第45話 1895年 『おれ、死にますた (笑』
ユダヤ暦5655年 皇紀2555年 安政41年
第121代孝明天皇(64) 第15代将軍前田利嗣(36)
おれ、今年、死ぬことになってる。
扶桑で、行方不明になるつもりなだけどね。
その前に、やっておく事は、やっておかないと、
史実みたいに戦争に明け暮れるとか、やめて欲しいしね。
世論形成は、教育と、言論戦争の影響を受けるけど、
教育は、師弟閥が数万ほどあって、
極端な左翼化、右翼化は、難しいと思うね。
言論戦争は、情報戦で、政治力、資本力、暴力を背景にすることもあるけど、
21藩が独自の思想戦略を持ってるし、
武士階級は、その気になれば帯刀できるので、暴力に屈しない気もする。
だけど、利権中心になると、ユダヤ資本に各個撃破され負ける恐れがある。
幕藩連合が21藩の緩やかな連合で、地方は、中央集権的な守護地頭でなく、
戦国乱世な戦国大名でなく、守護大名的な要素が強いかな、
たぶん、大企業より、藩がやや強い。
まぁ こういう日本もいいじゃないって感じだけど、
朝鮮人だけは、入国させないようにしよう。
結託して、格差を広げられ、対立させられ、利権暴走させられると困るからね。
そうそう、またぞろ、将軍交代の話しが、
ていうか、議会での石票欲しさで、中小藩の統廃合のせいなんだよね。
ぶっちゃけ、加賀藩281万石のうち、前田家の石票は半分くらいだし、
殿様が直轄する知行は、10分の1に満たない。
必死に農業用建物を建設してるけど、他の政敵も同様のことをしてるわけだし、
藩議会で代わりの藩主候補が現れると、一瞬で、藩主が入れ替わる。
そして、ほとんどの藩主がそうかな。
でも、樺太藩は、綾波一族が押さえてる石高だけで、半分以上だから、
比較的、安泰といえば安泰かな、だけど、それだって、
庶民の資金需要が大きくなったら、ガラリと変わるし、
それを食い止める手立てはない、
1月
樋口一葉が雑誌「文学界」に小説「たけくらべ」の連載を開始。
樺太藩は、北欧都市のような寒風が室内に届かないような敷地面積が大きな建物か
日照を引き込みやすく、積もった雪がすぐ落ちる三角形の建物が多い、
外見が西洋風なのに、室内は、日本風がほとんどで、
地下鉄網と共有施設が広がって都市型セントラルヒーティングが完備されてる。
冬季になると、外で遊びにくいので、電音を聴くか、
就業時間が増えても気にしない人間が増え、
平均的な労働時間は、夏が短く、冬は長いようだ。
ガラス繊維は、保温性が強いので、ジオポリマーと並んで生産が増えてるし、
人口が増えるに伴い、地下開発予算が増え、石油のほとんどが地下開発に投資されている。
正月なので、御節とかでるけど、畜産物とか、海産物が中心かな。
死ぬ前に遺書を書いとこう。
子供の取り分とか。庶子の取り分とか。隠し子の取り分とか。
あ、隠し子は、若返ったおれを含め名義を変えて既に譲渡してるけどさ、
樺太藩の給与は、バラマキを基準とし、最大100倍とするが、
幕藩連合が故意に引き上げたり、引き下げたりするときは、その限りではない。
あと、瑞穂系の企業の賃金格差は10対1以下ということで念押し、
これやると、副収入が、利権配当になるので、設備投資が増えるというか、
下請け孫請けが増える。
とうぜん、雇用に繋がるし、経営権を譲れるなら多角化していくだろうね、
あと、天下りと世襲は、必要最小限ていうところかな。
ていうか、遺書書いても書かなくても、既に実権のほとんどは、子供に渡してるし、
それから、樺太請願宮で、使えそうな内部告発を漁っとく、
請願宮というのは、領民が藩主に送る請願書を入れとく倉庫、
公員の嫌がらせと、利権屋の我田引水が8割くらいなんだけど、
2割は、藩主と領民を結びつける絆ってやつね。
まぁ どうでもいいけど、1厘くらい待望の内部告発があって、
そいつを使って、公員や利権屋の弱みを握れる。
こういうのを集めて、樺太藩内を刷新したことが何回かある。
幕府も目安箱を設置してるけど、
規模を大きくして、積極に気に使うようにしたところが違いかな。
それから、生まれ変わるおれの名前を株主にして、孤児院を増やしとこうかな。
いざという時は、孤児院の子供となり済ませられるように、
2月
14歳以上の男子へのバラマキの結果なのだろうか。
男向けの市場が大きく、
女向けの市場が小さく感じる
男尊女卑な気もするが、時代的な背景なので、おれの力じゃどうしようもない、
14歳以上の男女へのバラマキに移行できるなら、
女向け市場が大きくなるだろうし、需要と供給も増え、
男女の市場バランスが良くなるだろう。
経済なんていうのは、単純で、わかりやすく出来ている。
しかし、広範囲に国民にばら撒いても私腹を肥やせないし、利権もない、
我田引水に私腹を肥やそうとするほど、利権御用経済学が確立され、
果実に農薬をやって、土壌と根幹枝葉を枯れさせるような経済システムとなってしまうし、
欺瞞のための資本主義と、共産主義の対立が演じられる。
こういった金融と財政は、天下りと世襲の政官財で、
リベートの授受でもしていない限りありえないなのだけど、
おれが死ねば、いま以上に贈収賄で不自然な経済に引っ張られそうになる、
そして、このままだと、国民国家が利権争いに殺されてしまう。
しかし、死期が近づいてくると、やることも増えてくるかな。
特に厄介なのが利権屋で、
こいつら、愛国や人権を振りかざすけど、大嘘。
利己主義で拝金主義なんで、
保身と利権のためなら、すぐに朝鮮人を引き込んで、日本人を殺させたりするわけ、
どこが、愛国で、どこが人権なんだろうって思うわ。
といっても日本最大利権は、瑞穂系列企業なんだけどね (笑
そうそう、医療関係は、おれに頼ってる部分が多くて大変、
それでも、欧米並みに医療技術を上げられたと思うね。
あと、欧米列強が戦艦を建造している。
日本も対抗して建造するつもり、だけど、建造は、始まったばかり、
16000t級富士型戦艦 富士 八島 敷島 朝日 初瀬 三笠
全長170m×全幅23m×吃水8m
25000馬力 25kt 8000海里/15kt
50口径300mm連装砲2基 50口径120mm連装砲4基
16000t級浅間型装甲巡洋艦 浅間 常盤 八雲 吾妻 出雲 磐手
全長170m×全幅23m×吃水8m
25000馬力 25kt 12000海里/15kt
50口径300mm連装砲2基 50口径120mm連装砲4基
死ぬ前に利権の塊を見物する。
富士型戦艦と浅間型装甲巡洋艦は、外見上の違いがなく、むしろ、似せて建造してる。
違いがあるとすれば、装甲の厚さで、150mmと100mm
速度は変わらず、浅間型が外洋航行向きの軍艦なだけ、
どちらもモジュール構造で同じ部品を多用している。
兵装は、シンプル・イズ・ベスト
欧米は、衝角艦首が目立つけど、
日本は、波切り優先のバルバス・バウ艦首で、
船体は、7.3対1の巡洋艦型で、
将来、ドレッドノート型が出現したら、連装砲3基に改装するつもり、
その時は、25000t級になるかもね。
ディーゼル機関電気推進で、潜水艦を曳航しながら送電できるのが特徴かな。
日本は外貨を稼いでるし、外国にお金を渡していないので、
累進課税で、資本を循環させられるなら、資源があるだけ、建造できる。
地租税は所得税ほどじゃないけど、累進課税に近い、というより財産税に近い。
まぁ 欧米の軍拡になんとか合わせられそう。
なんにしても、海外の技術に依存しなくていいのってさ、
鉄鉱石、石炭、石油、希少資源は、買わないといけないけど、
輸出で外貨を稼いでるんで、相殺できてるしね。
あと、米西戦争(1898)に備えて、スペインを助けないと、
まぁ 武器弾薬をキューバとかフィリピンの現地民に渡して、組織作りするんだけど、
これが意外に大変なんだよね。
だって、おれがいないし、
聖書に無知過ぎて、北イスラエル王国の神通力が効かないことが多いからね。
しかも、おれがいない期間も予算と行政と財界で後押ししないといけないし、
幕藩連合は、次期将軍候補で離合集散していて、ちゃぶ台返しの可能性もあるし、
あと、アメリカは、南北戦争と、インディアン戦争と、コロンビア戦争で疲弊してる、
米西戦争がない可能性もある。
それならそれでいいけど、まるっきり、大損は、いただけないかな。
やれやれ・・・
長崎
最後の調整できたけど、白人やアラブ人の柔道家が増えてるらしい、
まぁ 小さな日本人が頭二つ高い白人を転がしてるのだから、
学ばないと、損だと思ってるのかもしれない、
中国拳法やムエタイを学んだあと柔道を学んでるマニアもいるらしい、
あと、日本語をベラベラ話す白人もいて、ビックリするわ、
「随分、熱心だね」
「命懸けです」
「なんで?」
「タルムード系が殺しに来るかもしれないので」
「本当に?」
「今年に入って、身内が2人が殺されました」
「銃より、短剣や無手の方が速い時がありますからね」
「なるほど」
「北イスラエルは、健闘してる?」
「ええ、もちろん」
「もっと、ゆっくり話しても大丈夫ですよ」
「これが普通です」
どんだけ、頭の回転が速いんだよ。
「・・・・・」 (苦笑
どうやら、北イスラエル親衛隊と、タルムード系南ユダ諸派の確執が広がっていて、
時々 人が死んでるらしい、
瑞穂に行くよ。
その前に瑞樹にも行くけど、
ていうか、綾波源司で、日本に戻ってこないつもり、
最後のご奉公ってやつ (笑
資源開発すれば、日本の産業基盤を大きくできるからね、
金融が高利貸し化せず、
財政が我田引水すぎるとか、
公務員が天下りできないところを潰しにかかるとか、
省庁益に繋がらないところは、死滅させるとか、
そういうのがなければ、自動的に国は、発展するかな。
ていうか、転移系は、自責の念もなく、政敵を半島送りにできて羨ましいわ。
おれの1kg級魔法だと自責率が高すぎて、躊躇しちゃうよ。マジで、
3月
瑞樹の病院を回って病人を治療して、
恩を売って、隠し子たちをよろしくみたいな (笑
実子は、何を言わなくてもよろしくされるので、恵まれてるからね、
あと、瑞樹の学校で、最後の弟子みたく、教育したりとかね。
この世界の学校は、文系とか、理系の枠自体がなくて、
学生が好みで学科を選んで学んでいく、
なので、畑違いの学生が学びに来たりするかな
思想を継承してなくても、一回でも教わると、公式記録に残るし、
教師の系図に、おれの名前を記載できるから、おれの教室は、人気があったりする。
でもまぁ 思想的なものは、あと付けで本を読めばいいわけだし、
そんな感じの弟子が圧倒的に多いかな (笑
病人治療がその代だけの強い味方なら、
思想は、薄く広く世代を越えて伝播するので、どっちも心強い。
だけど、おれ、死んだら、どう評価されるのかね。
まぁ なんにしても歴史上の人物なんていうのは、事実の羅列が大事で、
あとは、俎上に載るだけだし、
国権派は、国益にかなってるとか、
民権派は、民益にかなっているとか、だし、
視点が違えば評価も変わるわけで、
それは、その時代の歴史家が創作して評価するけど、
利権屋って、思われなければいいけど、
評価する者の立ち位置が違えば、評価も変わるようなものだからな・・・・
4月
海岸から川を遡って山を登って、資源を調べて、
鉄道に乗って、資源を探索して地図に書き込む。
有望な資源帯は、採掘が始まっていて、産業の元になってる。
今回の探索は、瑞樹の近代化の足しになるかも、
そうそう、史実だと、日清講和条約(下関条約)調印だけど、戦争してない (笑
なので、日本は至って健全に経済成長している。
軍国主義みたいな再生産の効かない掛け捨て需要で、経済成長とか、やめて欲しい。みたいな。
でもまぁ それでも国防費は、3パーセントくらいあるかな。
史実の10分の1だよ。
つまり、10分の9は、再生産の効く教育、開発、公共投資に当てられてるから伸び代あるよ。
でも、3パーセントでも、史実の10倍以上の戦力があるから国力が、それだけ大きいってことかな。
あと、伝説作りとお守りと経文の奉納で、艦命神社を巡ってるよ。
駆逐艦の艦命は、新領地が圧倒的に多いからね。
艦命神社は、靖国と似た施設を兼ねて、勤務に就くと、艦命神社に名前が記録され、
艦乗務員が殉死すると、そこで祀られる。
なので、海軍関係者は、靖国より、艦命神社が身近に感じやすいし、
祀られてる分母が小さい艦命神社を誇るかな。
ちなみに冠婚葬祭で神社と寺は、必要だから、一社/檀家500軒以上必要だけど、
多すぎると、住職と神主が足りなくなる。
よく、神社仏閣は、コンビニより多いとか言うけど、
小売経済と宗教施設を比較するとか根底から間違ってる気がするね。
そうそう、新興宗教が増えて、多宗化が進むと、宗教と、冠婚葬祭業者に分離しそうだけど、
まぁ そのへんは、干渉しないでおこう。
なんにしても、基幹産業が一通り基盤を作って、近代的な街が作られると、自動的に開発が進む、
でも、社会設備がでかいので、政治的・予算的なテコ入れは、必要かな。
イギリスが、リー・エンフィールド小銃(7.7×56R)を開発
旧式小銃のエンフィールド銃(14.6)、スナイドル銃(14.66)、マルティニ・ヘンリー銃(11.6)じゃ勝てないかもね。
アフリカ大陸は、ピンチかも・・・
5月
ウィリアム・ラムゼー卿がヘリウムの単離に成功。
瑞樹を回って、あっちこっち、痕跡を残してる。
ほら、綾波が何か因縁を残したとか、観光の足しになるかもしれないし、
ていうか、若返ったおれ、というか、隠し子をよろしく、みたいな、申し送りだよ。
まぁ 死ぬんで強行軍かな
でも、若返ったおれの仕事も残しておかないとだから、調整が難しいかも、
瑞樹が終わったら、扶桑にいかないと・・・・
6月
赤道直下の瑞樹を回ったと思ったら、
今度は、西布哇諸島を北上して、寒冷地の扶桑、
なにかと、忙しいのは、天皇の巡幸のせいだね。
それどころか、先に将軍様が行くとなって、こっちの計画が大きく狂わされたよ。
そして、扶桑に来たのは、死ぬためというか、行方不明になるためだけどね。
多島海域は、近代的に発展している。
ぶっちゃけ、明治維新しなくても近代化できるし、文明開化も可能だと思う的な。
おれがカンフル剤になったのは、認めるけど、
正直、武家階級が特権を手放しにくくて、明治維新より、ずれ込んでる分野もある。
あと “官” じゃなくて “役” がね・・・
まぁ 残しておきたい部分もあるので、そのへんの兼ね合いかね。
ちなみに、この地の住民は、ほぼ帯刀しているだけでなく、
拳銃とか猟銃を保持してる者もいる。
ていうか、熊とか狼が出るので、帯刀しないと怖いからね。
神社を回ると、狛犬の代わりに、熊と狼が並んでる社もあるかな。
トーテムポールがあるのも洒落てるかもしれない、
ロシア海軍 10206t級ナヴァリン型装甲艦
全長105.9m×全幅20.4m×吃水8.4m
9194 馬力 15.85kt 航続距離3050海里
35口径305mm連装砲2基 35口径15.2mm砲8門
43口径47mm砲18門 23口径37mm砲12門
20口径63.5mm砲2門
381mm水上魚雷発射管 単装6門
7月
扶桑人口82600人。
鉱山探索で歩き回るけど、護衛の兵士が周りにいる。
熊が怖いからね。
でも将軍様の随行の前々回と、天皇の随行の前回より、奥地に入り込めたし、
有望な鉱山や炭鉱をたくさん見つけた。
まぁ 開発すれば、採算が合うと思うね。
でも、利権を見つけても、天下りが欲しい役人が、足を引っ張るんだよね。
採掘させてやるから、袖の下を寄越せみたいな。
まったく、こっちは、国益を大きくしようというのに、
寄生虫か、お前らは・・・・
そんな役人が増えてる気がするのは、なぜだろう。
教育が悪いのかね。
江戸時代の教育でもそうなのだから、
未来の日本で、日教組に教育された子供は、もっと、バカになるか。
利己的な国賊か、拝金な売国奴で、業が深そうだな。
利権と保身のためなら何万人って、日本人を自殺させられるだろう。
そうそう、温泉を見つけたので、掘らせてる。
いいよね。温泉。
温泉があるなら日本人の入植が増える気がするよ。
8月
6316tテキサス型戦艦
全長94.1m×全幅19.5m×吃水7.5m
17.8kt
305mm砲2門 203mm砲6門
6ポンド砲12門 1ポンド砲6門
356魚雷発射管4門(1897年に2門撤去)
この季節の扶桑は、過ごしやすいかな。
建設事業も一番進む、
土木建設機械が増えてるし、数万人が朝から夜遅くまで土木建設するから、
毎年、街が一つ作られているくらいに感じるかな。
扶桑は、24の街と、21の準独立した藩が計画されている。
中小藩の統廃合で藩主でなくなった武士が藩主になるか、
10人選挙で藩主を選出することになるけど、たぶん、10人長選挙で藩主を選出することになりそう。
21藩の入植傀儡藩みたいな感じだけど、それだと、喧嘩になりにくいかな。
でも、数十年後、扶桑生まれが増えたら、利害が分かれるだろうから、いつまでも風下にいない、
たぶん、イギリス連邦みたいになるかも、
扶桑の電音番組に出演したよ。
全国番組なので、日本でも聴いてる人間はいるかもね。
映像番組が始まるのかって聞かれた。
電映の研究は進んでるし、需要はあると思う、
映画産業とぶつかるので、住み分けを考えるべきだろう。
あと、映像文化になると、
電音を聴きながら仕事が出来ても、電映を観聴きしながら仕事ができなくなるので、
仕事の総量は低下する気がする。
あまり価値のない、映像を流されると、社会が劣化してしまうので、
一定の多様性と水準を維持させるべきだろう。
それを踏まえても、新しい文化を創造できるわけだし、やる価値があるかもしれない、
だけど、放送局が減って、多種多様性を失われると
幕府や藩府の独裁になったり、内紛に利用されて対立が激化したりするし、
もうしばらく、60局ある電音文化を成熟させたい気がする、
って、答えた。
あと、今年は、越冬して、釣りを楽しむつもりって言っといたよ。
これで、お別れになるかと思うと、ちょっと、涙ぐんでしまうぜ、
9月
6682t級メイン型戦艦
全長97.23m×全幅17.37 m×吃水6.71m
9293馬力 16.45kt
30口径254mm後装填式連装砲2基4門
30口径152mm砲6基6門
40口径57mm砲7基7門 37mm砲8基8門
356mm水上魚雷発射管4基4門
護衛を出し抜いて、海難で行方不明になると捜索部隊が出されそうな気がするので、
天候の悪い、10月頃を選ぼうかと思ったけど、あまり天候が悪くなると不自然だし、
遭難して、マジで、死ぬと困るし、
下手を打って、内陸まで捜索が及ぶと、隠れ家まで探されそうで、困るわ。
上手くいけば、内陸の避難所に隠れて、食っちゃ痩せ、食っちゃ痩せで、ひたすら若返る。
“体組織900g消費して900時間(37.5日) 〜 体組織100gを消費して100時間(4.1日)年齢を逆行できる”
一旦、若返ってしまえば、隠し子ということで、大手を振って、
瑞樹あたりで、足場を作って、政官財に殴り込みかな (笑
その前に、人脈とか作らないと、
あまり歳をとると、友人を作りにくいからね。
護衛の目を盗んで、船出する。
あとは、どこかの入江に隠していた船に乗り換えて、逃亡先に逃げる。
まったく、藩主を隠居したのに、なんで、護衛がいるんだろうね。
10月
フランス海軍 11190t級ブレニュス型戦艦
全長114.5m×全幅20.6m×吃水8.5m
13000馬力 18kt 航続距離2700海里/10kt
42口径340mm連装砲1基 42口径340mm砲1基
45口径160mm砲10基
65mm砲4基 47mm砲14基
450mm水中魚雷発射管単装4基
フランス海軍 6676t級装甲巡洋艦デュピュイ・ド・ローム
全長111.0m×全幅15.7m×吃水7.49m
13.000馬力 19.7kt 4000海里/12.5kt
45口径194mm砲2基 45口径163mm砲8基
45口径65mm砲2基 47mm機関砲8基 37mm回転式機関砲8基
450mm水上魚雷発射管単装2基
ロシア海軍 11960t級リューリク型装甲巡洋艦
全長126m×全幅20m×吃水7.9m
13250馬力 速力18kt 航続距離6700海里/10kt
35 口径203mm砲4門 45口径152mm砲16 門
45 口径120mm砲6門
20口径63.5mm砲2門 43口径47mm砲6門
20口径37mm5砲身砲10門
381mm水上魚雷発射管6門
隠れ家に入って、電音をつけると、なんか、騒ぎになってる。
ちょっと。悪いことしたかなって思うけど、
こっちは、こっちの事情があるし、ゴメンネ。みたいな。
とりあえず、最上階の温泉が気持ちいい。
10階建てでガラス張りで外が見えると、特に気分がいいかな。
富裕層が多いのか。この手の建物は、意外にあるよ。
お湯をあげるのにポンプを使うけどね。
セントラルヒーティングの応用みたいなものだけど、
あと、届けさせた漫画本は、意外に面白い、
ていうか、藩ごとに漫画文化を競ってるのか、
王道、邪道、変化球的な、いろんな仕様があって、楽しい。
あ、いかんいかん、剣術・銃剣術の鍛錬をしないと (笑
あと、魔法を使って、新素材とか、使えそうなアイテムを研究開発しようかな。
1kg以下だと、ちょっと、オーパーツなモノを作れるんじゃないかな。
あと、大企業の大株主は、株主暗号を割り当てられ、
電話・電音網を使って、瑞穂系企業から報告が届く手はずになっている、
新しい名前と、株主暗号を伝えて、登録すると、
文字通信印字機械は、報告書を印字し始める、
銅行の報告を見ると、お金の動きとか、わかるわけで、
この世界線の日本は、史実の4倍の国力に達しているのだけど、
東北以北の生産力が、東北以南の生産力を上回る成長をしている。
まぁ 西日本が満遍なくに日本全域に広がってる感覚だろうか。
相乗効果で取引が行われているとしたら、相当な経済規模だろうか。
自分の利権だけとか。自分だけ儲けたいとか。が権力の座に座ると
支配力強化のため縮み思考になって、経済規模そのものを縮小させてしまうのだけど、
今のところ、その心配はないようだ。
11月
扶桑って、寒い〜!!!!! 真っ暗〜!!!!!
とりあえず、魔法で髪の毛を真っ黒にして、シミをとって、シワを減らすと、
綾波源司って、わからないと思う。
痩せてる方が太りやすく、体重を減らして若返りやすいわけで、
体重50kgをキープして、51kgになると、900gを減らす作戦かな。
しかし、毎月1kg減らしても年間12kgで、500日(1.3年)若返るだけで、実質0.3年の若返り。
毎月10kg減らしても年間120kgで、5000日(13年)若返って、実質12年若返るくらいの覚悟じゃないとな。
すげぇ 苦行じゃん。
でもまぁ なんとなく、若返った気がする。
それでも、もう少し痩せないと、
電音を聴いてると、おれがいなくなったって、騒ぎが大きくなってるわ。
おれ、結構、大物かね。
そうそう、おれが乗っていた船が岩礁で見つかったらしい、
悲報が電音で伝わってる。
まぁ これで、おれの死は確実だよね。
よかったよかった。
そうそう、欧米の新聞で、レッドボールガーディアンが死んだって、騒ぎになってるし (笑
文面から、おれ嫌われてたわ
若返ったおれは、もう、ちょっと、かっこいい、異名を貰いたいな。
10288t級インディアナ型戦艦
全長106.91 m×全幅21.11 m×吃水7.32 m
9000馬力 15kt 航続距離
330mm砲4門 203mm砲8門 152mm砲4門
76.2mm砲2門 57mm砲20門 37mm砲6門
457mm魚雷発射管6門
12月
17歳の牧野省三によってフランスのリュミエール兄弟製作の短篇映画「汽車の到達」を有料公開。
冬至の日の出は、AM10:15で、日没はPM15:42で、
南の地平線というか水平線を這うように移動して、5時間ほどで真っ暗、
雲が厚く雪が降ると、昼なのか夜なのか、わかんないほど、
物悲しいぜ、
おれが死んでも、日本の歴史は続いている。
人脈が切れた一抹の寂しさがあるかな、
とりあえず20kgほど痩せて2.2年833日ほど若返った。
ガリガリだよ。の割に若返っていない (笑
この非効率が泣きたくなるぜ、
ていうか。1年365日(8760時間)を若返るのに、8760g=8.760kg痩せるとか
何年かかるんだよ。
リバウンドで太ったほうが若返りやすいけど、
デブになるのは、嫌だな。
暇なんで、マジに剣術の練習をするかな。
食事は、配達させた米と、小麦と、燻製と、干物と、調味料・・・・
まぁ 自炊。
そうそう、若返ったおれの名前は、時司史朗(ときつかさ しろう)ね。
いまは、家の管理人で、別の名前を使ってるけど、
痩せても雰囲気が似てるから、まだ、人前に出られないかな。
とにかく、電音と、未来から持ってきたパソコンだけが、友達の引き籠もり、
いやぁ 引き籠もり最高〜♪
でも、奉納用の剣も作っとくかな。
14900t級型マジェスティック型戦艦 マジェスティック マグニフィセント
全長128.3m×全幅22.9m×吃水8.2m
12000馬力 16.5kt 7000海里/10kt
305mm連装砲2基 152mm砲×12基
12ポンド砲×16基
457mm魚雷発射管×5
シオン第十一の議定
クーデターの時こそ、我々の望む憲法を一挙に成立させる唯一の機会である。
我々はクーデターで民衆が胆をつぶし、
頭が混乱しているうちに統一性のある新憲法を彼らに強制しなければならない。
大事なことは我々が何にも増して強く不敗であり、民衆の鼻息を伺う必要がないばかりか、
下手に反抗でもしようものならすぐさま弾圧されてしまう、と印象付けることである。
我々は既に全権力を掌握し、
たとえ如何なる理由でも絶対に彼らに権力のお裾分けをしない、と思い知らせなければならない。
そうすれば、彼らは恐怖のあまり眼を閉じて、事態を傍観するほかないだろう。
非ユダヤ人は羊の群れで、我々は狼である。
狼が羊の群れのいる牧場に侵入したらどうなるか、諸君はよく知っているだろう。
羊は目を閉じてしまう。非ユダヤ人民衆も同じように閉める。
なぜなら、我々は平和の敵を平定し、
敵対する党派を倒してしまいさえすれば、取り上げた自由をすべて返してやると約束するからである。
彼らが自由を取り戻すまで、どれ程長く待たなければならぬか、
諸君に改めて申し上げるまでもないだろう。
シオン第十二の議定
どんな情報も、我々の眼を通さずには公表されないだろう。
世界のニュースは、若干の通信社によって集められ、そこでリライトされ、
初めて各新聞社、諸官庁に流される。
現在ある程度まではそうなっているが、
やがて通信社が、我々の支配下に属し、
我々が許すニュースだけが伝達されるようになるだろう。
我々は、今でもほとんど非ユダヤ人の思想界を牛耳っているので、
彼らは世界の事件を我々の色眼鏡を通して見るようになっている。
哀れなる彼らが〈国家の秘密〉などと称しているものは、今でもすべて筒抜けである。
だから我々が世界の王として君臨したときには、いったいどうなる事だろう。
もう一度、新聞の将来に立ち戻るとしよう。
新聞、雑誌、書籍といった、いわゆるジャーナリズムはすべて許可制にし、
どんな些細なことでも、違反すれば即時認可取り消しにする。
こうすればジャーナリズムは、我々政府の握る教育手段になり、
人民が埒もない進歩の白昼夢に憧れることもなくなるだろう。
再び新聞の問題について述べよう。
我々は、新聞を始めすべての出版物に、ページ数による印紙税をかける。
三十ページ以下の小冊子には二倍の税を課すことにする。
こうして出版物として安直に刊行されやすく、
もっとも有害な情報を流す雑誌の数を制限することができる。
ライターはライターで、部厚い本を書かざるをえないが、
そうすると値段は高くなるし、退屈であまり人は本を読まなくなる。
ところが、我々の側の出版物は、我々の方向へ世論を形成しようというもので、
値段を安くするので飛ぶように売れてしまう。
税で著作への欲求を抑え、処罰の脅しで、ライターを我々の傘下におさめるのである。
それでも我々に反逆を試しみる者もいるだろうが、
そんな著書を引き受ける出版社も印刷所も許可制で、
発行前には出版の許可を受けなければならないからだ。
こうして我々は非難もあらかじめわかるし、
敵が出版する前に先手を売って反論することも可能だ。
出版と新聞は、二つとも、もっとも重要な教育手段である。
だから我々政府は、これら、ほとんどの定期刊行物の所有権を獲得する。
これで政府は、民営新聞の害を除き、民心に継続的な影響を与える。
反対派の新聞雑誌の十に対し、こちらは三十で太刀打ちする。
我々は新聞が、こちらの政策を批判したり、攻撃したりするが、
あくまでも、それは表面だけのことで、核心に触れるようなことはない。
また公然たる政府機関紙とも華々しい論戦をしたりするが、
それも政府機関紙が第一報で意を尽くせなかったことを、詳しく補足して報道させるためである。
これも必要で有利なときしかやらせない。
新聞に我々を攻撃させるのは、人民に対し、
まだ完全な言論の自由があると信じさせることにもなる。
また反対派の新聞は、ナンセンスな反対を唱えている。
政府の政策を批判する事実上の根拠がないではないかと、我々の同志がPRすることができる。
こんなトリックは、一般にわからないし、我々政府への、人民の信用を高めることになるだろう。
我々は、時に応じ状況に従い、国政に対する世論を刺戟したり鎮めたりできる。
我々は、ある時は真実、ある時はデマを流し、説得したり、逆用したりする。
それは、民衆がどう反応しているかを見て対応するのであり、
事実に基づいて述べもするし、また事実否定もしなければならないのだ。
つまり、いきなり大地に飛び降りたりせず、
足でそっと触ってから、地上を踏みしめるわけである。
ジャーナリズムに対するこうした処置で、我々は確実に敵を征服するだろう。
なぜなら敵は彼らの主張を伝達する新聞を持ちえないからである。
それで我々は、彼らにまともな反論をする必要さえなくなってしまう。
さきに第三にあげた野党的新聞に載せられる観測気球の記事も、
必要なときには、半官的新聞で叩きつぶすことができるのだ。
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おれ 妻 千代 (54) 総司(38) 慶司(36) 佐奈(34) 晃司(31)
おれ、 綾波 源司(あやなみ げんじ) ⇒⇒⇒ 時司史朗(ときつかさ しろう)20
雁皮 高額手形・高額紙幣・株券 “鳳凰 ××××× 青龍”
紙幣
楮 “雉 10000文 松”
三椏 “竹 5000文 鶏”
綿・マニラ麻 “鶯 1000文 梅”
綿・マニラ麻 “桜 500文 雲雀”
綿・マニラ麻 “燕 100文 菊”
硬貨
銅・ニッケル 50文
銅・錫 10文
銅・亜鉛 5文
アルミニウム 1文
史実4155万人
戦記9981万人
第44話 1894年 『世襲天下りサムライと、戦国資本主義』 |
第45話 1895年 『おれ、死にますた (笑』 |
第46話 1896年 『冬眠と。絶縁と。後悔と。』 |