を望んでいる。
おれ、電音を使って、朝鮮魔族の恐怖心とか、敵愾心を伝えてるけど、
反綾波派が足を引っ張るので、ちょっと困ってる。
あと、パラノイアの偽ユダヤ人が日本分断工作と、利権強奪を画策してる気がする。
一番効果があるのは、偽ユダヤ人の手足になる朝鮮人の浸透を防ぐため、
朝鮮半島と朝鮮人の写真を撮って、アジア博物館に陳列して、
ヘブライ語を覚えて、全ユダヤ会議で主導権を握ることだけど、
東アジア博物館は、未来のネットと違って、いちいち、行かないと見れないし、
偽ユダヤ人は、朝鮮と、台湾と、清国で足場を作って独自に動いてることかな。
困ったものだ。
11月
アメリカ大統領選挙でジェームズ・ガーフィールドが勝利
工場払下慨則制定(官営工場払下げ開始)
アメリカ合衆国は、独立戦争で独立を勝ち取ったものの、
欧州から流れてきた没落貴族と、資本家が支配している地域で、
法律は機能しておらず、家族を守るための武器弾薬が手放せない
南北戦争で、北軍が勝って国家の枠組みを強化した後も、
南軍の生き残りは、各地で犯罪や事件を繰り返し、
インディアンは、日本から供給された武器弾薬で、白人のアメリカ大陸支配に抵抗していた。
おれが教えたゲリラ戦で戦うインディアンは、そこそこ強くて、
西海岸のオレゴン州、カリフォルニア州、
北部のアイダホ州、モンタナ州、ノースダコタ州
中部のネバダ州、ワイオミング州、ユタ州、コロラド州
南部のアリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州
で反撃が行われている。
そこに旧南軍敗残将兵が家族を殺された恨みで戦いに加わっている。
この状態が続くならパナマ運河建設は、先送りになるはず、
あまりやりすぎると、扶桑が攻撃されかねないので、こっそりやって、
表向き、知らないふり (笑
でも、アメリカ、イギリス、フランスも朝鮮と清国でやってることなんで、
お互い様ということで、
アチェ王国の代表と、最近、仲がいい、
武器弾薬を欲しがってるからだけど、
対価で、ほかの植民地解放で人間を貸し出してくれるらしい、
おかげで、日本がやったという足が付かないので便利だ。
ていうか、タイ人、カンボジア人も武器の運び屋で頑張ってくれので、捕らえられても、
日本は知らないフリができる。
それくらい、アチュ王国は、インドネシア解放に燃えているらしい、
ジャワ人を中核にしたインドネシアでなく、
アチュ人を中核にしたインドネシアも悪くないかも、
ひょっとしたらオランダ人相手にパルチザンをやるかも が ん ば れ
12月
第一次ボーア戦争( - 1881年)
教育令改正公布
幕藩連合軍本部
将軍が動員指令を出す直轄司令部で、
各藩の代表将官と連絡員が何十人といる。
ここが指令を出さない限り、各藩軍管区の師団は、訓練、補修、整備、補充しかできない、
でも、ただ司令部にいるだけじゃダメだろうで、
白人植民地解放計画とか、
対米戦。対清戦。対露戦の作戦計画とかのシミュレーションとかやらせている。
その過程とか、記録に残されていて、
おれくらいの地位になると、自由に見ることができるし、
成功率が高いと、実行したくなる誘惑に駆られる。
まぁ シナリオ通り行くかわからないけど、戦術と、戦略で良くても、
世論があるし、
国民に総スカン喰らうような計画は、政略があるので、早々できないわけだ。
･････････････････････････････････････････････・・・・・・・・・・
おれ 妻 千代 (39) 総司（23） 慶司(21) 佐奈(19) 晃司（16）
雁皮 高額手形・高額紙幣・株券 “鳳凰 ××××× 青龍”
紙幣
楮 “雉 10000文 松”
三椏 “竹 5000文 鶏”
綿・マニラ麻 “鶯 1000文 梅”
綿・マニラ麻 “桜 500文 雲雀”
綿・マニラ麻 “燕 100文 菊”
硬貨
銅・ニッケル 50文
銅・錫 10文
銅・亜鉛 5文
アルミニウム 1文
史実3664万人
戦記6603万人
| 第29話 1879年 『国是は、反日消滅』 |
| 第30話 1880年 『歴ヲタ謀略と、旧約の片割れ』 |
| 第31話 1881年 『北イスラエル王国親衛隊・・・』 |
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