第34話 1884年 『将軍家交替と、帝王学と、』
ユダヤ暦5644年 皇紀2544年 安政30年
未来も過去も変わらないことがあって、権威主義と年功序列かな。
徳川幕府と幕藩体制を老害化させて、明治維新の下地を作り、
明治維新と中央集権後の老害ぶりが日本帝国を滅ぼした。
そして、民主主義と資本主義が老害化すると目も当てられない、
このタコが脚を食うようなジリ貧化は、利権を守るためとは言え、劣化だし、
国民性じゃなのかねって思えてしまう。
そして、将軍家が変わりそうな予感。
特に家茂の能力が足らず変えなきゃならないわけじゃないけど、
幕藩連合議会の力を証明するために将軍を変える。
まぁ ある種の老害的な何かを感じるけど、まぁ いいかみたいな。
日英2大海軍が戦争回避したのは、日本が飛行船を飛ばしていたからで、
それがなければ、イギリスは、何らか前哨戦のような行動をとったかもしれない、
というより、アメリカが代わりに戦わされ、
未帰還という結果により、戦争が避けられたのかもしれない、
この時代のアメリカ海軍ときたら3軍扱いと言えたのだから、そういう圧力もあるだろう。
どちらにせよ。
日本が北イスラエルを継承したことで、
イギリス国内に旧約復古を望む者が現れ、
直接的な対日戦争どころでなくなり、
足場になる朝鮮半島上陸と、台湾島上陸なのかもしれない、
それで、日本のナミビア上陸は、目を瞑るしかなくなるわけだが、
1月
11030t級装甲艦アミラル・デュプレ (フランス)
全長97.5m×全幅20m×吃水8.5m
5700馬力 15kt 2580海里/12kt
1875年型 18口径340mm砲4基
1881年型 28口径160mm砲1基
21口径140mm砲14基
47mm回転式機関砲18基
350mm水上単装魚雷発射管4門
官吏恩給令布告: 文官の恩給制度が発足
イギリスでフェビアン協会創立
ゴードン将軍がハルツームに向けロンドンを出発
太政官文庫(後の内閣文庫)設立
哲学会創立(井上圓了)
浅草橋開橋式(鉄橋となる)
藩外公務員制度が確立して人脈が幕府と藩を越えて広がっても、
政治の中心が江戸から京都に移動しても、
将軍家が幕藩連合議会で決められたとしても、
士農工商の枠組みが取り払われたとしても、
武士階級が農工商などの異業種に進出しても強い立場にあることに変わりない、
もっとも、農工商が武士階級が占めていた地位に進出するようになり、
武士階級が押し上げられたた形になる。
それでもまぁ 服装など見ると、江戸時代の延長のように感じる。
あと、内政に関わっていると、
壁の内側に巣食う強盗どもが私腹を肥やして、国力を弱め、
己の利権基盤のための権謀術数で国体を歪め狂わせ、
真っ当な部下でさえ、保身のため盲目的に自滅の作業に従う光景が浮かぶ、
よくある話しだ。
おれも、天皇巡幸を機会に江戸を東京府に改称したよ。
東京御所は、京都より大きく立派だし、
関東の人口は多い、
首都の京都に何かあったら、首都機能を有する東京に逃れてこれるってことで、
領民にも期待されてるので孝明天皇も認可してくれた。
この辺は、西暦2000年級のマスメディア大衆操作ってやつかな。
大衆の圧倒的な期待感を盛り上げて、押し切ってしまった (笑
2月
オックスフォード英語辞典第1巻(AからAnt)発刊
ゴードン将軍がハルツームに到着
レフ・トルストイ『わが信仰はいづれにありや』が警察により全刷没収さる
日本語とヘブライ語は、学べば学ぶほど、
日本語と英語、日本とドイツ語、日本語とフランス語、
日本語とスペイン語、日本語とアラブ語と比べ、はるかに大きな相似性を持っている。
そのことが一般化すると、
日本の北イスラエル継承は、庶民レベルで、常識になっていた。
宗教レベルで改変が進むと、日本人の精神の座も違って見える。
さすが、歴史の主流だけあって、安定感が違うぜ、そんな気がする。
オスマン帝国領パレスチナの報告と写真が届いた。
北イスラエル王国
アシェル族 ツロ カナ アフェク アコ ハモン ハロシェテ
ナフタリ族 ケデシュ ハツォル キネレテ ハマテ
ゼブルン族 リモン ヨクネアム ガテ・ヘフェル シムロン サリデ
マナセ族 アシュタロテ アフェク イブレアム エン・ドル
ゴラン サマリヤ バシャン
ベテ・シェアン(ベテ・シャン) ラモテ・ギルアデ
イッサカル族 イズレエル エン・ガニム シュネム
ガド族 ヤベシュ スコテ ペヌエル
ルベン族 キルヤタイム
エフライム族 アフェク シロ ラマ
ダン族 エアリム エクロン エロン ギベトン
シャアルビム ツォルア ダン ヤッファ
シメオン族
南ユダ王国
ベニヤミン族 アドミム アヤロン アルモン エリコ ギブア
ギブオン ギルガル ベテル ミツパ ラマ
ユダ族 アロエル エルサレム(アリエル・サレム・シオン) ガザ ソコ ベエル・シェバ
ベツレヘム テコア ネゲヴ ラキシュ リブナ ヤグル
レビ族 アナトテ(ベニヤミン族) アブドン(アシェル族) シェケム マハナイム
日本がパレスチナに置いた支局は、旧北イスラエル王国の諸都市で、
その一つサマリアは、北イスラエルの首都で、いまはサバスティーヤと呼ばれ、
北イスラエルを継承した日本の嗣業として、名目上、日本本支局を置いている。
まぁ 領事館みたいなものだけど、南ユダ諸派との窓口になってる。
日本がパレスチナに足場を築くと、南ユダ諸派が集まってくるのだけど、
肝心の日本側の語学力が低くて、上手く進まない、やれやれ、
ていうか、こっちの言ってることが分かっても、
意地悪して、わからないふりしてんじゃね って、思いたくなったわ、
3月
ハルツーム包囲戦開始(〜1885年1月26日)
東京商業学校設置(商法講習所が官立となり改称)
今年の扶桑移民は、自然人口増を含め30000人らしい、
1863年に入植が始まって21年が経つけど、子供が生まれ始めると、定着したような気がするね。
だけど、近代化した社会基盤を持つ城塞都市と基幹産業を建設しながらだと、歳月がかかるかな。
長男の総司(27)に続き、次男の慶司(25)が結婚した。
この時代、適齢期になると、お見合いパーティで、出会えることになってる、
といっても、親同士が政略結婚でちゃっちゃと決めてしまうこともあるし、
当人任せが強い藩もあって、ゴタゴタする。
相手は、播磨藩主のご令嬢(15)だ。
おれが結婚するわけじゃないので、息子が決めた相手となったけど、
播磨藩主が意外だったのか、
内定しようとしていた相手を断ったりとか、右往左往っていう感じ、
どうやら樺太藩は、有力視されてるのだろう。
まぁ 金融独裁なんかしないで、国民にばら蒔くなんてことをしても、
瑞穂銅行の総帥は、おれだし、
鉄道、電話・電音、製鉄、鉱山、発電の基幹産業株を押さえてるので、株配当は大きい、
配当金や料金を引き上げるだけで、莫大な富が転がり込む。
ただその気がないので、配当を低めにしてるし、料金も据え置きにしている。
おかげで力をつけた中間富裕層が、新興企業を作る切っ掛けになって、
既得権を持つ企業が苦戦している。
配当金と料金を上げろと、やいのやいの言われるけど、
おれ、余剰資金があると、産業投資するからライバルが増えるだけなんだけどね。
扶桑40万石
樺太藩80万石 千島藩34万石 北海藩70万石
出羽藩262万石 陸奥藩447万石
加賀藩231万石 信越藩291万石
京府藩225万石 尾張藩235万石 富士藩162万石 関東藩556万石
南紀藩202万石
関芸藩188万石 上瀬藩242万石 播磨藩255万石
伊予藩228万石
肥前藩81万石 筑紫藩138万石 豊原藩98万石
肥後藩100万石
薩摩藩170万石
瑞樹400万石
ナミビア56万石
石高の大きな出羽藩262万石と陸奥藩447万石が加増が少ないとブチ切れ気味、
そして、ついにその日が来た。
幕藩連合議会で、加賀第14代前田家当主 前田利嗣(25)が将軍に推薦され、
反対票を上回った。
第15代将軍前田利嗣(25)の誕生だ。
彼が立派だとか、能力があるとかどうでもいいというか、
能力だけなら家茂の方が上なのだけど、
とりあえず、徳川は、もう、嫌。
という議会勢力に押し切られた感じ、
電音、新聞、雑誌とか大騒ぎなのだけど、
しばらくすると落ち着きを取り戻していく、
そして、将軍前田利嗣(25)は、正式に天皇から第15代将軍職を譲り受ける事になった。
実のところ、権力基盤は、徳川家より弱く、大したことはできない、
ていうか、諸藩の離合集散と、一部の行政官僚と、幾つかの師弟連合に支えられて、
総理大臣に近い感じかね。
そして、彼が総理大臣になったとしても、東北藩の加増は、慎重だった。
まぁ 西国諸藩の反対もあったけど、
天候に左右されやすい東北藩の石高を気前よく上げられないっていうのは、道理だ。
4月
太平洋戦争: ペルー、ボリビア、チリ中立協定締結(バルパライソ条約)
太平洋戦争が終わった。
ペルー、ボリビア、チリは、海岸線を含む中立地帯を作って、
非武装3国管理地帯を作ることになった。
一応、日本代表がオブザーバー参席して、調印を確認しました。
これで、ボリビアは、港を伝える。
なんていうか、辺境だけど国際上の晴れ舞台かな。
ていうか、要人の病気を治したし、
普通に貿易が増えそうな気がする。
国際都市 長崎
国際サッカー大会が開かれている。
最初、各国商館職員との親善を兼ねて模様していたサッカー大会だったけど、
いまは、各国とも本国からプロを呼び寄せ、本気の国際試合に移行している。
序盤苦戦している日本選手が後半になって巻き返す構図は、よく見られた。
体格とパワーとフェイクで勝る欧米人に対し、
日本人は、組織力と耐久力で反撃しているような気がする。
一度、前半45分、中盤45分、後半45分の変則サッカーをやってみたら、
後半45分、欧米人は、ガタガタと崩れ、試合にならなかった。
日本人って、こんなに持続力あったっけ、
そういや、駕籠とか、人力車とか、大八車とか、
働き蟻みたいに運んだり、引っ張ったりしてたな。
鉄道とか自動車が増え、肉食と添加物で軟弱になったのかね。
欧米が日本人が自滅的に疲弊するまで、
対日戦争を避けた理由の一つかもしれないね。
そういや、おれが過去に戻る前の日本も若い芽を潰すような自滅的な政策やってたっけな。
政官財天下り利権を守るために・・・・
そうそう、アパッチ・スー国の代表サッカーチームを出したら、
アメリカは、どういう反応するかな。
やってみたいな。
でも、いま、拗れるのまずかもしれないかな。
いや、戦争で負けるわけじゃないけど、
国力は、戦力に転化できるけど、
戦力を国力に転化するには、侵略戦争するしかない、
軍拡で軍事費にお金を取られて、公共投資を減らされたくない。
そんなことになったら国家基盤削減で国力が落ち、
戦場に勝って、戦争に負ける感じになるし・・・・
5月
『自由燈』創刊(星亨)(後のめさまし新聞)
清仏間で天津協約締結
アメリカ電気電子学会(IEEE)創立
ジョン・ハーヴェイ・ケロッグがコーンフレークの特許を取得
戦略思考というのがあって、国家安全保障のことなのだけど、
領土、領海、領空。
国民、国語、歴史、文化・教育、エネルギー、農業、水産、工業、資源、衛生・医療、
発電、上下水道、通信、鉄道・道路、港湾など18項目。多岐に及び、
一つでも失えば国家に致命的な影響を与えかねない、
国防省が守っているのは、領土、領海、領空の3項目に過ぎず、
国防省が予算を取りすぎるだけで、
他の15項目に深刻な影響を与え、総力戦を戦い続けることができなくなる。
また、経済偏重が行き過ぎて、国防や教育を怠れば、
国体に致命的な損傷を与えてしまう。
そういえば、戦前の日本が軍事偏重に至って自滅したように、
戦後の日本も経済偏重に至って利己主義と拝金主義が進み、
権力闘争と派閥争いの末、国を衰弱させていた。
いやはや、困ったものだ。
おれが、いま、頭を抱えてるのが、特権を維持したがってる武士階級と、
おれたちにも参政権寄越しやがれの領民(国民)の対立かな。
とりあえず、バラマキで誤魔化してるんだけど、
武士階級が搾取しか考えられない間抜けだと、
領民が迷惑するし、我慢したとしても頭にくるわけよ。
ちなみに樺太藩の区長は、10人長選挙で選ばせたので、ガス抜きしてるし、
こいつは、いいと思ったら代理で国勢に出したよ。
家臣の何人かは、おれが、普通に農民と話してるのを見て、引きつけを起こしそうになったし、
上司になった農民出を見て、泣きそうになったけど。
たぶん、ほかの藩も、区長は、10人長選挙に移行していきそう。
一昔前だと、中規模藩の長が選挙で選出されるのだから、
まぁ 民主化と言えなくもなく、綾波塾出身の当選者も少なくない。
そうそう、日本の発電と送電は、200V55Hzで統一している。
いや、たまたま作った発電機が55Hzだっただけなんだけどね。
材料は、磁石とコイル(銅線)と金枠で構造を知っていればなんとなく作れて、
基本原理と基本構造だけを部下に教えて、あとは、お任せ、
スペックは、年々向上して、いまは、かなりのものに仕上がってる。
おかげで アメリカ60Hz 日本55Hz ドイツ50Hzで、ヘルツ戦争が起きてる。
ちなみにオスマン帝国、オーマン、ザンジバル、イラン、タイ王国、アチュ王国、
コロンビア、ペルー、ボリビア、チリ、エクアドルは、200V55Hzかな。
6月
東京気象台が日本初の天気予報を発表
商標条例制定
鹿鳴館で日本初のバザー開催( - 14日)
バクレ待伏せ事件: 清仏戦争の直接原因となる
上野不忍池に競馬場完成
史実通り、フランス・ベトナム間で第二次フエ条約(パトノートル条約)締結したけど、
ベトナムの沖合に軍艦を並べて、保護国化反対って、示威したのでベトナムの保護国化を防ぎました。
まぁ 穏便な通商条約で済んだ感じ、
でも、清仏戦争は、邪魔しないから好きにしていいよ (笑
そうそう、清仏戦争のドサクサを利用して、少数部族に武器弾薬を運び込んだよ。
どのくらいの武器かっていうと、日本に資源を輸出して、自衛できるくらいね。
7月
ダウ・ジョーンズ社が最初の株価平均を発表
自由の女神像がパリでアメリカに贈与さる(完成1886年)
カメルーン全土がドイツの勢力下に置かれる。
アメリカで修正排華移民法成立
フランスが清にバクレ待伏せ事件の賠償を要求し最後通牒を出す
横須賀造船所開渠式
清がフランスの賠償要求を拒否
外濠に八重洲橋新設
未来人なのだけど、
寝る、食べる、出す、行ったり、来たり、日常生活は、変わらない。
しかし、日常でないことも起こる。
夏祭りとかね
打ち上げ花火は、綺麗だし、
屋台とか、適当に巡るけど、江戸時代だものも、どことなく古臭い、
だけど、着物はいいねぇ
特に和服の白人美少女萌え〜〜〜
だけど、外人さんの男もいる。
というのも、北イスラエル帰順を誓う者たちが増えていた。
日本は、イエス・キリスト謀殺に関わっていないもう一つの古代ユダヤ王朝で、
国家の呈をなしていない南ユダ諸派と違い、
廃嫡貴族が再起をかけるのに十分な権威があった。
そして、欧州は、戦乱と、貧富の格差により、キリスト教への失望感が広がって庶民を失望させていた。
反比例するように北イスラエルを継承した皇族に期待が膨らむ、
華族令が制定されたのは、
北イスラエル帰順を誓う者たちの地位を表したもので、
公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士公の爵位が作られた。
一応、組織を作るけど、組織力とか、まだまだだし、
なぜか、おれも含めた藩主たちも、爵位を欲しがってる、
最悪、タルムートに巻き込まれて、
白人系ユダヤ人みたく、ゴイム、ゴイム言わなきゃいいけどね。
あと、ドイツすげぇ〜
力ずくでカメルーンを植民地にしやがった。
カメルーンの部族に武器を供給していたのに、力づくかよ。
8月
アメリカ べドロー島で自由の女神像定礎式
清・仏英米戦争: 福州海戦により戦争開始
清仏戦争が史実と違うのは、フランスと清国の戦争にイギリスとアメリカが参戦したことかな。
たぶん、東アジアの足場を強めようとしたと思うけど、
白人連合で清国に狙いを定めたのかも、
だけど、欧米が清国に輸出した艦船をことごとく撃沈とか、
武器を渡して、かかってこいや、みたいな戦略が見え隠れするね。
台風の中、迎賓客車で鉄橋を渡る。
上が自動車と歩道で、下が鉄道になってる。
構造学が進んだせいか、未来風で感じの洒落た橋だ。
一応、台風とかで風に持ち上げられないようにしとけよ、と言っておいたけど、大丈夫らしい、
空爆が怖いので、海底トンネルが好きだけど、
材質の総量や補修を考えると、鉄橋も悪くないらしい、
それにしても、隣にいる同乗者は、不機嫌そうだ。
「綾波殿。どうしても、賛成してくれんというわけか」
「荒事は嫌いなんですよ。このままでも日本は強くなりますしね」
「国は強くなっても、我々は、弱くなるだろう!」
なぜ、国は戦争するのか。
帝王学と深い関わりがあって、生かさず殺さずという言葉があるが、
国家を統治する上で、国家資産を増やすほど支配力が強まるが、庶民から憎まれる。
そして、憎む庶民から身を守るため天下りを強靭化し、
官僚機構を肥大化させ、嫌われ役もいる。
ほかにも庶民の敵愾心を緩和させる方法として、公共事業を行うこともある、
しかし、自己資産が減少し、
ばら蒔いた資本が政敵に流れるやもしれず、下克上に繋がる。
実のところ、社会構造上、あまり格差がない方がいいのだけど、
信賞必罰をやると、形ばかりの部署ばかり増えてしまう。
それは、信賞必罰と言えないだろう、なのだけど、
よくあるパターンだったりする。
俸禄を得ていた武士階級は、総人口の0.07パーセントほど、
半分は、おれが画策したことだけど、
黒船来航以降の近代化で、武士の俸禄を減らしていく、
聖域と呼べる俸禄や利権を保つことができるのは、
皇族、将軍、藩主など、総人口の0.01パーセント以下になっていた。
残りの0.06パーセントは、世襲と俸禄が打ち切られ、
下級武士や農工商が伸びる切っ掛けに繋がり、公武系閨閥が崩れようとしていた。
それで、何故、国家が戦争するのかというと、
このまま、設備投資が進んで国民に資金がばら撒かれると、
武家の失墜は、ますます大きくなっていく、
早い話し、まともに実力や能力で、競争すると、
それまで、世襲で武士が占めていた地位と所得が、人口比にまで低下してしまうからで、
戦争が起これば、株の配当金を増やせて、
世襲そのままで戦争ができ、軍階級のまま、格差を広げることができるからで、
そして、死傷者は、圧倒的に庶民が多いことだ。
近代化で社会的地位が低下していく、武家出身者にしたら、
戦争は、まったくもって好都合だった。
あと、新将軍の下、結束するぞ、みたいな感じにもなれるし、
恩賞を与えると、新将軍への忠誠心と派閥形成につながっておいしい、
もうやめられない、止まらない、猫まっしぐら、みたいな (笑
というわけで、隣の席に座る男は、気分が悪いわけだ。
ちなみ勝てる戦争で、一番儲かるおれが戦争に反対しているわけで、
なぜか、戦争しないという確約で、将軍選挙で票を回したし、
儲からない現地民に銃をバラ撒いてるだけ、
武士仲間にしたら面白くないだろう。
おれが暗殺されないとしたら、あれだ。
治療とかで、恩を受けている人間がいるからかな。
武士だけで万を超えている。
戦争する方法としては、税金を下層階層にかけて貧困層に追い込み、
開戦して、貧民を兵士で雇用する方法ね。
たくさん死ぬとポストをよこせと煩くなくていいし、
見舞金と遺族年金だけで済んで格差を維持しやすいかな、
ていうか、帝王学だね (笑
9月
ハーマン・ホレリスがタビュレーティングマシンの特許を申請
今日新聞(後の都新聞)創刊
ユダヤ・神道協定
神道がユダヤ教から変化した独立宗教であることが相互承認され、相互不侵害が決まる、
これで、歩み寄りは、自発的な現象となるけど、
懐古主義というわけじゃないけど、自発的に先祖帰りするユダヤ神社も現れるかも、
でもタルムードは、危険な部分があるので、不採用にしたところがある。
10月
清・仏英米戦争: 仏軍が上海を占領
アメリカ海軍大学設立
清・仏英米戦争: 上海戦
国際子午線会議にてグリニッジ子午線を本初子午線と決定
ジョージ・イーストマンがロールフィルムの特許を取得
清・仏英米: 仏英米軍が上海の封鎖を声明
自由党解党式
史実だと秩父事件で、埼玉県秩父郡の農民が武装蜂起したけど、
この世界の日本だと、なかった。
まぁ バラマキしてるんで、
よほど、的外れな投機で失敗をしない限り破綻しない、
ていうか、結構、豊かな町になってる気がする。
というのも関東藩が石票を増やそうと、
水飲み百姓が減って経営難に陥って、地租税を払えなくなった大地主に土地を売らせ、
補助金を出して、農業用建物を建設してるからで、
売った土地にも農業用建物を建設して、ほかの農家に売り出してしまうため、
工業用地と商業用地が増えてるのに、石票も増えてる。
おかげでガラス張りの建物が並んで、未来の日本じゃお目にかからない風景になってる。
最近、ガラス繊維とか、強化ガラスの生産が増えてるので、
地上10階地下4階建ての耐震構造建築も建設できるようになった。
頑丈なので、焼夷弾とか火災とかじゃ燃え落ちない、
爆撃とか砲撃の直撃を受けない限り破壊できないかもね。
11月
アメリカ大統領選挙でグロバー・クリーブランドが僅差で勝利
ベルリン会議(〜1885年2月26日)が始まった。
いわゆる、アフリカ分割会議
ていうか、日本の代表もナミビアに足場を持ってるので、参席させてます。
この時代、アメリカが史実より失速中なので、
欧州列強に混ざって、交渉できるというと、列強の証拠。
ていうか、造船保有量は、イギリスを抜いて、世界一なんですけど、
おれとしては、オーマン、ザンジバル、エジプトは、そのままという感じで進めて欲しかったのだけど、
連絡によると、語学力が足を引っ張ってるのか、苦戦中らしい、
この語学力で苦戦するのは、あと、何年続くのかね。
ニューカレドニアからの電音が届いた。
まだ田舎だけど、これを切っ掛けに少しずつ入植が増えると思うね。
投資は、扶桑が多く、入植が計画的で少なめ、
南方は、投資が少ないのに入植が多い、
まぁ 半裸上等な暖かさがそうさせてるのだけど、
南方移民は、政治権力の中枢に農工商出身がいるのが特徴で、
それが人気の秘密かもしれない、
伝音番組も明るい会話が多くて、楽しそうだ。
電音内容で入植地を決めることもあるので、
先行して入植した者たちもそれなりに必死な気もする。
なぜかというと、人口が増えるとバラマキが増えるので、
銅行投資は増えるし、成功率が高く、豊かになりやすいからね。
12月
朝鮮で甲申政変
ワシントン記念塔完成(冠石(アルミニウム)を設置)
シオンのものみの塔冊子協会(現・ものみの塔聖書冊子協会)設立(法人化)
東海鎮守府が横浜から横須賀に移転(横須賀鎮守府)
火薬取締規則・爆発物取締罰則布告(施行1885年1月15日)
アントン・ブルックナー交響曲第7番初演(ライプツィヒ)
オスマン帝国パレスチナにいく日本人が増えてる。
まぁ 北イスラエル継承が大きくて、
日本の歴史が紀元前にまで伸びたせいだけど、どうなることやら、
とりあえず、白人系ユダヤ人と、タルムードは、悪魔化してるかもしれないので、警戒するように伝えたけどね。
ていうか、パレスチナの主導権をどちらが取るかで、未来が変わるかも、
京都 国防省
植民地にされそうな国々の代表が集まっていた。
まぁ 日本も植民地を作ってるので、日本以外のってことね。
少なくとも日本は同化政策なので、欧米型植民地と違うし、
朝鮮人よりはるかに物分りがよくて、良心的かな。
「皆さんの事情は、服従か死の選択肢しかなさそうなので、ほぼ似ていると思っていいでしょう」
「武器は、渡しますが、それ以上に結束が必要です」
「こういう状況で良さそうな戦略がアジアの大陸にありました」
「大陸は、碌な人間がおらず」
「朝鮮人は、信頼も、尊敬もできませんが」
「清国人は、信頼できなくても、尊敬しうる事柄がいくつかあります」
「そのひとつは、逸話で」
「後漢末期、国を憂い魏国を興した劉備玄徳と、関羽・張飛が交わした桃源の誓いがあります」
「曰く」
「我ら三人、生まれし日、時は違えども」
「兄弟の契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、困窮する者たちを救わん」
「上は国家に報い、下は民を安んずることを誓う」
「同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、同年、同月、同日に死せん事を願わん」
「このように3人が誓いを立て、結束したことから三国志が始まるわけで」
「信頼する友3人が国を思い、共に死ぬことを誓って戦うなら国は動き、歴史の中心になれるわけです」
「白人たちは、強大ですが、1人1人独立している」
「国を興す気概を持って3人が結束し、1人を確実に倒していけば勝機が見えるでしょう」
「ただ、間違っていけないのは、敵の本体が、ユダヤ型銀行であることでしょう」
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おれ 妻 千代 (43) 総司(27) 慶司(25) 佐奈(23) 晃司(20)
雁皮 高額手形・高額紙幣・株券 “鳳凰 ××××× 青龍”
紙幣
楮 “雉 10000文 松”
三椏 “竹 5000文 鶏”
綿・マニラ麻 “鶯 1000文 梅”
綿・マニラ麻 “桜 500文 雲雀”
綿・マニラ麻 “燕 100文 菊”
硬貨
銅・ニッケル 50文
銅・錫 10文
銅・亜鉛 5文
アルミニウム 1文
史実3796万人
戦記7215万人
第33話 1883年 『金融奴隷制 VS 民主金融制』 |
第34話 1884年 『将軍家交替と、帝王学と、』 |
第35話 1885年 『第15代将軍 前田・・・』 |