月夜裏 野々香 小説の部屋

    

錬成系 維新戦記 『1kg級魔法使いで』

 

  

 第68話 1918年 『被害者=加害者の迫害戦略』

 

 ユダヤ暦5678年  皇紀2578年  明治17年

 第122代明治天皇(39)   第17代将軍 島津忠重(32)

 

 

 おれ、偉大な父、綾波 源司(あやなみ げんじ)の隠し子なのだ。

 父が行方不明で死んだので、一念発起して、世界で初めて夢の飛行機を飛ばした男なのだ。

 それが、おれ、時司史朗(ときつかさ しろう)の設定なのだ。

 あと、創巧社の創業者で、開発事業と、治療の才能があって、関連企業もたくさんなのだ。

 性格は、ちょっとヲタで浮いてるけど、お金持ちだから頼りになるって言われてるのだ。

 日本の国益と、日本民族の利益をバランスよく考えているとか、

 大局観があるんじゃないか。大義があるんじゃないかって、思われているのだ。

 5人いる航空参謀の筆頭もしているのだ。

 だけど、秘密があるのだ。

 綾波 源司は、綾波 源司と同一人物で若返っただけなのだ。

 ていうか、未来人で、1kg級魔法使いなのだ (笑

 というリアル中二病設定を永続封印中なのだ (笑

 がんばれ、史朗。

 ドリーム・イズ・カム・ツルーだぞ

 

 

 

 欧米露列強は、中南米のコロンビア、中東のオスマン帝国、

 東アジアの清国、東南アジアのアチェ王国で、軍事的緊張を煽っていた。

 原因を突き詰めると、

 列強諸国のほとんどは、権力基盤と格差を維持しやすい金本位制で、

 金融は、中央銀行の貸し借りだけで社会資本が成り立っていた。

 利権マフィア子飼いの経済学者が、金持ち優遇の経済学を標榜し、

 利権と税金で社会資本が吸い上げられる。

 金融を預かる中央銀行が紙幣発行を渋ると紙幣が不足し、

 実体として存在しない利息と配当金が支払えなくなると、

 自動的に消費が冷え込み、不況となり、利権が銀行に奪われていく、

 

 中世でさえ、王が借金の不払いを強要したり、日本でも徳政令が行われた。

 そして、産業革命で、社会資本が大きくなると、

 金本位制で発行できないはずの紙幣が大量に発行され、

 庶民に換金する金がないことを知らせまいと、貧富と地域の格差を広げる。

 戦争で人工需要を起こさないと、インチキで紙幣を印刷したことがばれ、

 金融を維持できず権力基盤を維持できず崩壊してしまう。

 そこで、民主主義を謳い権力基盤を突き崩そうとする庶民を不利な戦場に送り込み、

 何百万から何千万を殺させ、戦時国債まで頂こうとしている。

 戦争は、幾つかの国の権力基盤の不正腐敗が積み重なった結果、軋轢を解消するために起こすので、

 金融を独占で支配しているのなら馬鹿な主戦派に金をバラ撒くだけで、最悪な形で戦争を起こしてくれる。

 

 一方、日本経済は、銅本位制と、14歳以上の男子へのバラマキ型金融で成り立ち、

 主要な紙幣の流れが国民からなので民権中心の社会資本が成り立ちやすく、戦争を起こしにくかった。

 おかげで、客観的に世界情勢を観れるのだけど、近づいてくる軍靴にどうしようってなる。

 だけど、金融マフィアが一番、怒ってるのは、北イスラエル王国親衛隊と、

 なかなか戦争を起こさない清国と、アチェ王国と、オスマン帝国の首脳に対してだね。

 あと、邪魔ばかりする北イスラエル王国を継承した日本 (笑

 

 

 そうそう、スペイン風邪が流行する予定なので、観光客を減らした方がいいかもしれない、

 しかし、戦争でもないのに観光客を減らすのは、敵を作ることになるしな。

 ていうか、史実以上に観光客が多いんだけど、

 どうしたものか・・・・

 

 

 

 1月

  並木製作所(後のパイロットコーポレーション)設立

 

 瑞樹に国際港が建設されると、直接取引が増え、

 外国人観光客と、外国語人脈が増えた。

 日本と取引が多いのが油田のあるオスマン帝国とサウジアラビアとイランかな。

 なので、整備された観光地に行くと、外国語が聞こえてくる。

 ちなみに、アラビア語の影響を受けたオスマン語より、トルコ語の師弟人脈が多い、

 これは、日本語とトルコ語が似ているせいで、

 日本イスラエル自治区と、バルナ・パトウミの城塞都市のせいでもある。

 たぶん、英語より多いかもしれない、

 それは、それとして、瑞樹の街も大きくなって高層化している。

 日本人の大多数が、高層建築の数が国力に比例すると気付き始めたのかもしれない、

 未来だと、天下り先の箱モノと嫌悪されるけど、

 農業用高層建築のおかげで、農作物を輸出でき、人口を増やし、日本経済を大きくしている。

 それが、ロシアの対日侵略を躊躇させている。

 

 もっとも、ロシア皇帝とロシア帝国に対日侵攻計画があったのかというと、怪しいけどね。

 ロシア人は、赤道付近に興味あるのか、一時的に観光客が増えてるので、

 瑞樹は、オスマン帝国観光客と、ロシア人観光客で、呉越同舟みたいになってる。

 ちなみに、この世界の日本とロシアは、仲が悪くない、

 日本国内であろうと海外地であろうと、

 大きな学校に行くと、ツングースカ大爆発で薙ぎ倒された木と、焼けた土が盛られていて、

 研究者や関心のある人間が、見学に来ている。

 そういう国は、ロシアを除くと、日本しかないのだから、仲が、いいのかもしれない、

 そうそう、ニコライ2世が日本の観光話しをしてくれたせいか、

 ロシア貴族の観光客も少なくなく、毎年、増えている。

 そして、北イスラエル王国親衛隊に加盟している貴族もいるらしい、

 もちろん、オスマン帝国にも北イスラエル王国親衛隊がいるのだから、

 心の内は、どうなんだろうねって感じだ。

 

 日本の外国人観光が増えてるということは、相互条約上、

 外国に観光に行く日本人も増えているということで、

 たぶん、日本は、国際化しているのかもしれない。

 日本のルールは、変えないけどね。

 ニューブリテン島アタリクリクン湾を見渡す365m級展望台に上がると、

 遠浅だった浜辺は浚渫され、大型船が入港できる港湾が建設され、

 城塞都市を中心に近代的な高層建築が街を構成し、鉄道が何本も走っていた。

 高層建築の建設は、郊外でも行われていて、

 外国人たちは、茫然とする。

 「植民地にこれだけの投資ができるとは、素晴らしい」

 「成り金の資本家が台頭して、公家衆と武家衆の威信が、吹き飛びましたけどね」

 「ロシア貴族は、平民を人間と思っていませんから、難しいかもしれません」

 「日本人は、ロシア人の少女が好きですよ」

 「あはははは・・・ 日本に売られた方が幸せそうだ」

 「ロシアの自然が好きな日本人もたくさんいますよ」

 「貴族も楽しいのだけどね」

 「貴族だけが楽しい世界だと、その他、大多数の国民が苦しいでしょう」

 「戦争するにしても貴族だけが自衛本能と愛国心で」

 「国民は愛国心だけを強要され守るものがなく嫌々では・・・」

 「んん・・・・」

 「ロシア帝国は、成り金の資本家と、反政府の共産主義の双方から挟撃されてるのでは?」

 「困ったものだ」

 「二つは、ロマノフ王朝を打倒するため、結託してますよ。たぶん」

 「そんな気がしていたよ・・・」

 「ロシアは、内政の理不尽を誤魔化すために、戦争という手段を取りそうですな」

 「まさか。オスマン帝国こそ。東欧州に野心を抱いてるのではないのかね」

 「あははは、近代化は進んでも、風邪をひきそうな土地に行きたいとは思いませんな」

 「それは、クリミア半島までなら風邪をひかないという意味なんでしょうな」

 「「「「・・・・・」」」」 ぶっすぅう〜

 「「「「・・・・・」」」」 苦笑

 「おや、我が国の戦艦が完成したようだ」 トルコ人

   オスマン帝国海軍 26000t級レシャディエ型戦艦

    全長214m×全幅30m×吃水9m

     60000馬力  28kt  9000海里/15kt

       50口径300mm3連装砲4基  50口径120mm連装砲8基

       水上機4機

      ペイキ・ザフェル。コソヴァ

 26000t級レシャディエ型戦艦の3番艦と4番艦がオスマン帝国海軍へ引き渡されていく、

 この戦艦がどれくらいの強力かというと、

 香取型戦艦の沿海型モデルで、

 フランス海軍の22189t級クールベ型戦艦より強く、27340t級プロヴァンス型戦艦より弱いかもしれない、

 イタリア海軍の22964t級カイオ・ドゥイリオ型戦艦より強いかもしれない、

 ドイツ海軍の26600t級デアフリンガー級巡洋戦艦と、23518t級ケーニヒ型戦艦より強いかもしれない、

 なのだから、欧州列強海軍にしたら面白くないかもしれない、

 しかし、オスマン帝国が亡ぶと、ペルシャ湾の油田利権を失いかねず、

 ある程度の共闘関係が必要かな。

 この引渡しで、オスマン帝国軍は、日本・イスラエル自治区から撤収してしまうわけで、

 名目上、オスマン帝国領でも、実質、独立している状態になっていた。

 ていうか、オスマン帝国軍は、欧州列強の圧力に対し、準戦時体制に移行している。

 『『『『日本は、なんてモノを建造して、オスマン帝国海軍に売りやがる』』』』 ぶっすぅう〜〜〜

 そんな視線が、まとわりつく、

 いやぁ 油田利権は、偉大だわ、

 そうそう、ロシア人もトルコ人も、

 おれが作った日本刀は、好きみたいで、喜んで帰っていったよ。

 

 

 

 議員関係者と話していると、なんか、フィリピンを押し付けられそう。

 おれが、扶桑で、地盤を固めてるのが、嫌なのか。

 主戦派が結束して、おれが目障りになったのか。

 フィリピン人の反日紛争が嫌だから、

 あいつに押し付けて、政治的に落としちゃえ的な。

 エスクリマとか、凶暴過ぎて、嫌なんですけど、

 あわわわわわ

 

 

 

 2月

  イギリスで選挙法改正(30歳以上の女性に参政権)

  

 

 草を全て刈ってしまうと、生態系が亡ぶ。

 国民から社会資本を根こそぎ奪うと、人口が減少し、産業が滅び、国も亡ぶ、

 権力層が愚かで、特定利権の傀儡で、私利私欲に走ると、国民を殺し、

 歴史と文化を滅ぼしてしまうし、

 国民の反発も大きくなっていく、

 おれ設定だと、第一次世界大戦は、不発、流産、空振り、ぽしゃるはず、

 そして、欧米金融マフィアは、金融を破綻させ、

 銅本位制とバラマキ経済に移行して、権威を失墜させ、

 チャンチャン! 大団円で、世界平和で、エンディング〜♪

 なのだけど、どうも、雲行きが怪しい

 外資の流入と、軍需産業のテコ入れのせいか、

 おれのために戦争してくれ、おれのために外国で人殺ししてくれ、

 そして、兵隊にもお金を払いたくないから死んでくれ、

 という、効果が現れている、

 あと、資源メジャーも日本から商品を買って、自国産業を潰して不況にし、

 さぁ 戦争みたいな。

 

 

 産業革命が進み、60年経つと、

 産業構造が変わってくる。

   1858年(安政4年)   ⇒   1918年(明治17年)

   士・僧  7%      ⇒       公・僧  6%

   農・漁 76%       ⇒       農・漁 23%

   工    7%      ⇒        工   50%

   商   10%      ⇒        商   11%

      3300万      ⇒        1億8375万

 農業従事者2508万から4226万に増えたにもかかわらず、

 人口就業比率は76パーセントから23パーセントへと激減し、兼業農家が増えていた。

 原因は、農業用高層建築は、階層が増えるほど、機械化が進むほど、収穫が大きくなり、

 敷地面積の5倍から40倍に達した。

 この過程で、農作物価格の下落により、

 幕府から農薬の不使用と、

 農地面積の4分の1以上を1年以上の休耕地とする法令が出され、

 それでも米価安が続くと、生産者側で、輸出と、多品種栽培移行が目立った。

 そして、収穫が増えるほど余剰人員を製造業が吸収し、現在に至る。

 権力基盤の石票がらみの農業用高層建築は、建設した時点で建設目的の半分を達成し、

 投資の回収が遅れても耐えられるだけの幕府と藩の財政支援があった。

 

 

 今日は、御忍びで、瑞樹に来ていた第17代将軍 島津忠重(32)と会食、

 安政維新で

 将軍家候補を紀州徳川家、尾張徳川家、田安徳川家、一橋徳川家、清水徳川家の5家から、

 21藩藩主21家に増やせた。

 特定の世襲を廃止、選択肢を全国規模に拡大できたわけだけど、

 幕藩連合議会で、どれほど偉大な将軍が選出されたかというと、

 10人長選挙レベルで、100人長に満たない人柄と言える。

 しかも、石票の議決数を計算しての将軍職なので、人柄や人格以外の要素も多分に含まれている、

 別に世襲でも、まともな人間がいるけど、

 お殿様というやつは、どうも、一般常識の範疇を超えてる気がするね。

 帝王学というやつかもしれないけど、

 現代風にいうと、お金持ちをお金持ちにする経済学というやつだろうか。

 権力と権威を嵩に来た小細工で、三代持てば御の字だ。

 それ以上、権力を延命させるなら権威と権力を分ける必要があるし、権限の委譲も必要になっていく、

 ちなみにおれが、航空参謀なので、4階級くらい下になるね。

 テーブルには、南国フルーツが山盛りになってる。

 「時司」

 「はい」

 「次期将軍職だが、1000万人長からという声もあるが、貴公は、どう思う?」

 「議会の100万人長で、1000万人長選挙をするのですか?」

 「そうなるというより、実質。10人長の総大将を決めて、代表にしている」

 「藩主たちが認めていなくても、実質、1000万人長は、存在している」

 「そして、誰でも思うのが、藩主より1000万人長の方が格が上ではないのかと」

 「かもしれません」

 「・・・・・」

 「それと、選択肢は、大きいほどよいと思いますが、1000万人長では、石票が足りません」

 「そうなのだが、100万人長の任期は、6年しかない」

 「そして、任期の短い将軍の方がいいと思っている藩主も増えている」

 「なるほど、つまり、次の将軍職で間違うと、一気に1000万人長の将軍が続くかも知れませんね」

 「そうなったら、藩主の立場はどうなる。存在意義が疑われるではないか」

 「存在意義は、多様性でしょう」

 「支持基盤は、次期選挙や電音・電映に左右されやすい、民衆だけより」

 「歴史と石票に支持された藩主もいる方が、外患対策になるのですから」

 「そ、そうか。時司は、そう思うか」

 「彼らは、石票が圧倒的に少ないですし」

 「勝ち過ぎず、負け過ぎずで、協力していければいいのでは?」

 「そ、そうだな。そうだな」

 世襲は、政官財のしがらみと、殿様生活で浮世離れしているところがある。

 国民にしたら視点と視野の違う10人長が、政官財で癒着した国政を変えてくれるのが楽しいわけで、

 もう少し、100万人長議員が強い方がいいような気がしている。

 しかし、藩主たちも権力の亡者だったのだけど、随分と丸くなってる。

 たぶん、娯楽が増え、下界の庶民が楽しくやってるので、気になってしかたがないのだろう。

 ていうか、国民の大半が楽しくやっていたら、権力にしがみ付いてる意味がほとんどなくなるわけで、

 御忍びで、どこかの教室で友人を作って遊んでることも珍しくない、

 

 

 

 

 

 

 

 

 銅行に、おれ名義の金庫があって、プラチナ貨・金貨・銀貨が山のようにある。

 金鉱を見つけると、自動的にそうなるわけで、

 投資を決めると換金され、工場とか、高層建築が建って利権になる。

 あと、有望企業にテコ入れして株を買って利権にしたりね。

 ちなみに、日本人は、意外に金をたくさん持ってる。

 ていうか、瑞樹紙幣で銅本位制に移行したので、

 金貨は、金庫に入れたままという家が多く、

 庶民が、小判や金貨を持っていたりね。

 瑞樹は人口が増えてるし、社会資本も潤沢なので、テーマパークでも建設するかな。

 

 

 

 

 

 

 3月

  松下電器産業設立

  アメリカ議会が標準時・夏時間の導入を決定

  オスマン帝国とイランの間で、国境紛争

  アメリカのデトロイトとサウスカロライナ州付近で、感染症による死亡が増加する。

 

 

 

 最新の電子計算機は、初期のコンピューターに近い、

 0と1を16個並べた単位で、文字を作り、

 入力、珪素素子演算処理、磁気記録装置、演算処理、出力、動作機械の組み合わせで、

 幕藩連合で必要最小限の規格を決め、

 後は、好きな連中に任せている。

 珪素素子と、磁気記録装置が大きくなるほど、プログラムは大きくなり、仕事量も増えた。

 最初は、弾道計算と、地租税と、石票計算で使われ、

 いまは、航法と、シミュレーションと、開発、設計で使われている。

 

 

 

 電音

  “内村さん。アメリカは、どうでした?”

  “不況のようですね”

  “不況ですか”

  “アメリカ経済は、年々悪化しているようです”

  “無理をしてでも紙幣を印刷したいのに。紙幣を印刷するための金がないようです”

  “困りましたね”

  “あと、アメリカの電音で、人権屋の左翼と、愛国屋の右翼が口論しているのも聞きました”

  “国民の格差分断ですね”

  “アメリカは、多民族国家で個人主義ですから効果的ですね”

  “なるほど”

  “アメリカの左翼と右翼は、共感させるための論調を創出し”

  “価値観の違いで、国民に亀裂を入れ、戦わせようとしているようです”

  “馬鹿げた手口ですが、国民に戦略や理想がなく”

  “経験と思考が幼く善良だと、引っ掛かりやすいようです”

  “電音・電映が善良思考と無垢な主人公が好きですね”

  “物語を作りやすいですし。精神的な健全性が得られやすいですからね”

  “また、左翼側が暴力革命を口にすると、権力層を疑心暗鬼にさせられますし”

  “権力層を警戒させることで、格差を盤石なものにしようと、法制を硬化させるますし”

  “そして、それに反発する庶民が現れると、右翼勢力と左翼勢力が増えますから”

  “双方で態度を硬化させるよう資金工作するだけで、自動的に対立が生まれ”

  “双方の支援者から資金提供を受けられるわけです”

  “右翼・左翼の二者選択詐欺ですか?”

  “愛国・人権の二者選択詐欺ともいえますし。戦争・革命の二者選択詐欺ともいえます”

  “本命・対抗のマジシャンズ・チョイスですね”

  “ええ、そうです。欧米型民主主義で、よく使われますね”

  “あとは、民衆を煽るだけで、国家を打倒しやすくなるわけです”

  “特権階級やマイノリティに有利な情勢ですね”

  “そういえば、日本国内の朝鮮系日本人と、潜入した在日が、右翼思想と左翼思想を煽ってますね”

  “利権を作り、味方を増やし、日本国を内部から破壊しようと、画策していますよ”

  “日本人同士を内輪揉めで、憎ませれば、成功なんでしょうね”

  “争いのないところにも、不信感を煽って、対立させますよ”

  “怖いですね”

  “そうそう、アメリカでも朝鮮人が日本人に成り済まして、犯罪を起こしているようです”

  “そして、被害者は、良識派のアメリカ人が多いような気がしますね”

  “なぜ、アメリカに朝鮮人がいるのでしょう?”

  “タルムード系ユダヤ人が、朝鮮人をアジアの代理人に仕立て上げるつもりかもしれませんね”

  “アメリカ人にアジア人嫌いを根付かせるためでしょうか”

  “大衆洗脳ですね”

  “はい、欧米の情報戦は、コンサートの指揮者がいるかのように、とても巧妙ですよ”

  “マイノリティのユダヤ人が欧米で強いのは、なぜなのでしょう”

  “金融を支配し、商業ネットワークがあることでしょうか”

  “よく使う手が、被害者=加害者の迫害戦略で、被害者になることで、自己正当化する手法です”

  “不当な迫害に遭ったという大げさな演出で、第三者の同情を買えますし”

  “常に国家と多民族に攻撃されている恐怖感で、民族のアイデンティティと結束を維持できます”

  “なので、被害に遭うと、珍しくない事件でも、数百倍、数百年は、大騒ぎ”

  “人々の記憶に残して、年表に載せますね”

  “それは凄いですね”

  “日本の朝鮮系日本人と、在日も似たような戦略をとって浸透してるはずですよ”

  “あららら・・・・”

  “そして、犯罪増加は社会不安につながり”

  “社会不安を上手く誘導できれば、対外的に向けることができるわけです”

  “国民の失望感や絶望感も、戦争の動機に転換しやすいですからね”

  “政府が格差を広げる政策を執って不況を起こし、犯罪を増長させ”

  “国民の自由を制限しはじめたら、国民に戦争させる前段階と言えるでしょう”

  “たぶん、戦争になったらアメリカ人は、日本人を撃ち殺すのを躊躇しないかもしれませんね”

  “南北戦争で、白人同士で殺し合ったくらいですから、有色人種ならなおさら遠慮しないでしょう”

  “ひょっとしたら、戦争準備は、完了してるのでは?”

  “欧米諸国は、戦う目標というか。戦後の構図を決めてから戦いますからね”

  “戦闘に勝つとか。戦争に勝つことだけで、開戦したりしませんよ”

  “この手の戦略読みは、欧米諸国の方が上かもしれませんね”

  “日本人は、気を付けないといけないですね”

  “ええ・・・”

 

 

 

 

 

 4月

  イギリス空軍創設(陸軍航空隊と海軍航空隊を再編)

  丹那トンネル

 

 

 瑞樹の高原域にユダヤ神社が建立する。

 ユダヤ神社は、聖書に回帰した神道形式の神社で、

 2500年の時を経て、人類創生からノア、アブラハム、モーゼ、イスラエル12支族

 北イスラエル王国と、古代大和朝廷と、現代日本を結ぶ施設だった。

 この宗教が一般化すると、ユダヤ10支族日本民族は、契約の民。

 海外貿易が大きくなるほど、日本文明の素性がキリスト教世界へ伝わる。

 南ユダ2支族は、イエス・キリスト殺害に関わって、選民の地位を追われているけど、

 北イスラエル王国のユダヤ10支族は、イエス・キリスト殺害と関わっていない、

 アブラハムからモーゼに続く神との契約を継承していると考えられ、

 それまで神の民と信じられていたキリスト教徒の立場を危うくする。

 もちろん、神は存在するのか?

 イエス・キリストは、神の子なのか?

 イエス・キリストは、救世主なのか?

 といった根源的な問題に応えない限り、

 日本は、北イスラエル王国ユダヤ10支族を継承したとしても国家と民族の継承に過ぎず、

 神との契約を継承したと言えない、

 因みに、それを決めるのは、皇族と公家衆で、おれの手を離れてしまっている。

 良いのか悪いのか、別にして、日本に聖書を浸透させる時期だったし、

 内政期間で、欧米と戦争したくなかったのもあるね。

 そして、南ユダ諸派分断と、北イスラエル親衛隊への取り込み時期でもある。

 北イスラエル王国親衛隊は、ずいぶんと、秘密結社らしくなったし、

 センスもよくなってきたんじゃないかね。

 おれは、ヤクザ組織とか。宗教組織とか、よくわからん空気だけど、

 国境を超えたネットワークを構築できる程度になってる気がする。

 そうそう、大きな神社は、皇族が参拝して、権威をテコ入れするし、

 おれも日本刀を奉納して、権威づけしちゃう。

 権威が強まると、経緯を中心に日本文化を踏襲した街が形成されやすいし、

 仲裁がかかるので、混乱が小さいかな。

 日本人って、判官贔屓な部分もあるけど事大主義なんだよね。

 まぁ だからマジシャンズ・チョイスを仕掛けられて、簡単に乗っちゃうんだけど、

 

 

 計画都市らしく、

 天体。夏至。春分・秋分。冬至の日の出など綿密に計算し、

 東西南北に鉄道や道路が伸び、

 光を取り入れた地下施設やタケノコに似た200m級高層建築が並んでいた。

 これは、古代遺跡の作り方で、原野に計画都市を設計するとき、方位や天体を目安にしやすかった。

 もっとも、完成級に近付いたのは、今回が初めてかもしれない、

 まぁ 天体は、カレンダーを観ればいい時代なので、

 わかる人間じゃないと、わからない苦労なんだけどね。

 

 

 

 航空機関連の編集出版のため学校に立ち寄る。

 おれが、総論を書いて、監修するかな。

 部下たちが共著して、エンジン、機体、方向舵、燃料、空力特性などを分担して書くので、

 本を作るのは珍しくないし、難しくない、

 共著は1人当たりの印税が減るけど、

 ねずみ講と同じで、弟子の数は、給料と研究費に比例し、

 弟子の自立で、師弟人脈が強くなった。

 ちなみに共著は、誰が時司の跡を継ぐかの判断材料ともなっているし、

 独立した場合の弟子の数にも影響するので必死だ。

 航空学などパイオニア学は、国語、数学、理科、社会などの一般教学と違い、

 初代先駆者の圧倒的な優勢があって、

 たいていの教師は、一般科目を教えつつ、パイオニア学を模索し研究するので、

 誰かの手で、未知の思想、工学が発見され、伸びる可能性もあった。

 ちなみに綾波学派は、思想、工学、科学、医学、電子、物理など、多岐に渡っているせいか、

 裾野が広がった現状だと、1人で網羅できず、学派領袖が60人にも達している、

 ちなみにおれも、綾波学派の一角を占めてるわけで、

 時々 綾波学派の会合に呼ばれる。

 あまり行かないけど、

 

 駅、学校、図書館、神社仏閣は、接近している気がする。

 学校と図書館の接近は、適正年齢教育制を執り、義務教育制を執らなかったせいでもある、

 神社仏閣は、元々街の中心域に置かれることが多いのに、

 檀家制度のせいで冠婚葬祭業化してしまい、寂しいのかもしれない、

 高層建築の教室は、20人から150人くらいの教室が標準で、子供が多く、

 図書館は、大人が多かった。

 師弟人脈が大きくなるほど、大系化された本が増えていた。

 ていうか、もう、どれを読んでいいのか、わからないほどだ。

 ぶっちゃけ、電子辞書化しないと大変なことになるね。

 一通り見て回ると、教科書の質が良くなってる気がする。

 しかし、一般書籍は、劣化文系出版が増え、高位文系出版が押さえられている節がある。

 下積み経験の乏しい世襲天下りが強まってるせいだろうか。

 連中の無知と無策と劣化と怠慢と怠惰は、悪化良貨を駆逐するし、

 利権擁護の仕様は、攻撃的であり排他的になりやすいようだ。

 藩主と家老連中は、世襲で、かなり腐っていて、庶民感覚だと改易ものなのだけど、

 正気な人間が少数派なんだろうか。

 

 あと、外資が利権同士抗争で派生するアンチ本にテコ入れしてるのか、

 日本人の精神を独善で日和見で退廃で劣化させれば、公私のバランスを崩せるわけで、

 視点の低い、視野の狭い、矮小で狭心的な精神構造にさせようとしてるのかもしれない、

 それとも、安政維新以降、文明開化と急成長に対する反動だろうか。

 そりゃ酔っぱらいたいときもあるし、馬鹿騒ぎしたいときもあるわけで、

 過渡期的で一時的なものなら気にしないけど、

 複合的な理由からか、見向きもされないようなものが出てるのだとしたら

 将来、教科書に影響が出るかもしれないし、不味いかも、

 この手の情報戦に無知だと、

 価値観とコミュニティを破壊され、国が亡ぶので注意しないと・・・・

 

 

 

 5月

  ゼネラルモーターズがシボレーを買収

  象印マホービン創業

  アメリカ郵政省が世界初のエアメールを開始

 

 今日もカモメ機で資源探し、

 瑞樹は、東西に長大な山脈が広がって、南北に分断されている。

 仮に環状鉄道を建設しても交通の不便さから、北と南に同等の基幹産業を必要とした。

 仮に、戦争となり、北であれ南であれ、基幹産業一つでも破壊されると、瑞樹産業は、大打撃となる。

 そのため山岳越えの南北縦貫鉄道を建設するものの、

 貨物量が少なく、路線が脆弱なことが防衛上のウィークポイントになっていた。

 そして、山岳鉄道を建設させるには、資源込みで開発させないと、採算の見通しがないし、

 建設の優先順位も上がらない、

 ぶっちゃけた話し、資源を見つけると、それがカンフル剤になり、開発の優先順位が上がる。

 どのくらいのカンフル剤になるかというと、

 鉱脈の規模にもよるけど、街を一つ建設して、鉄道を繋げられるくらい、

 でもまぁ 普通は、街未満の温泉が多い。

 地熱スターリング発電で、電力を自給できるし、

 温泉街は、人口比以上の集客が見込めるからね。

 

 そうそう、温泉も悪くないけど、電力があると赤道近くでも、スケートリンクを作れたりする。

 そして、瑞樹のスケート人口は、日本より増えていて、

 スケートリンクを施設の一つにしている高層建築も珍しくない、

 

 

 

 おれ、取材を受けた。

 “時司航空参謀。オスマン帝国とイランの国境紛争をどう思われますか?”

 “情報では、大隊規模の戦闘が行われ、睨み合ってるそうです”

 “幕府は、調停工作を進めているそうですが、イスラム世界の離反工作かもしれません”

 “離反工作ですか”

 “イスラム教国同士がいがみ合っていると、攻めやすいですからね”

 “ひょっとしたら、オスマン帝国とサウジアラビアの間でも国境紛争が起こるかもしれませんね”

 “それは、キナ臭い”

 “自分でなく貧困層の手を汚させて戦争なんて、金に目が眩んだ脳足りんの馬鹿右翼のやりそうなことですよ”

 “そういえば、欧米諸国で、戦雲が高まってるそうですね”

 “欧米は、税金と利権に紙幣が吸い上げられ、庶民の購買力が低下してます”

 “このままだと、社会資本・・・紙幣不足が続くと、消費が減少していくでしょう”

 “モノを作っても、社員に給料を払えなくなりますし、設備投資を回収できなくなります”

 “また、人件費と配当と利息に紙幣を取られ。社会基盤を大きくできなくなります”

 “当然、雇用もなく、リストラが続くので、人工的に紙幣を印刷して、雇用を創出できる戦争ですかね”

 “じゃ 本当に戦争になるのですか?”

 “いえいえ、戦争は、経済的な行き詰まりを打破するための手段に過ぎませんからね”

 “国民の間に紙幣をばら撒くだけで、消費が増え、生産が増え、雇用が増えるので、不況を終わらせられますよ”

 “そうなると。財源が・・・”

 “金本位制の財源は、金ですが”

 “銅を本位制にするだけで、数十倍から数百倍の紙幣を刷れますし”

 “金本位制を廃止するなら。財源は、印刷代だけになりますよ”

 “貴族連中は、庶民との格差が小さくなりますし”

 “下剋上に怯えなければならないので面白くないでしょうけどね”

 “では、戦争ですね”

 “あははは・・・・いやいや、まだ決まったわけでは・・・”

 “白人の気質からして、ほぼ決まりでしょう”

 “欧米貴族が、気質を変えて、庶民に紙幣をばら撒くかもしれないじゃないですか”

 “あり得ないのでは?”

 “あははは・・・・”

 

 

 

 

  32000t級ニューメキシコ級戦艦ニューメキシコ

   全長190m×全幅29.6m×吃水9.1m

     27500馬力  21kt 8000海里/12kt

       50口径356mm3連装砲4基  25口径127mm砲8基

       56口径40mm砲       70口径20mm砲40基

       533mm魚雷発射管2基

 

 

 

 

 

 

 

 6月

  稲畑産業設立。

  イマヌエル・カント「実践理性批判」邦訳

 

 ちょっと、ハワイ王国に立ち寄る。

 ハワイは、日米の緩衝地帯で、

 ハワイ人は、18万人で、ハワイ軍は、10000人ほど、

 1000t級巡視船を5隻ほど売ってるので、それを海軍にしている。

 日本船とアメリカ船の入輸出の同トン制限と、

 日本人とアメリカ人の居住の同数制限があり、

 数量は、ハワイ議会が決めている、

 そして、ハワイ語と日本語と英語で三分化している。

 輸入品は、細菌対策で、熱湯消毒したりしているけど、

 アメリカ製は、念入りなようだ。

 そうそう、カモメ機を王室に売ってるので、

 それが飛んでる。

 でもまぁ 日米を両天秤にして独立してるので、大したものだ。

 アメリカ艦隊が、たまに出没するけど、

 ニカラグア運河が完成するまでは、紳士的にするつもりのようだ。

 しかし、ハワイ王国には、日本とアメリカの諜報支局があるし、

 アメリカから映画映像が届けられているせいで、

 電音・電映放送の情報戦が凄まじい、

 アメリカ系電映放送を観ていたら朝鮮半島を描いたアメリカ映画が公開された。

 朝鮮半島は、英仏米の空軍とか、艦隊が配備されてるし、

 ちょっと、怖い気もするけど、朝鮮半島は、碌な社会基盤がないし、産業もこれから、

 たぶん、勝てるでしょう、という規模だ。

 スロベニア人とボスニア人の入植が増え、

 朝鮮民族は、白人の傀儡奴隷になるか。街の外に追い出されるかしかなく、

 軍事的には、満州のロシア軍と、

 朝鮮半島のイギリス軍、フランス軍、アメリカ軍は、対立関係で、

 スロベニア人部隊と。ボスニア人部隊の下に、朝鮮植民地軍が、嫌々ながら従軍している。

 その鬱憤が清国で発揮されているし、

 日本に潜入している在日の暗躍に繋がってる気がする。

 朝鮮人が朝起きた瞬間、

 “日本人をぶっ殺すニダ!”

 と叫んで飛び起きたのは、印象的だった。

 朝から高血圧になるくらい、憎しみが深くて強いのかよ。

 ていうか、そういう映像を撮っているということは、アメリカも、その気なんだなって、思えてくる。

 おれも、欧米諸国の新聞に

 “日本人は、北イスラエル王国10支族だから、選民だよね。なんで、日本人を悪くいうの?”

 ていう、フレーズを子供に言わせた漫画を描かせた。

 

 でもまぁ ハワイのホテルは、日本人とアメリカ人が会話してるサロンもあるし、

 等身大で付き合う分なら楽しいかな。

 そうそう、アメリカ人の富豪が治療しに来たんだった。

 結構な金になったよ (笑

  

 

 扶桑に帰ると、おれの愛人の娘の千夏(14)が結婚。

 相手は、室町から続く由緒正しい、旧藩主の筋らしい (笑

 統計的に財産を守るために子供を減らしつつ

 選択肢の少ない主筋の血統が続くとどうなるかってなると、不倫の子供とか生まれるし、

 一定の割合で、馬鹿が生まれるから、娘婿を取って、家を継がせる、

 最近、そういうの聞くと、眉唾かなって、思えてくる。

 でも、一定の割合で、まともな男も生まれるわけで、相続しているモノは、それなりに大きい、

 主家の綾波家から見ると、時司家は裏閨閥で。露瀬家は、闇閨閥で、

 時司家から見ると、露瀬家は、裏閨閥かな。

 普通、主従関係を結んでないと閨閥と言いにくいらしいけど、

 おれが、有名人だから、

 たぶん、釣り合いが取れた縁談かな。

 ちなみにおれが、綾波家以外の条件で、募集を設定をして、

 愛人が縁談を5人に絞って、

 本人が具体的に相手を決めたようだ。

 最近、家同士の問答無用が減って、本人同士の意思が、少し尊重されるらしい、

 

 

 森林の中、高層建築が建ち並ぶ、農業用高層建築もあるので、街の自給率は、高いだろう。

 資金繰りが付かないのは、幕府が地租税を上げるか、財産税を掛けるか、

 海外地投資するかで、圧力をかけているからだけかもしれない、

 資本家層も、国に財産を取られるくらいなら

 割損でも、海外地に高層建築を建て、利権として保持した方が得と判断してるのだろう。

 子供が増えるのも、海外地利権を任せるためというのが、大きいようだ。

 どちらにしろ、高層建築が建つたびに雇用が増え紙幣が循環するわけで、フロア持ちが増えている。

 ていうか、ハーフが多いのはなぜだろう的な。

 

 

 

 

 

 7月

  児童雑誌「赤い鳥」創刊(鈴木三重吉)

 

 ようやく、扶桑の最北、油城から、扶桑半島南端と、多島海南端までパイプラインが敷けた。

 ビバ! シム扶桑シティ って感じ、

 大工事だったけど、クック湾の海底油田と合わせると、相当なものだし、

 これで、日本の石油自給は、しやすいかな。たぶん、

 しかし、石油消費も増えてるんで、足りなくなる恐れが (笑

 そうそう、アリューシャン諸島のウラナスカ島に艦隊基地を建設していて、

 アメリカと戦争になったら、そこが前線艦隊基地になりそう。

 ていうか、海域的に濃霧が厚いし、波が荒いし、天候不順だし、

 大型艦も小型艦も使いにくそうだな。

 まぁ 潜水艦は、発見されにくいので、好まれやすいかもしれない。

 

 

 

 

 とある島に御呼ばれされた。

 淡路島くらいの大きさで、統廃合で海外地に来た旧藩主の持ち島。

 たぶん、藩主が島をやるから石票寄越せって、事になって、

 代わりに、扶桑の島を貰ったみたいだ。

 ていうか、島に自分の名前を付けてるし、

 まぁ こういう改易みたいなことは、たまにあるらしいけど、

 高層建築が10棟ほど建ってるので、悠々自適なのかもしれない、

 呼ばれたのは、住民がある程度いると、工場を建設できるのだけど、

 おれに関連会社の仲立ちになって欲しい、

 あと、神社を建立したんで箔付けってことね。

 別に神社がなくても困らないのだけど、

 神社があると、冠婚葬祭で使うこともあるし、

 神主経由で、住民に意思を伝えやすいってことかな。

 

  

 

 

 8月

 利権がらみで、綾波家の子供とか、孫の面倒を見ることがある。

 あと、表沙汰にしたくない、子供とかね。

 おれとしても、本人が知らないだけで、

 たぶん、孫とか、曾孫だし、贔屓したいわけよ。

 もっとも、贔屓と言っても出来不出来があるし、限度があるけどね。

 ていうか、おれは、何々家だからとか、偉そうにしてると、相応に、下積みからやらせるかってなる。

 

 

 最近の電音・電映報道だと、

 エジプト VS オスマン帝国 VS サウジアラビア & イラン

 コロンビア VS ベネゼエラ

 メキシコ VS グアテマラ

 の構図が作られているらしい、

 イスラム教国同士で、なにやってんねん。

 スペイン語圏同士で、なにやってんねん。

 そんな風に思えるのだけど、欧米露列強の分断工作らしい、

 欧米金融マフィアは、この手の分断工作が得意で、

 「御国のために国民は死ね」 by 馬鹿右翼

 「人権のために国家は解体」 by 馬鹿左翼

 に分断して、資金提供するだけ、

 あとは、資金を足したり引いたりの多数派工作で思うように操作してしまう。

 まったくもって、えげつないのだけど、

 「宗教のために信者は死ね」 by キリスト教 & イスラム教 も、加算されるかな。

 いまは、世界的に建艦競争で、国家が疲弊してるので、

 ユダヤに金を借りようとすると、

 “あの国と戦争しないと貸さない”

 とか命令される。

 いや、マジで、

 日本みたく、銅本位制とバラマキで下剋上にしていたら、

 世襲天下りは、縮小していくしかないし、

 資本家は、恐れ多くて、政治事に口出しなんて、できないのだけど、

 欧米は、銀行が国家財政を牛耳っていて、

 戦艦をたくさん建造したので、

 金の裏打ちのない紙幣を印刷しないと、財政破綻してしまう。

  m9(^Д^)  プギャーーー! ざまぁあーーー!

 でも、その皺寄せが世界大戦で、日本も巻き込まれてしまうと、

 正常な軍需産業のバランスが狂わされるので、困る。

 

 

 

 9月

 日本に行くよ。

 史実の明治維新で薩長に孝明天皇をぶっ殺された中央集権、神国日本でなく、

 江戸時代からの連続性を残す幕藩連合の日本ね。

 天皇は、現人神じゃなくて、

 古事記と、日本書記に記された日本史最古の王朝、皇朝で、

 征夷大将軍職、摂関職、関白、中将、少将などの権威付けで、

 聖書に繋がると、神と契約を結んだ族祖アブラハムに至り、選民の族長となる。

 京都で、全ユダヤ会議が行われていた。

 ちなみにおれは、オブザーバーの一人に過ぎないし、

 発言力は、ほとんどない、

 まぁ 南ユダのユダヤ長老の治療すると、少しばかり変わるけどね。

 

 

 電音

 “ロンドンで、ピエロ仮面の集団が現れ、イギリス人を襲撃するという事件が起こってるそうです”

 “この先週は、ウィーンだったと思いましたが。今度はイギリスですか。怖いですね”

 “ピエロ仮面の集団は、イスラム系だとか”

 “実は、フランス外人部隊だとか。いろんな憶測が流れていますが、犯人は捕まってませんし”

 “目的は、戦争でしょうか?”

 “そうですね”

 “権力層は、金本位制と権力基盤を守るために対外戦争を目論むとしても”

 “下々は、雇用があって、衣食住足りるなら、人殺しなんてしたくないですからね”

 “もちろん、撃たれて死ぬのもいやですしね”

 “十字軍遠征隊を出撃させるには、まだ、欧州内の反イスラムが足りないと思われたのかもしれませんね”

 “あと、欧米露は、不況も広がってるそうですよ”

 “あまり貧富の格差を広げ過ぎると、売国奴と敵国の工作員が増えて困るのでは?”

 “そうなんでしょうけど、貧富の格差を広げないと、対外的に国民が凶暴にならないのが、難しいところでしょうね”

 “まぁ 権力層、利権団体にしたら、国民を右翼と左翼に分断させた方が、操作扇動しやすいのかもしれませんからね”

 “怖いですね”

 “怖い怖い”

 

 “話しは変わりますけど、瑞穂系の建設会社で、250m級高層建築を建設する準備が進んでるそうですよ”

 “250m級ですか。高層建築は、どこまで高くなるんでしょうね”

 “と言っても、計画は、地震の少ない、樺太藩か、ナミビアか、パレスチナ限定だそうです”

 “ああ・・・・”

 “幾ら免震構造でも、何度も地震に遭うと耐久性が弱くなるし、維持費がかさむわけですからね”

 “となると、樺太藩は、いろいろと、有利になるのでしょうかね”

 “どうでしょう。活火山が少ないですから、風力発電と、火力発電に頼ってるみたいですよ”

 “安定性のある地熱が弱いと、電気代の負担が大きくなるわけですね”

 “都市全体でセントラルヒーティングをしてるとしても、冬が厳しい藩に違いないですから”

 

 

 

 10月

  森永ミルクチョコレート発売

  エジプトで民族主義者サアド・ザグルールによってワフド党が組織される。

 

 

 関東藩に立ち寄ると、大水害の再建が始まっている。

 被害は、大きく、徳川家の権力基盤を破壊しかねなかった。

 この時期に、武術大会が行われるのは、再建予算絡みの入札らしく、

 徳川家と家臣団は、仕事や金の力より、家や部門を誇りたいらしく、

 100万人長の側も武術大会で、公然と、徳川勢をぶちのめしたいのか、

 傷心気味な庶民を余所に ““こいや!”” という空気が漂ってる。

 ていうか、ガス抽出で地盤沈下が続いてるんで、買い手が付きにくい感じ、

 幾ら放漫財政でも

 買い手が付かないは、再建計画の予算が付きにくいのだけど、

 ドル箱の財源のガス油田の抽出をやめるのは、無しの方向で、

 そうなると、高層建築の建設が困難になるので、調整が必要だった。

 調整といっても、地下土台を一定の角度の逆ドームするので、出来なくもない、

 そんなわけで、藩営系企業と、藩外企業、独立系企業の利権分捕り合戦になっていた。

 まぁ おれもヲタながら、武術をたしなんでるし、嫌いじゃないんだけど、

 入札を有利になるために武術大会をしているのか。武術大会をする口実で、入札と絡ませてるのか。

 熱気だけで、判断すると、わからなくなるよね。

 「徳川。負けそうだな」

 「他藩からの助っ人が大きいようですよ」

 「嫌われてるな。徳川」

 「世襲280年で、土台から腐りきってましたからね」

 「時司様の父君が製鉄、鉄道、造船、発電、小銃、通信、飛行船など近代化させなければ」

 「幕府は自滅していたか。欧米から武器を買った西国諸藩と孤立無援で戦わされてましたね」

 「ふっ 当分、徳川の将軍家復職は、当分、無理だな」

 「仮に復職したとしても、尾張徳川でしょう」

 「次の将軍家は、決まりそう?」

 「支持率だけなら1000万人長の誰か・・・ たぶん、旧藩主でしょうけどね」

 「藩主だと、会津の松平様か。北海の松前様か・・・・」

 「まだ、1000万人長は、難しいのでは?」

 「任期6年ですし、半数は、民草上がりの成り金ですが。半数は、旧藩主の息がかかってますし」

 「まぁ おれも、民草上がりの成り金系列だけどね」

 「いやいや、時司殿は、信任されてますよ」

 「たぶん、1000万人長も行けるのではないかと」

 「あははは・・・・」

 「時司殿、来月、清国艦隊が台湾を北回りするそうですよ」

 「だとすると、右翼が騒ぎてるだろうか」

 「予算増額が見込めるのなら、平常の慣熟航海でも、大騒ぎしますよ」

 「清国海軍は、平常運行にも満たなそうだが、練度とか、機械整備とか、大丈夫なのか?」

 「正直、私腹の肥やし過ぎで、台所は、火の海。旧式艦は、屑鉄化してるのではないかと」

 「あははは・・・」

 『未来の日本だな。まぁ それでもいまの清国より酷くなさそうだが・・・』

 「それで、清国が日本空軍の対応を聞きたいと?」

 「訓練になるから、通常の範囲だよ。飛行船1隻と。カモメ機を1機から3機・・・」

 「海軍は、朝日と、敷島を付けるそうです」

 「まぁ 穏便に済めばいいが」

 「欧米の圧力が気になりますか?」

 「ああ、欧米にとって最善が日清戦争」

 「次善が日露戦争。それが駄目なら、清露戦争でもいいって、連中だ」

 「他国同士の戦争に付け込んで儲けようとか、やめて欲しいですよ」

 「そうそう・・・」

 歓声が上がった。

 100万人長側の助っ人武術家が、徳川藩主側の用心棒武術家を倒したようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 11月

 史実だと、第一次世界大戦が終わったのだけど、

 この世界は、北イスラエル親衛隊が、欧米の金融マフィアと拮抗してるので、大戦未満らしい、

 欧米列強は、戦争しないと、紙幣を刷れず、国家財政の再建が成り立たない、

 逆にいうなら紙幣をすれば解決する問題なのだけど、

 戦争以外で紙幣を印刷すると、金本位制が破綻する。

 財産税を取りゃいいじゃん、なのだけど、

 財産税は、家長が死んで抵抗が弱まったことに付け込む相続税が多いし、

 御国は、お金持ちが死ぬまで待てないらしい、

 なので、政官財の金融詐欺でスケープゴートを探すのだけど、

 それを北イスラエル王国親衛隊が妨害している。

 

 

 

 

 12月

 再選したウッドロウ・ウィルソン大統領がオーウェン・グラス法に署名して、FRB(連邦準備制度)成立

 

 アメリカのFRB成立を史実より5年遅らせた。

 うん、おれ、頑張った。

 でも、来年あたり、右翼と左翼で、国論で割るような騒ぎを演出して、

 国勢を一気に右翼に傾け、事件を起こし、

 十字軍世界大戦を起こしたりとかするんだろうか。

 やべぇ オスマン帝国と組んで、全キリスト教国家連合と世界大戦とか、

 ほかのイスラム教国家も足並みが揃ってなさそうだし、罰ゲームかよ。

 こっちにその気がなくても、あちらが準備万端だと、戦争を始められるしな。

 アジアだと、日清開戦か。日露開戦に持って行くんだろうか。

 そうなると、世界大戦かな・・・困ったな・・・気が重いな・・・・

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  おれ   妻 千代 (77)   総司(61)  慶司(59)  佐奈(57)  晃司(53)

 

 おれ、 綾波 源司(あやなみ げんじ)  ⇒⇒⇒  時司史朗(ときつかさ しろう) 43

 ロゼ・ティーナ(34)   露瀬 統司(16)  露瀬 千夏(14)  露瀬 陽介(11)

 智子(31歳)  時司 頼経(13)  直衛(11)  美智(9)  雪妃(7)

 

 

  

 

 史実5473万人

 戦記1億8375万

   日本 1億人0602万

   瑞樹 6020万人

   扶桑 57万9314人

   ナミビア・インド洋諸島・パレスチナ 1200万人

   フィリピン 1401万人

 

 

 

 

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第67話 1917年 『殺戮の前奏曲(プレリュード)』
第68話 1918年 『被害者=加害者の迫害戦略』
第69話 1919年 『世界十字軍大戦』