月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

 第43話 1893年 『・・・の飼い犬が国家戦略とか (笑』

 

 ユダヤ暦5653年 皇紀2553年 安政39年

 第121代孝明天皇(62)   第15代将軍前田利嗣(34)

 

 

 安政の文明開化と富国強兵と幕藩連合議会制を果し、

 長崎港だけの部分開国で、皇族の北イスラエル王国継承で、日本史が倍に伸びた。

 日本人の精神とか意識に大きな変化を与えたし、混乱に拍車を与えたかもしれない、

 史実の欧米を模倣するばかりの史実と違う社会も大きいかな。

 なんにしても日本文明を継承し、それを土台に、政治・経済・軍事を構築していくと思うわけで、

 軍事偏重の権力闘争とか、経済偏重の利権闘争とか。

 そういう、権謀術数で、同士討ちみたいなのは、やめて欲しいわけ、

 

 今のところ、日本の争点は、××師閥網が何万と絡み合って政官財人脈を形成している。

 未来の日本と違うのは、議員の交替が選挙でなく、

 大名家の保有する石票力で変わることかな。

 あと、公務員の人口比藩外出向制で、藩の軍事力行使がなくなり、

 藩外勢力拡大は、主従関係が及びにくく。同郷の徒か。血統的な閨閥だけど、

 最強は、思想的な繋がりの強い師弟閥で、

 学校の器が弱く、剥き出しの師弟閥で独自に神社を作ったりとかね。

 こういう予測のつかない分岐は、避けたかったのだけど、

 おれの利権だって、利害関係で分裂気味だし、

 師弟関係だって、同輩同士は、ライバル関係だし、先輩後輩で溝があるだろうし、

 利権を背景にすると、ややこしいし派閥が生まれて、我田引水とかするから、ままならない、

 国力全体が成長すると、相対的に瑞穂社の力も弱まってるし、

 国防参謀も3人から5人に増えて、おれの発言力も低下してる。

 紙幣量を減らせば、飢餓状態になって、おれの権力とか、支配力が強まる。

 未来で、FRBとか、日銀がやってることだし、財務省が利益誘導で利権を作ってるけど、

 これやると、日本の国力が衰退してしまう。

 まぁ 反日で狭心な馬鹿に権力を渡すなってことなんだけど、

 おれが死んだあとも金融はバラマキで、財政を独占しないよう権力を分散させるつもり、

 いまは、権力基盤の強化より、国家を強くしないといけないわけで、

 相対的に利権が小さくなっても現状を続けるかな。

 そういったことを加味しても、日本の国力が大きくなるほど、

 おれの力は、相対的に小さくなるジレンマがあるわけだし、

 世のしがらみってやつは、ホント。ままならない、

 

 

 

 1月

 史実だとハワイ王国が滅びたけど、この世界は、ハワイ王国が存続している。

 ハワイ王国は、日本とアメリカの影響を受けてるし、

 日米の緩衝地帯として悪くない気もするね。

 そうそう、ハワイ王国に1000t級の軍艦を売ってやった。

 でも、ハワイ語を覚えた日本人教師を10人ほど送れたことの方が有用かもしれないね。

 人脈を作れるし、ハワイ王政にも干渉できるし、

 結局、確固とした文化と歴史を持つ国と国民は、結束が強いってことかな。

 

 

 今年から長男の総司(36)に藩主の家督を譲った。

 次男の慶司(34)には、瑞穂銅行を引き継がせたし、

 三男の晃司(29)には、瑞穂基幹業務をやらせてる。

 藩主は藩主だけど。次男は取締役で。三男は、相談役ね。

 三男の相談役は、瑞穂社系列企業が数百社あるので、相談役しかできないってわけ、

 おれも、創業だけ社長だったけど、すぐに相談役に降りたからね。

 家訓と社訓に従ってる限り、国力を小さくすることはないだろう。

 ちなみに家訓と社訓は、

  歴史に学べ、

  情報と理想と戦略を重視。利権と妥協と対処に追われるな。

  利権配当は最小に。

  新陳代謝のためバラマキと下克上をやめるな。

  権力支配のために国と国民を小さくするな。

  利権の世襲と、天下りは、必要最小限に

  政教分離と政経分離。政官財宗癒着は、国民の不利益になるので最小限に

  外国人に利権を売るな。金を貸すな。

  海外投資は、先に担保を取れ

  戦争するより、漁夫の利を得よ。

  欧米と。ユダヤ型金融システムを真似をして貧富の格差を広げるな。

  朝鮮人と清国人は癌だから入国させるな。

 

 

 道場

 剣術は、政官財向けのパフォーマンス

 おれの剣術弟子たちもいるんだよな (笑

 畳藁を立てて、墨で線を入れていく、

 そして、いつものように日本刀を振り回して斬っていく、

 いろんな角度で線を入れてるので、

 相応しい切っ先で斬るために体勢を変えるけど、

 この歳になって、現役引退して、文武両用とか、冗談じゃないよ的な

 切り口を見ると、だいたい、墨を入れた線に沿って、畳藁が斬れている。

 1対多を想定すると、刃毀れしにくいよう。

 自分と相手の体勢によって、理想的な切っ先の角度とか変わってくる、

 力や技や速さより、切っ先の精度重視なので、

 切っ先に合わせた体勢を作って斬ってるかな。

 逆に体勢を作って斬る流派もあるらしいけど、剣術思想の違いでもある。

 まぁ 慣れてきたら速くなるし、力任せに斬っても、墨線に沿って斬れるとか、

 剣術論みたいなものはあるけどさ、

 名目上、年寄りだし、

 力とか、技とか、あまり使わない、アバウトで楽な剣術になっていくわけよ。

 生徒側も、それがわかってるわけで、

 なんていうの、

 おれに綾波剣術を教わったよって、いうステータスが欲しいんだろうな

 そして、綾波剣術の師弟人脈を使った就活にも繋がる (笑

 お互い、持ちつ持たれつで、剣術ムラ社会乙、師弟派閥乙なわけ、

 利権の悪弊に一言申す的なおれが、

 一番大きな利権を形成してるとか、わけわかんねぇよ (笑

 それとは別に、拳銃もたまに使うよ。

 拳銃は、リアルに護身用でね。

 こっちも剣術と、同じ手法で撃つかな。

 まぁ 慣れてるし、

 

 

 

 2月

  プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」初演(レージョ劇場)

  パナマ運河疑獄: フェルディナン・ド・レセップスらが有罪判決を受ける

  ヴェルディの歌劇「ファルスタッフ」初演(スカラ座)

  アメリカン大学創立

  ルドルフ・ディーゼルがディーゼル機関の特許を取得

 

 京都

 平安京は、東西4.5km×南北5.2km。

 近代国家の首都としての機能が不足していて、東京府より機能が劣るため、

 古都を残しながら上下水道網。電話・電音網。送電網を張り巡らし、

 首都に相応しい近代化を進め、地下鉄網と自動車網で首都圏を十数倍に広げている

 二条城は、第15代将軍前田利嗣(34)が城主になっていて、

 周辺は、政府行政機関と、

 各藩の議席を持つ城主や代理の家老が居を構え、おれの家もある。

 二条城地下には、情報を統括する場所があって、

 電音の全国30回線、藩内30回線に聞き耳を立たてる部屋や、外国の情報を収集分析する部屋もある。

 まぁ おれが作らせたのだけど、

 21の藩も同じような情報統括機構が欲しいとかで、同じようなものを建設したから、

 おれ、お金持ち、

 

 

 高層建築を建てると、1階と地下は、たいてい、商店になるし、料理店も作りやすい、

 あと、ビリヤード、卓球場、ダーツとかの娯楽場ね。

 おれ未来の雰囲気のいい店舗を何十軒かしってるし、

 店の雰囲気とか作りとか、意外に覚えてるんだよね。

 そして、高級料理屋とか行くと、のれん分け出来そうな弟子がいるか、聞くわけ、

 いれば引き抜いて、樺太で作った店に送る。

 これを繰り返すと、なんていうか、樺太の飲食店街は、かなり有名になったかな。

 おかげで入植が増えてる気がする。

 そうそう、ほかの藩でも樺太藩の店を真似て、似たような料理店を作ってたりしてるし、

 おれ、死ぬ前に樺太を発展させておかないと、

 

 

 

 

 清国の情報が入ってくる。

 光緒帝に力がなく、

 実権は西太后に集中している。

 袁世凱、李蓮英も台頭が著しく、軍閥間紛争が続き、少数民族の武装蜂起も増えている。

 清国は、ロシアの満州浸透と、

 イギリス、フランス、アメリカの朝鮮半島と台湾の支配に介入する国力もない、

 それでいて、海軍力が増強されて、対日強硬路線なのは、史実に似ている、

 日本が支援してるのは

   アチャン族。イ族。ウイグル族。ウズベク族。

   オロチョン族。回族。カザフ族。キルギス族。

   コーラオ族。サラール族。ジーヌオ族。シェ族。シベ族。ジン族。

   スイ族。タジク族。タタール族。タイ族。

   チベット族。チャン族。チワン族。チンプオ族。トゥ族。

   トゥチャ族。トーアン族。トーロン族。ドンシャン族。

   トン族。ナシ族。ヌー族。ハニ族。バオアン族。プーラン族。

   プイ族。プミ族。ペー族。ホジェン族。マオナン族。満州族。

   ミャオ族。ムーラオ族。メンパ族。モンゴル族。ヤオ族。ユグル族。

   ラフ族。リー族。リス族。ローバ族。オロス族。ワ族

 とかの少数派かな。

 軍事的に独立させて、鉱山を運営させて、

 日本までの輸送ルートを確保できればいいのだけど、ギリギリかな。

 あと、清国で、思想的な潮流も強まっている。

 国家を共産主義と、資本主義の国論を分断して戦わせ滅ぼす手法が存在するけど、

 国権派も仮想敵の共産主義を利用し、反政府勢力や民主勢力を潰すのも一般的で、

 国民にしたら、まともな民権派を育てることもできず、

 最悪な資本主義と、最低な共産主義の二者選択を押し付けられる。

 

 資本主義が強くなるほど格差が広がり、反政府共産主義も強くなり、

 国家の国体の安定を損なわせてしまう要因になり得た。

 全く誰が考えたのやらだけど、大したマジシャンズ・チョイスだし、

 歴史を見る限り、貧富の対立を利用して、国家を衰退させられるわけだから効果的だよ。

 そして、清王朝は末期で、軍閥の台頭と、

 ロシア、イギリス、フランス、アメリカの策謀で、国難の渦中にあるね。

 まぁ 日本も少数民族に武器弾薬を供給してるので、清国崩壊に一役買ってるけどさ、

 少なくとも白人に武器は、渡さないかな。

 

 

 

 学校という枠が無いと、天才は天才らしく扱われるというか、

 知識力に応じた授業を受けられる。

 要は、そういう師に出会えるかなのだけどね。

 おれは、魔法使いだから天才の成功を恐れないし、

 お金持ちが増えたって、どうってことないかな。

 必要なら研究所一つ作って、予算と資材と人材ごと渡せたりできる。

 そのおかげで、樺太産業は、成長して、日本経済の牽引役になってる。

 白黒の電映を研究してるけど、

 走査線の数は500本から600本くらいだと思ったけど、

 映像2本と音声1本の組み合わせにするか。

 映像と音声の混合にするのがいいのか、試行錯誤してるけど、少しずつ実ってる。

 有線だと早いのか、

 電映が作れるとわかって資本投資してるから早いのか、

 基礎実験は、ほぼ成功してる

 たぶん、何年かしたら実験放送するかな。

 あと、電映をレコードに記録できるかも研究しているけど、

 大名たちが成果の映像を見て、そわそわしている。

 電映は、電音よりはるかに情報が大きいからね。

 

 

 しかし、最近の若い者は・・・・

 そう、皆そう思うんだよね。

 でも、おれは、望郷の光景を見る思いだったね。

 いや、路上や広場で男女5、6人が歌と音楽に合わせて踊ってるだけなんだけどね。

 たぶん、おれが、ハルヒのハレ晴×ユカイを盆踊りの時にやらせたのが始まりだけど、

 歌と曲も多様多彩化して、踊りのセンスも変わってきてる。

 質は、玉石混淆なんだけど、分母が大きくなると、玉も増えるわけだが、

 金髪隻眼の美少女がやると、これが、萌えなんだよ (笑

 玉を見つけると、藩や利権屋が引き抜いて、電音で歌わせ、

 我田引水なお喋りをさせたり、

 ほら、未来の日本だとマスメディアの韓流仕様ゴリ押しみたいな。

 やってることは、逆の綾波学閥仕様なんだけど、

 いや、これも、おれがやり始めたんだけどね。

 若い奴は、いろんなことするんだなって思うわ。

 

 

 

 

 呉

 15000t級砕氷艦を建造している。

 扶桑開発も大切だけど、南極探検もしたいし、

 夏と冬が逆転してるから整備期間もあるけど、稼働率が高い気がする。

 未知の発見とかすると、マスメディアが注目して、国民が共感しやすいんだよね。

 でも、越冬とか、藩が代表を出し合うから21人の倍数にするか、

 石票比率にするかで割れる。

 あと、資金提供比率とかも絡んでくる。

 関心が低い藩は、引いちゃうのだけど、

 愛藩心を高めるために利用するから役職とか、人数配分で荒れて、

 結局、砕氷艦が大きくなって、15000t級砕氷艦だよ。

 砕氷艦の知識がなかったら、リスクが大きすぎて、建造できなかったよ。

 そうそう、南極開発の基地は、ニューカレドニアになったよ。

 あそこ、基幹産業が形成されると、ニッケル鉱山のおかげで、発展が速いらしい、

 まぁ 赤道より涼しいのも大きいけどね。

 

 

 

 

 

 3月

  象牙海岸がフランスの植民地となる

  第24代アメリカ大統領グロバー・クリーブランド就任(第2期)

  第15代将軍前田利嗣が瑞樹来訪

 

 第15代将軍前田利嗣(34)が瑞樹と扶桑に向かう

 まぁ 4ヶ月の強行軍だけど、将軍職である間に、足跡を残したいみたいな。

 ていうか、急な決定なのは、天皇が瑞樹と扶桑を巡幸先を選ぼうとしたからで、

 ちょっと待てや!

 征夷大将軍が行ってないところに、天皇が行っちゃいかんだろう的な(笑

 日本の政治って、利権と保身と面子がかなりを占めてる。

 いわゆる空気ってやつの正体なんだけどね (笑

 ちなみに、おれも随行員だよ。

 新領地を巡るの慣れてるけど、死ぬ準備が・・・

 予定外なんだよな。まぁ いいか。

 

 大阪湾が離れていく、

 17000t級戦艦 敷島 初瀬

 いやぁ 戦艦で旅ができるのはいいねぇ

 将軍様の随行って、贅沢ができるから好き、

 現地と最終確認をしたし、打ち上げ花火とかの確認もしたし (笑

 そうそう、無線試験放送をやっている

 基地局から適当なニュースを流してるのだろう。

 

 放送によると、銅=紙幣の交換率が下がってきているらしい。

 まぁ 船が大きくなったし、露天掘りの銅鉱山が増えたせいで、

 まともに銅と紙幣を交換していたら外国に、国を買い取られかねなくなってね。

 しかし、そうなると、国内銅山は、赤字になるし、閉山に追い込まれかねなくなってしまう。

 資本主義だし、しょうがない的な。

 しょうがないっていうか、瑞穂社の銅山やんけ!

 今のところ、バラマキの上げ底と機械化で、営業できてるけど、

 輸送船がもっと大きくなったら、ダメかもね。

 

 

 あと、将軍と、おれのいない間に、

 鬼の居ぬ間にというやつだろう。

 何やら政治的友人たちが誹謗中傷されている節がある。

 綾波一族や瑞穂社は、手を出しにくいけど、

 支援団体とか、友好団体とか、思想的に近い団体の切り崩しね。

  “エルサレム、エルサレム、預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を石で打ち殺す者よ”

  “雌鳥が雛を羽の下に集めるように、私はお前の子らを何度集めようとしたことか”

  “だが、お前たちは応じようとしなかった”

  “見よ、お前たちの家は、見捨てられて荒れ果てる”

  “言っておくが、お前たちは 『主の名によって来られる方に、祝福があるように』 と言うときまで”

  “今から後、決して私を見ることがない”

 ユダヤは、神の声を王と民に伝える預言者が出現する。

 

 この時期、日本も常人と違う逸材が幾人も出現させている。

 もっとも、権力の側にすると、利権は死活問題で、

 権力を守ろうとするためなら、国益の半分を損なわせ、国民の8割を虐げ、

 国家の半分を解体してでも国勢を弱体化させることもできる。

 それは、歴史が証明していることであって、

 古代イスラエルのみならず、日本でも行われている、

  飛鳥時代(592 〜 710)。奈良時代(710 〜 794)。平安時代(794 〜 1185)

  鎌倉時代(1185 〜 1333)。建武の新政(1333 〜 1336)。室町時代(1336 〜 1573)

  南北朝時代(1336 〜 1392)。戦国時代(1493 〜 1590)。安土桃山時代(1573 〜 1603)

  江戸時代(1603〜)。幕藩連合時代(1855〜)

 それ以外の古今東西でも行われてきたことでもある。

 預言者は、現代よりはるかに少ない人口の古代イスラエルの民でさえ、導き得ず、

 古代イスラエルよりはるかに膨大な人口を導くのに、あまりにも少なく小さな存在と言える。

 なにより、八咫烏という名の預言者は、閨閥性や正統性もなく現れ、世を惑わす新興勢力に見えた。

 為政者や利権屋が我田引水で利用する子飼いの偽預言者も少なからずいる。

 偽預言者の特徴は、盲目な個人崇拝と、自作自演な被害妄想と

 我田引水な特権強化と、嘘と、盗みと、誹謗と、中傷と、殺意と・・・・

 

 

  

 4月

  ソルトレイク寺院開所式

  「中将湯」発売(津村順天堂)

 

 ニューカレドニアの港、

 打ち上げ花火が挙げられ、

 植樹と碑石が置かれたり、奉納されたり (笑

 将軍の随行をしつつも、日本国内の電音に注目している。

 将軍も、謀反やクーデターを恐れてるし、何かあれば、すぐ、帰還しなければならないからね。

 電音によると、

 最近、反清親米。反露親清。反欧親清。反米親清。

 反オスマン親欧を煽る教授や著名人が増えてる気がする。

 早い話し、買収された朝鮮系日本人が、噛み付いて情報操作してるのだけど、

 それを日本の国家戦略だと言ってるわけで、飼い犬が国家戦略とか、滑稽な気がする。

 まず、国益と民益を構築するための外交と内政であって、

 特定産業のための利権や親反ありきの外交で、いいように国策を動かされ、

 国益や民益を損なわされてしまう。

 日本も内地主義だと、国力の限界が見えてるし、

 瑞樹とか、扶桑にも造船所を建設している。

 まぁ 艦命神社を建立してるんで、

 現地産の軍艦が将兵がやる気になるからね。

 将軍交代が近いような気がするけど、

 遠征のおかげで、将軍様と、なんとなく親しくなれたきがするね。

 

  

  

 

 5月

  シカゴ万国博覧会開催(〜10月30日)

  アメリカで金融恐慌(Panic of 1893)

  アメリカ連邦最高裁がトマトを野菜と裁定

 

 ニューカレドニアもそうだけど、瑞樹の発達ぶりは、目を見張るね。

 扶桑と違って、半裸でいいのと、凍土もなく、年間を通して働けることが大きい、

 もっとも、10人長選挙区は、警戒していたみたいだけど、

 おれ未来から来たからさ、

 封建制の主従関係で物事を考える習慣ができてないんだよね。

 でもまぁ

 将軍が来ると、金をふんだんに使って、領民を懐柔しようとするわけ、

 将軍様、大好きって、言われたいんだろうか (笑

 

 究極の資本主義は、資本奴隷階級支配で、中央銀行は奴隷支配の牙城だった。

 社会資本が最大公約数的な富が庶民にあり、

 需要があれば、生産活動が行われ、供給が始まる。

 需要が過大で、供給が不足してるのなら、雇用と投資が繰り返され、経済成長が活発化していく、

 金融の世界では、適正な量の資本が循環している状態が健全なので、

 資本が特定産業利権や特権層に留まり、滞留すると、不健全で危険な兆候になっていく、

 いわゆる富の偏在と膠着が不況と呼ばれる。

 こういった状況を打開する方法として、金融による通貨量の増大と、財政による富の再配分があるし、

 利権の規制を緩和させ、新規参入を増加させる方法もある。

 真っ当な政治が行われるなら、格差是正のための投資を断続的に繰り返し、

 国家全体を成長させるのであるが、

 真っ当な政治が行われない場合、貧富の格差と、地域の格差がますます増大し、

 弱者を壊死させ、国体そのものを破壊し、縮小させてしまう。

 まぁ 金本位制だと、金に裏付けされた紙幣のみしか発行できず、金融はままならず、

 財政も金持ちよりなりがちなのだけど、

 金本位制を脱し、銅本位制が不換紙幣に移行できるなら

 潤沢な通貨を必要なだけ国内に循環させやすいかな。

 

 政治が無理やりにでも紙幣を循環させることができるのなら、

 消費、生産、雇用は、維持され、社会基盤の成長を促せるのだけど、

 不況は起きるのでなく、起こすもので、

 成り金を作らせず新陳代謝しない社会で、金の追加補充がなく、

 税で社会資本を吸い上げると、たちまち金回りが悪くなり、国民の大半が貧困層に落ち入る。

 未来の日本は、国賊な省庁と、企業という商品作物のみ富ませ、

 歴史、文化、国体のバランスを破壊し、

 土壌を枯渇させ、作物さえ枯らせてしまう。

 枯らせた作物を救済するため外資と外国の制度に頼り、

 枯渇した土壌を救済するため外国人労働者を引き込む愚かぶりを見せていたっけ、

 

 これを推進しているのが、国賊な政官財既得権と、外国人と、右翼と左翼の売国の裏切り者で、

 売国奴や裏切り者に媚びへつらう公務員や金を貢いでる国民も、愚かなのだけど、

 戦前・戦中・戦後もそういった裏切り者に翻弄されていたっけ、

 まぁ ラスボスがわからないと、そうなっちうゃうのだけど、

 資金力に任せて、まともな意見や政策を封殺し、

 見当外れな方向に敵がいると思わせて、後ろから撃つわけ、

 なんにしても、右翼と左翼の裏切り者たちは、既得権や己の利権を守るため、

 視点が低く、視野が狭く、狭心的な木偶や、独り善がりな操り人形を巻き込もうと躍起になっている。

 

 そうそう、アメリカが不況らしい、

 不況というのは、金融を止めて富が集中してしまったからで、

 お金持ちが中堅層を兵糧攻めしてる状況で、皺寄せは貧困層に押し付けられる。

 たぶん、集めた紙幣で有望な利権を買い漁るか、政敵に繋がる利権を潰している。

 主に権力基盤の掌握とか、戦争準備の徴兵のため不況にしているのだけど、

 インディアン戦争を一気に決着をつける気かもしれない。

 今のうちにインディアンに武器弾薬を送っておくかな。

 

 

 

 

 6月

  第15代将軍前田利嗣が西布哇諸島:扶桑来訪

  オーストラリアカルグーリーで金が発見される

  シカゴ万博 機械式観覧車を公開

  ダイアモンドエクセルシアが発見される(1905年まで世界最大)

 

 西布哇諸島に到着

 やれやれなんだけど、城塞都市化が進んでるのを見ると、ちょっと、安心かね。

 将軍様も度肝を抜かれてるというか、

 こんなに発展させてるのかって、驚いているわけ、

 そして、扶桑。

 時期的に、まだ寒いけど、そうだねぇ

 こんなに広い領地がああるのかって驚いてる感じ、

 打ち上げ花火が綺麗だし、あっちこっちで、植樹したり碑石したり (笑

 でも寒いよ。

 樺太の北端より北にあるんだから、夏じゃなきゃ働けないし、

 海は荒れやすいし、濃霧とかあるし、熊も出る。

 

 電音で日本からの情報が届く、

 大院君が白人たちに土下座をして、日本討伐と清国討伐を懇願してる映像が届いたらしい。

 ちなみに、閔妃が白人に土下座して日本討伐と清国討伐を懇願してる映像もあるよ。

 ちなみに日本の映像録画は、録音もしてるので、こうなると、言い逃れができないかな。

 いやぁ 半島で朝鮮人が虐殺されてるからって、そりゃないよ。

 わかっちゃいたけど、朝鮮人って、そういう生き物なんだなって、思うわ。

 でも、白人諸国軍が束になって攻めてきても日本は、落ちないよ。

 武器とか、兵力とか、そういうの度外視して建設する都市地下鉄網全1000kmは、伊達じゃないし、

 瑞穂社で建てた建物は、簡単に燃えないから、

 

 

 

 

 7月

  イギリス ヨーク公(後のジョージ5世)がメアリー・オブ・テックと結婚

  御木本幸吉が真珠の養殖に成功

  東南アジアでパークナム事件

 

 電音によると、テスラーの無線送信塔の建設が始まる。

 まだ、実験設備なんだけど。成功すれば、無線で送電できる。

 すげぇ〜

 せっかく作った送電線どうしよう (笑

 まぁ 無線だから妨害することはできるだろうし、

 銅やゴムの使い道は、あるからいいや、

 というわけで、アメリカは、エジソンの直流電流送電線で、頑張ってください (笑

 

 そして、ようやく、将軍と一緒に日本に戻ってきたけど、

 天皇の巡幸は来年になりそう。

 また行くのかよ (笑

 おれ、死ぬ準備で忙しいだけど (笑

 もっとも、天皇は、権力がないので、本当に観光目的のようだ。

 まぁ 短いほうが助かるね。

 

 

 8月

  八王子中心街で大火(焼失七百戸)

 

  8150t級装甲巡洋艦ニューヨーク

   全長117m×全幅19.8m×吃水7.1m

   21kt

    35口径203mm連装砲2基+同単装砲2基6門

    40口径102mm砲12基  57m砲8門  37mm砲4門

    450mm水中魚雷発射管単装3門

 

 アメリカは、軍をコロンビアから撤収させると、ニカラグア運河計画の検討を始める。

 もちろん、アメリカがニカラグア運河を建設すると、不利になるので、

 ニカラグア政府に武器弾薬を輸出し、アメリカに隷属しないよう支えている。

 でも、国内にニカラグア運河建設に賛同してる人間がいるんだよね。

 そりゃ 日本と欧州。アメリカ東海岸との距離が縮まって、利益は増えるけどさ、

 総合的には、日本が不利になるって、気付けよ。

 てなわけで、パナマ運河に続き、ニカラグア運河の建設も妨害しようと、画策するし、

 世論が運河建設賛同に回らないよう。

 アンチ運河建設の仕様を作って、電音、新聞、雑誌、書籍を形成してる。

 やれやれ

 

 

 

 9月

  ビアトリクス・ポターがピーターラビットの話を書送る

  築地本願寺焼失

  官営富岡製糸場払下げ(三井高保が落札)

  万国宗教会議がシカゴで開催(〜7日)

  初の婦人参政権がニュージーランドで成立

  初の自動車用ナンバープレート (自動車)をフランスが導入

 

 

 そうそう、今年は、扶桑人口69000人になる予定かな。

 まぁ 予算額と産業投資からして、棄民と言えないけど、

 環境がアレなんで、自立は、まだ、ちょっと、遠い、

 プルドーベイ油田は北極海側にあって、これから開発かな。

 開発してしまえば、扶桑自立の弾みになりそう。

 だけど、扶桑自立を面白く思わない勢力がいたりするね。

 天皇中心の中央集権派って連中なんだけど、

 三世代以前の朝鮮系日本人と、潜んでる在日は、確かに煩いけど、史実の100分の1くらいだし、

 清国人も目立たない、

 だから、天皇の巡幸ってことなんだろうけど、

 別に幕藩連合体制でもいいような気がするけどな。

 ちなみに中央集権派は、バラマキを中央に集めたがって画策する。

 幕藩連合派は、バラマキを藩予算と藩営企業で使いたがって画策する。

 省庁・企業利権派は、バラマキを財政投資に回すよう画策するので、わかりやすいかな、

 国権派と民権派は、バラマキ比率を問題にするだけで、穏健な感じだけど、

 海外地を自立させないよう画策してるのが中央集権派と、省庁・企業利権派かな。

 まぁ 利害関係の結果だろうけど、

 

 

 

 

 

  ロシア海軍11032t級戦艦ゲオルギー・ポベドノーセツ

   全長103.48m×全幅21.03m×吃水8.66m

   13150馬力  16.56kt 航続距離2400海里/10kt

    35口径305連装露砲塔3基   35口径206mm砲7門

    20口径63.5mm砲2門      43口径47mm砲8門   23口径37mm砲10門

    457mm水中魚雷発射管7門

 

 

 10月

 チャイコフスキー交響曲第6番初演(ペテルブルク)

 年齢別共通試験が始まる。 

 

 やっと、年齢別共通試験だよ。

 いやぁ 年齢別学力って教師間の指標が合わなくて、

 すり合わせで何年もかかりました。

 師弟グループだと、学力が安定しないから始めたけど、

 一部の教師は、試験のための教育になるのは、宜しくない、みたいな。

 わかってるよ。それくらい。

 だけど、国家は、学力レベルの底上げをしたいし、

 企業は、当たり外れを避けたいんだよ (笑

 あと、藩でも年齢別共通試験を作ってるかな。

 ぶっちゃけ、幕府は、藩を信じてないし、藩も幕府を信用していない、

 まして、藩が他藩を信用するいわれはない。

 例外は、現地に出向した役の人、

 

 なんにしても、問題を事前に教えてるんじゃないの的な不信感が強いし、

 藩外試験も受けられるかな。

 試験と点数は、フィルムに記録され、

 役所で引き出せるようにできてるので、就職で使われやすいかな。

 ちなみに上年齢試験を受けてる人間は、10パーセントを超えているし、

 5歳以上の試験を受けて合格してる天才肌も1パーセントほどいるらしい。

 

 

 

 11月

  明治座開場

  ニュージーランド総選挙(史上初の婦人による投票)

  大倉土木組設立

 

 

 図書館

 利権仕様の作品と、創作性重視の作品が混在している。

 電音、新聞、雑誌で幾ら宣伝しても、受ける受けないは、事前に分かりにくい、

 最近、増えてるのが朝鮮半島や清国に介入しよう、という印象を与える内容かな。

 なるべく、史実ルートだけは、避けたいわけで、

 こっちは、半島に関わりたくないし、

 大陸は、資源を購入できるだけで十分で、

 市場は、まぁ あればいいけど、なくてもいいや的な。

 

 

 スペイン、ポルトガル、オーストリア=ハンガリー帝国

 オスマン帝国、イラン、オーマン、ジブラルタル、

 タイ王国、アチェ王国、

 メキシコ、ニカラグア、コロンビア、

 ブラジル、ペルー、ボリビア、チリ・・・

 幾つかの国に足場を築くことができていた。

 その足場とは、北イスラエル王国親衛隊で、目に見えない、精神帝国と言えなくもない、

 この世界は、キリスト教が失墜するほど強化され、

 北イスラエル王国を継承した日本へと靡いてくる。

 むろん、キリスト教の不正腐敗と失墜は、南ユダ諸派の思惑と行使によるところ大なのだけど、

 成果の多くが、日本に流れてしまうことを良しとしない、ハザール系ユダヤ資本が何かと画策してくる。

 その最大が、朝鮮半島と、台湾と、清国への浸透と、反日工作で、

 反撃は、南ユダ諸派の切り崩しと、足場を作った国での利権強化だ。

 しかし、それはそれとして、全ユダヤ会議は、パレスチナで行われ、

 ヘブライ語を習得した日本代表により、

 日本=北イスラエル王国10支族の嗣業は、増している。

 そう、この時代の日本と日本人は、記憶喪失の高貴な血統圏でなく、

 旧約から繋がる歴史を認識した高貴な血統圏で、紛い物や分派の文明圏に干渉される文明ではない、

 そんな感じの会議の報告書が届いていた。

 東アジア情勢は、不安だけど、綾波学派というか、綾波史観は、政治決定の主流を占めているし、

 この情勢なら、死んでも大丈夫かね。

 

 

 

 

 12月

  ドヴォルザーク交響曲第9番初演(カーネギー・ホール)

  フンパーディンク歌劇ヘンゼルとグレーテル初演(ヴァイマル)

  

 オスマン帝国首都コンスタンティノープル

 日本だと、馴染みの少ない都市だけど、

 西洋と中東を結ぶ接点で、キリスト教とイスラム教の因縁渦巻く都市かな。

 都市の遍歴は、かなり華やかで、

 ローマ帝国首都(330〜395)

 ビザンティン首都(395〜1204。1261〜1453)、

 ラテン帝国首都(1204〜1261)、

 そして、オスマン帝国の首都(1453〜)

 キリスト教視点だと、イスラム教に奪われた都市で、

 共産化したモスクワみたいな感じだろうか。

 この因縁の都市で、日本とオスマン帝国がパレスチナをどうするか、交渉が行われ、

 パレスチナに北イスラエル系ユダヤ神社を建立できたよ。

 オスマン帝国は、地中海側からイギリス、フランス、イタリアが迫ってるし、

 バルカン半島は、キナ臭いし、

 ロシア帝国の南進は、天文学的な確率で起こるだろうし、

 日本と組んだほうが得策と考えたらしい、

 今のうちに非ハザール系ユダヤ人で、パレスチナユダヤを固めるんだ。

 あと、パレスチナに武器組立工場を建設して、オスマン帝国に供給する約束もしたけどね。

 

 

 

 シオン第七の議定

  我々はヨーロッパ大陸と他の大陸において騒乱、闘争、不和を掻き立てなくてはならない。

  それで、我々は、二重の利益を得る。

  第一に、各国とも我々の指一本で暴動でも鎮圧でも思いのままということを悟り、

  我々に一目置くようになるだろう。

  そして、我々の存在を必要悪と見ることに慣れるにちがいない。

  第二に、我々が政治的手段、あるいは経済上の契約、債務関係で、

  各国政府機関にあらかじめ張りめぐらしてある網を使い、陰謀によって縺れさせる。

  この目的を貫徹するには、会議や交渉で、多くの狡猾さや奸計を用いなくてはならない。

  表向き公式のいわゆる外交辞令では、

  全く反対に、きわめて正直で物わかりがよく振舞うのである。

  非ユダヤ人の政府当局者や人民には、この表向きしか見えないようにしてあるから、

  いつまでも我々を恩人であり、救済者だと考えるだろう。

  政治的成功を収める秘訣は、腹の中を隠すことである。

  だから外交官は、言行不一致でなければならない。

 

 シオン第八の議定

  我々の政府はあらゆる文明の同盟軍に囲まれ、その中で行動しなければならない。

  その同盟軍というのは新聞記者、弁護士、行政官、外交官その他、

  我々の特殊学校で特別教育を受けた人々である。

  これらの人たちは、社会の裏街道を知り、政治的言語を解し、

  人間の深層心理と急所をつかんでいる。

  我々の政府には、多くの経済学者が控えている。

  これは経済学者がユダヤ人教育の柱であるからだ。

  多くの銀行家、工業経営者、資本家、

  特に大切な百万長者(今風に言えば億万長者で、1兆円を超える資産家)にも取り巻かれている。

  どうしてかといえば、実際、万事、金の世の中だからである。

  目立った政府の要職にユダヤ人同胞を就けることがまだ危険な間は、

  他の人間、それは過去の経歴からして人民との間に大きな隔たりのある者を替わりに置く。

  また、もし我々の指令に従わないようなら、死刑か追放にでもなりそうな人物をもってくる。

  そうすればこれらの人物は臨終の際まで、我々の利益を擁護することになるからだ。

 

  

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  おれ   妻 千代 (52)   総司(36)  慶司(34)  佐奈(32)  晃司(29)

 

 

 

 

雁皮   高額手形・高額紙幣・株券    “鳳凰   ×××××   青龍”

紙幣

楮    “雉  10000文  松”

三椏    “竹  5000文  鶏”

綿・マニラ麻    “鶯  1000文  梅”

綿・マニラ麻    “桜  500文  雲雀”

綿・マニラ麻    “燕  100文  菊”

硬貨

 銅・ニッケル 50文

 銅・錫    10文

 銅・亜鉛   5文

 アルミニウム 1文

 

 

 史実4086万人

 戦記9409万人

 

 

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第42話 1892年 『選民ですが、それが何か?』
第43話 1893年 『・・・の飼い犬が国家戦略とか (笑』
第44話 1894年 『世襲天下りサムライと、戦国資本主義』